評価・状態: 得られるものがあった本★★☆
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ピラミッド型構造とネットワーク型構造 3. 知そのものにおけるピラミッド型構造とネットワーク型構造記事ページ 発行: 2008年05月20日ナビゲーション: 3. 知そのものにおけるピラミッド型構造とネットワーク型構造・ピラミッド型の生成 *1 : 個々ノードの端子数が少ない: デカルト的(要素還元主義) *2 ・分類学・第1種基礎研究 *3 ・ネットワーク型の生成 : 中間段階 : 学際・第2種基礎研究 *3 ・ネットワーク型の醸成 : 個々ノードの端子数が多い : 実用化 知は、本質的にはネットワーク型である。*4 しかし、黎明期の知は、個々のノードがもつ端子数が少ない(他の知との関連性が発見されていない *5)。このため、ピラミッド型構造が形成される。 ピラミッド型構造の形成によって、知は永続のための必要条件を満たす。なぜならば、他の知とリンクしない知は、好事家のおもちゃに過ぎないからだ。 しかし、知はピラミッド型構造のなかにあるだけでは、実用化されない。 軸受を例にとると、軸受を実用化するには、以下にあげるような、ネットワーク型構造が形成されていなければ集積できない知の数々が必要である。 ・潤滑理論(=流体力学) ・潤滑油の性質 ・潤滑油の安定製造法 ・軸受材質の機械的性質 ・軸受材質の化学的性質 (すぐに腐蝕してしまわないか) ・軸受部品の加工法 (うまく潤滑できる隙間に加工できるか) 脚注*1 書籍における表現: ディドロ, ダランベール=編, 桑原 武夫=訳編 : 百科全書―序論および代表項目 (1971, 岩波文庫) pp.140-141. ダランベールによる「序論」より。 *2 書籍における表現: デカルト=著, 谷川 多佳子=訳 : 方法序説 (岩波文庫, 1997) pp.28-29.
*3 第1種基礎研究・第2種基礎研究に関する記事: ・産総研、第2種基礎研究の雑誌を創刊、全文を公開 ・閉じた知識と開かれた知識 *4 書籍における表現: ディドロ, ダランベール=編, 桑原 武夫=訳編 : 百科全書―序論および代表項目 (1971, 岩波文庫) pp.81-82. ダランベールによる「序論」より。 *5 例をあげる。 ・ボイル・シャルルの法則は、気体の圧力と温度と体積と物質量に関する知に、それぞれ関連性を与えた。 ・Boltzmann-Planckの方程式(S = k lnΩ)は、系のミクロな詳細と系のマクロな状態を関係づけた。 参照: ボルツマン定数 - Wikipedia 関連: 統計熱力学 Page 1 @ Mukyu Academic Notebooks ・谷山・志村の定理は、楕円方程式に関する知とモジュラー関数に関する知を結びつけた。 参照: 谷山・志村の定理 - Wikipedia 関連書籍: サイモン シン「フェルマーの最終定理―ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで」 ナビゲーション: |
谷山 豊 - アンドレ・ヴェイユ - シモーヌ・ヴェイユ記事ページ
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