燃料電池ワールド Vol.1379 (2013/04/16 10:13)

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□燃料電池ワールド Vol.1379
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■2013年04月16日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■04月15日のWEB LINK NEWS
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2013/04/15 次世代水素カー、“3分充填”のカラクリ(東洋経済オンライン)

 次世代エコカーの本命と目される燃料電池車(FCV)の市販化が2年後に迫っている。トヨタ自動車、ホンダは2015年にも量産車を市場投入する見通しだ。
■ 水素ステーションの設置が進む

 本格的なFCV時代の到来に向け、商機を狙う企業が動き出している。バルブ国内最大手のキッツ(本社・千葉市美浜区)もその1社だ。キッツはFCVに水素を供給する水素ステーション向けのバルブを国内で初めて開発した。

 キッツのバルブがなかったら、3分という水素充填時間は実現できなかったかもしれない。水素ステーション1基には、水素の通り道を開閉するために50?70個のバルブが使われる。FCVに充填する700気圧という「前代未聞の超高圧」(FCV関係者)の水素を高速で通すには並みならぬ技術力が必要で、水素ステーション用のバルブは、従来、外資メーカーによる寡占状態だった。

 そこへ、キッツは昨年7月、新開発の水素ステーション用バルブで切り込んだ。外資メーカーのバルブはニードルバルブという形状なのに対し、キッツの新製品はボールバルブ。ニードルバルブに比べて同圧力で10倍の水素を送り出せるため、水素充填にかかる時間をおよそ10分の1に短縮できる。さらに、価格を1個35万円と、外資メーカーの約半分に抑えた。すでに12年度に実証用水素ステーション4カ所に採用されるなど、導入が急速に広がっている。

 キッツはもともとバルブでガス業界との付き合いがあり、エコカー関連ではバスやタクシーなどの燃料として使われる圧縮天然ガス(CNG)ステーション用のバルブを販売していた。その販路や技術的なノウハウを生かして、今回の水素ステーション用のバルブが生まれた。
■ 全社プロジェクトで取り組む

 キッツは水素ステーションとCNGステーション向けのバルブ事業を「CLESTEC PROJECT」と名付け、同社初めての全社プロジェクトに位置付けた。開発・設計はキッツ本体が手がけ、製造は半導体製造装置など精密なバルブを得意とするキッツエスシーティーと独子会社のペリンが行い、販売はこの3社が共同で行う。

 キッツグループでは各社が独立独歩で歩んできたが、今後の拡大が予想されるエコカー分野においてはグループで連携。CLESTEC PROJECTリーダーの石原茂樹氏は「水素ステーション向けバルブで2015年に国内シェア50%を狙う。ドイツ、米国、韓国といった環境意識の高い国にも展開したい」と意気込む。数年後、エコカー向けのビジネスがキッツの新たな事業柱に育っているかもしれない。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130415-00013653-toyo-bus_all
※写真あり

2013/04/15 石油大手が「協業」推進、京浜臨海部でスマートコンビナート構築へ/神奈川(カナロコ)

 石油大手の昭和シェル石油と東燃ゼネラル石油は3月、京浜臨海部(川崎市域)で稼働する事業所間をつなぐパイプラインを活用し原料を融通したり、油槽所を共同運営するなどの協業について基本合意した。既に一部業務で連携しており、逐次取り組みを拡大していく。

 東燃ゼネは2012年、JX日鉱日石エネルギー川崎製造所からの水素移送を開始。両社の取り組みは大幅な二酸化炭素(CO2)削減につながり、川崎市が主催する「低CO2ブランド」にも認定されており、業界関係者は「工場は隣接していても資本の違いは高い壁だった。京浜臨海部を代表する企業の連携は画期的」と話す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130415-00000002-kana-l14

2013/04/15 アストンマーチン ラピードに水素燃料レーサー…ニュル24時間参戦へ(レスポンス)

 英国の高級スポーツカーメーカー、アストンマーチンは4月12日、ドイツで5月に開催されるニュルブルクリンク24時間耐久レースに、『ラピードS』の水素燃料車で参戦すると発表した。

 ラピードSは、3月のジュネーブモーターショー13で初公開。アストンマーチンの4ドアスポーツ、『ラピード』をベースに、さらなる高性能を追求した新グレード。そのハイライトは、強化されたエンジンだ。

 ニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦するラピードSの水素燃料車は、エンジンをツインターボ化した上で、ガソリン、水素、その両方の3種類の燃料に対応させたのが特徴。350 barの圧縮水素タンクには、合計で3.5kgの水素を貯蔵。圧縮水素タンクは2個搭載され、ひとつは助手席、もうひとつはトランクにレイアウトした。

 水素燃料車のメリットが、CO2排出量の削減。水素燃料使用時には、ゼロエミッション走行を実現する。アストンマーチンによると、ニュルブルクリンク24時間耐久レースに水素燃料車で参戦するのは、アストンマーチンが初という。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130415-00000064-rps-moto
※写真あり

■海外ニュース
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<ポータブル/バックアップ電源>
●カスケイディアント社、インドネシアの島に燃料電池を供給 (2013年01月10日)

 カスケイディアント社(Cascadiant Pte Ltd.)は、インドネシアの携帯通信事業者エックスエル社(XL)によってカリマンタン島(island of Kalimantan、ボルネオ島)に非常用電源としてメタノール型燃料電池を設置する契約を受注した。燃料電池はディーゼル発電機に代わって、エックスエル社の重要な通信基地のいくつかで非常用電源を確実なものにする。
http://www.webwire.com/ViewPressRel.asp?aId=168591

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