燃料電池ワールド Vol.1452 (2013/08/05 08:30)

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□燃料電池ワールド Vol.1452
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■2013年08月05日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://www.fuelcellworld.jp/

■08月02〜4日のWEB LINK NEWS
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2013/08/02 トヨタ、ホンダ、日産、三菱自が充電インフラ整備で協力する訳とは?(clicccar)

 既報のとおり、7月29日にトヨタ、ホンダ、日産、三菱自の4社がEVやPHV用などの充電器設置活動を共同で推進すると発表しました。

 EVで先行する日産はルノーと併せて「2016年度までにEVの累計販売150万台(2.5万台/月)を目指す」としていたものの、目標期間が半分経過した現時点で10万台(約3,300台/月)程度に留まっており、新聞報道などによると目標達成時期を先延ばしするという情報も。

 政府は既に充電器設置費用の最大約3分の2を助成する補助金制度を導入、充電器整備を進める方針を打ち出していますが、現在日本に設置されている急速充電器は約1,700基程度で、普通充電器は3,000基強と不十分な状況。

 大手自動車4社は政府の補助金の申請期限である2014年2月末までに急速充電器設置台数を現在の2倍以上となる4000基規模に、普通充電器を8000基規模に引き上げることを目指しています。

 日経新聞によると、こうした今回の共同発表の最大の狙いはメーカー側が一致団結の姿勢を示すことにあると言います。

 そもそも今回の動きは東京電力が中心的な役割を務めていた日本独自の急速充電規格「CHAdeMO」協議会から生まれた「充電網整備推進機構」に端を発している模様。

 トヨタ、ホンダ、日産、三菱自の自動車4社と大手電力各社が協力して全国に「充電スタンド」を網羅すべく、同機構を発足させる直前に福島の東電原発事故が発生。

 中部電力が東電の後を継いで、2011年12月に同機構をようやく発足させる段階になると、今度は肝心の日産が不参加の事態に。

 その後日産はNECや住友商事などと充電サービス会社「ジャパン チャージ ネットワーク(JCN)」を設立するも、独自路線をとった事が結果的に限界を招き、EVのインフラ拡充遅れに繋がった模様。

 一方トヨタやホンダもPHVモデルを持っており充電環境の改善を必要としています。

 そこで、バラバラに動いている充電関連事業を再度取り纏めて出直すことになったのが今回の共同発表だったという訳です。

 トヨタやホンダが先行する「究極のエコカー」ことFCV(燃料電池車)の一般発売が2年後に迫る中、「水素ステーション」は石油元売りやプラント大手がバックアップしているだけにインフラ拡充の収束が早いとみられ、EVを主力とする日産・三菱自などの陣営にとってはいよいよEV普及に向けた正念場を迎えそうです。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130802-00010005-clicccarz-bus_all

■海外ニュース
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<燃料/改質器/貯蔵>
●エア・リキード社、水素貯蔵技術の開発会社に投資 (2013年04月18日)

 エア・リキード社(Air Liquide)は子会社のエイリアド社(ALIAD)を通して、オーストラリアの会社「ハイドレキシア社(HYDREXIA)」に株式投資を行い、技術の立ち上げに資金を投入した。この925万オーストラリアドルの投資には、オーストラリア政府の南十字再生可能エネルギー資金(Southern Cross Renewable Energy Fund)も共同投資している。ハイドレキシア社は、クイーンズランド大学からスピンオフした会社で、マグネシウム合金固体水素化物(magnesium alloy solid hydride)水素貯蔵技術を開発している。
http://www.airliquide.com/en/rss/air-liquide-invests-in-innovative-hydrogen-storage-technology.html〔参考1〕ハイドレキシア社(HYDREXIA)  2006年にクイーンズランド大学からスピンオフして、ブリスベーンに会社を置く。その後7年で同社は、水素化物と呼ばれる固形の状態で、新しいマグネシウム合金を使った効率がよく確かな水素貯蔵技術を開発してきた。従来の圧縮水素貯蔵システムと比べてコストと水素密度の両方で優位性を持っており、低圧で操作することで安全性を高めている。これまで商業用の試作品を提供してきた。〔参考2〕エイリアド社(ALIAD) Air Liquide lnvestissements d’Avenir et de Demonstration S.A.(Air Liquide Investments in the future and demonstration)の頭字語が会社名となっている。エア・リキード社が、革新的なビジネスと技術を起業家的に立ち上げた会社をグループの新しいネットワークとして組織するための100%子会社。新技術を提供する若々しい会社に投資して、それらのプロジェクトを支える。

〔訳注〕この情報は、ハイドレキシア社を立ち上げたクイーンズランド大学、日本スペリア電子材料製造研究センター長・野北和宏准教授からもいただきました。さらに詳しい情報は直接野北氏までお問い合わせください。メールアドレスは、 k.nogita@uq.edu.au

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆福岡水素エネルギー人材育成センター【高度人材育成コース】【再掲】

 若手研究者や学生(院生・学部生等)を対象とした「高度人材育成コース」を開催します。本コースでは、九州大学の教授陣が研究内容・成果など学術面を主として解説するとともに、水素エネルギー関連企業から各社の取り組みや技術動向について説明していただきます。
◇日 時:8月27日(火)?29日(木)
◇場 所:1、2日目 九州大学伊都キャンパス(福岡市西区元岡)

   3日目 水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)(糸島市富)
◇対象者:大学生・大学院生、若手研究者等(原則35歳未満)

     ※35歳以上の方も申し込めますが、若手の方を優先させていただきます。
◇定 員:40名
◇内 容:プログラム等、詳細については下記のHPをご覧ください。
     ※講師プロフィールを追加しました。
     http://www.f-suiso.jp/info/6762.html
◇参加費:無料
◇申し込みと締切:下記申し込みフォームよりお手続きください。(8月20日(火)締切)

  https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20130708100555
◇問い合わせ先:福岡水素エネルギー戦略会議事務局(担当:中村)
  TEL:092-643-3448 E-mail:info@f-suiso.jp
◇主 催:福岡水素エネルギー人材育成センター(福岡水素エネルギー戦略会議)
◇共 催:(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、九州大学
◇後 援:水素エネルギー協会(HESS)、燃料電池開発情報センター(FCDIC)
     (財)水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)

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