燃料電池ワールド Vol.1547 (2013/12/19 10:28)

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□燃料電池ワールド Vol.1547
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■2013年12月19日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

※PEMDREAMニュース【すべて再掲】
【世界のニュースサイト】12月12日に「0027:【番外】トム・クルーズが燃料電池の修理屋に」を載せました。
http://www.fcnewsworld.com/index.php?QBlog-20131212-1
【燃料電池の夢サイト/PEMDREAMニュース】 12月10日に「前東京都環境局長が書いた燃料電池」を載せました。
http://pemdream.com/index.php?FrontPage

■12月18日のWEB LINK NEWS
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2013/12/18 【台湾】グリーン技術特許、審査時間を3分の1に(NNA)

 知的財産行政を主管する経済部智慧財産局は16日、環境負荷を軽減する「グリーン技術」に関する特許審査を迅速化すると発表した。通常は約29カ月かかる審査の待ち時間を9カ月以内まで短縮する。

 特許出願の早期審査制度(AEP)の対象項目にグリーン技術を追加する。実施は来年1月1日から。グリーン技術の定義は「広く解釈する」としており▽省エネルギー、新エネルギー、新エネルギー自動車に関する技術▽二酸化炭素(CO2)削減技術、省資源に関する発明――に該当すればAEPによる申請を受け付ける。

 今年3月末までに台湾で申請されたグリーン技術の特許は計7,264件。LED照明や太陽エネルギー、燃料電池に関する申請が多く、日本人からの申請も2割を占めている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131218-00000010-nna_kyodo-cn

2013/12/18 「日本の自動車メーカー」が復活したこれだけの理由(フォーサイト)
■構造的な大変化

 まず大きな変化はパワートレイン(動力系)に起きている。言うまでもなく、1997年のトヨタのハイブリッド車(HV)発売から始まり、水素から電力をつくりモーターで駆動する燃料電池車、バッテリーとモーターに減速時の回生エネルギーシステムを組み込んだ電気自動車(EV)、劇的に燃費を向上させたガソリンエンジンである。そのすべてをリードしているのは日本メーカーである。フォルクスワーゲンなど欧州メーカーは、ディーゼルエンジンとエンジン出力の縮小を過給機(ターボ)で補うダウンサイジングで、パワートレイン革命を乗り切ろうとしている。米国メーカーはゼネラルモーターズ(GM)が政府からの支援金を全額返済するなど復活を印象づけているが、技術的な新機軸は皆無だ。米国のシェールガス革命に伴う天然ガス価格の低下を利用しようと、天然ガス車(NGV)を売り出し始めたが、広く普及するものではない。EVではテスラが急成長し、「自動車業界のアップル」とも呼ばれているが、ハイエンド商品で勝負する「EVのポルシェ」のような存在にすぎない。
■途上国経済の将来にも影響

 世界の自動車のパワートレインの主軸は、HVはトヨタとホンダ、EVは日産、低燃費エンジンはマツダなど日本勢が握る。欧州勢は強敵だが、実質的にはVW、ダイムラー、BMWの独3社のみが技術を握るものの、HV、EV、燃料電池車では「第2集団」にすぎない。

 パワートレインの技術進化がもたらすのは、途上国への自動車の普及だ。アジア、アフリカなどの途上国の大都市は今、交通渋滞に悩むほど自動車が増えたが、高いガソリン価格は車所有者にとっては大きな悩みであり、石油輸入の増大は貿易収支を悪化させ、各国の経済を不安定化させる。自動車の燃費の改善はミクロ的な問題にとどまらず、途上国経済の将来にもかかわる。そこにHV、EVなどが入ることは大きな意味を持つが、現状のHV、EVは価格が高すぎて途上国での普及は限られる。トヨタ、ホンダは来年以降、中国の合弁相手とハイブリッド車の開発、生産を始めると相次いで発表した。狙いは、複雑なハイブリッドシステムを新興国向けに簡素化し、低価格化することにある。中国市場でその突破口をこじ開けられれば、日本メーカーが途上国にHVを売り込めるチャンスが大きく広がる。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20131218-00010000-fsight-bus_all

2013/12/18 <大阪ガス>新家庭用燃料電池、4月発売 価格3割弱安く(毎日新聞)

 大阪ガスは18日、現行品より本体価格を3割弱安くした戸建て住宅向け家庭用燃料電池「エネファーム」の新製品4タイプを、来年4月1日から販売すると発表した。部材の変更や量産効果でコストを削減し、最も安いタイプの価格は194万4000円(8%消費税込み)。昨年約6000台だった大ガスのエネファーム販売台数は、今年は11月末までに9000台を超えており、新製品は普及を後押ししそうだ。

 エネファームは都市ガスから取り出した水素で電気と熱を発生させ、光熱費を削減できる利点がある。新製品は値下げに加え、エネルギー利用率も昨年4月発売の現行品の94%から95%に上昇。設置できる奥行きも79センチから70センチにスリム化を実現した。また、無線LANを内蔵したタイプでは、家の中のどこからでもスマートフォンで風呂の湯はりやガス温水式床暖房を操作できる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131218-00000077-mai-bus_all

■海外ニュース
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<ポータブル/バックアップ電源>
●SFC社、シマーク社を取得し、マスターボルト社と協働(2013年07月05、10日)

 SFCエナジー社(SFC Energy AG)は、カナダの付加価値再販業者シマーク・コントロールズ社(Simark Controls Ltd)を取得する契約を結んだ。これには、電動製品、計装、オートメーションのために製品一体化と製造専門知識が備わっている。

 SFC社はまた、海洋とレクリエーショナル・ビークル市場に焦点をあてて製品を統一するために、オランダのマスターボルト・インターナショナル社(Mastervolt International BV)と協働している。両社は現在、二つの製品を手掛けている。一つは、GFC社の「イーフォイ・カムフォート(EFOY COMFORT)140」燃料電池発電機を、マスターボルト社の「マス・コンビ(Mass Combi)」12V/2000W-100、または200Ahのジェル・バッテリーと統合したものである。今ひとつは、「イーフォイ・カムフォート」210を、「マスターボルト・マスコンビ」12V/2000W-100、またはリチウム・イオン・ウルトラ5kWhバッテリーと結合したものである
http://www.sfc.com/en/Next-strategic-step-towards-systems-supplier-forward-integration-and-expansion-into-North-American-oil-%26-gas-market-by-acquiring-Simark-Controls-Ltd
http://www.sfc.com/en/SFC-Energy-and-Mastervolt-combine-forces-for-integrated-energy-solutions〔参考1〕付加価値再販業者(Value-added-reseller、VAR)とは、既存のハードウェアやソフトウェアにいくつかの機能を付加価値として追加し、製品として(主にエンドユーザーに対して)再販する業者のことである。この実例は電機産業でよく見られる。例として、既存のハードウェアにアプリケーションソフトウェアが追加されることがあげられる。(Wiki)
〔参考2〕ジェル・バッテリー:
現在、鉛酸バッテリーは用途別にスターティング用か、ディープサイクル用かのいずれかに大別され、さらに、それぞれについて電解液浸水型、ジェル化電解液型と最先端AGM (吸着ガラスマット)型の3種類のタイプに明確に分類されます。これらには、鉛の量、電極を接着し固定する方法、内部電極の絶縁の度合いと構造、ケースの品質、シーリングの材質などの要素において、各タイプにはそれぞれ品質レベルがあります。【ジェル化電解液型】これは、30年以上も前、ドイツのSonnenscheinによって、アメリカの船舶業界に導入され、効率の高さと、安全性が評価され、広く普及しました。その電解液は、硫酸溶液に「発散シリカ」を添加したもので、バッテリーをシールすることで密封されています。このタイプのバッテリーは、充電中、内部に発生したガス(水素と酸素)のほとんどを水に再合成します。このしくみにより、メンテナンスフリーとなりました。
http://www.zephyreco.co.jp/lifelinebattery/main_type.htm

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