燃料電池ワールド Vol.1190 (2012/06/28 08:37)

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□燃料電池ワールド Vol.1190
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■2012年06月28日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2012年06月27日のWEB LINK NEWS
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2012/06/27 日産、新型コンパクトカーで車名別ランキングトップ10入りを目指す(Impress Watch)

 日産自動車は26日、第113回定時株主総会を神奈川県 横浜市のパシフィコ横浜 国立横浜国際会議場で開催、2011年度の実績を報告し、2012年度の事業について説明した。
■燃料電池は数年以内に商品化できるレベル

 ゴーンCEOは、多くの人から聞かれる質問として「電気自動車(EV)になぜ取り組むか」を説明。世界人口が今後10年未満で80億人に達し、新興国の発展が目覚しい中、自動車の需要が急激に伸びているが、環境問題から「内燃機関の販売を続けることはできないのは明らか」とし、EVのエネルギーである電気は再生可能エネルギーなどさまざまなものから作られ、航続距離は現状でも十分あり、ガソリンを補給しなくてもいい利便性があると、勝算を語った。

 また燃料電池も重要な課題とし、日産の開発している燃料電池は世界で最も効率が高いうえ、EVと共通するコンポーネントが多いため、技術的には「数年以内に商品化できる」レベルにあるとした。

 ただし、当初はコストが高くなるのが課題。これには、スケールメリットによりコストを下げるべく、ダイムラーとの共同開発を検討しているとした。また水素供給インフラについても、ほかの自動車メーカーや関連企業と共同研究を進めているとした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120627-00000004-impress-ind
※写真あり

2012/06/27 JAEAなど、カザフスタンで原子力発電の「小型高温ガス炉」関連で受賞(マイナビニュース)

 日本原子力研究開発機構(JAEA)は、基本仕様及び系統構成、ならびに炉心核熱流動設計など、原子力発電の「小型高温ガス炉システム」の炉心の高度化に関する成果を、カザフスタン共和国アルマティ市で開催された「原子力の平和利用の課題に関する若手科学者・専門家国際会議」において、東芝、富士電機、川崎重工業、原子燃料工業、清水建設、丸紅ユティリティ・サービスの6者と共著で発表した。

 送電網が発達していない原子力新興国の地方都市における分散型の電力供給と熱供給を念頭に置き、安全性に優れた小型高温ガス炉の概念検討を実施しているところだ。検討に際しては、前述の国内企業の協力を得て進められている形である。また、900℃を超える高温の熱を原子炉から取り出せることから、熱効率に優れると共に、水素製造などの発電以外での利用など原子力の利用分野の拡大に役立つ原子炉である。

 例えばカザフスタン共和国では、クルチャトフ市に発電及び地域暖房を目的とし、将来的には水素製造も視野に入れた、原子炉出力50MW(5万kW)規模の小型高温ガス炉「カザフスタン高温ガス炉(KHTR)計画」が検討されている。「カザフスタン原子力発展プログラム」(2011年6月に政府布告)において、高温ガス炉の建設とそれを用いた発電と地域暖房などが記載されている形だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120627-00000074-mycomj-sci
※図表あり

■海外ニュース
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<燃料/改質器/貯蔵>
● ITM社、イギリスの技術戦略委員会から補助金を授与 (2012年04月12、20日)

 ITMパワー社(ITM Power)は、太陽光発電と燃料電池を併用する電解槽製品「Hボックス・ソーラー(HBox Solar)」で完全なCE認証(CE certification)を獲得した。燃料電池製品「Hボックス(HBox)」単体でのCE認証は2011年3月に獲得している。

 同社はまた、イギリスの技術戦略委員会(Technology Strategy Board)の「スマートパワーの分散と需要(Smart Power Distribution and Demand)」コンテストの下で補助金を授与された。このプロジェクトは2012年7月に始められ、12か月の期間で行われる。

 イギリスの再生可能エネルギー発電の指数は、次の10年間で5倍に増加することになっている。このことは供給の予測不能性を劇的に増やすことになり、既存の物流や分配ネットワークの障害と結びついて、重要な技術的および財政的な難問をもたらす。

 ITM社が主導するプロジェクトの目的は、再生可能エネルギーによる余分な電力を使った電気分解で発生する水素ガスを、英国ガス(UK gas)ネットワークに注入することで、技術的、財政的および操業の可能性を調査することである。予備的な物流調査やシステム調査、発電モデルの考案、風力発電一基による水素生産シミュレーションなどが含まれる。この16万4000ポンドの事業化プロジェクトでITM社は、スコットランド水素・燃料電池協会(Scottish Hydrogen Fuel Cell Association:SHFCA)とキワ・ガステック社(Kiwa Gastec at CRE:Gastec)と協働する。
http://www.itm-power.com/news-item/hbox-solar-achieves-ce-compliance/
http://www.itm-power.com/news-item/tsb-grant-award/
〔参考〕CE認証 EU圏内に商品を出荷する際に、その商品がEUの安全に関する規格をクリアしていることをメーカーが確認していることを表すCEマーク適合を宣言する必要がある。CEマーク使用の許可には商品が所定の基準を充たしているという証拠の文書化が必要となる。外部の検査機関などで評価、文書化を行う場合もあるが、一般的には企業が独自に行う。

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆水素エネルギー人材育成センター 第15回「技術者育成コース」開催【再掲】

 7月3日(火)?6日(金)までの4日間、水素エネルギー関連企業や新規参入を目指す企業の技術者等を対象とした「技術者育成コース」を開催します。

 九州大学の教授陣及び全国有数の水素エネルギー関連企業の技術者が講師を務め、技術者に必要な知識と技術の習得を目指します。
◇対象:水素エネルギー関連企業や新規参入を目指す企業の技術者等(水素関連業務に従事されている方や、理系の高校、大学等を卒業された方など、一定の知識を持った方向けの専門的な内容です。)
◇日程:7月3日(火)?6日(金)
◇会場:(1日目)福岡県中小企業振興センター(福岡市博多区)

    (2日目)水素エネルギー製品研究試験センター(糸島市富)

    (3?4日目)九州大学伊都キャンパス (福岡市西区元岡)
◇定員:20名 (定員に達し次第、募集を締め切ります。)
◇受講料:5万円/人(交流会費3000円)
◆コースの詳細はこちら(福岡水素エネルギー戦略会議HP)
  http://www.f-suiso.jp/info/1321.html
◆受講申込みはこちら(申込フォームが開きます)

  https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20120524115327
◇主催:福岡水素エネルギー人材育成センター(福岡水素エネルギー戦略会議)
◇後援:(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)

    水素エネルギー協会(HESS)、燃料電池開発情報センター(FCDIC)
    (公財)水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)

☆国際燃料電池ワークショップ2012 ? PEFCs:基礎から応用まで ?【再掲】

 このワークショップは招待講演(口頭発表)と、ポスター発表から構成されます。日米欧アジアの各分野の研究、開発のリーダーを招待し、講演と討論に十分な時間をかけます。また、ポスターセッションの討論時間も十分とり、通常の学会では得られない深い認識と、研究交流の促進をめざします。なお、イベントして燃料電池車の試乗会、燃料電池関連機器の展示等も企画しています。
◇日時:8月2日(木)、3日(金)(2日9時開会、3日17時閉会)
◇場所:甲府富士屋ホテル( http://www.kofufujiya.jp/
◇参加費および参加登録申込締切
早期参加登録(3万3千円):7月3日(火)(会場定員200名になり次第、締切)通常参加登録(3万8千円):7月19日(木) (余席が有れば、受付可能)
◇ポスター発表申込および要旨提出締切:6月29日(金)
◇ホテル予約締切:7月19日(木)
◇プログラム及び申し込み方法は下記のウェブで↓
 http://fc-nano.yamanashi.ac.jp/ifcw/index2012.html
◇連絡先
山梨大学燃料電池ナノ材料研究センター IFCW世話人 犬飼潤治
TEL&FAX 055-254-7129
E-mail: ifcw@yamanashi.ac.jp
◇主催:山梨大学燃料電池ナノ材料研究センター・クリーンエネルギー研究センター
◇共催:NEDO、山梨県ほか

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