燃料電池ワールド Vol.1688 (2014/07/24 10:14)

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□燃料電池ワールド Vol.1688
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■2014年07月24日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

※再び昨日配信した号は、WEB LINK NEWSの日にちが間違っていましたので訂正します。タイトル、毎日新聞の記事も含めて「07月22日」です。

■世界のヘッドライン(07月07日)
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2014/07/07 トヨタ、水素燃料電池自動車の免除を求めている(Hydrogen Fuel News)

〔訳注〕日本の自動車メーカー、トヨタ(Toyota)は、2015年に始まる同社の燃料電池自動車の市販のための準備をしているが、この自動車が米国で販売される前に、トヨタは新型車の免除を米国運輸省道路交通安全局(U.S. National Highway Traffic Safety Administration)に申し立てている。自動車メーカーは、燃料電池自動車は代理店が電気安全の接続を切る規制の遵守から免除されていることを確認したいと考えている。この規制は、事故が発生した場合に車両の電気部品が感電を避けるために切断されていることを確認するためのもの。トヨタのエンジニアは、米国の規制は燃料電池自動車に損害を与えるだろうと言い出している。消費者は、燃料電池自動車の安全性に対する懸念を表明している。

2014/07/07 科学者たち、カーボンの回収と変換のために超高効率太陽光駆動燃料電池を作成(InHabitat)

〔訳注〕研究者たちは、二酸化炭素を捕捉し、それを太陽エネルギーを経由して有用な化学化合物に変える新しい方法を考えついて、気候変動に対して一石二鳥の成果を上げた。ニュージャージー州に本拠を置く新会社のリキッド・ライト社(Liquid Light Inc.)とプリンストン大学(Princeton University)の科学者たちは、地方公共事業者のパブリック・サービス・エレクトリック&ガス社(Public Service Electric and Gas:PSE&G)から太陽エネルギーによって十分に発電する電気化学セルを使って、ギ酸を二酸化炭素と水の組み合わせに変えることができた。このプロセスは、パナソニック社(Panasonic)が開発した人工光合成システムに似ているが、パナソニック社のシステムの10倍の効率で仕事し、0.2%の効率でピークに達した。

2014/07/07 インテリジェント・エナジー社、クリーン技術系の資金調達で5500万ポンド調達(Business Green)

〔訳注〕インテリジェント・エナジー社(Intelligent Energy)は、4日の金曜日に約5500万ポンドを集め、英国最大のクリーン技術系の資金調達の一つを成功させた。

2014/07/07 マイクロソフト社、水素燃料電池を目的にした研究プロジェクトを始める(Hydrogen Fuel News)

〔訳注〕マイクロソフト社(Microsoft)は、データセンターで燃料電池の使用を検討する新たな研究プロジェクトを始めた。データセンターに電力を供給する燃料電池は、電力網のエネルギーの負担をなくし、環境に優しいものにする。マイクロソフト社は、燃料電池技術はデータセンターの電力供給方法を変え、特に世界の多くのエネルギー建造物を変え始めると考えている。マイクロソフト社は水素燃料電池の可能性を調べるために、販売会社二つと大学と共同する。同社はこの新プロジェクトのために、エネルギー省から500万ドルの資金を受け取った。資金は、マイクロソフト社が燃料電池の可能性や異なるタイプを検討するために使われる。これには、電源としてメタンの使用も含まれ、同社は2012年以来、エネルギーシステムの研究を始めてから特にメタン燃料電池に興味を持っている。データプラント・プロジェクトで燃料電池を使うことを考えるマイクロソフト社は、廃棄物処理場に設置されたデータセンター・モジュールと関連づけている。

●2014/07/06 配信はありません。
●2014/07/05 配信はありません。

■07月23日のWEB LINK NEWS
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2014/07/23 下水道展開幕、汚泥から水素を生み出す…3メーカーのFCVも登場(レスポンス)

 デロイト トーマツ コンサルティングは、7月22日から25日までインテックス大阪で開催している「下水道展’14 大阪」に同社ほか4 社と共同にて特別企画「水素社会と下水道」を出展している。

 トヨタ自動車は燃料電池車を2014年度内に市販することを発表。また、今年度から福岡市では、下水の中の“ゴミ”とも言える「汚泥」をもとにした「下水道バイオ水素」の製造を実証実験として開始した。特別企画では、クリーンエネルギーとして注目される水素をエネルギーとして活用する「水素社会」を紹介する。

 特別企画の展示では、水素利用の面で特にかかわりのある燃料電池自動車のメリットの紹介。燃料電池自動車で先進的な取り組みを行う自動車メーカー3社の燃料電池自動車、水素エネルギー社会のジオラマなどを展示し、まもなく実現するところまで来ている未来のエネルギー社会を紹介する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140723-00000018-rps-bus_all
※写真あり

2014/07/23 燃料電池が未来だ…新事業に乗り出す斗山=韓国(中央日報日本語版)
新成長動力、企業が口ぐせのように言う言葉だ。だが「この事業が今後のわれわれの会社の動力」と宣言する企業はあまりなかった。不透明な未来は障害物であり言い訳だった。ところが久しぶりに韓国企業が新事業を掲げた。主人公は斗山(トゥサン)だ。
斗山グループの朴容晩(パク・ヨンマン)会長は21日、「燃料電池事業を今後斗山の主力事業として育てる」と話した。燃料電池は名前こそ電池だが、水素の化学反応を通じて電気を作る発電装置だ。斗山は燃料電池事業のためにこの日米国のクリアエッジパワーを3240万ドルで買収した。今後斗山フュエルセルアメリカに社名も変える。クリアエッジパワーは建物用燃料電池会社だ。昨年の売り上げは700億ウォンだが財務状況が悪く破産直前にあったのを斗山がすばやく買収した。何よりこの会社はリン酸型燃料電池(PAFC)の基本技術を保有している。化学物質であるリン酸を利用して水素の化学反応を誘導する技術だ。
斗山は10日、韓国企業のフュエルセルパワーも合併した。この会社は昨年の売り上げは170億ウォンにすぎないが、住宅用燃料電池に特化した会社だ。イオン交換膜を活用して化学反応を起こす高分子電解質燃料電池(PEMFC)の基本技術を持っている。
斗山は両社を買収合併したことで小型燃料電池市場に参入できることになった。M&Aを通じ一気に市場に参入するのは斗山の特技でもある。ビールなど消費財を売って重工業中心のグループに変身する時もM&Aが踏み板の役割をした。朴会長は「M&Aした両社の技術力に斗山のビジネス能力を加えシナジーを高める。今後研究開発も熱心にしていく」と話した。斗山関係者は「これまで資産売却を通じて確保した現金を基盤に新事業の機会を探ってきた物色してきた。米建設装備メーカーのボブキャットなどを通じ蓄積された海外企業買収と海外経営経験も豊富だ」と自信を見せた。
斗山の「新事業宣言」は燃料電池市場の成長性に対する期待から出た。斗山が確保した建物・住宅用燃料電池市場の世界市場規模は昨年1兆8000億ウォンだった。2023年には40兆ウォンに迫る市場になると予想されている。斗山は2007年から韓国政府の燃料電池技術開発事業に参加し機会をうかがってきた。短期戦略もある。米国で買収した企業は韓国の建物用燃料電池市場へすぐに販路を広げることができる。発電量の一定量を再生可能エネルギーで供給するよう義務化した政府政策により燃料電池が必要な建物が増えるほかないためだ。
財務的な負担は大きくない。斗山は子会社が保有するKFCの株式を5月に1000億ウォンで売却し現金を確保した状態だ。斗山グループの事業持ち株会社の斗山は昨年売り上げ1兆6520億ウォン、営業利益1954億ウォンを記録した。これまでは売り上げの相当部分がフォークリフトなど産業用車両と電子素材部門から出ていた。
ハイ投資証券アナリストのイ・サンホン氏は「これまで斗山は成長の契機を得られなかった上に子会社の業績悪化で状況はよくなかった。しかし燃料電池を新成長動力として育成することにし、市場の期待感も大きくなっている」と分析した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140723-00000021-cnippou-kr
※写真あり

■海外ニュース
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<定置用電源>
●フュエルセル・エナジー社とポスコ社、世界最大の燃料電池発電所を完了し、次の発電所に着工(2014年02月19日)

 京畿道グリーンエナジー燃料電池発電所(Gyeonggi Green Energy fuel cell park)は韓国のファソン市(Hwasung City、華城市)にあり、59MWを発電する世界最大の燃料電池発電所である。このポスコ・エナジー社(POSCO Energy)の施設が完全な操業を始めている。ポスコ・エナジー社の施設は21基のフュエルセル・エナジー社(FuelCell Energy)の燃料電池発電プラント「DFC3000」で構成されている。そして韓国の電力網に継続的な基幹電力(baseload electricity)を、また地域暖房システムで使える高品質な熱をともに提供する。フュエルセル・エナジー社はまた、2014年の第一四半期にポスコ・エナジー社に2基の1.4MW級と3基の300kW級燃料電池モジュールを販売した。これらは、ソウル特別市(Seoul City)の19.6MW級高徳車両管理事務所(Godeok Rolling Stock Management Office)燃料電池発電所で着工された。ここは7基の燃料電池発電プラント「DFC3000」で構成され、2014年末までに運用される計画である。
http://fcel.client.shareholder.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=826618

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