燃料電池ワールド Vol.2174 (2016/08/18 08:45)

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□燃料電池ワールド Vol.2174
■2016年08月18日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

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■世界のヘッドライン(07月04日)
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2016/07/04 流水で動作する3次元紙ベースの微生物燃料電池〈PT〉

〔訳注〕世界の科学者(World Scientist)発:アイオワ州エームズ(Ames)の米アイオワ州立大学(Iowa State University)研究チームは、3次元の紙を使った微生物燃料電池(microbial fuel cell:MFC)の実証を行った。これは、微生物燃料電池システムをとおして液体を導く毛細管現象を使って、外部電源の必要性をなくす実験で、この報告はジャーナル「テクノロジー(TECHNOLOGY)」の近刊号に掲載されている。

2016/07/04 山梨大学燃料電池ナノ材料研究センターの研究者青木誠氏はグリーン賞を受賞〈PT〉

〔訳注〕山梨大学(University of Yamanashi)燃料電池ナノ材料研究センター(Fuel Cell Nanomaterials Center)の研究員青木誠氏(Dr. Makoto Aoki)は、6月22日に開催された国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS:National Institute for Materials Science)の第13回グリーン・シンポジウム(GREEN Symposium)で、グリーン賞を受賞した。テーマは、「単結晶シリコン基板の電気化学的リチウム化/脱リチウム化プロセス」である。

2016/07/04 国際標準化機構、水素燃料ステーションのための新しい標準を公開〈PT〉

〔訳注〕国際標準化機構(International Organization for Standardization:ISO)は、小型燃料電池電気自動車に水素ガスを分配する公共および非公共の燃料ステーションの安全性と、必要に応じて、性能のために最小設計特性を奨励する水素燃料ステーションのTS19880‐1を公開した。具体的には、ISO 19880は燃料ステーションの基本要素についてのガイダンスを提供する。

2016/07/04 旧アキュメントリクスSOFC社のアトレックス・エナジー社、PCE太平洋社とパートナーシップを発表〈PT〉

〔訳注〕旧アキュメントリクスSOFC社(formerly Acumentrics SOFC Corp)から社名変更した燃料電池発電プロバイダーのアトレックス・エナジー社(Atrex Energy)は、太平洋北西部とアラスカ(Alaska)、インターマウンテン地域(Inter-Mountain region)の新しい配給業者としてPCE太平洋社(PCE Pacific)の追加を発表した。

2016/07/04 オランダのアーネムに新しい燃料電池バスが導入される〈PT〉

〔訳注〕アーネム(Arnhem、オランダ)発:「欧州都市におけるクリーンな水素(CHIC)」プロジェクトで、オランダのバス事業社シンタス社(Syntus)は6月17日、新しい燃料電池バスを引き渡された。このバスは、アーネムとアペンドルン(Apeldoorn)間で運行される。ポーランドのバスメーカー、ソルバス社(Solbus)がバスを製造し、オランダのハイムーブ社(HyMove B.V.)が燃料電池を提供した。
〔訳語〕CHIC(欧州都市におけるクリーンな水素):燃料電池を使った公共バスの開発と普及プロジェクト

2016/07/02〜03 記事の配信はありません。

■2016年08月17日のWEB LINK NEWS
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2016/08/17 「先見の明がありすぎる」企業・岩谷産業、25年前から水素社会予見しリーダー企業に(Business Journal)

 水素社会の推進役を担うのは、水素の国内市場シェア7割を誇る岩谷産業で、複数社と協力して、オリンピックの競技場に水素発電によって電力を供給するミニプラントの建設を進めようとしている。

 化石燃料の枯渇が懸念されるなかで、水素は地球上に無尽蔵に存在する。ロケット燃料として利用されるほど燃料としてハイパワーであり、燃焼後には水となるためクリーン、かつ電気のように貯蔵や輸送中のロスがないなど、メリットは大きい。エネルギー問題、環境問題、さらに新産業創出という3つの側面から期待が集まる新資源なのだ。

 岩谷産業代表取締役会長兼CEO(最高経営責任者)の牧野明次氏は長年、水素社会実現の夢を追い、普及の旗振り役を務めてきた「ミスター・水素」である。牧野氏の水素にかける思いを聞いた。
●東京五輪の聖火を水素で
●水素事業で70年以上の歴史
●積極的な普及活動
●カギは水素ステーション
【牧野さんの素顔】
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160817-00010004-bjournal-bus_all
※長文なので原文を。

2016/08/17 水素ステーション整備に神奈川県が補助金 FCV普及加速目指す(産経新聞)

 県は平成28年度から燃料電池自動車(FCV)の燃料となる水素を充填(じゅうてん)する水素ステーション整備に対する補助金交付制度を始め、このほどJXエネルギー(東京)の「横浜綱島水素ステーション」(仮称・横浜市港北区)に交付することを決めた。

 県は27年度からFCV購入補助費として1台につき101万円を交付しているが、水素ステーション整備も助成することで、FCVの普及を加速させる狙いがある。

 横浜綱島水素ステーションは29年3月に完成予定で、完成すれば県内で12カ所目の水素ステーションとなる。整備にかかる総額は約3億8千万円だが、県の交付金約3850万円に加え、経済産業省からも約2億5千万円が助成されるため、実質負担額はガソリンスタンド並みの1億円程度まで下がるという。

 だが、今回の応募はこの1件だけだったといい、県エネルギー課の担当者は、「FCV事業がいまだに商業ベースに乗りにくい側面があり、事業者が少ない。今後も補助金などを通じて普及啓発を進めていきたい」と話す。

 県は27年3月、水素社会の実現に向けた取り組みを示す「神奈川の水素社会実現ロードマップ」を策定。32年までに県内で25カ所の水素ステーション設置を目指している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160816-00000088-san-l14

2016/08/17 秘めた力を引き出す「脱・常識経営」(ダイヤモンド・オンライン)

 富士重工業は2017年の100周年を機に社名を「SUBARU」に変更する。「スバルブランドを磨く」「強い事業構造を創る」という2つの取り組みを、グローバルブランド「SUBARU」の下に結集させていくという。自動車業界の常識を覆す吉永流「脱・常識経営」最終回は、社名変更の狙い、これからのライバル、独自のブランド構築について聞いた。

 ただし、企業規模の大小を問わず、生き残っていくためには環境対応は避けては通れない条件です。しかし、ハイブリッドや燃料電池などの開発には巨額の研究開発費がかかるので、中規模以下のメーカーが1社で賄うことはできません。当社がトヨタ自動車と行っているような、大手と中堅以下メーカーとのアライアンスの動きは今後さらに高まってくるでしょう。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160817-00093654-diamond-bus_all

2016/08/17 燃料電池商用車実現に向け日米企業が提携、寒冷地対応技術の普及に期待(スマートジャパン)

 燃料電池車の開発においては、既にトヨタ自動車のMIRAIをはじめ、日本メーカーを中心に乗用車分野において量産化が行われている。今後はさらに大型の商用車分野においても、燃料電池化が進むと想定されている。燃料電池商用車は、2025年頃には量産化が進み世界で数万台の生産規模になるともいわれている。特に欧米においては商用車中心に実証研究が進んでおり、燃料電池の出荷実績(電池容量ベース)や関連技術の特許数から見ても、米国は日本と並ぶ燃料電池技術の先進国といえる。
●30年以上の燃料電池の開発歴

 新たに住友商事が提携を発表した米国のUS Hybrid社(以下USH社)は、傘下のUS FuelCell社とともに、米国で約30年の燃料電池開発経験があり、中大型のバスおよびトラック用途を中心とした燃料電池開発や生産を行っている(図1)。

 USH社の燃料電池は、カリフォルニア州における路線バスの実証実験にて2万1000時間を超える耐久性能を発揮し、故障なしで90%以上の稼働率を記録するなど、実用化に最も近い技術として、米国エネルギー省傘下の国立研究機関により評価を受けている。
●寒冷地対応の新型燃料電池

 さらにUSH社が製品化を発表した寒冷地対応の新型燃料電池も注目を集める。燃料電池にとって水素と酸素の電気化学反応により燃料電池内部に水を生み出すが、寒冷地だとこの水が凍るために燃料電池がうまく動作しないという問題が生じる。USH社が開発した寒冷地対応新型燃料電池はこの生成水の制御を改善したものであるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160817-00000012-biz_it_sj-bus_all

2016/08/17 スカンジウム、市場拡大へ(日刊産業新聞)

 希土類(レアアース)の一種であるスカンジウムが注目されている。燃料電池材料やアルミニウム合金添加材などとしての特性が評価されている。現在の年間世界生産量は10―15トン程度だが、世界的に増産の動きが加速しつつあり、近い将来の本格的な市場の創出が期待される。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160817-00010008-sangyo-bus_all

2016/08/17 中国の台頭に危機感 車メーカーに積極投資を訴え=韓国担当相(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国産業通商資源部の周亨煥(チュ・ヒョンファン)長官が17日、ソウル市内のホテルで開かれた韓国自動車メーカーCEO(最高経営責任者)の懇談会に出席し、新産業分野への積極的な投資を呼びかけた。

 周長官はEVや燃料電池自動車の発展戦略などこのほど政府が発表した支援策を説明し、CEOたちに積極的な活用を促した。

 これに対しCEO側は将来の自動車産業に対する投資や新車の発売などを積極的に推進していく意向を示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160817-00000049-yonh-kr

2016/08/17 水素自動車は、実は大化けするかもしれない(東洋経済オンライン)

 木本:科学が発達すると、今後石油が枯渇しても、新しいエネルギーが生まれて心配がいらない時代が来るんでしょうか。

 瀧本:その研究をしている人もいます。たとえば水素エネルギーは可能性があります。電気自動車やっているアメリカのテスラ・モーターズは「ありえない」といって、水素自動車をディスって(=侮辱して)いますが、トヨタは一生懸命やっていて、もしかしたら大化けするかもしれないのが水素自動車なんです。

 木本:水素自動車の「ミライ」ですよね。僕も福岡でトヨタが実用化しているタクシーに乗りました。確かに速いし、なによりも運転手さんが、「すごいクルマに乗っている」とキラキラした笑顔で説明してくれました。新しいものって人のテンションを上げていくんですよね。独特のエネルギーを感じました。

 瀧本:新しいヘンなモノって、新しいモノに面白がって飛びつく元気な人たちがいるから成り立つんです。こういう人達はやや軽率な人なんですが、そういう人たちがいないと新しいモノははじまらないんです。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160817-00131697-toyo-bus_all

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆福岡水素エネルギー戦略会議福岡水素エネルギー戦略会議 総会・講演会(8/31)【再掲】

 今年度の講演会では「再生可能エネルギー由来の水素」「新たなアプリケーション」をキーワードに、水素・燃料電池分野における最新の市場動向について、最前線で活躍されておられる企業等からご講演いただく予定にしております。
 当日は、情報交換・懇親の場となる交流会も開催します。

 会員以外の方もご参加いただけますので、皆様奮ってご参加ください。
◇日 時:8月31日(水曜日)14:00 ? 18:30
◇場 所:ホテルニューオータニ博多(JR博多駅からバス約7分、天神からバス約5分)

  アクセス http://www.kys-newotani.co.jp/hakata/info/access/index.html  
◇日 程:
14:00〜15:10 『福岡水素エネルギー戦略会議 総会』
         挨拶、議事 戦略会議28年度事業計画 等
15:20〜17:00 『講演会』

 講演1「再生可能エネルギー由来水素の活用に向けた国内外取組動向(仮)」

   大平英二様(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)燃料電池・水素グループ主任研究員 )

 講演2「スズキの燃料電池二輪車「バーグマンフューエルセル」開発(仮)」
   村松仁様(スズキ株式会社電動車開発部第九課専門職)
 講演3 地元企業の取組(調整中)
17:00〜18:30 『交流会』

 ※当日、受付にて5,000円/人のご負担をお願いいたします。(領収証をお渡しします。)
◇お申込みについて:
 戦略会議ホームページから、オンラインでの申込みが可能です。
  http://www.f-suiso.jp/info/11419.html

 FAXまた、E-mailでのお申込をご希望の方は、上記URLより申込書をダウンロード後、必要事項をご記入いただき、下記までお送りください。
◇お問い合わせ・お申込先:

  福岡水素エネルギー戦略会議事務局【担当:高木】(福岡県商工部新産業振興課内)

  電話:092-643-3448 / FAX:092-643-3421 / メール:info@f-suiso.jp

☆かながわ環境関連産業ネットワーク 第11回 創・蓄・省エネフォーラム【再掲】『新エネルギー技術習得講座』

 今回は二日間にわたり、フォーラムに参加される方々が実際に太陽光発電の発電計測やパワコンの運転試験、マイクロ燃料電池(MEA)の作成・発電試験、蓄電池の基礎、風力発電などの評価を体験して頂くための技術習得講座を開催いたします。

 新エネ関連開発などの部署に配属になった方、燃料電池の発電を体験されたい方などのお申し込みをお待ちしております。
◇日 時:8月30日(火)、31日(水) 10:00〜16:30
◇場 所:職業能力開発総合大学校 4号館 1階
◇交通案内:http://www.uitec.jeed.or.jp/access/index.html
◇キャンパスマップ:http://www.uitec.jeed.or.jp/schoolguide/campusmap.html
◇定 員:15名(定員となり次第締切)
◇参加費:無料
◇プログラム:
講師:清水洋隆氏(職業能力開発総合大学校能力開発院新成長分野(電気環境エネルギーユニット)教授)
〇8月30日(火)
10:00〜11:30 新エネルギー概論 ・新エネルギーとは(新エネルギーの種類と概要、太陽光発電システムの構成、パワーコンディショナーの運転試験)
12:30〜14:30 太陽光発電の発電実験(日射及び発電データ収集)
14:30〜16:00 風力発電の基本特性、風力発電実験装置による特性試験
16:00〜16:30 質疑応答 応用開発など技術相談
〇8月31日(水)
10:00〜11:30 蓄電池の基礎 充電回路について
12:30〜16:00 燃料電池の構造について

 燃料電池製作実習・MEA製作・発電実習、燃料電池評価装置の紹介 発電特性試験
16:00〜16:30 質疑応答 応用開発など技術相談
◇申し込みはこちらから↓
メールの件名を「第11回 創・蓄・省エネ フォーラム参加申込み」として、必要事項(1.会社・機関名、2.所属・役職名、3.貴名)をご記入いただき、かながわ環境関連産業ネットワーク事務局 kankyou@sic-sagamihara.jp へ直接お申し込みください。下記ホームページの申込みフォームからもお申し込みできます。
 http://www.sic-sagamihara.jp/enet/news/20160715.html
◇問い合わせ先:かながわ環境関連産業ネットワーク事務局
 (株)さがみはら産業創造センター 担当:安藤、荻島、永井

 TEL:042-770-9119 FAX:042-770-9077 E-mail: kankyou@sic-sagamihara.jp

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