燃料電池ワールド Vol.1185 (2012/06/21 10:27)

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□燃料電池ワールド Vol.1185
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■2012年06月21日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2012年06月20日のWEB LINK NEWS
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2012/06/20 【インタビュー】全方位で電動化、EVは電池リースでメリットを…メルセデス・ベンツ(レスポンス)

 日本でのEVの実証実験などを手がけたメルセデス・ベンツ日本・技術コンプライアンス部コンセプト製品課の東條和吉マネージャーに、ダイムラーの環境対応や日本市場での戦略などについて聞いた。
----:ダイムラーの環境対応戦略をお聞かせください
東條:CO2と化石燃料。この点を考慮すると、エネルギー効率を上げるためにはコンベンショナルエンジンでは限度があります。技術革新していかなければいけない。つまり電気エネルギーを活用していくということです。電気にいくにあたっては燃料電池とバッテリーのEVがある。特に一次エネルギーを再生可能なエネルギーにすることで、かなりエネルギー消費量やCO2の排出を下げられる。そのための最終的なソリューションとして電気、“e-mobility”に取り組んで行くというのがダイムラーの戦略なんです。----:様々な段階を踏んでいくということですが、2020年や2050年時点の姿はどうなっていくのでしょうか
東條:2014年には燃料電池車を一般に販売します。日本では2025年には燃料電池自動車もプロフィッタブルになると予測していますが、ダイムラーは、もう少し前の段階で達成したいと考えています。

 一方、EVは今年から量産車を出していきます。しばらくはフォーツー エレクトリックドライブになるとは思いますが、次のフルモデルチェンジ時にもEVを出して台数を拡大して行きます。2020年代にはターニングポイントがあるのではないでしょうか。

 そして2050年には、ほとんど電動自動車にいかざるを得ないかなと思います。ただ課題はたくさんありますので、そういう点はクリアしていかなければいけないというのは事実だと思います。
----:ダイムラーが考える次世代のモビリティの姿は
東條:使い勝手でいうと、大型車から小型車含めて燃料電池車が長距離、中距離移動をカバーしていきます。一方、エネルギー効率でいうとEVは、燃料電池車以上です。やはり水素を造るには手間もエネルギーもかかりますので、そういう点でいえばバッテリーの方が優れているといえます。ですから短距離の走行にはやっぱり小型車としてEVが使われるのではないでしょうか。

 ただ走行距離が長くなったり重量が大きくなったりすると燃料電池車のコストパフォーマンスが上回るというのが現状の結果だと思います。ダイムラーでいえば、燃料電池車は大型の『Sクラス』や『Eクラス』、それからバスなど。スマートや小型車についてはEVという棲み分けになるのではないでしょうか。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120620-00000012-rps-ind
※写真あり

■海外ニュース
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<定置用電源>
●ドイツ政府、住宅用マイクロコージェネに新しい補助金を提供(2012年04月03日)

 ドイツ連邦政府(federal government of Germany)は、セラミック・フュエルセルズ社(Ceramic Fuel Cells)の製品を含むマイクロ・コージェネ(micro combined heat and power:micro-CHP)製品に適応できる新しい補助金を発表した。この補助金プログラムは、ドイツ連邦経済技術省(Federal Ministry of Economics and Technology:BMWi)の一部門である輸出管理局(Federal Office of Economics and Export Control:BAFA)が運営する。

 この制度に適合するためには、最低でも20kWの電力を発電しなければならず、総合的なエネルギー効率は85%、最小エネルギー削減率は15〜20%でなければならない。加えて、これらの補助金は、地域熱電併給のネットワークから外れている住宅で利用ができ、製品の性能によって1500ユーロから3450ユーロが適用される。セラミック社の燃料電池「ブルーゲン(BlueGen)」と統合されたマイクロコージェネ製品は、1ユニットにつき18000ユーロの補助金を受け取る。
http://uk.finance.yahoo.com/news/ceramic-fuel-cells-germany-introduces-070300383.html

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆水素エネルギー人材育成センター 第15回「技術者育成コース」開催【再掲】

 7月3日(火)?6日(金)までの4日間、水素エネルギー関連企業や新規参入を目指す企業の技術者等を対象とした「技術者育成コース」を開催します。

 九州大学の教授陣及び全国有数の水素エネルギー関連企業の技術者が講師を務め、技術者に必要な知識と技術の習得を目指します。
◇対象:水素エネルギー関連企業や新規参入を目指す企業の技術者等(水素関連業務に従事されている方や、理系の高校、大学等を卒業された方など、一定の知識を持った方向けの専門的な内容です。)
◇日程:7月3日(火)?6日(金)
◇会場:(1日目)福岡県中小企業振興センター(福岡市博多区)

    (2日目)水素エネルギー製品研究試験センター(糸島市富)

    (3?4日目)九州大学伊都キャンパス (福岡市西区元岡)
◇定員:20名 (定員に達し次第、募集を締め切ります。)
◇受講料:5万円/人(交流会費3000円)
◆コースの詳細はこちら(福岡水素エネルギー戦略会議HP)
  http://www.f-suiso.jp/info/1321.html
◆受講申込みはこちら(申込フォームが開きます)

  https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20120524115327
◇主催:福岡水素エネルギー人材育成センター(福岡水素エネルギー戦略会議)
◇後援:(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)

    水素エネルギー協会(HESS)、燃料電池開発情報センター(FCDIC)
    (公財)水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)

☆国際燃料電池ワークショップ2012 ? PEFCs:基礎から応用まで ?【再掲】

 このワークショップは招待講演(口頭発表)と、ポスター発表から構成されます。日米欧アジアの各分野の研究、開発のリーダーを招待し、講演と討論に十分な時間をかけます。また、ポスターセッションの討論時間も十分とり、通常の学会では得られない深い認識と、研究交流の促進をめざします。なお、イベントして燃料電池車の試乗会、燃料電池関連機器の展示等も企画しています。
◇日時:8月2日(木)、3日(金)(2日9時開会、3日17時閉会)
◇場所:甲府富士屋ホテル( http://www.kofufujiya.jp/
◇参加費および参加登録申込締切
早期参加登録(3万3千円):7月3日(火)(会場定員200名になり次第、締切)通常参加登録(3万8千円):7月19日(木) (余席が有れば、受付可能)
◇ポスター発表申込および要旨提出締切:6月29日(金)
◇ホテル予約締切:7月19日(木)
◇プログラム及び申し込み方法は下記のウェブで↓
 http://fc-nano.yamanashi.ac.jp/ifcw/index2012.html
◇連絡先
山梨大学燃料電池ナノ材料研究センター IFCW世話人 犬飼潤治
TEL&FAX 055-254-7129
E-mail: ifcw@yamanashi.ac.jp
◇主催:山梨大学燃料電池ナノ材料研究センター・クリーンエネルギー研究センター
◇共催:NEDO、山梨県ほか

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