燃料電池ワールド Vol.2261 (2017/01/04 08:30)

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□燃料電池ワールド Vol.2261
■2017年01月04日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

☆新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
※ホームページがダウンしました。ちょっと深刻で、回復にまだかなりかかりそうです。それまで、「世界のヘッドライン」はお休みします。【再掲】
                 ◇
■世界のヘッドライン
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ホームページがダウンしたため、回復するまで休みます。【再掲】

■2016年12月28日〜2017年01月03日のWEB LINK NEWS
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2017/01/02 「列車の動力」革新の時代へ(ITmedia ビジネスオンライン)
●新動力車の開発が進んでいる

 財団法人鉄道総合技術研究所は2006年に燃料電池試験車「クヤR291-1」の試験走行を実施した。燃料電池自動車は燃料充填施設の普及など課題が多い。鉄道の場合は車両基地などで効率的な重点施設運用ができ、軌道上を走る上、ATCなど安全装置もある。そうなると燃料電池は鉄道向きのシステムかもしれない。2008年には蓄電池搭載車両と連結した実験も行われている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170102-00000014-zdn_mkt-bus_all

2017/01/03 自動車の「内燃機関」に未来はあるのか? 2017年クルマ業界展望(THE PAGE)

 ひと昔前、自動車のエンジンといえば、レシプロエンジンが主流でした。シリンダー内でピストンが往復運動することで力を生み出す内燃機関の一つです。それが、近ごろは環境対策として、ガソリンエンジンなどから出る排気ガスへの規制が強まっていることから、モーターで駆動する電気自動車(EV)や燃料電池車などの「エコカー」が次々と登場しています。時代の流れの中で、肩身が狭くなる一方にも感じる内燃機関。もう終わりゆく技術なのでしょうか。モーター・ジャーナリストの池田直渡氏に寄稿してもらいました。

 新年そうそうに硬いテーマだが、年の初めだからこそしっかり考えておきたいテーマでもある。この地球上では毎年毎年新車が約1億台販売される。これが後20年後には1.5倍になりそうだ。新たな5000万台は、中国の非富裕層マーケット、インド、ASEANで売られる。

 クルマの台数が1.5倍になるとしたら、そしてクルマによる環境負荷をせめて現状キープにとどめたいとしたら、計算上、クルマの環境性能を上げて、環境負荷を3割軽減しなくてはならない。
EVと燃料電池車の課題

 さて、では内燃機関の未来はどうなるのだろうか? 当然その疑問の裏側にはポスト内燃機関がある。現状で見る限り、それは燃料電池や電気自動車だろう。どちらも電気をエネルギーにしてモーターで駆動するから、対立構造としては「化石燃料vs.電気」ということになる(とりあえず電気がどういう方法で発電されたかは置いておく)。燃料電池も電気自動車も電気でモーターを駆動するという意味において動力は同じだが、電気の得かたが違う。燃料電池は一般に水素の化学反応による発電システムをクルマに搭載して走り、電気自動車はインフラ電力をバッテリーに蓄積して走る。

 しかしバッテリーに致命的な欠点がある。エネルギー密度が低いのだ。エネルギー密度とは同じ重量あたりどれだけのエネルギー量かという意味で、エネルギー密度が低いと長い航続距離を走るためにとんでもない重量のバッテリーが必要になる。そうやって重量の委細構わずバッテリーを大量に積んだのがテスラで、「いや流石にそれは移動体として理性に欠けるでしょう」と、航続距離の方を諦めたのが日産リーフである。例えて言えば、テスラは毎日の通勤に旅行用の大型トランクを使っている状態。リーフは逆に旅行であろうがブリーフケースを使う状態だ。エネルギー密度が低いとこういう問題が起きる。

 それもこれも充電に時間がかかるからで、例えリーフのような容量の小さなバッテリーであっても、充電が短時間でできれば問題は解決するが、現実には充電時間は最低30分は必要で、充電の利便性の面ではとても給油と同程度とは言えない。環境性能の面からも移動途中で行う急速充電はエネルギー効率が悪く、エネルギーを無駄にする。つまり電気自動車をエコに使おうと思えば、自宅で緩速充電して、出発したら継ぎ足し充電せずにその航続距離で使うのが理想形である。しかも充電インフラはこれでも日本が世界で最も進んでいる。世界一でもまだまだ十分とは言えない。色々と道半ばなのだ。「バッテリーが進化して解決できる」という声はずっとあるが、期待に対して歩みは遅い。

 バッテリーではなかなか解決しないこの問題は、水素発電システムを使い、水素を圧縮して搭載すれば解決できる。水素の充填はガソリンにさほど遅れを取らない程度には早い。燃料補充の実用度ではほぼ合格だ。ほぼと言うのは、何しろ高圧ガスなので、補充員の装備はゴーグルに手袋とF1のピットクルーの様にものものしく、ドライバーは車両から離れて枠線の中で待機するように言われる。トヨタMIRAIが搭載する水素の圧力は700気圧(70MPa)であり、法令の定める高圧ガス保安法の基準=1MPaの70倍にも達する危険物である。首都高などのトンネル部に進入禁止となる規制の更に70倍の高圧ガスである。車両の搭載時だけでなく、水素ステーションへの輸送も含めてまだまだ課題が多い。

 さらに水素スタンドの普及は日本ですらまだまだ着手したばかりで、グローバルにみればないに等しいではなく、皆無である。普及までにはまだまだ時間がかかる。

 さて、最初の話に戻れば、今後20年で最も伸びるマーケットは新興国マーケットだ。仮にどんなに燃料電池が進歩しても、あるいは電気自動車のバッテリーが進歩しても、新興国にそれらのインフラを整備するには時間が足りない。さらに修理や整備の問題もある。技術や環境、設備の整っていない国でも修理や整備が出来ることは極めて重要なのだ。

 しかも初期投資が高額では普及は難しい。新興国マーケットで買われるのは現状70万円前後のクルマであり、今後の経済発展を見込んでも、当面は100万円ラインの攻防になるはずだ。ということに鑑みると、安価なクルマの環境性能を向上させなければ、われわれは地球環境を末永くしゃぶり尽くせなくなる。それは困るのだ。

 そういう意味では、スズキとダイハツが持っているエコカー技術こそ人類全体の希望である。小型車は、いや小型車こそが地球を救うのだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170103-00000002-wordleaf-ind

2017/01/03 水素ステーション、2030年までに県内8ヵ所 水素エネ協整備計画(北日本新聞)
■第1号は富山市に

 産学官でつくる富山水素エネルギー導入促進協議会(会長・山口昌広北酸社長)は、燃料電池車(FCV)の燃料供給拠点となる水素ステーションを2030年までに県内8カ所に整備する計画を策定した。1号拠点は3年後の20年までに富山市内に設ける。会員企業や行政と連携し、FCVの普及をインフラ面から後押しし、環境に優しい“水素社会”の実現を目指す。

 30年までのFCVの普及目標を経済産業省が80万台に設定していることを踏まえ、富山水素エネルギー導入促進協議会は、県内での普及台数を8千台と想定。この普及状況に対応するため、30年までに8カ所のステーションが必要と判断した。

 20年までに整備する県内1号拠点は、富山市内に設け、水素エネルギーの利用を促進するPR拠点としても位置付ける。今後、建設地の選定に入る。1号拠点を手始めに25年までに計3カ所、30年までに計8カ所と順次、設置箇所を増やす計画だ。

 ステーションの整備に向けては課題もある。1カ所につき4〜5億円とされる開設費用と年5千万円程度の維持費の調達だ。同協議会はできるだけ早期に事業主体を固めるとともに、会員企業を含む地元企業からの出資や、ステーションに設置する看板への広告協賛を募るといった方法も検討する。

 協議会は昨年2月、北酸と富山トヨタ自動車、日本海ガスの3社が中心となって発足。水素関連事業者や自動車ディーラーといった県内企業を中心に54団体が加盟。県や富山市、富山大も名を連ねている。山口会長は「環境に優しい水素社会の実現にはインフラ整備が不可欠。会員一丸となって取り組みたい」と話す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170103-00069016-kitanihon-l16

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆平成28年度 次世代エネルギー産業創出セミナー<公益財団法人広島市産業振興センター> http://www.itc.city.hiroshima.jp/koshukai/h28-jisedai.html  【再掲】

 次世代エネルギーとして普及が期待されている水素エネルギーの利用拡大が進んでいます。天然ガスなどから水素を取り出し発電と給湯を行うエネファームは18万台を超え、水素で走る燃料電池自動車も発売が開始されました。広島地区でも水素ステーションが開設され、ガス用超高圧容器の開発が進んでいます。さらに、再生可能エネルギーからの水素製造で世界最高効率が達成されました。

 今回のセミナーを通して、将来の水素エネルギー社会を考えてみませんか。
◇日 時:平成29年1月17日(火)13:30〜17:15
◇場 所:広島市西区民文化センター(広島市西区)
◇参加費:無料(交流会は有料)
◇申込期限:平成29年1月13日(金)
◇申込方法:ウェブサイトをご覧ください

  http://www.itc.city.hiroshima.jp/koshukai/h28-jisedai.html
◇問合せ先:(公財)広島市産業振興センター 技術振興部
◇主 催:広島市、公益財団法人広島市産業振興センター
◇共 催:水素・次世代エネルギー研究会(主催者他、広島大学、中国経済産業局、中国経済連合会、公益社団法人中国地方総合研究センター)、東広島市
◇後 援:一般社団法人水素エネルギー協会、一般社団法人日本エネルギー学会
◇連絡先:公益財団法人広島市産業振興センター 田村 誠
      Tel:082-242-4170 Fax:082-245-7199

      メールアドレス:tamura-mアットマークitc.city.hiroshima.jp

              (アットマークは@に置き換えてください)

☆福岡水素エネルギー戦略会議 燃料電池(エネファーム)部品研究会【再掲】
http://www.f-suiso.jp/info/11976.html

 水素・燃料電池関連の市場規模は、我が国だけでも2030年に1兆円程度、2050年に8兆円程度に拡大するとの試算がある中、当該市場への新規参入を促進するため、既に15万台以上が普及しているエネファームに関する部品研究会を開催します。部品研究会では、パナソニック(株)のご担当者様からエネファームで使用される関連部品の情報を提供していただくとともに、コストダウンに向けた取組みをご紹介いただきます。

 参加者には、製造工程の見学など更に特別メニューを準備しておりますので、是非ご参加ください。
◇日 時:平成29年1月25日(水曜日)13:30 〜 16:30
◇場 所:博多バスターミナル 9階 第14ホール http://www.h-bt.jp/j21-access

    (福岡県福岡市博多区博多駅中央街2?1) *JR博多駅横
◇日 程:
1,福岡水素エネルギー戦略会議の取組み
   福岡水素エネルギー戦略会議 事務局
2,環境・エネルギーの状況と水素社会の道筋
   清水 俊克氏(パナソニック(株) 燃料電池事業担当)
3,エネファームの進化とコストダウンの取組み
   佐野 秀治氏(パナソニック(株) 原価推進課長)
4、特別メニュー「パナソニック工場見学(平成29年3月予定)」

   ※10社(各社1名)程度を予定。事前にヒアリング等実施させていただきます。5,特別メニュー「技術アドバイザーの派遣(日程調整の上、実施)」
◇お申込みについて:戦略会議ホームページから、オンラインでの申込みが可能です。
http://www.f-suiso.jp/info/11976.html

 FAXまた、E-mailでのお申込をご希望の方は、上記URLより申込書をダウンロード後、必要事項をご記入いただき、下記までお送りください。
◇お問い合わせ・お申込先:

  福岡水素エネルギー戦略会議事務局【担当:高木】(福岡県商工部新産業振興課内)

   電話:092-643-3448 / FAX:092-643-3421 / メール:info@f-suiso.jp

☆福岡水素エネルギー戦略会議 第3回研究分科会
「燃料電池要素研究分科会/高効率水素製造研究分科会(合同開催)」【再掲】
◇日 時:平成29年1月27日(金) 13:00〜16:30
◇場 所:JR博多シティ 9階会議室2(福岡市博多区中央街1-1 JR博多駅ビル)
◇定 員:60名(定員になり次第締切りとさせて頂きます。)
◇参加費:無料
◇申 込:オンラインにてお申込ください。http://www.f-suiso.jp/info/11936.html
◇プログラム:
13:00〜13:05 燃料電池要素研究分科会 座長挨拶

          伊藤 衡平氏(九州大学工学研究院 機械工学部門 教授)13:05〜13:45 「燃料電池の宇宙利用に向けた研究開発の状況」

          内藤 均氏(宇宙航空研究開発機構(JAXA) 研究開発部門 第一研究ユニット研究領域主幹)
13:55〜14:35  「タイトル未定」

          伊藤 衡平氏(九州大学大学院工学研究院機械工学部門 教授)(仮)14:35〜14:55 休憩(名刺交換等にご利用ください)
14:55〜15:35 「水素社会実現に向けたホンダの取組み」

          中沢 孝治氏((株)本田技術研究所 四輪R&Dセンター第5技術開発室 第3ブロック 主任研究員)
15:45〜16:25 「JAEAにおける原子力水素研究開発の現状」

          竹上 弘彰氏((国研)日本原子力研究開発機構 高温ガス炉水素・熱利用研究センター 研究副主幹)
16:25〜16:30 高効率水素製造研究分科会 座長挨拶

          松本 広重氏(九州大学 カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所 教授)
◇問い合わせ先:九州大学水素エネルギー国際研究センター 蓮尾

         TEL:092-802-3303  Mail:info@h2.kyushu-u.ac.jp

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