燃料電池ワールド Vol.1744 (2014/10/29 10:27)

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□燃料電池ワールド Vol.1744
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■2014年10月29日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■燃料電池関連イベント
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☆かながわ環境関連産業ネットワーク「第7回 創・蓄・省エネ フォーラム」【再掲】

 今回は本格的に動き始めた水素エネルギー社会の到来に向けて、水素・燃料電池自動車(FCEV)開発の現状とその安全性評価について、神奈川県内の自動車メーカー開発部門及び公的評価機関の方々をお招きしご講演いただきます。
◇日 時:12月1日(月)14:00?17:30
◇場 所:サン・エールさがみはら2階 第1研修室
      http://sunyell-sagamihara.jp/
◇参加費:無料
◇定 員:80名(定員となり次第締切)
◇内 容:
14:10〜15:20 「水素・燃料電池自動車安全性評価について?日本自動車研究所の取り組み」

  三石 洋之氏(一般財団法人 日本自動車研究所 FC・EV研究部)
15:20〜15:40 「かながわスマートエネルギー計画など神奈川県の取り組み」
  神奈川県産業労働局 エネルギー部 スマートエネルギー課
16:00〜17:00 「日産自動車 燃料電池自動車開発状況と課題?部品メーカーへの期待」

  原 直樹氏(日産自動車株式会社 総合研究所 EVシステム研究所)
◇お申し込みはこちらから:

 申し込み先:メールの件名を「第7回 創・蓄・省エネ フォーラム参加申込み」として、必要事項(1.会社・機関名、2.所属・役職名、3.貴名)をご記入いただき、かながわ環境関連産業ネットワーク事務局 kankyou@sic-sagamihara.jp 担当:永井へ直接お申し込みください。

 あるいは、以下のサイトの申込フォームから、または申込書(WORD)をダウンロードし内容を明記の上、http://www.sic-sagamihara.jp/enet/news/20141021.html  kankyou@sic-sagamihara.jp までお申し込みください。

 ※申込フォームはスマホからのお申し込みに対応しておりませんので、ご了承ください。
◇主催者:(株)さがみはら産業創造センター
◇協力:神奈川県

■世界のヘッドライン(09月08日分までは掲載しました)
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都合により年内一杯休載します。

■10月28日のWEB LINK NEWS
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2014/10/28 細菌燃料電池、中国人科学者が発明―中国メディア(Record China)

 2014年10月27日、浙江大学エネルギープロジェクト学院教授の成少安(チョン・シャオアン)氏はこのほど、トムソンロイターが発表した「世界で影響力を持つ科学者2014」の環境・生態学「高被引用数科学者」に入選した。成教授の実験室では、「馴化」を経た無数の細菌が、汚水を利用し発電を行っている。人民日報が伝えた。
 ▼細菌の「馴化」 廃水をクリーンにし、発電を実現

 成教授の実験室には、マッチ箱よりやや大きめの、数十個の透明な「箱」が置かれている。これは細菌電池の「原型」だ。細かく見ると、箱の上には2つの小さな穴がある。そのうち1つは汚水を注入する穴で、もう1つは細菌によって「消化」された、きれいになった水を排出する穴だ。箱の両側には2つの円形の材料があり、そのうち1つは陽極、1つは陰極だ。細菌は陽極の表面で成長し、廃水の有機物を消耗し新陳代謝を行う。生まれた電子は、電極に送られる。表面に1つの負荷を加えることで、電流が形成される。

 成教授は、「当初は1平方メートルの電極材料から0.1-2mW程度しか発電できなかったが、これを数十mW、数千mWと5桁引き上げた。細菌は馴化により、廃水に含まれる有機物を持続的に消耗する。廃水をきれいにし、発電の効果を得ることもできる。これは環境にとってもゼロ負担だ」と説明した。

 細菌燃料電池は、細菌を汚水の中で自由に泳がせるのではなく、できるだけ多くの微生物を電極の表面に付着させる。これがひとつの難点だ。電極材料の研究開発が、今後の取り組みの方向性となっている。成教授の設計した実験装置・材料は非常に優れていることから、全世界の多くの実験室で使用されている。

 成教授は、「計算によると、10万人規模の小都市で、生活によって排出された汚水を発電に用いた場合、1000戸の電力を賄うことができる」と述べた。

 成教授は、「中国では毎日54億トンの廃水が生まれる。実験室のような小型の装置ではこれに対応できない。大型化の研究を進め、この装置を立法メートル級、さらには数十立法メートル、数百立方メートルの単体にしなければ、実用化は不可能だ。この技術を実用化させるためには、科学者の共同の取り組みが必要だ」と話した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141028-00000031-rcdc-cn

2014/10/28 欧州各社がPHEVで攻勢、新エネ車市場で日本の脅威に―中国メディア(Record China)

 欧州各社はこれまで、1個のモーターを使用するシンプルな構造のマイルドハイブリッドの開発に取り組んできた。多くの人は今後、欧州各社がまずストロングハイブリッドの段階を踏まえ、さらにPHEV、EV、燃料電池車(FCV)などを開発し、徐々に新エネ車の進化を促すと予想していた。しかし最近のモーターショーを見ると、欧州各社はストロングハイブリッドの段階をとばし、直接PHEVの発展に取り組んでいるようだ。PHEVを数多く出展した一方で、ハイブリッドの新車はほぼゼロだった。

 日本メディアは、これは欧州が二酸化炭素排出量を95g以内とする規定の実施時期を、当初予定していた2020年から2021年に延長したためと分析している。これにより欧州各社は、既存の内燃機関を改善した上で、ターボと組み合わせた「ダウンサイジングエンジン」とエネルギー回生システム(電源電圧の48V化システムを含む)などを採用することで、ストロングハイブリッドを発展させなくても二酸化炭素排出量の基準を満たせると判断した。フォルクスワーゲン(VW)の技術者はモーターショーで、ストロングハイブリッドがなくても基準(2021年に施行される規定)を満たせると述べた。欧州各社はストロングハイブリッドという過程をとばし、PHEVを2021年の基準を満たすエコカーの主流としている。

 対照的なのが、ストロングハイブリッドを代表するトヨタとホンダだ。両社のストロングハイブリッド車は欧州で強い影響力を持たず、ストロングハイブリッドが欧州で少数派になったとしても、販売にそれほど大きな影響は生じない。しかし厄介なことに、欧州の動向は世界最大の自動車市場である中国にまで影響を及ぼす可能性がある。欧州メーカーと米国メーカーは中国で強い勢力を持つ。中国は欧州市場の動向に追従しやすい。ストロングハイブリッドによる販売拡大に取り組んできた日本企業にとって、中国のハイブリッド車の動向は今後の大きなリスクになりかねない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141028-00000043-rcdc-cn

■海外ニュース
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<輸送>
●バラード社、カルスタートと契約を交わす(2014年05月13日)

 バラード・パワーシステムズ社(Ballard Power Systems)は、パートナーのBAEシステムズ社(BAE Systems)とエルドラド・ナショナル社(ElDorado National)とともに、カリフォルニア大学アーバイン校(University of California, Irvine)に2015年に燃料電池ハイブリッドバスを配備する契約を非営利団体「カルスタート(CALSTART)と交わした。このバスは、バラード社の燃料電池発電モジュール「FCベロシティ-HD6(FCvelocity-HD6)」電源モジュールを使う。そして、アメリカ燃料電池バス(American Fuel Cell Bus:AFCB)構成を基礎とした第6世代の燃料電池ハイブリッドバスとなる予定だ。また、4番目となるアメリカ燃料電池バス(AFCB bus)は、カリフォルニア州リバーサイド(Riverside)のエルドラド・ナショナル社のバス組み立て工場で建造される。このカリフォルニア大学アーバイン校のプロジェクトは、「代替・再生可能燃料と自動車技術プログラム(Alternative and Renewable Fuel and Vehicle Technology Program:ARFVTP)」の元でカリフォルニア州エネルギー委員会(California Energy Commission)を通して資金が提供されている。
http://www.ballard.com/about-ballard/newsroom/news-releases/news05131401.aspx

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆燃料電池セミナー in 大阪【再掲】

 今般、経済産業省資源エネルギー庁は、燃料電池セミナーin大阪を開催いたします。本セミナーは、水素・燃料電池分野の専門家を講師としてお招きし、政策・FCV・水素ステーション・エネファームに関する最新の情報を提供し、当該分野への参入および普及促進に資することを目的としています。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
◇日 時:11月6日(木)13:00?16:20
◇場 所:マイドームおおさか 2階 展示ホールB (2階ホール前:06?6947?4302)
◇参加費:無料
◇定 員:200名
◇プログラム

  詳細→ http://www.ostec.or.jp/data/news_ostec/FCseminarosaka.pdf(1)講演「水素社会の実現に向けたNEDOの取り組み」

    大平英二氏((独)新エネルギー・産業技術総合開発機構 新エネルギー部 燃料電池・水素グループ 主任研究員)
(2)講演「Hondaにおける燃料電池電気自動車開発と普及に向けて」

    守谷隆史氏((株)本田技研研究所 四輪R&Dセンター 第5技術開発室 上席研究員)
(3)講演「水素ステーションの現状と低コスト化への取り組み」

     片岡稔治氏(大陽日酸(株) 開発・エンジニアリング本部 プロジェクト推進統括部 水素ステーションプロジェクトマネージャー)
(4)講演「エネファームの現状と原価低減の取り組み」
      坂本和教氏(アイシン精機 エネルギー技術部 主査)
(5)講演「水素ステーション、エネファーム関連部品に係るビジネスマッチング 個別相談のご紹介」

     田島収((一財)大阪科学技術センター 技術振興部 コーディネーター)
◇締め切り:11月5日(水)12時まで
◇申し込み先:メールの件名を「燃料電池セミナーin大阪 参加申込み」として、必要事項(1.会社・機関名、2.所属・役職名、3.貴名)をご記入いただき、大阪科学技術センター事務局(E-mail; ostec01@ostec.or.jp )へ直接お申込みください。
◇お問い合わせ:一般財団法人大阪科学技術センター 技術振興部内
  燃料電池セミナー 事務局(担当:大原・増山・新見)
   TEL:06-6443-5323 FAX:06-6443-5319
   メールアドレス:ostec01@ostec.or.jp 
◇主 催:経済産業省資源エネルギー庁

☆福岡水素エネルギー人材育成センター 平成26年度 技術者育成コース【再掲】

 福岡水素エネルギー人材育成センターでは、11月12日(水)から11月14日(金)までの3日間、水素エネルギー関連企業や、これから水素エネルギー分野へ新規参入を目指す企業の技術者等を対象とした「技術者育成コース」を開催します。九州大学の教授陣及び全国有数の水素エネルギー関連企業の技術者が講師を務め、技術者に必要な知識と技術の習得を目指します。皆様のご参加を心からお待ちしております。
○コースの特長

 ・水素の特性・安全、製造から利用に至るまでの幅広い講義と実践的な実習

 ・水素エネルギーの最前線で活躍する研究者・技術者による講義・実習

 ・九州大学水素エネルギー国際研究センターによる技術相談等のフォローアップ
◇日 時:11月12日(水)?11月14日(金)
◇会 場:1日目 福岡県中小企業振興センター(福岡市博多区吉塚本町9番15号)

     2日目 水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)(糸島市富915-1)

     3日目 九州大学伊都キャンパス(福岡市西区元岡744番地)
◇カリキュラム:http://www.f-suiso.jp/info/9304.html
◇受講料:5万円/人 (交流会 3,000円/人)
◇定 員:20名 (定員に達し次第、募集を締め切ります。)
◎お申し込みはこちらから
  http://www.f-suiso.jp/info/9304.html
◎お問い合わせ
  九州大学水素エネルギー国際研究センター 甲野
    TEL:092?802?3303 
    Mail : info@h2.kyushu-u.ac.jp 

☆環境・エネルギー産学連携フォーラムin横須賀2014【再掲】【水素エネルギーと燃料電池に関する現状と課題】

 このたび、(公財)横須賀市産業振興財団では、産学官連携事業の一環として、横須賀に研究拠点を置く防衛大学校並びに電力中央研究所の研究員から、環境とエネルギーの諸問題をはじめ、将来の実用化が期待されている水素エネルギーと燃料電池に関する現状と課題について、幅広く紹介していただきます。環境・エネルギーに関心をお持ちの方、そして新規事業への取り組みを目指す中小企業の方々の参加をお待ちしています。
◇日 時:11月28日(金) 午後2時?午後5時(終了後に交流懇親会を開催します)
◇場 所:横須賀市産業交流プラザ 第1研修室(京急汐入駅前「横須賀芸術劇場」3階)
◇参加費:無料(交流懇親会参加費は、当日1,000円)
◇定 員:60名(先着順)
◇プログラム
(1)環境とエネルギーの諸問題?水素の製造、小規模発電、放射性セシウムの除去を中心に?
   横森慶信氏(防衛大学校応用化学科 教授)
(2)水素エネルギー社会における水素の貯蔵技術
   山田浩之氏(防衛大学校機械工学科 講師)
(3)燃料電池の開発状況と課題

   森田 寛氏(電力中央研究所エネルギー技術研究所 上席研究員)
 ※交流懇親会(17:10?18:30)は交流サロンにて。
◇申込方法:受付時間は、午前9時?午後5時45分まで(土日、祝日は除く)
  電話での申込み→産業振興財団へ Tel.046-828-1631

  FAXでの申込み→パンフレットの記入欄に記入のうえ Fax.046-821-1207
  メールでの申込み→アドレス:plaza4@olive.ocn.ne.jp
◇質問などは、電話にてお問い合わせ下さい。Tel.046-828-1631
◇主 催:(公財)横須賀市産業振興財団

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 □毎週月〜金曜日発行(年末年始および祝日は休刊)
 □編集・発行:燃料電池NPO pemdream
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