燃料電池ワールド Vol.1493 (2013/10/02 10:52)

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□燃料電池ワールド Vol.1493
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■2013年10月02日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

※PEMDREAMニュース
new!【燃料電池の夢サイト/今日もどこかで】10月1日にビデオ「水素ステーション建設」を追加しました。Vol.1417 2013/06/12で紹介しましたが、これからたくさん水素ステーションを造らなければならないときに参考になれば幸いです。http://pemdream.comnew!【燃料電池ワールドサイト/バックナンバー】9月27日から公開している「燃料電池ワールドサイト」では、新しく発行したメルマガは、その日にアップすることを原則としますので、以後、告知は行いません。http://merumaga.fuelcellworld.jp

■燃料電池関連イベント
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☆触媒学会燃料電池関連触媒研究会/FCDIC電極界面研究部会
第6回新電極触媒シンポジウム&宿泊セミナー
テーマ:触媒解析技術の進展とFCビジネスへの期待
【趣旨概要】

 触媒学会燃料電池関連触媒研究会は、各種燃料電池関連する触媒を対象として、高活性・長寿命触媒の開発、低価格触媒の開発、電極触媒などの調製法の検討、電極触媒反応機構の解明、基礎物性の解明、評価・解析法の検討、燃料電池を応用する新しい触媒概念の構築などに関心のある基礎および応用分野の研究者が、研究会、学術講演会、触媒討論会へのセッション参加、見学会、学術情報交換などを行っています。

 本シンポジウム&宿泊セミナーではFCDIC電極・界面研究部会およびFC懇談会と共催で、PEFC用電極触媒の基礎を掘り下げるべく、最近の研究開発状況や今後の展開について講演頂くと共に、ナイトセッション等で親しく討論します。

 第2回のシンポジウムでは村田好正先生に「Pt表面の特異性と相対論」を実験付きでお話しを頂きましたが、Pt等周期表の下方に位置する元素の特性に相対論の影響が認められています。その事例として、化学反応表面に於けるPt原子のリズミックな動きを示す動画を紹介して頂きました。昨年の第5回シンポジウムでは、杉本大一郎先生に宇宙の始まりを示す動画が投影され、宇宙に秩序形成を語って頂きました。(但し、すぐ後で、これは実は洗濯機の中に青インクを落として回転したものを逆回転したと種明かしが・・・。) 

 Pt原子中の電子の速度を議論するときに、微細構造定数が1/137に近い数であることはPauliを神秘主義に目を向けさせることになったようですが、最近の物理学の進歩により、量子論と相対論が超弦理論で結びつけられ、底には絶対数456が絡んでいるとのこと。再び神秘主義に陥る人はおられないと思いますが、宇宙が絡んでくる話は気が遠くなる面があります。光速はマイケルソンの優れた測定技術により測定されました。精密な測定技術が評価されノーベル賞を受賞しています。現象を説明し仮説を証明するためには解析法の進歩が欠かせません。

 また、現象の背景を知ることで、実用化時の展開がスムーズに進むことが期待されます。NEDOの電極触媒開発では材料開発・評価とともに解析技術がテーマに加えられています。今回はNEDOプロに携わる方々を中心にご協力を頂いて電極触媒の解析法に関わるトピックスを集めました。

 なお、ポスターセッションは電極触媒に限定せず、燃料電池関連触媒に関わることであれば広く募集致しますので奮ってご参加下さい。学生の方には優秀ポスター賞を用意しております。
◇日 時:11月11日(月)午後?11月12日(火)午前中
◇会 場:(一財)材料科学技術振興財団 軽井沢研修所
〒389-0111 長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉(大日向)5607
http://www.mst.or.jp/support/information/informationcontents/information083.html
◇参加申込締め切り:10月24日(木)
◇ポスター発表申込・アブストラクト締め切り:10月25日(金)
◇講演参加費 : 一般会員 13,000円、一般非会員 16,000円、学生 2,000円 

  宿泊費は別途請求致します。(定員までは研修所宿泊(9,000円)、以降は近隣のペンションになります。)
◇申し込み方法:氏名、所属、連絡先(住所、電話、電子メールアドレス)、宿泊の有無を明記の上、下記シンポジウム担当幹事までお申し込み下さい.。
◇ポスター発表申し込み方法:申込時に、A4 1枚 (フリーフォーマット、タイトル、所属明記)も同時にご送付ください。
◇申し込み・問い合わせ先:同志社大学 西村 彩 宛て
メールまたはFAXでのお申し込み:jt-liaiy@mail.doshisha.ac.jp (西村)

                  Phone 0774-65-6589  FAX 0774-65-6815
<シンポジウム準備委員会>
燃料電池関連触媒研究会世話人有志、FCDIC電極・界面研究部会、FC懇談会世話人有志
◇主 催:触媒学会(燃料電池関連触媒研究会)、燃料電池開発情報センター(FCDIC)、FC懇談会
◇協 賛:触媒学会、触媒学会(工業触媒研究会)、表面科学会、大阪科学技術センター、電池技術委員会

■10月01日のWEB LINK NEWS
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2013/10/01 独ダイムラー、燃料電池電気自動車用スタンドに5億ドル投資へ(ロイター)[フランクフルト 30日 ロイター] - 独ダイムラー<DAIGn.DE>と石油・産業ガス会社5社は30日、ドイツにおける燃料電池電気自動車(FCEV)の燃料を補給する水素スタンド網の設置に今後10年間で約3億5000万ユーロ(5億ドル)を投じることを明らかにした。

 FCEVは長期的にみて排出ガス削減に最も適した自動車と考えられている。ただ、価格が高いこと以外に、水素スタンドなどのインフラ不足という大きな問題を抱えている。

 ダイムラーの研究開発部門責任者、Thomas Weber氏は声明で「2023年までに、高速道路(アウトバーン)の水素スタンドを増やすべきだ」と表明した。

 この計画には、石油会社であるオーストリアのOMV<OMVV.VI>、英蘭系のロイヤル・ダッチ・シェル<RDSa.L>、仏トタル<TOTF.PA>および産業ガス会社の仏エア・リキード<AIRP.PA>、独リンデ<LING.DE>が参加している。
「H2 Mobility(水素の機動力)」と銘打たれたこれらの企業は、2023年までにドイツで水素スタンドを約400カ所設置することを目指しており、最初の100カ所は4年以内に完成する見通しだという。ドイツには現在15カ所の水素スタンドがある。計画が完了すれば、ドイツの高速道路には90キロごとに水素スタンドが設置されることになるという。

 リンデとダイムラーはすでに共同で水素スタンドへの数千万ユーロ規模の投資を始めており、2015年までに同スタンドを2倍以上に増やす予定。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131001-00000063-reut-bus_all

2013/10/01 GMと米陸軍、燃料電池技術の研究開発を拡大(レスポンス)

 米国の自動車最大手、GMは9月30日、米国の陸軍と間で、燃料電池技術の研究開発における協力関係を拡大すると発表した。

 GMと米陸軍は長年、燃料電池技術の共同研究開発を進めてきた。2012年2月、GMは軍用車としては世界初となる燃料電池車を、米陸軍に引き渡し。ハワイに合計16台の燃料電池車を配備し、日常的な業務に活用してきた。

 今回GMは、米陸軍との燃料電池技術の研究開発における協力関係を拡大すると発表。その内容は、米陸軍の研究機関のTARDECとの間で、水素燃料電池に関連した素材のテストや、パフォーマンスや耐久性を高めた水素燃料電池の設計を共同で行うこと。

 両者の共同プロジェクトは、最大5年間の予定。GMの燃料電池事業を統括するチャールズ・フリース氏は、「GMは米陸軍との協力関係の拡大を歓迎する。水素燃料電池技術は、多くの可能性を秘めている」とコメントしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131001-00000028-rps-bus_all
※写真あり

2013/10/01 ハイブリッドは車の未来への「頑丈な架け橋」=トヨタ会長(ウォール・ストリート・ジャーナル)

 【ワシントン】世界最大の自動車メーカーであるトヨタ自動車の内山田竹志会長(67)は、同社はガソリン車に代わる次世代の車として、ガソリンと電気を併用するハイブリッド車と水素燃料電池車(FCV)の開発に力を注ぐ考えを明らかにした。

 同会長は30日のワシントン・エコノミック・クラブでの講演後インタビューに応じ、トヨタが(電気のみを動力源とする)主力製品を発売しないのは、それを受け入れる市場がないと考えているからだと述べた。

 内山田氏は講演の中で、プリウスのようなハイブリッド車は将来につながる1つの架け橋でしかないと見る向きもあるが、その橋が長く、非常に頑丈になり得ると考えていると述べ、ハイブリッドで達成できることはもっとたくさんあるとの見方を強調した。

 トヨタはFCVの開発にも取り組んでおり、2015年に発売する予定にしている。価格は消費者の手の届く5万ドル(約490万円)にまで抑える計画だ。FCVは燃料電池に水素を通過させるプロセスを通じて発電し、副産物は水しか出ない。

 FCVの強みは、汚染物質を出さない上、素早く水素を充(じゅうてん)でき、航続距離がガソリン車と同等である点だ。

 内山田氏は、個人的にこの水素燃料電池技術に大きな期待を寄せていると述べ、政府と企業が協力すれば、これが長期的な解決法の一部になるかもしれないとの見通しを示した。

 同氏は、政府と燃料各社が率先して水素ステーションを創設すべきだと述べたが、自動車メーカーも当初は何らかの形でステーションの創設に関わらなければならないとの見方も示した。米国に関しては、全国に拡大する前に、カリフォルニア州など地域に集中した取り組みをすべきだと主張した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131001-00000505-wsj-bus_all

■海外ニュース
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<素材/部品/試験>
●米韓の研究者、共同研究で無金属触媒を発見 (2013年06月05日)

 韓国のウルサン科学技術大学校(Ulsan National Institute of Science and Technology)とケース・ウェスタン・リザーブ大学(Case Western Reserve University)、北テキサス大学(University of North Texas)の研究者たちは、酸素還元反応でプラチナよりも性能の良い燃料電池触媒としてグラフェン・ナノ粒子(graphene nanoparticles)を見つけ出した。これは触媒についての重要な進展である。
http://phys.org/news/2013-06-metal-free-catalyst-outperforms-platinum-fuel.html

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆福岡水素エネルギー戦略会議 平成25年度 研究分科会【再掲】【水素燃焼・安全評価に関する研究分科会】
水素エネルギー製品研究試験センター 公開セミナー

 福岡水素エネルギー戦略会議では、水素に関連する様々なテーマをもとに、研究分科会を開催します。各分野の第一線で活躍中の方々を講師としてお招きするとともに、講師や参加者の方々との情報交換の時間も設けていますので、是非、自社の製品開発などにご活用ください。皆様のご参加をお待ちしております。
◇日 時:10月11日(金)13:00?17:00
◇場 所:公益財団法人 水素エネルギー製品研究試験センター(糸島市富915-1)
◇プログラム:http://www.f-suiso.jp/info/7141.html
◇受講料:無料 *懇親会費 2000円(当日受付にてお支払いください。)
◇定 員:50名≪定員に達し次第、受付を終了します。お申し込みはお早めに≫
◇申込期限:10月7日(月)
◇お申し込みはこちらから↓
  https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?  
◇お問い合わせ:福岡水素エネルギー国際研究センター(甲野)

  TEL:092?802?3303 Mail:info@h2.kyushu-u.ac.jp
◇主 催:福岡水素エネルギー戦略会議

☆福岡と滋賀で燃料電池セミナー【再掲】

 経済産業省資源エネルギー庁主催により、燃料電池セミナー(事務局:一般財団法人大阪科学技術センター)を開催致します。本セミナーでは、燃料電池自動車、水素ステーション、家庭用燃料電池の最新動向の情報提供や今後の展望、低コスト化に向けた技術課題についての紹介を行います。これを機に、皆様の新しい製品・技術開発のヒントにつなげていただけると幸いです。

 再生可能エネルギー先端技術展2013(福岡)、びわ湖環境ビジネスメッセ2013(滋賀)での展示と併せて開催致しますので、ぜひご参加ください。
●燃料電池セミナー in 福岡(at再生可能エネルギー先端技術展2013)
◇日 時:10月17日(木) 13:00〜16:00
◇場 所:西日本総合展示場 本館 セミナー会場
◇講演者:トヨタ自動車、大陽日酸、東芝燃料電池システム、
     新エネルギー・産業技術総合開発機構
◇参加費:無料(定員250名)
◇参加申込・問合先ほか詳細(PDF)
  http://www.ostec.or.jp/data/news_ostec/saisei2013.pdf
●燃料電池セミナー in 滋賀(atびわ湖環境ビジネスメッセ2013)
◇日 時:10月25日(金)10:15〜12:45
◇場 所:長浜バイオ大学 命北館4階 中講義室6
◇講演者:本田技術研究所、JX日鉱日石エネルギー
     新エネルギー・産業技術総合開発機構
◇参加費:無料(定員150名)
◇参加申込・問合先ほか詳細(PDF)
  http://www.ostec.or.jp/data/news_ostec/biwako2013.pdf
●連絡先:一般財団法人大阪科学技術センター 技術振興部 【大原・増山・水野】
  TEL:06-6443-5340 / FAX:06-6443-5319
  E-mail:ostec01@ostec.or.jp

☆福岡水素エネルギー人材育成センター【経営者(燃料電池自動車)コース】【再掲】

 自動車関連企業や水素・燃料電池分野への新規参入を目指すものづくり企業の経営や運営、企画に携わる方々を対象として「経営者(燃料電池自動車)コース」を開催します。

 ・水素とは何か、これまでの自動車と燃料電池自動車は何がちがうのか。
 ・2015年の市場化をきっかけに何が変わるのか。

 2015年の燃料電池自動車市場化に向けた経営判断に役立つ情報収集と人脈作りにお役立てください。水素ビジネスへの参入を目指すみなさまのご参加を心からお待ちしております。
◇開催日程:11月1日(金)12:50〜16:50(交流会18:30まで)
◇会  場:九州大学伊都キャンパス 稲盛財団記念館 1階 稲盛ホールC

       http://suisin.jimu.kyushu-u.ac.jp/info/index.html
◇プログラムの詳細はこちら↓
  http://www.f-suiso.jp/info/7123.html
◇申し込みはホームページから↓

  https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20130904203454
◇申し込み:先着順です。お早めにお申し込みください。申込締切:10月23日(水)
◇定  員:40名 (定員に達し次第募集を締め切ります)
◇受 講 料:3,000円/人(名刺交換会 2,000円/人)
◇問合せ先:福岡水素エネルギー戦略会議事務局(担当:中村)

       TEL:092-643-3448 E-mail:info@f-suiso.jp
◇主  催:福岡水素エネルギー人材育成センター(福岡水素エネルギー戦略会議)
◇後  援:(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、水素エネルギー協会(HESS)、       

      燃料電池開発情報センター(FCDIC)、(財)水素エネルギー製品研究試験セ
      ンター(HyTReC)

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