燃料電池ワールド Vol.1826 (2015/03/09 09:13)

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□燃料電池ワールド Vol.1826
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■2015年03月09日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン
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2015/03/05 エアロゲル触媒は燃料電池にとって有望である(Rice University)

〔訳注〕ライス大学(Rice University)の科学者たちは、解凍ナノチューブ(unzipped nanotubes)をプラチナの代替に転用する。電子顕微鏡写真は、燃料電池の触媒としてプラチナの代替が可能なライス大学で作られたエアロゲル(aerogel)を示している。多孔質材料(porous material)は、ホウ素(boron)と窒素(nitrogen)分子(molecules)を結合させたグラフェン・ナノリボン(Graphene nanoribbon)で作られている。画像は約400ナノメートルの広さの領域を示している。この研究は、アメリカ化学会誌(American Chemical Society journal)「材料化学(Chemistry of Materials)」に掲載された。

2015/03/05 テルストラ社、バックアップ電源のための太陽燃料電池を試験する(Telstra)

〔訳注〕この記事は、太陽燃料電池(solar fuel cell)という燃料電池の一タイプを使って試験を行っていることを知らしめようとしている。事業主はオーストラリア最大の通信事業者テルストラ社(Telstra)で、水素エネルギー会社のアクタ社(Acta S.p.A)と、アクタ社のオーストラリアの代理店のセフカ社(SEFCA Pty Ltd)はともにテルストラ社のサプライヤーであり、この試験に協力している。試験の素材としている太陽燃料電池とはどのようなものか、記事の中からは理解できなかったので、ほとんど訳せませんでした。

2015/03/05 病院や大規模小売り店舗は、天然ガス燃料電池を使用することができ、電力網を離れる(Pacific Northwest National Laboratory)

〔訳注〕ウォルマート(Walmart)やコストコ(Costco)、その他の大規模小売り店舗または病院のような施設は、町中の道路の下をすでにパイプラインで流れている天然ガスで作動する燃料電池を使うことができる。石炭や天然ガス、原子力発電などで作った電力網から電気を引く代わりに、施設はその場所で天然ガス燃料の固体酸化物型燃料電池(natural gas-powered solid oxide fuel cell)を直接使える。それは、費用対効果分析によれば、電気コストを下げて、電力の信頼性を増し、地球温暖化ガスの排出を減らす。この燃料電池はまだそういう状態ではなく、政府は政治的寄付者が所有している太陽光パネル企業に補助金を出すのに忙しく、燃料電池の基礎研究にお金を使っていない。もしそのような進展が作られたなら、天然ガス燃料の固体酸化物型燃料電池は将来のエネルギー需要を満たす上で重要な役割を果たすことができる。この技術は、国家が次の10年間で必要とする電力の10%の増加の際にちゃんと助けることができるだろう。米国エネルギー省(DOE)エネルギー情報局(Energy Information Administration)は、発電能力は68ギガワット以上になると述べた。パシフィック・ノースウェスト国立研究所(Pacific Northwest National Laboratory)が提供した写真では、「大規模小売り店舗サイズの施設の電力を提供するために、使用する場所に置かれた天然ガス駆動固体酸化物型燃料電池は、経済的で環境上の利益をもたらす」と述べている。

2015/03/06〜07 配信はありません。

■2015年03月06〜08日のWEB LINK NEWS
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2015/03/06 神奈川県と横浜市でFCV「ミライ」合同納車式(産経新聞)

 “未来”の車がやってきた?。県と横浜市は5日、横浜市西区みなとみらいのホテルで、トヨタ自動車の燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」の合同納車式を行った。

 黒岩祐治知事は「夢にまで見たFCVが実現し、ワクワクする。デザイン性も非常に優れていてかっこいい」と絶賛し、林文子市長も「水素社会実現の機運が高まる中、市としても有効に使っていきたい」と期待を寄せた。

 県と市はミライを1台ずつ購入し、公用車として使うほか、「試乗会などで多くの方がミライに直接触れる機会を作っていく」(県スマートエネルギー課)という。

 また、平成27年度当初予算案には、FCV購入補助として、県が1台につき101万円、市が50万円を補助する費用を計上してFCV普及を後押しする。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150306-00000034-san-l14

2015/03/06 尿から電気、「発電するトイレ」を開発 英研究(AFP=時事)

 【AFP=時事】英国の科学者チームは5日、尿のなかにあるエネルギーを解放して発電するトイレを開発したと発表した。難民キャンプなどの遠隔地の照明への利用が期待されているという。

 西イングランド大学(University of the West of England)と国際支援NGOオックスファム(Oxfam)の共同研究チームが開発したこの発電トイレは、現在、同大の学生と職員らに使用してもらうことを目的に試作品がキャンパス内に設置されているという。

 安定した電力源となることが確認できれば、難民キャンプなどの施設で、電気と照明をコンスタントに提供できるようになるのではと研究チームは期待している。

 同NGOの水・公衆衛生部門を統括するアンディ・バスタブル(Andy Bastable)氏は、「電力源から遠く離れ、隔絶した地域に照明をもたらすことは常に大きな問題となっている」と指摘した上で、「この技術は非常に大きな前進だ。難民キャンプでの暮らしは楽ではない。夜間に暗い場所で暴行を受ける危険性もある。この発明の可能性は非常に大きい」と付け加えた。

 研究チームを率いるイオアニス・イエロプロス(Ioannis Ieropoulos)氏によると、装置1台を製作・設置して「永続的な」電力源を提供するためにかかる費用は、最終的に600ポンド(約11万円)前後になる可能性があるという。

 この装置の燃料電池には、尿に含まれる化学物質を分解するバクテリアが使われており、分解過程で放出されたエネルギー(電気)は、電池内のコンデンサーに蓄えられる。イエロプロス氏は「この微生物燃料電池(MFC)は、自身の成長と生命維持のために尿を餌とする生きた細菌を用いることで機能する」と説明した。

 また「MFCは実質的に、この生化学的エネルギーの一部を活用するシステムとなっている」と述べ、「ほぼこれ以上ないほど環境に優しい技術。化石燃料を使わなくてもよい上、豊富な供給が見込める廃棄物を有効に利用するからだ」と続けた。

 この「尿発電」プロジェクトは、米マイクロソフト(Microsoft)創業者ビル・ゲイツ(Bill Gates)氏夫妻の慈善団体「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団(Bill and Melinda Gates Foundation)」から資金供与を受けている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150306-00000010-jij_afp-env

2015/03/06 UR×積水ハウス、東京・江古田三丁目地区で多世代により育まれるまちづくり推進(SUUMOジャーナル)

 (独)都市再生機構(UR都市機構)と積水ハウス(株)は、2015年3月5日(木)、東京・中野区の江古田三丁目地区A・C街区の土地譲渡契約(A街区)及び、一般定期借地設定契約(C街区)を締結した。

 まちづくりのテーマを『コドモイドコロのある街』とし、子育て世帯向け賃貸マンション、多世代向け分譲マンション、サービス付き高齢者向け住宅、有料老人ホーム、保育所やまちのコミュニティスペースを整備し、こどもを軸にした多世代により育まれるまちづくりを推進する。

 また、江古田の森公園とつながる在来樹木を中心とした植栽による鳥や昆虫たちの生態系への配慮、良質なコミュニティ形成のため住民活動の拠点となる「地域リビング(リブインラボ)」を設置(屋内約1,200平米、屋外約500平米)するほか、災害時の自立性を高めるため、太陽光発電、非常用発電機、大型燃料電池などによる電源多重化「災害時に暮らし続けられるまち」を創出する。

 なお、今後、B街区の事業者(医療法人財団健貢会、(一財)脳神経疾患研究所)を加えた3者で「江古田三丁目地区まちづくり協議会」を立ち上げ、各者の計画の調整や事業者間の連携について議論し、より良いまちづくりを目指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150306-00079625-suumoj-life

2015/03/06 資源エネ庁・燃料電池推進室長「今後は水素ステーションの運営にも支援を」―岩谷産業の水素エネフォーラムで(ZUU online)

 昨年末のトヨタ自動車 <7203> からの燃料電池車(FCV)「MIRAI」の発表もあり、水素供給事業者の1社としてがぜん注目を集める岩谷産業(岩谷) <8088> は3月5日、水素エネルギーやその活用技術を紹介する「イワタニ水素エネルギーフォーラム」を、東京国際フォーラムで開催した。「2015年『水素元年』スタート」と題したフォーラムで、水素エネルギーの今後の普及拡大に弾みをつけられるかが、みどころの一つと言えそうだ。

 同日に開催された岩谷の水素エネルギーフォーラムにも、政府・資源エネルギー庁など官からだけではなく、トヨタ自動車や本技研工業(ホンダ)からも、講演者が参集した。具体的には、資源エネルギー庁の省エネルギー・新エネルギー部燃料電池推進室の戸邊千広室長も特別講演として登壇し、自動車や水素ステーションには補助金を出してきており、今後は運営への支援もしていく予定だと明らかにした。

 ほかにも、東京都環境局都市エネルギー部計画課の藤本誠課長も、都の取り組みを紹介。その中で、「水素ステーションについての問い合わせは、どのような機械を設置すればいいのかや何をすればいいのかといったものが多く」「こうした水素ステーションについてのコンサル事業者がいればいいのではないか」と、現状と課題について同課長は語った。

 加えて、トヨタやホンダからも水素エネルギーの担当者が集まり、それぞれ「トヨタの環境技術戦略と燃料電池車MIRAIの開発」「Hondaの燃料電池自動車開発と水素社会に向けて」について自社の考えを披歴した。水素エネルギーの普及の成否は、今後の官民の連携や、各社の取り組みにかかっており、息の長い取り組みを見守っていく必要がありそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150306-00000005-zuuonline-bus_all

2015/03/07 燃料電池車ミライ、3年待ち トヨタが納期を公表(朝日新聞デジタル)

 話題の燃料電池車(FCV)は3年待ち――。トヨタ自動車は、昨年末に世界に先駆けて発売したミライの納期の公表をネット上で始めた。今購入を申し込んでも、納車は2018年以降となる見通し。発売から1カ月間で1500台にのぼった受注ペースは鈍ってきているが、それでも生産が追いつかないという。

 2月下旬、トヨタの公式ウェブサイトのミライのページに納期の説明を加えた。情報は随時更新する。通常は人気車種でも納期は長くて半年ほど。「ミライは新技術を多く搭載し、高い品質レベルで一台一台丁寧に造り込みながら慎重に立ち上げていくため、生産台数は限られてしまう」と理解を求めている。

 トヨタは好調な受注を受けて、ミライの生産能力を年700台から、17年までに年3千台に引き上げることにしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150307-00000026-asahi-bus_all

2015/03/07 首都高速中央環状線が全線開通、往年の名車&次世代車両"通り初め"写真41枚(マイナビニュース)

 首都高速道路と東京都が共同で整備を進める「中央環状線山手トンネル(高速湾岸線?高速3号渋谷線)」の開通記念式典が7日、トンネル内特設会場にて行われた。首都高50年の歴史とともに歩んだ名車や次世代車両などによる"通り初め"も実施された。

 式典では、テープカット・くす玉開きが行われた後、地元小学生ら約200名が観覧する中、往年の名車や次世代車両による"通り初め"も実施。日本自動車工業会の協力の下、中央環状線が計画された約50年前に開発されたホンダ「S800M」を先頭に、トヨタの名車「2000GT」や次世代を担う燃料電池自動車「MIRAI」、マツダ新型「デミオ」、スズキ新型「アルト」、空港バス・観光バス、物流トラックなどの車両が中央環状線山手トンネルを走行した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150307-00000031-mycomj-life

2015/03/07 積水ハウス 好決算で3期連続過去最高増収増益更新見込み発表(エコノミックニュース)

 積水ハウス <1928> は3月5日、増収増益だった前期、2015年1月期の本決算を発表した。

 各セグメント別に前期比の増減を見ると、「請負型ビジネス」では本来の主力の戸建住宅事業は消費増税後の反動の影響で売上高17.5%減、営業利益25.7%減。それでも商品の「高付加価値化」を推進し、鉄骨2階建住宅の構法統一化、ブランドの再編、高級住宅「イズ・シリーズ」での新フラッグシップモデルの市場投入、高断熱、省エネ型住宅に太陽電池、燃料電池などの創エネ設備を装備したゼロエネルギー住宅「グリーン・ファースト・ゼロ」など、需要の本格回復期を見通した戦略を着々と進めている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150307-00000102-economic-biz

2015/03/08 ドイツ自動車産業、強さのワケ 業界団体会長に聞く(朝日新聞デジタル)
 ――業界の伝統は?

 「ドイツは自動車の発明国。『ドイツ製』の品質、性能、安全性への信頼は何十年もかけて築かれた。旧来型エンジンの活用、ハイブリッドや電気自動車、天然ガスや燃料電池車まで、絶えず多様な技術戦略を追っている。将来は斬新なデザイン、スポーツ性、優雅さ、豪華さで『魅了する車』が求められるだろう」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150308-00000012-asahi-bus_all

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