燃料電池ワールド Vol.1256 (2012/10/04 08:58)

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□燃料電池ワールド Vol.1256
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■2012年10月04日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

※WEB LINK NEWSはこれまで、元記事に写真や図表などの付きものがあれば「※(付きもの)あり」と表示してきましたが、今号から紹介内容に関連した付きものがある場合にのみ表示することにします。
■2012年10月03日のWEB LINK NEWS
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2012/10/03 デコ洗濯機、ロボ掃除機も遠隔操作 「スマホ連動家電」の未来(NEWS ポストセブン)

 千葉市の幕張メッセで開かれている電機・IT関連の国際見本市「CEATEC(シーテック)ジャパン2012」。今年は普及が著しいスマートフォンに連動した家電や、環境に優しい家やクルマなど、近い将来、消費者の生活がガラリと変わりそうな新技術が続々と発表されている。
「こんなに便利で楽しい生活が送れるなら、未来の旦那さまは必要ない……かな?」と目を輝かせるのは、20代後半の独身女性記者。彼女が“おひとりさまの極楽生活”を充実させるためのアイテムとして選んだ最新システムや製品を、1日の行動パターンとともに紹介しよう。
■AM12:00

 オフィスにて集中。パソコンを置くと【自動で充電するデスク】(村田製作所など)でフル稼働中。その傍ら、通勤中にスマホを使い過ぎてしまったので、こちらも充電。スマホは環境にやさしい【水素燃料電池】(ロームなど)を使って、約2時間でフル充電完了! 午後も頑張るゾ。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20121003-00000006-pseven-soci

2012/10/03 電力不安 家庭で発電「ガス力」じわり 九州(産経新聞)

 原発停止による電力不安を背景に、都市ガスを使った家庭用発電機器の市場が拡大している。西部ガスは2日、ガスエンジンで電気とお湯を作り出す「エコウィル」の累計販売台数が5千台を超えたと発表した。1台あたり80万?300万円という高額商品だが、赤字に陥った九州電力がオール電化住宅の販売促進を取りやめたことや、今後見込まれる電気料金値上げを、ガス業界は商機ととらえている。

 ガスエンジン型のエコウィルとは別に、ガス業界は都市ガスを化学反応させ、水素を取り出して発電する家庭用燃料電池「エネファーム」を21年度に発売した。

 西部ガスでは震災後の23年度に対前年比2倍の448台を販売。24年度も勢いは衰えず、4?9月の半年間でほぼ同じ447台を売り上げている。

 エネファームは家庭で使う1年間の電気の半分程度を賄うことができ、年間5万6千円を削減できるという。

 しかし、1台の価格は約300万円と高額。初期投資を省エネ効果で取り返すのは難しい状況下で販売が好調に推移していることについて、西部ガスでは「大震災と原発事故。その後の電力供給不安をみて、コストよりも家庭で電気を作ることに魅力を感じている人が多いのではないか」と分析する。

 ガス業界は、今後の電気料金の値上げも視野に販売攻勢を仕掛ける構えだ。ガス発電の市場はまだまだ小さいが、機器のコストダウンが進めば着実に裾野を広げそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121003-00000074-san-l40

2012/10/03 スマートハウス普及の加速を図る、積水ハウスのラインナップ拡充(サーチナ)

 昨年来、住宅メーカー各社から相次いで発表されているスマートハウス。このスマートハウスに関し、平成21年3月に太陽光発電システムや燃料電池を組み合わせた環境配慮型住宅「グリーンファースト」を、平成23年8月には世界初の3電池(太陽電池・燃料電池・蓄電池)の連携制御が可能な「グリーンファースト ハイブリッド」を発売し、今年4月には日本初となるスマートタウン「スマートコモンシティ明石台」のまちびらきを実施するなど、市場を牽引してきた積水ハウスが、その商品ラインナップ拡充を発表した。

 今回拡充されたのは、蓄電システムのラインナップ。従来の3電池連動の「グリーンファースト ハイブリッド」(高耐久鉛蓄電池8.96kWh+太陽電池+燃料電池)に続き、2電池連動(リチウム蓄電池4.65kWh+太陽電池)の「LiBシステム」と、EV(電気自動車)搭載蓄電池を利用する「V2H(Vehicle to Home)システム」を新たに追加し、多様化するニーズへの対応を図っている。

 今回のラインナップ拡充は、太陽電池・HEMS・燃料電池・蓄電池の組み合わせや性能で他社との差別化を図っていたものが、住宅メーカー各社のスマートハウスが概ね出揃ったことで、商品ラインナップの充実度合いで差別化を図る段階に移行しつつあるということであろう。コストダウンが図られた商品が登場したことで、スマートハウスの普及がどの程度加速するのか、注目が集めるところであろう。ただ、スマートハウスの最先頭を行く積水ハウスのこれらのシステムでさえ、LiBでは燃料電池との連携がいまだ取れない、V2HではEVが日産リーフに限定され、また非常時にEVがクルマとして活躍するのか電源として活躍するのか2択を迫られるなど課題も多い。「いまだ電池間、EVと家、そして家電間のシステム規格などが統一されていないことがボトルネック」(同社広報部)。スマートハウス先進国として、国際競争力を発揮するためにも、業界、行政と連携した取り組みが急務と言えるだろう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121003-00000000-scn-bus_all

2012/10/03 田んぼ発電微生物のエネルギーを利用せよ(nippon.com)
◆イネと微生物が作り出す電力

 土の中にたくさんいる微生物を使い、田んぼで発電させる研究が、東京薬科大学の渡邉一哉教授ら研究グループにより行われている。イネは光合成によって有機物を作り、その一部を根から土の中に出す。有機物が豊富になった田んぼの土の中には、その有機物をエサにして生きている微生物がたくさんいて、中には有機物を分解するときに、電子を外に出すものがいる。そこで、この微生物が出す電子を使って発電しようというのが田んぼ発電のからくりだ。

 実験で、田んぼの土の中にマイナス極の電極を、水の中にプラス極の電極を設置すると微生物が放出する電子がマイナス極に集まり、電流が流れた。田んぼ1m2あたり数十mW(ミリワット)の電力を取り出すことができた。極めてわずかな電力だが、時計を動かしたり、LED電球を点灯させたりすることはできる。「イネの活動が発電量に影響します」と渡邉教授。昼間や日差しの強い夏に天気のいい日が続いたときは、イネの光合成も活発になり、発電量も多くなるという。

 渡邉教授らは、発電能力の高い微生物に注目し、微生物を使った燃料電池の開発を目指している。一般的な燃料電池は、水素と酸素を反応させて電力を取り出す発電システムだが、渡邉教授らは、有機物を与えた微生物が作り出す電力を取り出そうとしている。実際に、実験室で微生物を増殖させ、燃料電池として使うとすると、人が常に微生物に有機物を与える必要がある。「そこで、田んぼをひとつの電池として捉えたのです」と渡邉教授は語る。田んぼでは、イネが光合成をして有機物を作ってくれる。さらに微生物同士も物質や電子のやりとりをしている。田んぼの生物が助け合って生きる共生関係を活用して、発電させるというわけだ。まだ、実用化には至らないが、発電効率を高める技術の開発や新たな発電微生物の探索を進めたいという。
◆半分のエネルギーでも豊かな生活可能

 さらに、渡邉教授が期待しているのは、下水処理での微生物燃料電池の活用だ。下水に含まれる有機物を使って発電すれば、有機物を除去して水をきれいにしながら発電できるなど、メリットが多い。

 今までは、石油などの資源を地下から掘り出してエネルギーなどとして使ってきたが、これからは自然界を循環する資源を使っていかなければならない。そのためには、自然から資源を集め、エネルギーなどとして活用し、再生・循環させていく技術が必要だという。「自然エネルギーを使うからといって質素に暮らす必要はありません。省エネ技術が進めば、今までの半分のエネルギーでも、豊かな生活を送れるでしょう。そうなれば、石油などの地下資源に頼らずに暮らせる社会を作っていけると思います」(渡邉教授)。zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20121003-00000302-nipponcom-soci
※関連写真あり

■海外ニュース
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<輸送>
●メルセデス社、米アラバマ州工場のフォークリフト用にプラグパワー社の燃料電池72基を購入(2012年7月18日)

 メルセデス・ベンツUSインターナショナル社(Mercedes-Benz U.S. International, Inc.:MBUSI)は、米国アラバマ州タスカルーサにある自動車工場で使用しているハイスター社の電動フォークリフトの鉛酸バッテリーと交換するために、プラグパワー社(Plug Power)の燃料電池ユニット「ゲンドライブ(GenDrive〓)」72基を購入した。エアープロダクツ社(Air Products)が提供する簡易水素ステーションは、施設内に設置される予定だ。
http://www.plugpower.com/news/pressreleases/12-07-18/MERCEDES-BENZ_SELECTS_PLUG_POWER_FUEL_CELL_TECHNOLOGY_FOR_LIFT_TRUCK_FLEET.aspx

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