井上 真琴「図書館に訊け!」

     

評価・状態: 得られるものがあった本★★☆

井上 真琴 : 図書館に訊け! (ちくま新書, 2004)

購入: 2007/11/27
読了: 2007/12/10

404 Blog Not Found:書評 - 図書館に訊け!

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この本からの引用、または非常に関連する記事

全 16 件

浩瀚

記事ページ 発行: 2007年12月13日

浩瀚 こうかん

広大なこと。特に、書籍の巻数やページ数の多いこと。

  goo国語辞書(三省堂「大辞林 第二版」)より。

 

夥しい

記事ページ 発行: 2007年12月10日

夥しい おびただしい

 

碩学

記事ページ 発行: 2007年12月11日

碩学 せきがく

学問が広く深いこと。また、その人。

  goo国語辞書(三省堂「大辞林 第二版」)より。

 

正鵠

記事ページ 発行: 2007年12月12日

正鵠 せいこく

(1)的(まと)の中央の黒点。くろぼし。
(2)ねらいどころ。急所。要点。

  goo国語辞書(三省堂「大辞林 第二版」)より。

 

畢生

記事ページ 発行: 2007年12月14日

畢生 ひっせい

生まれてから死ぬまでを通じた全部の期間。一生。生涯。

  goo国語辞書(三省堂「大辞林 第二版」)より。

 

比較できないところで評価しない

記事ページ 発行: 2009年08月16日

比較できないところで評価しようとするから、不正確な論理を使うことになる。

以下の例で評価すべき点は、「Aさんが作業をやりとげた」という事実だ。

● 不正確な論理になる例

能力が高いとみられている Aさんが作業Bに時間をかける。

「能力が高い Aさんでも、時間をかける必要があるなんて、作業Bは大変な作業なのだな。」

「大変な作業BをやりとげたAさんは能力が高いのだな。」

Aさんの能力は、さらに高く評価される。

関連:
井上 真琴 : 図書館に訊け (ちくま新書, 2004) p.91.

> 作家の林望氏が口を酸っぱくして言うことがある。「ものというのはいくらどれほどの注意力を込めてにらんでも何もわからない。けれども、二つを並べて比べてみると、ちょっとした努力でものの本質がわかってくることが知れる」(林望×紀田順一郎×荒俣宏「書誌学の思想」、紀田順一郎・荒俣宏著『コンピューターの宇宙誌』ジャストシステム、一九九三)



関連:
目標のあり方
http://nhm.blog75.fc2.com/blog-entry-266.html

 

比較せよ

記事ページ 発行: 2014年01月13日

海老に関するメニュー偽装に関する報道は、芝エビとバナエイエビを食べ比べて、

 食べ比べたら分かるよね、でも単品で出されたら分からないよね

というオチがつくのが、常である。

すなわち、「比較せよ」。比較しなければ、分からない。

関連:
井上 真琴 : 図書館に訊け (ちくま新書, 2004) p.91.

 作家の林望氏が口を酸っぱくして言うことがある。「ものというのはいくらどれほどの注意力を込めてにらんでも何もわからない。けれども、二つを並べて比べてみると、ちょっとした努力でものの本質がわかってくることが知れる」(林望×紀田順一郎×荒俣宏「書誌学の思想」、紀田順一郎・荒俣宏著『コンピューターの宇宙誌』ジャストシステム、一九九三)



 

在野

記事ページ 発行: 2016年12月17日

井上 真琴 : 図書館に訊け (ちくま新書, 2004) p.152.

.. [谷沢 永一 氏は、] 書誌を附録としてつけた研究文献案内的な論文や著書を書きまくることになる。

 彼の著書『大正期の文藝評論』などは、四分の一ぐらいが文献研究史で占められており、学界のある国文学者は「よく勉強した。少なくとも研究史覚書は役に立つ」と彼の存在を認めざるをえないところへ追い込まれたというのだ。... (谷沢永一講演「書誌学の課題」『私立大学図書館協会会報』一〇一号)。

 書誌はその主題を研究しようとする人にとって重宝きわまりなく、調査研究に欠くべからざる道具なのである。... よい文献目録を編集すればその功績を認めざるをえないくらい、書誌が重要なレファレンス資料であることを示す端的な事例をいえよう。



 

インフラが文化を生み出す2つの機序

記事ページ 発行: 2016年12月31日

鉄道をはじめとして、インフラが文化を生み出す。

これは、2つの機序(メカニズム)に支えられている。

1つは、カール・マルクスによる経済学的な機序である。

もう1つは、マーシャル・マクルーハンによるメディア論的な機序である。

なお、文化とは社会的なものである。

(1) 経済学的な機序

インフラ → 経済 → 文化 という機序である。
  └─→─→─→─┘

インフラが経済を生み出すのは自明である。

インフラが文化を生み出す機序は、下記のとおりである:

藤井 聡 : 超インフラ論 地方が甦る「四大交流圏」構想 電子書籍版 (PHP研究所, 2015〈底本はPHP新書(2015)〉) 位置No. 256/2339.

カール・マルクスはさらに、彼の初期的な著作の中で交通インフラの重要性を包括的に論じている。彼はまず、我々の社会、経済、文化、言語、宗教などのあらゆる「上部構造」(スープラストラクチャー)は、その「下部構造」(インフラストラクチャー)に依存していると論じた。そして、そのインフラストラクチャーの中でも、とりわけ重要なものとして「物質的交通」を論じている。つまり、交通インフラの有り様が、人々の「交流」すなわち、「コミュニケーション」のあり方を規定し、その人々の交流・コミュニケーションの有り様によって、ありとあらゆる上部構造(社会、経済、文化、宗教など)が決定されていく、と論じたわけである、

経済が文化を生み出す機序は、下記リンクのとおりである:

経済と文化に関する小節
経済と思想

経済学的な機序により生み出される文化は、属人的・属制約的な良い現実、現時点における解、具体的、ボトムアップ的 である。

(2) メディア論的な機序

インフラ = コンテナー → 文化 という機序である。

マクルーハン的に書けば、

技術(を実装した使用物) = メディア → メッセージ である。

この機序は、下記リンクのとおりである:

メディア=技術=身体の拡張=感覚の拡張

メディアはメッセージである
...
マクルーハンの頭の中では、「メディア=テクノロジー=身体の拡張=感覚の拡張」という等式が成り立っているわけですね。

メディア論的な機序により生み出される文化は、理想、良し悪しの評価式、抽象的、トップダウン的 である。


関連:
● (2) メディア論的な機序 に関連して 

グリーン車とWebサービス――モノによって人を動かす

井上 真琴 : 図書館に訊け (ちくま新書, 2004) p.70.

書誌学(本を研究する学問)では、書物は「内容が形態を規定」し、「書物の大きさは単にサイズの問題ではなく、その内容や用途によって決定されている」(「IV 比べて考える」『牧野富太郎蔵書の世界』高知県立牧野植物園、二〇〇二)とする。


● 「鉄道をはじめとして、インフラが文化を生み出す」は、阪急電鉄により文化が創造されてきた地域で生まれ育ったことから気づかされてきた。

それを文章化するきっかけは、本記事及び本記事からのリンク先で引用している、JR九州の車両デザインで知られる水戸岡 鋭治氏の考えに触れたことがある。

関連:
経済と文化
http://minchika.blog20.fc2.com/blog-entry-231.html

あとがき:鉄歌巻 | Mukyuえき待合室
http://takagi1.net/railway/tekka/1/ato.html

〈意思・思想〉・〈技術・機械・メディア〉・〈経済〉・〈行動〉の連関
http://takagi1.net/blogja/archives/416

 

本のコレクション内容と並べ方が、所有する人とその思想を語る

記事ページ 発行: 2008年01月06日

井上 真琴 : 図書館に訊け (ちくま新書, 2004) p.117.

>本のコレクション内容と並べ方が、所有する人とその思想を語る

引用元には、例として2者が挙げられている:

  • アビ・ヴァールブルク - Wikipedia
    ロンドン大学附属ウォーバーグ研究所(Warburg Institute. 元・ヴァールブルク文化学図書館, Kulturwissenschaftliche Bibliothek Warburg)

  • 林達夫 - Wikipedia
    明治大学図書館林達夫文庫

    関連:
    井上 真琴「図書館に訊け!」
    http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-1581.html
  •  

    まとめサイトは理解を促進させ、価値がある

    記事ページ 発行: 2009年08月08日

    まとめサイトは理解を促進させ、価値がある。

    知の選抜システムが議論に関して理解することを促進させる。

    なお、知の選抜システムを、マン-マシン、パーソナル-マスミックスなシステムであると考えれば、閲覧者と検索エンジンは、同列に位置づけることができる。

    さて、「まとめサイトは理解を促進させ、価値がある」ことを文献によって裏付けておく。

    田坂 広志 : プロフェッショナル進化論 「個人シンクタンク」の時代が始まる (PHPビジネス新書, 2007) p.91.

    >「個人シンクタンク」のパーソナル・メディアは、どこまでも、「読者にとって役に立つ情報、知識、智恵を伝える」ことに主眼があるからである。

    同書 pp.92-93.

    > ネット革命による「情報洪水」の中で、多くの読者が「ナビゲーション」(航路案内)を必要としているからである。
     そして、読者にとって本当に「役に立つ情報」とは、単に「価値ある情報」であるだけでなく、何よりも、理解しやすく「整理された情報」であるということを、忘れてはならない。


    井上 真琴 : 図書館に訊け (ちくま新書, 2004) p.152.

    >... [谷沢 永一氏は、] 書誌を附録としてつけた研究文献案内的な論文や著書を書きまくることになる。

     彼の著書『大正期の文藝評論』などは、四分の一ぐらいが文献研究史で占められており、学界のある国文学者は「よく勉強した。少なくとも研究史覚書は役に立つ」と彼の存在を認めざるをえないところへ追い込まれたというのだ。... (谷沢永一講演「書誌学の課題」『私立大学図書館協会会報』一〇一号)。

     書誌はその主題を研究しようとする人にとって重宝きわまりなく、調査研究に欠くべからざる道具なのである。... よい文献目録を編集すればその功績を認めざるをえないくらい、書誌が重要なレファレンス資料であることを示す端的な事例をいえよう。



     

    知的生産物を構成する 3つの部分

    記事ページ 発行: 2014年05月03日

    岸田 一隆「科学コミュニケーション 理科の〈考え方〉をひらく」を読み、知的生産物は 以下の 3つの部分から構成されると考えた:

    ・情報本体

     知識、(知識までに至っていない)情報
     What.
     コンテンツ(メッセージ+コンテクスト)。

    ・情報利用手段

     媒体、利用の容易化(易読化{割付・図表}・標示)、利用手法
     How.
     コンテナ、メディア、メソッド。

    井上 真琴 : 図書館に訊け (ちくま新書, 2004) p.70.

    書誌学(本を研究する学問)では、書物は「内容が形態を規定」し、「書物の大きさは単にサイズの問題ではなく、その内容や用途によって決定されている」(「IV 比べて考える」『牧野富太郎蔵書の世界』高知県立牧野植物園、二〇〇二)とする。


    ・共有・共感の端子

     主題(関心項目・議題)の編集、表現(精度と確度の設定・心理・儀礼)
     Which, Who, Where, When.
     プロトコル、ファティック

     

    短評に書くことの目安

    記事ページ 発行: 2007年12月16日

    井上 真琴 : 図書館に訊け (ちくま新書, 2004) p.50.

    >短評(内容の種類、表現の巧拙、類書中の特色、利用上の注意などを記入)



    関連:
    井上 真琴「図書館に訊け」
    http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-1581.html

     

    読書からはじまる3項目

    記事ページ 発行: 2008年01月27日

    レイ・ブラッドベリ=著, 宇野 利泰=訳 : 華氏四五一度 (ハヤカワ文庫, 1975) p.144.

    >第一に大切なのは、われわれの知識が、ものの本質をつかむこと。
    第二には、それを消化するだけの閑暇をもつこと。
    そして第三には、最初の両者の相互作用から学びとったものに基礎をおいて、正しい行動に出ることにある。

    関連:
    同志社大学総合情報センター・井上 真琴氏による「資料評価のプロが語る「百科事典使いこなし術」」より。

    > 最後に、阿部謹也さんの恩師・上原專禄の言葉を噛み締めたいと思います。「『解る』ということは、それによって自分が変わることでしょう」。知識は、今の自分を乗り越えていく力となって、はじめて真の知識となるのです。



    関連:
    レイ・ブラッドベリ「華氏451度」
    http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-1515.html

    井上 真琴「図書館に訊け」  
    http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-1581.html

     

    大学生になったら1ヶ月間で読む本

    記事ページ 発行: 2009年04月01日

    Abstract: My selection of books for freshmen and freshwomen of universities. About writing and a library.

    新たに大学に入学された方、おめでとうございます。

    大学生になったら1ヶ月間で読む本として、以下の2冊をおすすめいたします。

    1. 大学における文章の書き方を学ぶ本

    理系 木下 是雄「理科系の作文技術」
    文系 木下 是雄「レポートの組み立て方」

    2. 大学図書館を知るための本

    井上 真琴「図書館に訊け!」

    1. 大学における文章の書き方を学ぶ本


    大学生のアウトプットは、基本的に文章です。センター試験のような選択式のアウトプットではありません。

    そして、アカデミックな文章には、最低限の「書き方」というものがあります。

    それに従っていないと、その文章は単なるメモだとみなされる可能性があります。内容がいくら高度であってもです。大学には、いくらでも高度なメモが散乱していますからね。

    自分がれっきとした文章を書くつもりがあるならば、「書き方」をしっかりとおさえた文章を書いてください。そのために、以下の本を読むことをおすすめします。


    理系の人には
    木下 是雄「理科系の作文技術」

    文系の人には
    木下 是雄「レポートの組み立て方」


    2. 大学図書館を知るための本


    大学には、必ず大学図書館があります。

    大学図書館を「貸本屋」程度に捉えていては、あなたの大学生活 4年間は、4年間の価値しかありません。

    しかし、大学図書館を使いこなせたらどうでしょうか。あなたが利用する本・論文は、著者が年月をかけて書いたものです。さらに、その本・論文の参考文献が書かれるのに要した年月を加えれば、「のべ年月」は膨大になります。

    その膨大な年月を、あなたは省略して、その果実を得られるのです。あなたの大学生活 4年間は、実際には 100年・200年の価値をもつことになります。

    大学図書館を知るために、以下の本を読むことをおすすめします。

    井上 真琴「図書館に訊け!」


     

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