燃料電池ワールド Vol.1215 (2012/08/07 08:30)

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□燃料電池ワールド Vol.1215
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■2012年08月07日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2012年08月06日のWEB LINK NEWS
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2012/08/06 HySUT、FCV試乗&水素ステーション見学会を開催(Impress Watch)

 水素供給・利用技術研究組合(HySUT)は8月5日、報道陣向けにFCV(燃料電池自動車)試乗会と東京・杉並水素ステーションの見学会を開催した。

 当日は、参加受付や概要説明が行われた日通自動車学校の教習コースを利用して、トヨタ「FCHV-adv」、日産「X-TRAIL FCV」、ホンダ「FCX クラリティ」の3台に試乗することができた。日ごろはステアリングを握れる機会がほとんどないモデルだけに希望者も多く、当日は各車5分程度の時間で1周約350mのコース外周を2周できた。運転中に助手席に座る各メーカーの担当者から車両の説明を受けることができ、各モデルが現在も性能向上に向けた改良を受けていることなどが聞けた。

 また、試乗前にはHySUTの北中正宣技術本部長からHySUTの活動内容や、行政側が主導するNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)との役割分担、2015年にFCVが一般ユーザーに普及開始するために進められている各事業や規制改革などの解説を実施。

 場所を移しての水素ステーション見学では、外部から水素を運んできて車両に充填を行う「オフサイト型」と呼ばれる東京・杉並水素ステーションが公開された。

 見学の順番は水素ステーション運用の手順を再現する形で、水素の搬入、貯蔵、圧縮、蓄圧、充填とそれぞれの設備を解説し、最後にFCVへの水素充填デモンストレーションが実施された。

 施設の解説は、ステーションを実際に運用しているJX日鉱日石エネルギー・水素事業化グループの竹村哲治マネージャーから行われたが、各所で繰り返し強調されたのは安全性確保に向けたさまざまな取り組み。水素は酸素と反応させて発電したあとは水になるクリーンさが大きな特徴だが、クルマを走らせるだけのパワーを生み出す燃料だけに、扱い方を間違えるとガソリンなどの化石燃料と同様に危険を招くことになる。

 そのため杉並水素ステーションでは、搬入時や車両への供給などで水素を受け渡すバルブ類の周囲に水素漏洩検知器を合計12個、目に見えない水素の炎をチェックする火炎検知器を合計4個設置。さらに万が一の爆発時に被害を周囲に与えないよう、外周部分や蓄圧器周辺には6mm厚鋼板による障壁を設けている。

 このほか、気温上昇によって圧縮した水素の内圧が想定以上に高まらないよう冷却する散水ポンプを用意し、水素を運ぶ配管類は地面より低い位置に配して、漏れ出た場合でも上昇する間に大気中に拡散するよう設計するなど、二重三重の配慮を行っていることが説明された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120806-00000023-impress-ind
※写真あり

■海外ニュース
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<軍事利用>
●ネクステック社、水中無人航走体のための海軍研究事務所の契約を受注 (2012年05月29日)

 ネクステック・マテリアルズ社(NexTech Materials, Ltd.)は、「将来の海軍の能力(Future Naval Capability)」プロジェクトのために海軍研究事務所(Office of Naval Research:ONR)から契約を受注した。この3年間のプロジェクトは、水中無人航走体(unmanned underwater vehicles:UUVs)の小型エネルギーシステムの設計と開発、実証を目的としている。

 このプロジェクトでネクステック社とそのチームは、直径21インチの水中無人航走体のための高エネルギー発電システムの広範な設計を完成させる。このシステムは、液体炭化水素燃料(ケロシン系燃料JP-10)と液体酸素反応物を使う固体酸化物型燃料電池(solid oxide fuel cell)発電装置を基礎としたものになる予定だ。貯蔵される必要がある燃料と酸素の量を減らすことができる。
http://www.nextechmaterials.com/energy/index.php?option=com_content&view=article&id=42%3A29-may-2012-nextech-awarded-onr-contract-to-develop-uuv-energy-system&catid=7%3Apress-release&Itemid=18〔参考〕下記に、防衛省技術研究本部鑑定装備研究所のレポート「無人航走体用直接メタノール式燃料電池の検討」が載っている。
http://www.mod.go.jp/trdi/research/happyouyoushi/G4.pdf

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆水素エネルギー人材育成センター 第5回「高度人材育成コース」開催【再掲】
   〜 水素エネルギー分野の将来を担う若手研究者を育成 〜

 9月3日(月)から9月5日(水)までの3日間、大学生、大学院生、若手研究者等を対象とした「高度人材育成コース」を開催します。

 燃料電池産業や水素エネルギー研究の最新情報をサマースクール形式により幅広く講義することで、将来を担う若手研究者の育成を目指します。

 世界で活躍する研究者、企業の最前線で活躍する技術者が、最新動向を分かりやすく講義します。
 受講料無料! 定員40名に達し次第締切ります。
〜コースの概要〜
◇対象:大学生・大学院生、若手研究者等(原則35歳未満)
◇日程:9月3日(月)から9月5日(水)の3日間
◇会場:(1、2日目) 九州大学伊都キャンパス ウエスト4号館 914号室
    (3日目)水素エネルギー製品研究試験センター
◇受講料:無料(交通費、宿泊費は受講者負担。)
◇交流会(名刺交換会)[初日の講義終了後。全員参加] 参加無料 
 ※社会人(大学生・大学院生以外)は2,000円/人
◇募集人数(定員):40名(定員に達し次第、募集を締め切ります。)
◆高度人材育成コースの詳細はこちらから
 http://www.f-suiso.jp/info/3084.html
◆受講申込みについて (オンラインでお申込みください

 https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20120620151141
◇主催:福岡水素エネルギー人材育成センター(福岡水素エネルギー戦略会議)、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、国立大学法人 九州大学 水素エネルギー国際研究センター、独立行政法人 産業技術総合研究所 水素材料先端科学研究センター(HYDROGENIUS)
◇後援:燃料電池開発情報センター(FCDIC)、水素エネルギー協会(HESS)、公益財団法人 水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)

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