燃料電池ワールド Vol.1635 (2014/05/08 09:27)

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□燃料電池ワールド Vol.1635
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■2014年05月08日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン(04月25日)
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2014/04/25 バラード社、ユナイテッド・テクノロジーズ社と戦略的な知的財産取引をまとめる

〔訳注〕バラード・パワーシステムズ社(Ballard Power Systems)は本日、ユナイテッド・テクノロジーズ社(United Technologies Corporation:UTC)の輸送機関および定置用関連の燃料電池知的財産(intellectual property:IP)資産を取得したと発表した。これらの資産は、主として陽子交換膜型(Proton Exchange Membrane:PEM)燃料電池技術に関連する特許ライセンスや発明の開示、技術情報だけでなく約800件の特許と特許出願で成り立っている。この対価としてユナイテッド・テクノロジーズ社は、510万バラード社の普通株および200万ドルの現金、UTC社の既存事業の特許目録を使うことのグラントバック・ライセンスと、統合知的財産目録から発生するバラード社の将来の知的財産ライセンス収入を受け取る。
〔訳語〕グラントバック Grant Back
グラントバックとは、技術供与を行う場合に、技術供与を受けた側(ライセンシー)が、当該技術の改良によって構築した特許などの知財について、技術供与を与えた側に譲渡させる契約のこと。
http://www.exbuzzwords.com/static/keyword_2936.html

2014/04/25 ワット・フュエルセル社、ピッツバーグ・エレクトリック・エンジンズ社を取得

〔訳注〕輸送市場用管状固体酸化物型(SOFC)燃料電池メーカー、ワット・フュエルセル社(WATT Fuel Cell Corp)は本日、ペンシルバニア州マウントプレザント(Mt. Pleasant)に本社を置く管状SOFCの開発者ピッツバーグ・エレクトリック・エンジンズ社(Pittsburgh Electric Engines, Inc.:PEEI)を手に入れた。買収契約は4月17日に確定し、ピッツバーグ社はワット社の完全子会社となり、両社の燃料電池技術と社員を単一の会社のものとした。

2014/04/25 中小企業革新研究/中小企業技術移転プログラムの第2段階は、二つの水素・燃料電池プロジェクトを含む一つの受賞者を発表した

〔訳注〕米国エネルギー省(U.S. Department of Energy:DOE)はこのほど、2014年度中小企業革新研究/中小企業技術移転プログラム(Small Business Innovation Research and Small Business Technology Transfer:SBIR/STTR)の第2段階は、コロラド州とニュージャージー州の二つの水素・燃料電池プロジェクトを含む一つの受賞者を発表した。コロラド州は、複合材の水素貯蔵容器を開発しているコンポジット・テクノロジー・ディベロップメント社(Composite Technology Development, Inc.)、ニュージャージー州は、低コストの金属二極プレート技術を開発するトレッドストーン・テクノロジーズ社(Treadstone Technologies, Inc.)である。両社とも以前にもこの賞を受賞している。なお、2014年度第一段階の受賞については2月12日の記事に。

2014/04/25 ビュルケルト社の流体制御システムが水素電気のレーシングカーの電源に

〔訳注〕ビュルケルト社(Burkert)の流体技術者が、オランダのデルフト工科大学(Delft University of Technology)の学生が設計した水素電気レーシングカー「フォーゼVI(Forze VI)」の燃料電池スタック用の流体制御システムを提供した、という記事で、4月15日付けでも報じられている。

2014/04/25 「クリアエッジ社は破産を申請するかもしれない」と町政担当者が述べる

〔訳注〕コネチカット州サウスウィンザー(South Windsor)の町政マネージャーのマシュー・B・ギャリガン(Matthew B. Galligan)によれば、「燃料電池メーカーのクリアエッジ・パワー社(ClearEdge Power)が破産を申請するかもしれない」ということである。ギャリガン氏は「昨日(木曜日)の午後2時30分ごろ、クリアエッジ・パワー社の関係者が自分に、会社の資金援助者たちが燃料電池事業から退場するために破産または売却を考えている。ちょっと突然だったが・・・」と述べた。

■05月07日のWEB LINK NEWS
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2014/05/07 破裂した米ミニバブル ツイッターなど「モモ」総崩れ(産経新聞)

 ツイッターやスリー・ディー・システムズなどの銘柄群は、「モモ」の愛称で呼ばれていた。正式名称は「モメンタム・ストック」で、「モメンタム」は「勢い」、「ストック」は「株式」を意味する。株価の公正価値を決めるバリュエーション(価値分析)から逸脱した値段をつけていても、個人などの投資家が信用取引を活用して「勢い」で買い進む。

 ツイッターの場合、安値圏にあるとはいっても、時価総額と純負債を合計した企業価値が売上高の26倍にまで膨らんでいる。同じく「モモ」の代表格である代替エネルギーのプラグパワーだと30倍。

 米国の代表的な株式指数、S&P500種の平均値3・25倍(S&PキャピタルIQ調べ)からは大きく乖離(かいり)しており、割高さは明白だ。

 「モモ」は成長神話の塊である。電気自動車のテスラ・モーターズやネット・ラジオのパンドラなど経営者がマスコミに露出する頻度が高いので、ニュース性がある。だから、ろくに利益が出ておらず、仮に出ていても割高な株価が温存される。

 ニュース性があるので米メディアは「すわ、ITバブル崩壊の再来か」と大騒ぎする。だが、「モモ」総崩れは「ミニバブル」の崩壊にとどまっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140506-00000505-san-bus_all

■海外ニュース
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<輸送>
●プラグパワー社、ニューヨーク州エネルギー研究開発公社から輸送用冷凍装置の別の契約を獲得(2013年11月13日)

 プラグパワー社(Plug Power)は、同社の燃料電池「ゲンドライブ(GenDrive)」をもとに構築された燃料電池輸送用冷凍装置(transport refrigeration unit:TRU)の実証のために、ニューヨーク州エネルギー研究開発公社(New York State Energy Research and Development Authority:NYSERDA)から50万ドルを受け取った。プラグパワー社の燃料電池輸送用冷凍装置はこれから12カ月間、ニューヨーク州ロングアイランド(Long Island)にある食品会社シスコ社(Sysco Corporation)の配送センターにサービスを提供するキャリア・トランジコールド社(Carrier Transicold)の冷凍装置に電力を供給する。この施設はすでに、エア・リキード社(Air Products)による水素供給を受けて燃料電池フォークリフトが運転されている。この助成金と実証事業は、2013年8月にプラグパワー社が補助金を勝ちとった米国エネルギー省の資金提供による輸送用冷凍装置プロジェクトとは別のものである。
http://www.plugpower.com/news/pressreleases/13-11-13/PLUG_POWER_RECEIVES_NYSERDA_FUNDING_TO_EVALUATE_USE_OF_FUEL_CELLS_FOR_DELIVERY_OF_PERISHABLES.aspx

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