燃料電池ワールド Vol.1155 (2012/05/10 08:40)

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□燃料電池ワールド Vol.1155
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■2012年05月10日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2012年05月09日のWEB LINK NEWS
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20120509 トヨタの電気自動車「RAV4 EV」を「リーフ」と比較、実質価格と電池容量はともに1.7倍(Business Media 誠)

 トヨタ自動車は、Tesla Motors(テスラ)と共同開発した電気自動車(EV)「RAV4 EV」を、2012年夏後半から米国カリフォルニア州で発売すると発表した。また、RAV4 EVの性能や仕様を、EV技術のシンポジウム「EVS26(26th International Electric Vehicle Symposium)」(2012年5月6〜9日、ロサンゼルス)で公開した。

 カリフォルニア州は、各自動車メーカーの同州内における販売台数のうち、EVやプラグインハイブリッド車(PHEV)、ハイブリッド車(HEV)などのエコカーが一定の比率を占めていなければならないZEV(Zero Emission Vehicle)規制を施行している。

 ZEV規制では、2012年?2014年は販売台数の12%をZEVにする必要がある上に、走行中にCO2をまったく排出しないEVもしくは燃料電池車の比率を0.79%以上にしなければならないという条件もある。この0.79%という目標数値をクリアするためには、燃料電池車がまだ量産段階にないことを考慮すれば、2012年の早い段階でEVを販売する必要があることは明白だ。

 トヨタ自動車は、PHEVの「プリウスPHV」や、「プリウス」に代表されるHEVを北米市場に投入しているもののEVの開発は遅れていた。そこで、テスラとの共同開発によりEVの市場投入を加速させて、ZEV規制に対応できる状況を作り上げたわけだ。RAV4 EVの3年間の販売目標台数が2600台とあまり高く設定されていないのは、先述したZEV規制の0.79%という目標数値をクリアすることが最低限の目標になっているためだろう。

 今後は、今回発表したRAV4 EVに加えて、小型車「iQ」をベースに国内で開発を進めているEVを2012年末までに市場投入して、EVのラインアップを拡充する計画だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120509-00000060-zdn_mkt-ind
※写真あり

2012/05/09 超小型のポータブル燃料電池ついに発売か! Lilliputian Systemsが発表(RBB TODAY)

 ベンチャー企業の米Lilliputian Systemsは8日(現地時間)、スマートフォンなどに充電できるポータブルタイプの燃料電池の販売について、小売り大手のブルックスと提携したと発表した。

 Lilliputian SystemsのWebサイトによると、同社はマサチューセッツ工科大学(MIT)のマイクロ技術研究所の元研究者が設立した会社で、マサチューセッツ州に本社がある。MITとローレンス・リバモア国立研究所からライセンスを確保し、革新的なシリコンパワーセル技術の商業化を目指しているという。

 今回の発表は、同社の開発した燃料電池をブルックスが販売するというもの。この燃料電池はスマートフォンを分厚くしたくらいの大きさで、iPhoneを10?14回フル充電できるという。使いきったあとは充電するのではなく、カートリッジを購入して交換することで能力を回復する。

 価格については明らかにされていないが、交換用のカートリッジは数ドルで、「スターバックスのコーヒーとほぼ同じ」くらいの価格だという。この燃料電池の正式な発売については、数ヵ月以内に発表されるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120509-00000025-rbb-sci
※写真あり

■海外ニュース
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<輸送>
●スウォッチ社、燃料電池自動車の試験続ける(2012年03月28日)

 スイスの時計企業スウォッチ・グループ(Swatch Group Ltd.)は、今後3〜4年以内に市場に出すことを目的として、スイスで燃料電池自動車の試験を続けている。ELV2と呼ばれる燃料電池自動車は、40kW級電動モーターと、25kW級水素燃料電池によって電力を供給される12kWhのリチウムイオン電池を搭載している。自動車の製造は、スウォッチ社の子会社ベレノス・クリーンパワー社(Belenos Clean Power AG)とポール・シェラー研究所(Paul Scherrer Institute)が行っている。この両社は昨年、水素燃料電池によるモーター開発および家庭用水素生産に関する開発で「金のワット賞」省エネ交通部門を受賞している。「金のワット賞」は、スイスのエネルギー庁が毎年、優れたエネルギープロジェクトに対して授与している。
http://www.ibtimes.com/articles/320831/20120328/swatch-sell-hydrogen-fuel-cell-car-belenos.htm〔参考〕ベレノス・クリーンパワー社(Belenos Clean Power AG) スウォッチ・グループの会長ハイエック氏が、「太陽光を利用して水を水素と酸素に分解し、乗用車の燃料を得るという環境に優しいエネルギーシステム研究の促進を目的」として立ち上げた会社。同氏は2008年の国際自動車連盟の会議で、「どれだけ多くの人が精力的にこの課題に取り組むかの問題です。燃料電池の開発に取り組んでいる自動車会社すべてが、今後3、4年の間に10万台の水素自動車を市場に出せば、10年以内に世界にある車の半数が水素で走るようになるでしょう」と述べている。
もっと詳しい情報は、スイス放送協会が運営しているこのページで。↓
http://www.swissinfo.ch/jpn/detail/content.html?cid=766742
ポール・シェラー研究所(Paul Scherrer Institute) PSIは、自然科学と工学に関するスイス最大の研究センターです。約 1,300 人の職員(常勤相当)を擁し、材料・物質科学、物質構造、健康科学、エネルギーおよび環境分野における最先端の研究を行っています。基礎および応用研究の両方を実施することで社会、産業、科学が直面する主要な難問に長期的な解決策を得ようとしています。(http://www.ethrat.ch/ja)

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆燃料電池組立・発電体験コーナー【再掲】

 FC懇談会は、FCDIC(燃料電池開発情報センター)が主催する第19回燃料電池シンポジウムで「燃料電池組立・発電体験コーナー」を行います。このコーナーは、(株)ケミックスの燃料電池組立キットを使って、組み立て及び発電試験を体験していただきます。説明はFC懇談会メンバーが担当します。予約制ですが、どなたでも参加無料ですので、ぜひチャレンジ下さい。
◇日時 5月16日(水)〜17日(木)10時〜17時
◇場所 タワーホール船堀1F シンポジウム展示会場(東京都江戸川区船堀4-1-1)
◇参加費 無料(予約制)
◇予約 参加登録用紙を下記URLからダウンロードしてお申し込み下さい。具体的な申し込み方法は用紙に記載してあります。
  http://www.fcdic.com/

 申込者が規定数に達した時点で受付終了となりますので、お早めにお申し込み下さい。
 *指導教員の方が同席される場合は高校生等も可です。
◇主催 FC懇談会、協力(株)ケミックス

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