燃料電池ワールド Vol.1844 (2015/04/02 09:24)

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□燃料電池ワールド Vol.1844
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■2015年04月02日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン
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2015/03/30 ITMパワー社、2基の新しいロンドンの水素燃料補給ステーションのために289万ポンドを授与される(ITM Power)

〔訳注〕ITMパワー社(ITM Power)は、水素燃料補給ステーション(Hydrogen Refuelling Stations:HRS)インフラ資金計画(Infrastructure Grants Scheme)によって合計289万ポンドを授与された、と発表した。この資金計画は、イギリス政府の運輸省(Department for Transport)、ビジネス・イノベーション&技能省(Department for Business Innovation & Skills)、エネルギー・気候変動省(Department of Energy & Climate Change)が取り組んでいるチームの低排出自動車オフィス(Office of Low Emission Vehicles:OLEV)が進めている。この助成金は、ロンドンに新しい水素燃料補給ステーションを2カ所建設し、既存の4カ所のITMパワー社の燃料補給ステーションの機能を向上させ、戦略的パートナーとして配置することにある。

 低排出自動車オフィスからの資金提供の戦略的根拠は、ITMパワー社が創設メンバーであるUKH2モビリティ(UKH2Mobility)プロジェクトによって確立された。このプロジェクトは、2020年までにイギリスに65のステーションを展開することを見込んでいる。

2015/03/30 ハイドロジェニックス社、カリフォルニア州エネルギー委員会から440万ドルのプロジェクトを授与(Hydrogenics Corporation)

〔訳注〕ハイドロジェニックス社(Hydrogenics Corporation)は本日、中・大型車技術実証(Medium and Heavy-Duty Vehicle Technology Demonstration)プログラムのために、カリフォルニア州エネルギー委員会(California Energy Commission)から総体として440万米ドルとなる2つのプロジェクトを授与された。

 最初のプロジェクトは、シーメンス社(Siemens)の技術的支援を受けて、ハイドロジェニックス社がクラス8四輪トラック(Class 8 drayage truck)に先進的な「セレリティプラス(CelerityPlus)」燃料電池駆動システムを統合する。

 第2のプロジェクトでは、ニューフライヤー社(New Flyer)のバスのための先進的燃料電池技術実証(New Flyer Advanced Fuel Cell Vehicle Technology Demonstration for Bus)で、ハイドロジェニックス社のセレリティプラス燃料電池システムを40フィートのバッテリー・トランジットバス「エクセルシオーネ(Xcelsior)」に統合し、12カ月間実証する。これもシーメンス社の技術支援を受ける。サンライン交通公社(SunLine Transit)は検証のため、カリフォルニア州のコロラド砂漠の一角にあるコーチェラ・バレー(Coachella Valley)の正規ルートでバスを運営する。

2015/03/30 エア・リキード社、10台のフォークリフトで使うためにエフエム・ロジスティック社の物流拠点にある水素充てんステーションに水素エネルギーを提供(Air Liquide)

〔訳注〕エア・リキード社(Air Liquide)は、水素駆動フォークリフトの展開を支援するために、世界的な物流専門グループのエフエム・ロジスティック社(FM Logistic)から選ばれた。

 フランスのオルレアン(Orl〓ans)の近くに位置するヌーヴィル・オ・ボワ(Neuville-aux-Bois)物流プラットフォームに、エア・リキード社は、水素燃料電池を装備した10台のフォークリフトに対する初期サービスとして、水素充てんステーションを設置した。最終的にはここの84台のフォークリフトが水素に切り替わる予定で、これは、水素フォークリフト艦隊としてヨーロッパで最初の物流拠点になる。

 このプロジェクトは、水素燃料電池の大規模な展開と、フォークリフトの解決方法としての競争力を実証することになる。それは、欧州連合(European Union)から資金の一部を援助されている「水素と倉庫物流(Hydrogen And Warehouse Logistics)」プロジェクトのパートナーたちが関わった共同の努力の結果である。クラウン社(Crown)と豊田自動織機ヨーロッパ社(Toyota Material Handling Europe)はフォークリフトのメーカーで、ハイパルジョン社(HyPulsion)はフォークリフト用の水素燃料電池を製造、エア・リキード社は水素と水素充てんステーションを提供している。

2015/03/30 インテリジェント・エナジー社が率いるコンソーシアム、全車両に水素燃料電池技術を使ってゼロ・エミッション領域を拡大する小型商用車を配送(Intelligent Energy)

〔訳注〕インテリジェント・エナジー社(Intelligent Energy)とエネルギー技術グループは、新しいゼロ・エミッションの小型商用車(light commercial vehicle:LCV)を開発することで、イギリスの業界コンソーシアム(industry consortium)を引っ張る。バッテリー電気自動車(battery electric vehicles:BEVs)に燃料電池技術を統合することで、コンソーシアムは、低炭素小型商用車に著しく改善した製品と迅速な給油を提供する機能を届ける。インテリジェント・エナジー社の世界的な燃料電池技術を使った3年間のプロジェクトは、専門知識によってすでに大量に作られた有効なシステムと車輌改造を開発することである。

 コンソーシアムは、1270万ポンドのプロジェクトの一部として先端推進システム技術センター(Advanced Propulsion Centre:APC)から630万ポンドの資金を受け取っている。加えて、インテリジェント・エナジー社のパートナーとして、フロストEV社(Frost EV)、フロスト・エレクトロニクス社(Frost Electronics)、ミルブルック社(Millbrook)、セネックス社(CENEX)、ブリティッシュ・ガス社(British Gas)とDHL社(DHL)で構成されている。

2015/03/28〜29 配信はありません。

■2015年04月01日のWEB LINK NEWS
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2015/04/01 齋藤精一郎:「海外投資悪玉論」はグローバル化以前の通説にすぎない(BizCOLLEGE)
■「海外投資悪玉論」は一昔前の通説にすぎない

 これまで「悪」とされてきた海外直接投資の増大について、視点を変えてみると違った風景が見えてきます。

 もし国内に企業が留まっていたら、国内では過当競争にさらされ、経営悪化さらには破綻に追い込まれていたかもしれません。実際には海外に進出し海外市場をつかんだことで、経営体制を維持、拡大、進化できた企業が多いのです。

 たとえば、世界最強に成長したトヨタ自動車は現在、海外生産比率が62%前後ですが、かつてのように10%以下だったら、経営体制や国内の生産・雇用体制(関連部品企業など含む)はどうなっていたでしょうか。積極的に海外進出をしたからこそ、トヨタは成長を続け、国内生産・雇用を失わずに済んでいるのはもとより、ハイブリッドで先行し、いま燃料電池自動車の先陣に立ち、世界の自動車産業をリードしているのです。むろんトヨタとともに海外進出せざるを得なかった多くの部品メーカーが今日あるのも海外直接投資に踏み込んだお蔭なのです。

 要するに「海外投資悪玉論」は、グローバリゼーション以前(1990年代以前)に展開された、一昔前の通説でしかないのです。

 日本の政策当事者は、ケインズが指弾するように「過去となった経済思考の奴隷と化している」と言わざるを得ません。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150401-00000000-collegez-bus_all

2015/04/01 <入社式>企業トップが新入社員に贈る言葉あれこれ(毎日新聞)

 新年度を迎えた1日、多くの企業が入社式を開いた。業績の良しあしに関わらず、企業トップは新入社員に期待を寄せるメッセージを贈った。

 2015年3月期は過去最高となる2兆7000億円の連結営業利益を見込むトヨタ自動車。昨年より248人多い1504人が入社した。作業着姿で入社式に臨んだ豊田章男社長は、昨年末に発売した燃料電池車「MIRAI(ミライ)」などを例にあげ、「クルマづくりを通じ社会に貢献する」との企業理念を訓示。さらに「100年先の未来に向けて挑戦し続けよう」と呼びかけた。同じく過去最高の営業利益を予想する日立製作所の東原敏昭社長は「世界規模での変化に対応し、成長し続ける精神を持ってほしい」と語りかけた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150401-00000099-mai-bus_all

2015/04/01 JX日鉱日石、杉並区に都内2か所目の水素ステーションを開所(レスポンス)

 JX日鉱日石エネルギーは3月31日、東京都杉並区に「東京杉並水素ステーション」を開所したと発表した。

 東京杉並水素ステーションは、2月5日に開所した八王子高倉水素ステーション(東京都八王子市)に続き、東京都における同社2か所目の水素ステーションとなる。

 同社は、昨年12月25日に、商用水素ステーション1号店を「Dr.Drive海老名中央店」(神奈川県海老名市)に開所し、これまでに「東京杉並水素ステーション」を含め、東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知の1都4県に合計12か所の水素ステーションを開所し、水素販売を開始している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150401-00000004-rps-bus_all

2015/04/01 パナ社長「エネルギーに注力」 30年以降、1兆円構想(朝日新聞デジタル)

 パナソニックの津賀一宏社長は31日、朝日新聞のインタビューに応じ、「エネルギーのように、見えないものを、事業に変えていけるよう挑戦していく」と話した。エネルギー源にできる水素や酸素などを、これまでより簡単に生み出す技術の開発のほか、介護事業などにも力を入れる。

 エネルギーや「水素、水、空気」をテーマにした事業は、2030年以降に1兆円規模に育てることを構想。具体的には、太陽光で、水を浄化して飲めるようにしたり、水から水素を取り出したりする触媒などを開発する。これまでより低コストでできるようにし、新興国などでも広く使えるようにする。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150401-00000007-asahi-bus_all

2015/04/01 JX日鉱日石、名古屋市に愛知県3か所目の水素ステーションを開所(レスポンス)

 JX日鉱日石エネルギーは3月31日、名古屋市の「Dr.Drive神の倉店」に水素ステーションを開所したと発表した。

 同ステーションは、2月10日に開所したDr.Driveセルフ三好ヶ丘店(愛知県みよし市)、3月17日に開所したDr.Drive岡崎羽根店(愛知県岡崎市)に続き、愛知県において3か所目となるサービスステーション一体型水素ステーションとして営業する。

 同社は、昨年12月25日に、商用水素ステーション1号店を「Dr.Drive海老名中央店」(神奈川県海老名市)に開所し、これまでにDr.Drive神の倉店を含め、東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知の1都4県に合計12か所の水素ステーションを開所し、水素販売を開始している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150401-00000018-rps-bus_all

2015/04/01 【ニューヨークモーターショー15】トヨタ、環境対応車とピックアップトラックをメインに(レスポンス)

 トヨタ自動車の米国法人、米国トヨタ販売は3月26日、米国で4月1日(日本時間4月1日夜)に開幕するニューヨークモーターショー15の出展内容を公表した。

 RAV4ハイブリッドとともに、ニューヨークモーターショー15で、トヨタの環境性能をアピールする市販車が、『MIRAI』。会場には、水素ステーションのモックアップを用意し、およそ5分で水素が充填できることを、来場者の前で実演する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150401-00000059-rps-ind

2015/04/01 豊田通商、東名 豊田IC近くに水素ステーションを開業(レスポンス)

 豊田通商は、4月1日13時、豊田インターチェンジ水素ステーション(愛知県豊田市)を開業した。

 豊田インターチェンジ水素ステーションは、かねてより建設を進めていたもので、東名高速道路豊田インターチェンジ近くのシグマ商事所有のガソリンスタンド併設方式ステーション。水素ステーションの事業運営は、豊田通商と日本エア・リキードの合弁会社、豊通エア・リキードハイドロジェンエナジーが行う。

 営業日時は日曜日から木曜日までの9時から17時。水素販売価格は1080円/kg。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150401-00000061-rps-bus_all

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