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□燃料電池ワールド Vol.1409
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■2013年05月31日発行
◆燃料電池NPO pemdream
■05月30日のWEB LINK NEWS
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2013/05/30 燃料電池材料を低コスト化 北陸先端大の長尾准教授ら手法(北國新聞社)
北陸先端科技大学院大の長尾祐樹准教授(材料科学)らの研究チームは29日、乗用車や自家発電機などに使われる燃料電池で、「心臓部」となる水素イオン透過膜の性能を飛躍的に向上させる仕組みを発見したと発表した。人体のタンパク質をヒントに、水素イオンが約10倍流れやすくなる構造を確認した。燃料電池材料の高効率・低コスト化が期待できるという。
燃料電池は、酸素と水素を化学反応させて電気をつくり、水を排出するクリーンエネルギー。水素イオン透過膜は化学反応でイオンが流れる際に発電する心臓部となる。
長尾准教授らは、水素イオンを素早く運ぶ人体のタンパク質があることに着目。このタンパク質の内部ではイオンの通り道となる「分子の鎖」の向きが同一方向にそろい、流れやすくなっているとの仮説を立てた。
研究チームは、タンパク質を構成するアミノ酸の一つ、アスパラギン酸を人工的につなげて、鎖の向きをそろえた化合物をつくり、実験で透過性が高まることを確認した。
長尾准教授は「燃料電池への応用だけでなく、人体の水素イオンの働きについても新たな知見が得られる可能性がある」と話した。研究成果は米国化学会誌に近く掲載される。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130530-00027228-hokkoku-l17
※写真あり。
2013/05/30 ガスで発電…エネファーム普及で関連業界が結束(テレビ朝日系(ANN))
ガスを使って発電する家庭用のシステム「エネファーム」の普及を目指し、ガス会社や住宅メーカーなど関連業界が参加する団体が発足しました。
64の企業などが参加するエネファーム推進団体の発足式には、東京ガスやパナソニック、大和ハウスなど各社のトップら約200人が集まりました。エネファームは、ガスで発電して電気とお湯を供給する家庭用の燃料電池システムで、ピーク時の消費電力の抑制やCO2の排出削減に貢献できるとして期待されています。しかし、価格が約150万円以上と高額のため、販売台数は4万台にとどまっています。推進団体では2020年までに140万台の普及を目指し、イベント開催などを通じて協力していくことにしています。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20130530-00000045-ann-bus_all
※映像あり
2013/05/30 東京薬科大など、実用レベルの排水処理が可能な微生物燃料電池を開発(マイナビニュース)
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は5月29日、東京薬科大学などの研究グループが、微生物を利用した創電型の廃水処理に適した微生物燃料電池装置を開発し、実験室サイズの装置を用いた模擬廃水処理実験により、従来方式の廃水処理法である活性汚泥法と同等の処理速度が実現可能であり、微生物燃料電池の廃水処理性能が実用レベルに達したことを示したと発表した。
同成果は同大 生命科学部 生命エネルギー工学研究室の渡邉一哉 教授、東京大学、積水化学工業、パナソニックらによるもので、NEDOの基盤技術開発プロジェクトの一環として研究が行われた。
今回、研究グループは、廃水処理に適した新たな微生物燃料電池装置として、絶縁膜(プロトン交換膜)を挟んで正極と負極を一体化した"カセット電極"を作成し、このカセット電極を微生物反応槽に複数挿入することで、スラローム型流路を形成した微生物燃料電池を開発した。
実際に容積約1lの実験室サイズの装置を用いた模擬廃水処理実験を実施したところ、水滞留時間9時間、有機物処理速度1.3kg-COD m-3day-1という、活性汚泥法による模擬廃水処理と同程度の効率を達成したという。
なお、研究グループは今後、スケールアップ技術の開発や低コスト電極製造技術の開発、ベンチスケールでの実証実験など、実用化に向けた技術開発を進めていく計画としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130530-00000102-mycomj-sci
※写真あり
2013/05/30 東洋エンジが切り返す、ブラジルで水素製造設備を受注(サーチナ)
東洋エンジニアリングが切り返しの動き。朝安後に下げ幅を縮小し、午前9時30分ごろにプラス圏へ浮上。上昇率を1%程度に拡大する場面もみられる。
29日、ブラジルの合弁会社がブラジル国営石油会社のペトロブラスから水素製造設備を受注したと発表した。リオデジャネイロ州に建設中のコンビナート内に設置される。計画は詳細設計から機器資材の調達、建設、試運転支援で、完成は2016年半ばを予定している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130530-00000008-scn-biz
■海外ニュース
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<輸送>
●合弁のスマイル社、日本で製造ラインの準備できる (2013年02月20日)
スマイル・エフシーシステム社(SMILE FC System Corporation:SMILE FC)は日本の横浜に、燃料電池システムの最初の生産プラントを首尾よく確立させた。同社はイギリスのインテリジェント・エナジー社(Intelligent Energy )とスズキ自動車株式会社(Suzuki Motor Corporation)が2012年2月に設立した合弁会社で、スズキ横浜研究所に研究施設を置き、インテリジェント・エナジー社の半自動生産技術を移転して生産ラインを組み立てた。この製造センターは、スズキの2輪車と4輪車に搭載するインテリジェント・エナジー社の燃料電池スタックを供給するために、製造と組立コストをともに削減して、次のステージでは量産していく予定である。
http://www.intelligent-energy.com/about-us/media-room/news/company-news/2013/02/20/intelligent-energy-and-suzuki-motor-corporation-announce-completion-of-ready-to-scale-fuel-cell-production-line-in-japan
■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆福岡水素エネルギー人材育成センター【経営者コース】【再掲】
「福岡水素エネルギー人材育成センター」では、水素エネルギー新産業への参入を目指す意欲的な経営者等を対象とした、【経営者コース】を開催します。水素ビジネスへの参入を目指す企業経営者や幹部のみなさまのご参加を、心からお待ちしております。
◇対象:水素・燃料電池分野への参入を目指すものづくり企業の経営幹部や企画担当者等
◇日程:6月13日(木)12:50〜17:50
◇会場:九州大学伊都キャンパス 稲盛財団記念館 1F Cホール(福岡市西区元岡)
◇カリキュラム:
「校長講話」渡邉浩之校長 (トヨタ自動車(株)技監)
「水素エネルギーとは」岡野一清氏(水素エネルギー協会顧問/九州大学大学院客員教授)「定置用燃料電池分野に参入するために」高橋元洋氏(東芝燃料電池システム(株)企画管理部長)
「水素・燃料電池分野の今後のビジネス展開」丸田昭輝氏((株)テクノバ調査研究一部主査)
◇定員:40名(定員に達し次第、募集を締め切ります)
◇受講料:3000円/人(交流会費2,000円)
◇コースの詳細はこちら(福岡水素エネルギー戦略会議HP)
http://www.f-suiso.jp/info/6108.html
◇受講申込みはこちら(申込フォームが開きます)
https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20130408160612
◇お問い合わせ:福岡水素エネルギー戦略会議事務局(担当:中村)
TEL:092-802-3303 FAX:092-802-3223
E-mail:info@f-suiso.jp
◇主催:福岡水素エネルギー人材育成センター(福岡水素エネルギー戦略会議)
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