燃料電池ワールド Vol.1141 (2012/04/17 10:24)

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□燃料電池ワールド Vol.1141
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■2012年04月17日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2012年04月16日のWEB LINK NEWS
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2012/04/16 東北大金研・新スパコン、きょう運用開始 性能40倍に(河北新報)

 東北大金属材料研究所(仙台市青葉区)は、物質・材料設計を目的としたスーパーコンピューター(スパコン)を計算材料学センターに導入し、16日に運用を始める。

 同研究所で4代目となる新スパコンは、日立の「SR16000モデルM1」を採用した。性能は従来システムの40倍に向上し、1秒間に300兆回の計算が可能だ。物質・材料設計分野の国内研究機関では、トップクラスの演算能力を持つ。

 燃料電池用電極の理論設計の研究では、シミュレーションの計算時間が10分の1に短縮されるなど、研究の効率化とスピード化が期待される。

 機種選定委員長を務めた川添良幸名誉教授は「化学反応を理論的に追跡できる計算機プログラムを世界に先駆けて開発し、採用した。安価で安全な太陽光パネルの設計や新たな燃料電池の開発につなげたい」と話した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120416-00000001-khks-l04

2012/04/16 セラミックス+水素=新高機能材料 京大グループ開発(京都新聞)

 セラミックス結晶に水素原子を取り込ませた新規の高機能材料を、京都大工学研究科の陰山洋教授や小林洋治助教、物質・材料研究機構などのグループが開発した。燃料電池などに利用できるといい、科学誌ネイチャー・マテリアルズで16日発表する。

 コンデンサーなどに使われているセラミックス(チタン酸バリウム)に水素化カルシウムを混ぜて500度に加熱、結晶中の酸素原子の2割を水素原子に置き換えることに成功した。

 この材料を400度に加熱すると水素原子は負の水素イオン(ヒドリド)として自由に結晶内を動くようになる。燃料電池の電解質に応用できれば、家庭や業務用として使われている固体酸化物燃料電池(SOFC)の作動温度を現在の800度以上から大幅に下げることも可能という。

 陰山教授は「開発した材料は資源量が豊富で人体への害が少ないチタンが原料なので、工業製品への応用が期待できる」と話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120416-00000001-kyt-l26
※図あり

2012/04/16 「光の可採化」によってエネルギー問題は終焉する(前半) - 山田 高明(アゴラ)
このように、太陽光発電は、「ポテンシャル」「社会的条件」の二つの点では「超優良」だ。では、いった何がネックなのだろうか。それが技術的・経済的条件である。エネルギーは、われわれの家庭生活や企業活動における絶対的な基礎コストなので、どうしても「妥当な価格帯」というものが存在する。いくらクリーンで持続可能であっても、それが高価すぎれば、生活水準の切り下げを強いたり、場合によっては経済活動を破綻させたりもする。私がR水素や燃料電池車に反対しているもの、その点で問題が多いからである。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120416-00000311-agora-sci

■海外ニュース
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<ポータブル/バックアップ電源>
●30基のダンシーム・パワー社製燃料電池、インドに設置中(2012年02月21日)

 ダンシーム・パワー社(Dantherm Power)によって製造されたバラード・パワーシステムズ社(Ballard Power Systems)の2kW級補助電源用燃料電池「DBX2000」30基が、インドの携帯電話会社アイデア・セルラー社(Idea Cellular)に配備中で、設置は3月中に完了する予定である。この10年間のサービス契約は、2011年11月にバラード社からリリースされた。

 燃料電池システムは、マドーヤプラデシ州ナジャ地域にあるアディティア・ビルラ・グループ(Aditya Birla Group)の化学プラントの周囲にある通信塔に展開して設置される。プラントでは苛性ソーダを生産する時に水素が副産物として生産されている。この水素と、同グループのインド国内の他の化学プラントから出る水素は、これまでボイラーで使われたか、または他の企業に販売されたが、今後は燃料電池の燃料としても使われる。このことは、ほぼ毎日起きている電力網の停電で要求されているディーゼル発電機の置き換えを進めるだろう。

 インド電気通信規制庁(Telecom Regulatory Authority of India:TRAI)は2012年1月に、国内の全ての地方の通信基地塔の50%と全ての都市部の通信塔の33%は、5年以内にハイブリッド方式の電力で供給されることを要求する指令を公布した。ハイブリッド方式の電力は、水素燃料電池と電力網のような再生可能エネルギー源との組み合わせを必要とする。
http://www.ballard.com/about-ballard/newsroom/news-releases/news02211201.aspx〔参考1〕アイデア・セルラー社(Idea Cellular) 350億ドルのインドの多国籍企業アディティア・ビルラ・グループの一構成企業で、インドで3番目に大きい携帯電話会社である。加入者は1億人以上で、7万の通信基地ネットワークを持つ。〔参考2〕アディティア・ビルラ・グループ (Aditya Birla Group) はインドの企業グループ(コンツェルン)の一つ。ビルラ・ファミリーが支配し、傘下の企業は アルミ産業のヒンダルコ・インダストリーズ、 携帯電話通信のIDEA、 セメント及び繊維産業のグラシム・インダストリーズ などインド経済において重要な位置を占める。(wiki)

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆燃料電池組立・発電体験コーナー【再掲】

 FC懇談会は、FCDIC(燃料電池開発情報センター)が主催する第19回燃料電池シンポジウムで「燃料電池組立・発電体験コーナー」を行います。このコーナーは、(株)ケミックスの燃料電池組立キットを使って、組み立て及び発電試験を体験していただきます。説明はFC懇談会メンバーが担当します。予約制ですが、どなたでも参加無料ですので、ぜひチャレンジ下さい。
◇日時 5月16日(水)〜17日(木)10時〜17時
◇場所 タワーホール船堀1F シンポジウム展示会場(東京都江戸川区船堀4-1-1)
◇参加費 無料(予約制)
◇予約 参加登録用紙を下記URLからダウンロードしてお申し込み下さい。具体的な申し込み方法は用紙に記載してあります。
  http://www.fcdic.com/

 申込者が規定数に達した時点で受付終了となりますので、お早めにお申し込み下さい。
 *指導教員の方が同席される場合は高校生等も可です。
◇主催 FC懇談会、協力(株)ケミックス

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