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□燃料電池ワールド Vol.1698
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■2014年08月07日発行
◆燃料電池NPO pemdream
■世界のヘッドライン(07月18日)
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2014/07/18 日本、自動車用の最初の商用水素ステーションを開設(Kyodo News)
〔訳注〕日本で最初の水素ステーションの式典は、14日の月曜日に開催された。兵庫県尼崎市(Amagasaki)の施設は、燃料電池自動車のために使用される。岩谷産業株式会社(Iwatani Corp.)の担当者は、このステーションは燃料電池自動車が市場で販売された後、水素の小売販売を始める。最初の水素販売は3月までに開始される、と話した。小売価格は自動車のランニングコストの観点からガソリンと同じレベルになる。岩谷はこのステーションに約5億円を投資した。従業員の研修は隣接して建てられた同社の研究センターで行われる。
2014/07/18 アップの燃料電池技術、インテリジェント・エナジー社から確実に起動(Intelligent Energy)
〔訳注〕バーレーンの移動体通信事業者バテルコ社(Batelco)グループの一員であるシェア社(Sure)は、小売店で個人用の電源装置「アップ(Upp)」を提供するために国際的な電源技術会社のインテリジェント・エナジー社(Intelligent Energy)と提携している。「アップ」の電源を管理するアプリは、アップル社(Apple)のアップストア(App Store、iOS5以降)か、グーグル社(Google)のアンドロイド用デバイス(Android、4.0以降)からダウンロードできる。燃料電池とカートリッジで構成される「アップ」は149.95ポンド、交換カートリッジは9.95ポンドである。
〔参考〕シェア社(Sure):3つの主要な外国・海外統治領(offshore jurisdiction)、ガーンジー(Guernsey)、ジャージー(Jersey)、マン島(Isle of Man)に電気通信サービスを提供している。パテルコ社グループは、中東・北アフリカ、ヨーロッパ、南大西洋とインド洋にまたがる16の市場の大手通信プロバイダーである。
2014/07/18 家庭に電力を供給する燃料電池(University of the Basque)
〔訳注〕スペインのバスク自治州(Basque Country)のバスク大学(UPV/EHU-University)の研究者たちは、電力網の代替となるような燃料電池を改良する材料の適合性を模索している。彼らは固体酸化物型燃料電池(SOFC)に使用する材料として、ペロブスカイト型材料(perovskite type material)を選択している。詳しい情報は、以下を参照のこと。A.Mor〓n-Ruiz, K. Vidal, M.A. Laguna-Bercero, A. Larra〓aga, M.I. Arriortua. “Effects of using (La0.8Sr0.2)0.95Fe0.6Mn0.3Co0.1O3 (LSFMC), LaNi0.6Fe0.4O3-? (LNF) and LaNi0.6Co0.4O3-? (LNC) as contact materials on solid oxide fuel cells”. (2014) J. Power Sources, 248 1067-1076.
2014/07/18 水素エネルギーの専門知識を獲得するアゼルバイジャン(abc.az)
〔訳注〕アゼルバイジャン(Azerbaijan)は水素エネルギー分野で彼ら自身の専門知識を欲しがっている。昨日(17日)、再生可能・代替エネルギー国家機関(State Agency for Alternative and Renewable Energy:ABOEMDA)は、イルハム・アリエフ(Ilham Aliyev)大統領が自身で設計した水素発生装置を紹介した。再生可能・代替エネルギー国家機関顧問で会長のジャミール・メリコフ(Jamil Melikov)は、「試作品はそう遠くなくつくられる」と語った。
■08月06日のWEB LINK NEWS
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2014/08/06 三菱自社長:電動車両を中核に、PHEVで「第2、第3の矢」(Bloomberg)
8月6日(ブルームバーグ):環境対応車が燃料電池車など多様化する中、三菱自動車の相川哲郎社長は、今後も電気自動車(EV)などの電動車両を中核事業に据える方針だ。電動車両の発電・蓄電機能を防災や、IT(情報技術)を使ってエネルギー消費を最適に制御したスマートハウスなどにも生かしていく。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140806-00000052-bloom_st-bus_all
2014/08/06 <官民ともに日本の自動車産業戦略の見直しを>高い国際競争力を持つ日本製EV(電気自動車)を殺すな(Japan In-Depth)
EVの普及が遅れる中、究極のエコカーとされる燃料電池車(FCV)の開発も着々と進んでいる。FCVは水素を燃料とし、CO2を一切排出しない究極のエコカーで、トヨタ自動車は2014年度内の発売をにらむ。
FCVの予想価格は700万円程度、とEVに比べて3倍近く高い上、水素ステーションの整備も今年度全国40か所足らず、と普及への道のりはまだ遠い。
だからこそのEVであり、普及に向け、官民一体となった取り組みが必要なのだ。しかし、日産、三菱2社の共同開発のスピードは遅く、政府の充電ステーション設置の後押しも今一つ弱い。
走行距離と充電インフラの脆弱さ、さらに価格の高さがEV普及のネックである。走行距離については、日本のユーザーの1日走行距離は100キロにも満たない、という事実をより広範囲に知らしめるしかない。
両社のEVはフル充電で、1日200km程度走行できるのだ。しかし、充電インフラと価格の問題は、政府の戦略的支援がないと解決できない。
一部のメーカーを支援することは自由競争の観点から異論もあろうが、高い国際競争力を持つ日本製EVの普及を促すことは結果として我が国に富をもたらす。
いずれエコカーの主戦場はFCVに移行していくだろうが、だからといって現行最先端技術のEVを殺してしまってはせっかく得られる果実をみすみす棄てることになる。官民、どちらも戦略の見直しが必要だ。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140806-00010003-jindepth-bus_all#!bxsRHn
■海外ニュース
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<燃料/改質器/貯蔵>
●ハイドロジェニックス社、バイオキャット・パワー・ツー・ガス・プロジェクトに参加(2014年02月18日)
ハイドロジェニックス社(Hydrogenics Corporation)は、デンマークの「ガスから電気を作る生体触媒(Power-to-Gas Biological Catalysis:BioCat)プロジェクト」に参加した。このプロジェクトは、下水汚泥からのバイオガスをクリーンなメタンガスに変換するために余分な風力発電で作られた水素を使用する。「バイオキャット(BioCat)」は、デンマークのエコ発電研究基金「フォースケル(ForskEL)」から2760万DKK(デンマーク・クローネ)(500万米ドル)を受け取った。このプロジェクトのために、ハイドロジェニックス社はデンマーク最大の汚水処理施設Spildevandscenter Aved〓reに1MW級水電解プラントを設置する。施設はハイドロジェニックス社の電解槽を使って水素を製造するために電力網から余剰電力を使用する。そして、水素は未処理のバイオガスから二酸化炭素と結合されて、ばらばらに生物反応器(バイオリアクター)に入れられる。その中では微生物は、パイプラインに送れる程度の再生可能メタンを作るために触媒反応を演じる。製造されたガスは、近くのガス分配システムに注入され、副生成物は汚水処理システムの現場でリサイクルされる。
http://www.hydrogenics.com/about-the-company/news-updates/2014/02/18/excess-wind-power-turned-into-gas-in-denmark-using-hydrogenics-technology
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