燃料電池ワールド Vol.1186 (2012/06/22 10:00)

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□燃料電池ワールド Vol.1186
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■2012年06月22日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2012年06月21日のWEB LINK NEWS
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2012/06/21 JX日鉱、ガソリン・水素併設SSの実証実験…FCV対応(レスポンス)

 JX日鉱日石エネルギーは、日本初となるガソリン計量機と水素充填機を並列設置したサービスステーション運営の実証実験を開始すると発表した。

 同社を含むエネルギー業界、自動車業界等の民間企業13社は、2011年1月に「2015年には、燃料電池自動車(FCV)量産車を販売し、東京、愛知、大阪及び福岡の4大都市圏を中心に、100か所程度の水素ステーションを整備することを目指す」とする、共同声明を発表。一方、国も、FCV・水素ステーションの普及開始に向け、圧縮水素充填設備のガソリンスタンドへの設置など、水素の取扱いに関する規制の再点検・法改正を進めている。

 今回開始する実証実験は、こうした動向を踏まえ、新エネルギー・産業技術総合開発機構と水素供給・利用技術研究組合の共同研究である「地域水素供給インフラ技術・社会実証 技術・社会実証研究」の一環として、ガソリンスタンド敷地内での水素供給を実施するもの。

 水素供給設備は、「ダウンサイジング・省スペース化」「ローコスト化」を目指して新たに開発したパッケージ型を用意。今後の水素ステーションの建設コスト削減につながることが期待される。

 また、70MPaの高圧水素をガソリン並みの短時間で充填可能とすることで、ユーザーの利便性向上を図った上で、事業化に向けて、セルフ式のガソリン・軽油販売業務と、従業員による水素充填業務を並行して行う運営オペレーションの検証等を行う。

 実証実験は神奈川県と愛知県の2か所のサービスステーションにおいて、2013年2月を目処に実施する予定。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120621-00000010-rps-bus_all
※写真あり

2012/06/21 韓国研究陣、微生物からバイオ水素の生産に成功(中央日報日本語版)

 環境汚染物質の一酸化炭素(CO)を食べグリーンエネルギーの水素(H2)を排出する微生物がいる。名前は「Thermococcus Onnurineus NA1」。南太平洋の水深1650メートルの深海にある熱い海水が吹き出る熱水口に生息する微生物だ。2002年に微生物を初めて発見した韓国海洋研究院の探査船「オンヌリ号」から名前を取った。

 海洋研究院はこの微生物を利用したバイオ水素の生産技術開発に成功したと20日に明らかにした。1トン規模の生物反応器を利用すれば一酸化炭素を原料に1日10キログラムのバイオ水素を生産できる技術だ。一酸化炭素を利用したバイオ水素生産では世界最高水準の技術力となる。海洋研究院はバイオ水素を実際に生産するために5リットル、30リットル、300リットルの生物反応器も構築した。

 一酸化炭素は豊富にあるガスだ。韓国の大型製鉄所3カ所の製錬過程で出る一酸化炭素は年間約300万トンに達する。このうち一部は製鉄所が熱源として再利用するが、残りは空気中に捨てられる。捨てられる一酸化炭素からバイオ水素を生産すれば環境汚染を減らしながら再生可能エネルギーを生産することになり一石二鳥だ。これまで水素はほとんどが化石燃料を原料に生産してきた。

 海洋研究院は2018年までに年間1万トンのバイオ水素を生産する技術を開発する計画だ。1万トンは韓国の水素需要の約5%に相当する。これは水素燃料電池を活用する場合、4万世帯に1年分の電力を供給できる量だ。水素自動車5万台が1年間に運行できる量にも匹敵する。

 研究チームを主導した海洋研究院のカン・ソンギュン博士は、「今回のバイオ生産技術は韓国研究陣が10年かけて成し遂げた基本技術だ。水素の生産原価を大きく引き下げることにより早期に商用化できるだろう」と話した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120621-00000023-cnippou-kr

■海外ニュース
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<報告書/市場調査>
●水素生成市場の分析レポート(2012年04月)

 マーケッツ&マーケッツ社(MarketsandMarkets)からの新レポート「水素生成の世界市場」は、2011年から2016年までの市場の動向と見通しをまとめている。構成内容は、生成/輸送方法別に固定生産と商業生産、用途および生成技術、世界の地域別の状況と競合状況などである。351ページ、約37万円で販売している。
http://www.marketsandmarkets.com/search.asp?Search=Hydrogen+Generation+Market

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆水素エネルギー人材育成センター 第15回「技術者育成コース」開催【再掲】

 7月3日(火)?6日(金)までの4日間、水素エネルギー関連企業や新規参入を目指す企業の技術者等を対象とした「技術者育成コース」を開催します。

 九州大学の教授陣及び全国有数の水素エネルギー関連企業の技術者が講師を務め、技術者に必要な知識と技術の習得を目指します。
◇対象:水素エネルギー関連企業や新規参入を目指す企業の技術者等(水素関連業務に従事されている方や、理系の高校、大学等を卒業された方など、一定の知識を持った方向けの専門的な内容です。)
◇日程:7月3日(火)?6日(金)
◇会場:(1日目)福岡県中小企業振興センター(福岡市博多区)

    (2日目)水素エネルギー製品研究試験センター(糸島市富)

    (3?4日目)九州大学伊都キャンパス (福岡市西区元岡)
◇定員:20名 (定員に達し次第、募集を締め切ります。)
◇受講料:5万円/人(交流会費3000円)
◆コースの詳細はこちら(福岡水素エネルギー戦略会議HP)
  http://www.f-suiso.jp/info/1321.html
◆受講申込みはこちら(申込フォームが開きます)

  https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20120524115327
◇主催:福岡水素エネルギー人材育成センター(福岡水素エネルギー戦略会議)
◇後援:(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)

    水素エネルギー協会(HESS)、燃料電池開発情報センター(FCDIC)
    (公財)水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)

☆国際燃料電池ワークショップ2012 ? PEFCs:基礎から応用まで ?【再掲】

 このワークショップは招待講演(口頭発表)と、ポスター発表から構成されます。日米欧アジアの各分野の研究、開発のリーダーを招待し、講演と討論に十分な時間をかけます。また、ポスターセッションの討論時間も十分とり、通常の学会では得られない深い認識と、研究交流の促進をめざします。なお、イベントして燃料電池車の試乗会、燃料電池関連機器の展示等も企画しています。
◇日時:8月2日(木)、3日(金)(2日9時開会、3日17時閉会)
◇場所:甲府富士屋ホテル( http://www.kofufujiya.jp/
◇参加費および参加登録申込締切
早期参加登録(3万3千円):7月3日(火)(会場定員200名になり次第、締切)通常参加登録(3万8千円):7月19日(木) (余席が有れば、受付可能)
◇ポスター発表申込および要旨提出締切:6月29日(金)
◇ホテル予約締切:7月19日(木)
◇プログラム及び申し込み方法は下記のウェブで↓
 http://fc-nano.yamanashi.ac.jp/ifcw/index2012.html
◇連絡先
山梨大学燃料電池ナノ材料研究センター IFCW世話人 犬飼潤治
TEL&FAX 055-254-7129
E-mail: ifcw@yamanashi.ac.jp
◇主催:山梨大学燃料電池ナノ材料研究センター・クリーンエネルギー研究センター
◇共催:NEDO、山梨県ほか

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