燃料電池ワールド Vol.1488 (2013/09/25 08:39)

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□燃料電池ワールド Vol.1488
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■2013年09月25日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

※PEMDREAMニュース【再掲】

 今日からpemdreamのウェブを公開しました。これからコンテンツを増やしていくので、まだ原初の姿です。コンテンツを増やしたときにはこのメルマガでお知らせします。計画では年内に三つのウェブを作るつもりで、これはその第一弾です。どうぞアクセスしてみて下さい。
http://pemdream.com

■燃料電池関連イベント
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☆福岡と滋賀で燃料電池セミナー

 経済産業省資源エネルギー庁主催により、燃料電池セミナー(事務局:一般財団法人大阪科学技術センター)を開催致します。本セミナーでは、燃料電池自動車、水素ステーション、家庭用燃料電池の最新動向の情報提供や今後の展望、低コスト化に向けた技術課題についての紹介を行います。これを機に、皆様の新しい製品・技術開発のヒントにつなげていただけると幸いです。

 再生可能エネルギー先端技術展2013(福岡)、びわ湖環境ビジネスメッセ2013(滋賀)での展示と併せて共催セミナーとして開催致しますので、ぜひご参加ください。
●燃料電池セミナー in 福岡(at再生可能エネルギー先端技術展2013)
◇日 時:10月17日(木) 13:00〜16:00
◇場 所:西日本総合展示場 本館 セミナー会場
◇講演者:トヨタ自動車、大陽日酸、東芝燃料電池システム、
     新エネルギー・産業技術総合開発機構
◇参加費:無料(定員250名)
◇参加申込・問合先ほか詳細(PDF)
  http://www.ostec.or.jp/data/news_ostec/saisei2013.pdf
●燃料電池セミナー in 滋賀(atびわ湖環境ビジネスメッセ2013)
◇日 時:10月25日(金)10:15〜12:45
◇場 所:長浜バイオ大学 命北館4階 中講義室6
◇講演者:本田技術研究所、JX日鉱日石エネルギー
     新エネルギー・産業技術総合開発機構
◇参加費:無料(定員150名)
◇参加申込・問合先ほか詳細(PDF)
  http://www.ostec.or.jp/data/news_ostec/biwako2013.pdf
●連絡先:一般財団法人大阪科学技術センター 技術振興部 【大原・増山・水野】
  TEL:06-6443-5340 / FAX:06-6443-5319
  E-mail:ostec01@ostec.or.jp

■09月24日のWEB LINK NEWS
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2013/09/24 24日の朝刊(都内最終版)☆1(時事通信)
【日刊工業】
◆住友精密、燃料電池に参入 5kW級、小売業など照準 成長の“けん引役”に(1)
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20130924-00000000-jijnb_he-nb

2013/09/24 JAEAなど、アルミを主原料とする合金で侵入型水素化物の合成に成功(マイナビニュース)

 日本原子力研究開発機構(JAEA)は9月19日、東北大学 金属材料研究所、同大 原子分子材料科学高等研究機構と共同で、アルミニウムを主原料とする合金を用いて侵入型水素化物の合成に成功したと発表した。

 同成果は、JAEA 量子ビーム物性制御・解析技術研究ユニット 高密度物質研究グループ 齋藤寛之副主任研究員、片山芳則主任研究員らによるもの。詳細は、米国科学誌「APL Materials」に掲載された。

 アルミニウムを主原料とする水素化物の開発は、これまで技術先進国を中心に広範に取り組まれてきた。軽量かつ高い密度で水素を蓄える代表的な材料としてアルミニウムの錯体水素化物が挙げられるが、水素の吸収と放出のいずれの機能も備えた材料を実現するには至っていない。一方、多くの金属・合金は錯体水素化物とは性質の異なる侵入型の水素化物を形成することが知られているが、軽金属アルミニウムを主原料とする侵入型の水素化物の合成に成功した例は報告されていない。このため、アルミニウムを主原料とする侵入型水素化物の合成に成功できれば、軽量な水素貯蔵材料の探索が飛躍的に進むと期待される。

 今回の研究によって、アルミニウムを主原料とする侵入型の水素化物が合成できることが明らかになった。今後、同様の手法によって多くの種類のアルミニウムを主原料とする侵入型水素化物を実現できるようになると期待される。例えば、合金中の銅の一部を他の類似金属に置き換えることで、別の水素化物が開発可能になる。アルミニウムを主原料とする多種多様な侵入型の水素化物を合成することができれば、水素貯蔵特性の高度化が図られ、軽量で安価なアルミニウムを主原料とした高性能な水素貯蔵技術を実現するためのブレークスルーがもたらされるとコメントしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130924-00000041-mycomj-sci
※図あり

2013/09/24 【トップインタビュー】「我ら妥協なき集団、小さいことを強みにする」マツダ小飼雅道社長兼CEO(レスポンス)

 リーマン・ショック後に続いた冬の時代を、SKYACTIV技術と「モノ造り革新」で乗り越え、赤字を脱したマツダ。6月に就任し、新たな成長への舵取りを担う小飼雅道社長は、2016年3月期までにグローバル販売拡大や安定した収益体質を狙う構造改革プランの目標について「必達」を宣言する。
----:アクセラにはトヨタ自動車の技術によるハイブリッド車(HV)も設定されますが、次世代環境技術にはどう取り組んでいかれますか。
小飼:当面はスソ野が一番広いコンベンショナルなエンジンの効率的な燃焼の追求を進める。ここはマツダの持ち分として全力でやっていく。ただし、ガソリンエンジンでもディーゼルエンジンでも走行プロセスで燃費が悪いところがあるので、そこはやはりモーターでカバーするということは必要だと考えている。各社がもっているパワートレーンの特性で、HVの性格が変わってくる。国内市場の登録車はHVが大半になってくるなか、当面はトヨタさんから技術供与を受けながらマツダのHVをつくりあげる。

 電気自動車(EV)については航続距離やコストの課題があるものの、『デミオEV』を100台近く生産し、テストしている。燃料電池車(FCV)についても2000年代初頭に試作して以降、研究を進めている。EVの電池と同様、スタックやタンクは当面、他社やサプライヤーから調達し、車として完成させるパッケージや走りの部分でマツダの強みを活かすことを考えている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130924-00000012-rps-bus_all

2013/09/24 HySUT、FCV(燃料電池車)での水素ステーション間走行会 / とよたエコフルタウン?神の倉水素ステーション間をトヨタ FCHV-advで走行(Impress Watch)

 HySUT(ハイサット、水素供給・利用技術研究組合)技術本部は9月18日?19日、愛知県でFCV試乗会・水素ステーション見学会を報道陣向けに開催した。2013年5月に運用開始したばかりの水素ステーション2施設の詳細を紹介するとともに、その2施設の間を、トヨタ自動車「FCHV-adv」、日産自動車「X-TRAIL FCV」、本田技研工業「FCXクラリティ」の各FCV(燃料電池車)で走行してもらおうというものだ。

 記者が試乗したのは、トヨタのFCHV-adv。70MPaの高圧水素タンクを4本搭載し、燃料電池には自社開発のトヨタFCスタック(出力90kW)をフロントボンネット内に搭載する。出力90kW(122PS)のモーターで前輪を駆動し、減速エネルギー回生用に出力21kWのバッテリーを搭載する。トヨタのスタッフによると、このFCHV-advのバッテリーは2代目プリウスを転用したもので、ハイブリッド車でのエネルギー回生のノウハウが活かされているとのこと。1回の水素充填での走行距離は、10・15モードで約830km、JC08モードで約760kmを実現している。

 記者はFCVで初めて高速道路を走行したが、導入路の加速もモーター特有のトルクが厚いもので、アクセルを踏めば踏んだだけ、必要な加速力が手に入る。音はもちろん静かで、SUVタイプのボディーと相まって、優雅な走りの雰囲気がある。しかしながら、FCスタック、モーター、PCU(パワーコントロールユニット)などの重量物がすべてフロントにあることから、ステアリングの切り始めなどはフロントが重たい感じがあり、重さに対応してパワステを強く効かしていることから、“クルマの動きは鈍いがステアリングが軽い”というセッティングになっていた。

 FCHV-advがデビューしたのは2008年。それから5年が経過し、トヨタのFCV開発は着実に進んでいる。2015年の市販車はセダンボディーとなり、FCスタックを高性能化するとともに、シャシー下面に敷き詰めるレイアウトを採る。これにより重量物を低重心配置するほか、FCスタックの高性能化により70MPa対応高圧水素タンクも4本から2本へと減らしながら必要な航続距離を確保する。FCHV-advで開発した要素を盛り込んだまったく別のクルマになるわけで、2015年の市販化を楽しみに待ちたい。2011年の東京モーターショーでは、コンセプトカー「FCV-R」が展示されていたが、今後は市販化を見据えたコンセプトカーに進化していくのだろう。FCEV、FCHV、FCVと、トヨタのFCVの名称は変化してきたが、これに関しても今後はFCVで統一するようだ。

 この神の倉水素ステーションで、水素の充填デモを実施。神の倉水素ステーションは70MPa専用水素ステーションとなり、デモ車両にはトヨタFCHV-advが用いられた。ガソリンだと、体積(リットル)で燃料価格を決めているが、水素の充填では重さ(グラム)で計算することになる。空気量の単位である、Nm3(ノルマル立米)での計測も考えられたらしいが、一般に分かりにくい部分もあり、重さで計算することになった。気になる価格については、当初は政策的な補助などもあり、ガソリン同等の価格・メリットを目指すとのことだ。

 ガソリンスタンドと併設された神の倉水素ステーションは、特別な施設という雰囲気はなく、まわりの風景になじんでいるように思われた。トヨタ、ホンダが市販開始を明言している2年後(日産は2017年市販開始)には、大規模なガソリンスタンドには、このような施設が併設されているのだろうか。なお、セルフでの水素充填に関しては、法律の問題などもあり2015年までに設置されることはないようだ。水素ステーションの数が増えてきた時点で、法改正を含め検討されていくことになる。

 HySUTは、東京モーターショーなど国内のモーターショーへ出展する予定があり、そこでは水素充填の疑似体験ができるような展示を検討しているとのこと。FCVのコンセプトカーの出展も期待でき、エコカーの選択肢の1つとして話題になりそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130924-00000027-impress-ind
※写真あり

2013/09/24 三菱重工、世界初、SOFCとマイクロガスタービンによるハイブリッドシステムの運転時間が4000時間超(レスポンス)

 三菱重工業は、固体酸化物形燃料電池(SOFC)とマイクロガスタービン(MGT)を組み合わせた200kW級の加圧型ハイブリッドシステムが世界初となる4000時間超の長時間連続運転を達成したと発表した。

 今回実証運転を行った加圧型ハイブリッドシステムは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)との共同研究として、同社の長崎造船所で2008年度から開発を進めてきたもの。燃料となる都市ガスをSOFCに投入し、燃料の化学エネルギーを電力に変換した後、残燃料をMGTによる発電に使う。MGTからの高温排気は、温水・蒸気といった熱供給に利用するコージェネレーション(熱電併給)も可能。

 今回のシステムでは、SOFCセルスタックの性能を高め、出力密度の増加を図るとともに、システム系統の簡素化を行うことで、従来システムに比べ設置必要面積を約半分に削減した。

 SOFCは、900度程度の高温で作動するセラミックス製の燃料電池。都市ガスを改質して取り出す水素、一酸化炭素と空気中の酸素を反応させ直接電力を発生する。

 同社では、ハイブリッドシステムについてMGTを販売するトヨタタービンアンドシステムを子会社に持つトヨタ自動車と2008年から共同開発を進めている。

 今回の成功を受け、今後、安全性検証試験を実施し、業務用・産業用ハイブリッドシステム市場を開拓する方針だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130924-00000039-rps-bus_all
※写真あり

■海外ニュース
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<報告書/市場調査>
●フュエルセル・テクノロジーズ・ワールドワイド社の予測(2013年05月)

 フュエルセル・テクノロジーズ・ワールドワイド社(Fuel Cell Technologies Worldwide)は、世界の燃料電池の販売は2017年には42億ドルに達し、その後成長は続いて、2022年には141億ドルに向かうだろう、と予測している。
https://www.asdreports.com/shopexd.asp?id=60742&desc=title&utm_source=ASDReports&utm_medium=email&utm_campaign=ASDR-60742_a&utm_content=jennifer%40fuelcells.org

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆福岡水素エネルギー戦略会議 平成25年度 研究分科会【再掲】【水素燃焼・安全評価に関する研究分科会】
水素エネルギー製品研究試験センター 公開セミナー

 福岡水素エネルギー戦略会議では、水素に関連する様々なテーマをもとに、研究分科会を開催します。各分野の第一線で活躍中の方々を講師としてお招きするとともに、講師や参加者の方々との情報交換の時間も設けていますので、是非、自社の製品開発などにご活用ください。皆様のご参加をお待ちしております。
◇日 時:10月11日(金)13:00?17:00
◇場 所:公益財団法人 水素エネルギー製品研究試験センター(糸島市富915-1)
◇プログラム:http://www.f-suiso.jp/info/7141.html
◇受講料:無料 *懇親会費 2000円(当日受付にてお支払いください。)
◇定 員:50名≪定員に達し次第、受付を終了します。お申し込みはお早めに≫
◇申込期限:10月7日(月)
◇お申し込みはこちらから↓
  https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?  
◇お問い合わせ:福岡水素エネルギー国際研究センター(甲野)

  TEL:092?802?3303 Mail:info@h2.kyushu-u.ac.jp
◇主 催:福岡水素エネルギー戦略会議

☆福岡水素エネルギー人材育成センター【経営者(燃料電池自動車)コース】【再掲】

 自動車関連企業や水素・燃料電池分野への新規参入を目指すものづくり企業の経営や運営、企画に携わる方々を対象として「経営者(燃料電池自動車)コース」を開催します。

 ・水素とは何か、これまでの自動車と燃料電池自動車は何がちがうのか。
 ・2015年の市場化をきっかけに何が変わるのか。

 2015年の燃料電池自動車市場化に向けた経営判断に役立つ情報収集と人脈作りにお役立てください。水素ビジネスへの参入を目指すみなさまのご参加を心からお待ちしております。
◇開催日程:11月1日(金)12:50〜16:50(交流会18:30まで)
◇会  場:九州大学伊都キャンパス 稲盛財団記念館 1階 稲盛ホールC

       http://suisin.jimu.kyushu-u.ac.jp/info/index.html
◇プログラムの詳細はこちら↓
  http://www.f-suiso.jp/info/7123.html
◇申し込みはホームページから↓

  https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20130904203454
◇申し込み:先着順です。お早めにお申し込みください。申込締切:10月23日(水)
◇定  員:40名 (定員に達し次第募集を締め切ります)
◇受 講 料:3,000円/人(名刺交換会 2,000円/人)
◇問合せ先:福岡水素エネルギー戦略会議事務局(担当:中村)

       TEL:092-643-3448 E-mail:info@f-suiso.jp
◇主  催:福岡水素エネルギー人材育成センター(福岡水素エネルギー戦略会議)
◇後  援:(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、水素エネルギー協会(HESS)、       

      燃料電池開発情報センター(FCDIC)、(財)水素エネルギー製品研究試験セ
      ンター(HyTReC)

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