情報の主体としての家庭
記事ページ 発行: 2016年05月21日
● 社会の基盤である
NHK連続テレビ小説「あさが来た」144話(2016/ 3/19) 先生、英文と国文は分かります。そやけど、家政学も高等教育に入っているのは、何で、なんですか?
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家政学がある責で、『女子大学校やゆうても、所詮、良妻賢母主義か。大した事、あれへんな』、なんて、女子大反対派が、あざ笑てるのです。
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そうですね。家政学部、イコール、良妻賢母という、狭い視野の捉え方をする、やからが多いのは、困りものです。
今の家父長の権限が強い民法で、良妻賢母主義教育が、方針として表されているから、家政という字を見ただけで、それに沿うものと理解されてしまう。
反対派は、いっそ、ほっとしているでしょう。
しかし、私は、新しい社会の核となるのは、家庭だと思っています。従来の、家長のもとにある家政ではなく、総合的な家庭運用の学を習得し、かつ、高度な教養を持った女性を育てる事が、大事なのです。
ははぁ。それは、つまり…。
つまり、家が、楽しい、いうのは、追っては、社会みんなのためになる、いう事だすな?
そのとおり!
え!? そういう事なんですか?
いかにも。家庭なくしては一国は成り立たない。 (参考: 朝ドラ「あさが来た」3月19日第24週「おばあちゃんの大仕事」第144回内容 - Yahoo!知恵袋)
● 高い伝搬性をもつ
家庭で行われた活動は、まねをしやすく感じられる。すなわち、家庭で行われた活動は広がりやすい。
● ハブ(母親)を有する
山本 由佳, 奨励賞を受賞して ―母親を対象とした気象・防災知識普及および科学リテラシー向上への取組み―. 日本気象学会機関誌「天気」, 63巻2号 (2016/ 2) 137-140.防災気象情報を知った時の行動に関する調査結果によると,「防災気象情報が発表されたことを知った時,そのことを家族や知り合いに伝える」と答えた母親達は66%に上ります(山本・宮沢 2015).さらに8割弱の母親達が子どもや配偶者に情報を伝え,平均しても約3.5人に情報を伝達しているという結果が得られました(第3図).これらのことから,防災気象情報の伝達という点で,母親達は情報のハブ的な役割を果たしていると言えます.いざという時に,その役割を十分に果たしてもらうため,母親達に正しい防災知識を分かりやすく提供することが,より一層重要になると考えます. (抜粋引用 知的ネット社会たんぶら 2016/ 4/ 8)
● 社会変化を推進する原動力(子)を有する
梅棹 忠夫 : 情報の家政学 (中公文庫, 2000) pp.36-37.いま、親と子の対話の必要をいう声がつよいが、むしろ、子どもこそ親にとっての情報源であり、情報そのものである。そしてまた、子どもこそが、いつの時代でも、社会変化を推進する原動力になるものである。
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変動系の家庭では、子どものはたしている役わりはおそろしくおおきいものがある。子どもはつねにあたらしいものを家庭のなかにもちこんでくる。それだけ、むかしにくらべると、おじいさん、おばあさんの情報系での価値や役わりが激減し、子どもの価値がたかくなっているということなのである。
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