燃料電池ワールド Vol.1144 (2012/04/20 10:42)

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□燃料電池ワールド Vol.1144
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■2012年04月20日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2012年04月19日のWEB LINK NEWS
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2012/04/19 東北大、アモルファス合金ナノワイヤの大量生産法を開発(マイナビニュース)

 東北大学(東北大)原子分子材料科学高等研究機構の中山幸仁 准教授の研究グループと同大金属材料研究所の横山嘉彦 准教授の研究グループは、ガスアトマイズ法を用いてアモルファス合金(金属ガラス)からナノワイヤを大量に生産する手法の開発に成功したことを発表した。同成果は、米国化学会誌「Nano Letters」にて近日中に掲載される予定だ。

 今回用いられたガスアトマイズ法は、粉末冶金の研究分野において溶融技術に基づく粉体製造の重要な手法として確立されており、不活性ガスで充満された容器内で、図1に示されるように多数個のノズルからガスジェットを溶湯流状態の金属や合金に対して射出して、これを粉砕することにより粉末を作製する手法だ。

 一般的に微細な粉体を作製する場合、その溶湯温度を融点よりもさらに高い温度で加熱することで溶湯粘度を極端に減少させて球状化を容易にしている。今回、研究グループは、試料を融点以上に一端加熱した後、溶湯を融点以下に過冷却した状態でガスアトマイズを実施した。この状態では粘性が指数関数的に増大し、曳糸性が増大して球状の粉体よりもむしろ大量のナノワイヤが作製できることが確認された。

 同手法は、ナノインプリントやリソグラフィなどの高価な手法を用いずとも容易にナノワイヤの作製を可能とするもので、今後、軟磁性のアモルファス合金からナノワイヤを作製できれば高感度の磁気センサとして利用できる可能性や、白金を用いたアモルファス合金から大量のナノワイヤ(ナノファイバ)を作製できれば高活性な触媒材料、燃料電池電極材料、高密度フィルタとして利用することも期待できるようになると研究グループでは説明している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120419-00000031-mycomj-sci
※図あり

■海外ニュース
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<燃料/改質器/貯蔵>
●ITM社、ボーイング社と電解槽の協定を結ぶ(2012年02月27日)

 ITMパワー社(ITM Power)は、1Nm3/h陽子交換膜電解槽(PEM electrolyzer)の開発、組み立てと実地試験のために、ボーイング・リサーチ&テクノロジー・ヨーロッパ社(Boeing Research & Technology Europe S.L.U.)と装備開発とリース協定に署名した。このコンテナで輸送化された電解槽設備は、無人航空機(Unmanned Aerial Vehicles:UAS)のために電力網から外れたボーイング社の燃料補給ステーションの一部分を形成する。
http://www.itm-power.com/news/97/Agreement+with+Boeing.html

●ITM社、ローガン・エナジー社と協定を結ぶ(2012年02月15日)

 ITM社はローガン・エナジー社(Logan Energy Limited)と協同して、スコットランドで水素エネルギーの貯蔵とクリーン燃料プロジェクトの入札に参加するための協定を結んだ。ローガン・エナジー社は、全てのプロジェクトの管理と、協定の下で設置されるどのようなプラントに対しても販売後のサポートを行うことを引き受ける。
http://www.itm-power.com/news/96/Agreement+with+Logan+Energy.html

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆燃料電池組立・発電体験コーナー【再掲】

 FC懇談会は、FCDIC(燃料電池開発情報センター)が主催する第19回燃料電池シンポジウムで「燃料電池組立・発電体験コーナー」を行います。このコーナーは、(株)ケミックスの燃料電池組立キットを使って、組み立て及び発電試験を体験していただきます。説明はFC懇談会メンバーが担当します。予約制ですが、どなたでも参加無料ですので、ぜひチャレンジ下さい。
◇日時 5月16日(水)〜17日(木)10時〜17時
◇場所 タワーホール船堀1F シンポジウム展示会場(東京都江戸川区船堀4-1-1)
◇参加費 無料(予約制)
◇予約 参加登録用紙を下記URLからダウンロードしてお申し込み下さい。具体的な申し込み方法は用紙に記載してあります。
  http://www.fcdic.com/

 申込者が規定数に達した時点で受付終了となりますので、お早めにお申し込み下さい。
 *指導教員の方が同席される場合は高校生等も可です。
◇主催 FC懇談会、協力(株)ケミックス

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