姜尚中「悩む力」

     

評価・状態: 得られるものが秀逸・多量な本★★★


購入: 2008/ 6/ 7
読了: 2008/ 6/15

20歳代半ばで悩んでいる人は、とりあえず、この本を読んでから悩め。

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この本からの引用、または非常に関連する記事

全 6 件

規制がもたらす可能性

記事ページ 発行: 2008年06月09日

日本貿易振興機構展示事業部=編 : 「日本デザインの遺伝子展」の記録 DNA of Japanese Design (日本貿易振興機構 海外調査部出版班 , 2006) p.55.
佐藤 卓氏による。

>ルールは物事を規制するものではなくて無限の可能性をつくるものなのです。


日垣 隆 : ラクをしないと成果は出ない (大和書房, 2008) p.96.

>なぜなら、すべてのアイデアや工夫は、「制限」から生まれるからです。


姜尚中 : 悩む力 (集英社新書, 2008) p.136.

> 不自由だからこそ、見えていたものがあった。自由になったから、見えにくくなったものがある。



 

ブリコラージュ

記事ページ 発行: 2008年06月21日

静電磁吸着防壁 (エヴァンゲリオンの作り方 1. 防壁(er1_0707130) #静電磁吸着防壁) の思想を一言であらわす言葉がみつかった。

ブリコラージュ(Bricolage)だ。



 

夏目 漱石「それから」

記事ページ 発行: 2008年06月27日



購入: 2008/ 7/ 9
読了: 2008/ 7/20

姜尚中 : 悩む力 (集英社新書, 2008) p.114.

>なぜなら、彼[:「それから」の主人公・代助]の考えによれば「生活の為めの労力」は卑しいものであり、働くなら「生活以上の働」でなければ価値がないからです。「神聖な労力は、みんな麺麭[:パン]を離れている」というのが彼の主張です。



 

認識の木の実を食べた者は、もう後には戻れない

記事ページ 発行: 2008年11月22日

姜尚中 : 悩む力 (集英社新書, 2008) p.72.

>ウェーバーの言葉を借りれば、「認識の木の実を食べた者は、もう後には戻れない」のです。


夏目漱石 門
姜尚中 : 悩む力 (集英社新書, 2008) p.108 に引用されている部分:

>彼は平生自分の分別を便(たより)に生きて来た。その分別が今は彼に祟(たた)ったのを口惜(くちおし)く思った。そうして始から取捨も商量も容(い)れない愚なものの一徹一図を羨(うらや)んだ。もしくは信念に篤(あつ)い善男善女の、知慧も忘れ思議も浮ばぬ精進(しょうじん)の程度を崇高と仰いだ。彼自身は長く門外に佇立(たたず)むべき運命をもって生れて来たものらしかった。それは是非もなかった。けれども、どうせ通れない門なら、わざわざそこまで辿(たど)りつくのが矛盾であった。彼は後(うしろ)を顧(かえり)みた。そうしてとうていまた元の路へ引き返す勇気を有(も)たなかった。彼は前を眺(なが)めた。前には堅固な扉がいつまでも展望を遮(さえ)ぎっていた。彼は門を通る人ではなかった。また門を通らないで済む人でもなかった。要するに、彼は門の下に立ち竦(すく)んで、日の暮れるのを待つべき不幸な人であった。



 

使命感や個人としての自分を前面に出さない

記事ページ 発行: 2013年07月27日

使命感を帯びて、先頭に立って当事者として行動するも、使命感や個人としての自分を前面に出さないようにしよう。

戸部 良一, 寺本 義也, 鎌田 伸一, 杉之尾 孝生, 村井 友秀, 野中 郁次郎 : 失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫, 1991) p.30.

...強烈な使命感を抱く個人の突出を許容するシステムの存在が、失敗の主な要因として指摘される。


姜尚中 : 悩む力 (集英社新書, 2008) p.37.

その彼[:精神病理学者で哲学者のカール・ヤスパース]がこう言ったのです。「自分の城」を築こうとする者は必ず破滅する――と。



関連:
使命感
http://takagi1.net/ezhtml/ezh/my_0811223.html

(当事者らしく行動せよ、)
http://takagi1.net/blogja/archives/210

感覚の哨戒線と自発性・当事者意識によって、知性が可能になる
http://nhm.blog75.fc2.com/blog-entry-505.html

 

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