燃料電池ワールド Vol.1663 (2014/06/18 10:34)

水素チャンネル Home

■───────────────────────────
□燃料電池ワールド Vol.1663
■□□□□□□□□□
■2014年06月18日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン(06月03日)
□□□───────────────────────────

2014/06/03 ITMパワー社、米国で2番目の水素充てんステーションの契約を発表(ITM Power)

〔訳注〕ITMパワー社(ITM Power)の米国子会社ITMパワー社(ITM Power Inc.)は、カリフォルニア州エネルギー委員会(California Energy Commission:CEC)から、一日当たり100kgの水素を供給する公立水素ステーションをカリフォルニア州リバーサイド(Riverside)に建設するための12万5000ドルの提案落札通知書(Notice of Proposed Award:NOPA)を受け取った。このステーションはITMパワー社にとって、米国で2番目の受注となるもので、2015年10月までに運用が開始される。

2014/06/03 オハイオ州燃料電池連盟、燃料電池研究の資金を受け取る(FuelCellWorks)

〔訳注〕オハイオ州取締局(Ohio State Controlling Board)は燃料電池技術のオハイオ州での研究・製造プロジェクトの発展をめざし、ロレーン・カウンティ・コミュニティ大学(Lorain County Community College)でのオハイオ州燃料電池連盟(Ohio Fuel Cell Coalition)の活動に対する州からの助成金29万7056ドルを承認した。このプロジェクトに対する州の助成金は、エジソン先端製造プログラム(Edison Advanced Manufacturing Program)から提供されている。このプログラムは、オハイオ州の製造業者、とりわけ中小企業や非営利団体、オハイオ州の大学に対して現在の先端製造技術の採用を支援する競争的資金プログラム(competitive grant program)である。オハイオ州燃料電池連盟は州の資金に併せて33万5154ドルを提供する。
〔参考〕オハイオ州のControlling Board(取締局)について、その性格を理解するために参考となる記事があったので以下、紹介する。
「2013年10月21日、Ohio州の"Controlling Board"は、Medicaid拡充と連邦政府からの負担金受け入れについて投票を行い、5対2の賛成多数で可決・承認した。これにより、OH州は、2014?2015年の2年間、PPACAに規定するMedicaid加入資格の拡充を行ない、それに必要となる連邦政府負担金を受け入れることになる。

 この"Controlling Board"とは何か。州政府機関の日々の歳出について、必要があれば承認を与える機能を持っていて、州議会議員6名とOBM職員(事務局長)の7名で構成されている。

 OH州議会は、両院とも共和党が圧倒的多数を占めている。そのために、州知事(R)がMedicaid拡充を提案しても通らなかったのだが、州知事は、HHSの了承を取り付けてから、連邦政府からの負担金の使い方だからということで、この"Controlling Board"の了承を取りつけ、Medicaid拡充のお墨付きをもらった形にしたのである。"Controlling Board"の党派構成は共和党4、民主党2だから、共和党議員のうち2人は賛成に回ったことになる。

 これに対して、共和党議員達は怒っており、間違いなく訴訟に持ち込むことになりそうだ。」
http://www.uslabormarket.sakura.ne.jp/topics/13/topics13103.htm

2014/06/03 情報提供依頼書の期限延長と事前公募ワークショップ、燃料電池研究と開発の必要性を発表(DOE)

〔訳注〕米エネルギー省(U.S. Department of Energy)燃料電池技術局(Fuel Cell Technologies Office:FCTO)は、輸送のための燃料電池と発電補機類(balance of plant:BOP)、定置用燃料電池システム、そして初期の市場のために、2015年に見込みのある資金提供公募(funding opportunity announcement:FOA)の題目を手伝う研究団体や利害関係者からの反応を求めていた。この情報提供依頼書(request for information:RFI)の趣旨は、研究開発の必要性と燃料電池の幅広い商業化の技術上の障害について、産業界や学界、研究機関、政府機関、その他の関係者からの反響を強く求めることである。事前公募ワークショップは、6月16日に開かれる。

2014/06/03 大気中のCO2を用いて水素を液体燃料に変換する(Mediacom)

〔訳注〕スイス連邦工科大学(〓cole Polytechnique F〓d〓rale de Lausanne, EPF Lausanne, EPFL)の科学者たちは、水素ガスをより少ない可燃性の液体燃料に変換させる方法を完成させた。この成果はガボール・Laurenczyのチームが、ジャーナル「ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)」に発表した。

■06月17日のWEB LINK NEWS
□□□───────────────────────────

2014/06/17 <話題>電力需要が増加する夏を控え「スマートコミュニティJAPAN2014」に注目(モーニングスター)

 「スマートコミュニティ展」では、スマートグリッド技術を基盤とした再生可能エネルギーの普及によるエネルギーネットワークに加え、社会インフラ(上下水道、交通網、ガス・電気、通信)の構築における新たな技術やソリューションを提案する。富士電機では、太陽光、風力、バイオマス、地熱バイナリー、小水力などの再生エネルギー発電や、都市ガスやバイオガスなどを用いた燃料電池などを展示する。荏原のグループ会社荏原電産では、農業用水路や農業用ダムなどの水資源を有効に活用し、クリーンで安定的に発電が可能なマイクロ水力発電システムなどを紹介する。
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20140617-00010000-biz_mos-nb

2014/06/17 トヨタ社長、「成長へ種まきを」 株主総会(朝日新聞デジタル)

 トヨタ自動車の株主総会が17日、愛知県豊田市の本社で開かれた。豊田章男社長は「将来の成長に向けた種まきを積極的にしたい」と述べ、ハイブリッド車や燃料電池車などエコカーの開発や、安全技術の実用化などに力を入れる考えを示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140617-00000026-asahi-bus_all

2014/06/17 「5千万人に電力と通信のセット割引も」とソフトバンク孫社長が語る(産経新聞)

 ソフトバンクは17日、提携している米ブルームエナジー社(カリフォルニア州)製の燃料電池発電システム「ブルームエナジーサーバー」が本社ビル(東京都港区)で同日稼働したと発表した。孫正義社長は「携帯電話とヤフーの通信サービス利用者約5000万人に電力を提供すればセット割引もできる」と述べ、電力事業の拡大展開を含めた将来の可能性を語った。

 同日本社敷地内で行われた運転開始セレモニーには、キャロライン・ケネディ駐日米大使やブルーム社の社外取締役を兼ねるコリン・パウエル元米国務長官らが出席。ケネディ大使は「再生可能エネルギーの日米連携は重要な出来事」とあいさつした。

 孫社長はまた、ブルームエナジーサーバーによる電力供給の値段を「10年間、1キロワット時25円で値上げしない」と述べ、一般の電力価格より2円安い価格に設定することを明らかにした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140617-00000568-san-bus_all

2014/06/17 ソフトバンク、企業向け燃料電池事業を本格化(読売新聞)

 ソフトバンクは17日、企業向けの燃料電池事業を本格化する方針を発表した。

 電池は直接販売せず、契約を結んで設置してもらい、電力使用量に応じて課金する。導入時の初期費用を抑えられるのが特徴で、非常用の代替電源などとして企業向けに普及を目指す。

 孫正義社長は同日、東京・汐留の本社ビルにも設置したと発表し、「電力網から独立しているため、大災害時にも安定供給できる」と話した。

 燃料電池は、長さ9・1メートル、幅2・6メートル、高さ2・1メートルのコンテナ状で、都市ガスを燃料として化学反応で電気を得る。出力は200キロ・ワットで、ソフトバンク本社の電力使用量の約14%をまかなえるという。電力料金は10年間、1キロ・ワット時当たり25円に固定するという。都市ガス代は、電力料金に含まれる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140617-00050186-yom-bus_all

2014/06/17 17日の朝刊(都内最終版)☆2・完(時事通信)
【日刊自動車】
◆販社に充填器設置 トヨタ 水素インフラを整備 FCV市販化で グループで簡易型開発(1)
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20140617-00000001-jijnb_he-nb

■海外ニュース
□□□───────────────────────────
<燃料/改質器/貯蔵>
●インテリジェント・エナジー社とパートナーのブルックストーン社、米国でアップの販売を開始(2014年01月06日)

 2014家電見本市(2014 Consumer Electronics Show)で、インテリジェント・エナジー社(Intelligent Energy)は個人用の燃料電池デバイス「アップ(Upp)」の発売に向けて、米国の販売パートナーにブルックストーン社(Brookstone)を選んだと発表した。一つの燃料カートリッジでアップは、電力をUSB対応の携帯電子機器に少なくとも一週間届けることができ、小売り料金は199ドルである。
http://www.intelligent-energy.com/about-us/media-room/news/company-news/2014/01/06/intelligent-energy-announces-brookstone-as-us-launch-partner-for-upptm-a-new-category-of-portable-energy-device

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
□□□───────────────────────────
☆福岡水素エネルギー人材育成センター【経営者(燃料電池自動車)コース】【再掲】

 福岡水素エネルギー人材育成センターでは、水素エネルギー産業への参入を目指す意欲的な経営者等を対象とした、「経営者(燃料電池自動車)コース」を開催します。今回は、水素エネルギー分野の中の「燃料電池自動車」関連にスポットを当てた内容です。最新の技術動向に関する講演や、燃料電池自動車の試乗などを予定しております。水素エネルギー産業に興味をお持ちの企業経営者や幹部の皆様のご参加を、心からお待ちしております。
◇開催日:6月24日(火)
◇スケジュール 
 10:00〜12:00 燃料電池自動車運転試乗会(希望制)
 13:00〜16:55 講義
 17:00〜17:50 施設見学会(希望制)
 18:00〜19:00 交流会(希望制)  
◇場 所:水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)(福岡県糸島市富915-1)
◇プログラムはこちら↓
  http://www.f-suiso.jp/info/8712.html
◇受講料:3,000円(交流会 2,000円)
◇定 員:40名
◇申込締切:6月23日(月) (定員に達し次第受付を終了します。お申し込みはお早めに)
◇問い合わせ先:水素エネルギー国際研究センター 甲野
  TEL:092?802?3303 
  Mail : info@h2.kyushu-u.ac.jp 

────────────────────────────────────

■メルマガ「燃料電池ワールド」
 □毎週月〜金曜日発行(年末年始および祝日は休刊)
 □編集・発行:燃料電池NPO pemdream
  連絡先:http://pemdream.com/index.php?contact%20us

 □解除を希望される方は、利用されている「まぐまぐ」または「melma!」のどちらかで解除の手続きを行ってください。pemdreamでの代行はできません。
 まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000065319.html
 melma! http://melma.com/backnumber_39824/
□マガジンID:0000065319(まぐまぐ) m00039824(melma!)


**H2**

<前の号 次の号>

TAKAGI-1