燃料電池ワールド Vol.1009 (2011/09/26 08:50)

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□燃料電池ワールド Vol.1009
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■2011年09月26日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2011年09月22〜25日のWEB LINK NEWS
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2011/09/22 都市型エコ住宅モデル 提案・建設事業者を募集 大阪(産経新聞)
 ■市がエネルギービジョン骨子

 大阪市は21日、「エネルギービジョン」(仮称)の骨子を発表した。新たなエネルギー政策として、住宅に太陽電池などを導入した「都市型エコ住宅モデル」を提案・建設する事業者を募集する。

 鶴見区横堤にある老朽化した市営住宅の建て替えで生じた余剰の市有地約2900平方メートルを活用する。

 事業者は一戸建て住宅を20戸以上建設し、太陽電池や燃料電池、蓄電池など省エネや創エネにつながる設備を導入するのが条件。11月に公募を開始し、来年5〜6月に事業者を決定する予定。

 エネルギービジョンには、市が大阪湾岸部の夢洲に導入を検討している天然ガスを燃料とした高効率の発電システム「GTCC」計画も盛り込まれた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110922-00000090-san-l27

2011/09/23 【インドネシア】枝野経産相、調整相らと会談:鉱物資源の安定供給を要請(NNA)

 枝野幸男経済産業相は23日午前、経産相として初の外遊先となったインドネシアで、同国のハッタ経済担当調整相ら閣僚数人と会談し、両国の貿易・投資関係を深化させることを確認した。日本側はインドネシアのインフラ整備に対する支援を惜しまないことを約束した一方で、鉱物資源の日本への安定供給や、現地に進出する日本企業の多くが直面する税制問題などの解決に向けた協力を求めた。

 同経産相はこのほか、工場向けエネルギー管理、自然エネルギーとの連携、蓄電池、燃料電池、配電自動化、系統安定制御などの「スマートコミュニティー」技術の導入を具体的に進めるため、今年11月に日本から官民から成る使節団を派遣して議論を深める考えを示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110923-00000005-nna-int

2011/09/25 世界初、「廃油」で水素自動車走る(TBS系(JNN))

 次世代エネルギーへの関心が高まるなか、愛媛大学の研究チームがこのほど廃油を使って水素自動車を動かす実験に成功しました。世界初の実験にJNNのカメラが密着しました。

 実験に挑戦したのは愛媛大学、野村信福教授の研究チーム。実験ではガソリンスタンドや大学内から不要になった廃油を集め、液中プラズマという特殊な技術を使って水素ガスを取り出します。

 そして、不純物を取り除いた後、広島にある自動車メーカーの研究所に運び、水素自動車に注入しました。
 「廃油からつくった水素で 車が動いています」(記者)

 廃油で水素自動車を動かす世界初の実験は、見事成功。野村教授によると、この液中プラズマという技術は廃油から水素を取り出すだけでなく、日本近海に眠るメタンハイドレートを取り出す方法にも将来活用できるのではないかと意気込んでいます。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20110925-00000020-jnn-soci
※動画あり

■海外ニュース
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<定置用電源>
●ネッドスタック社、1MW級燃料電池をソルベイ社に配送(2011年07月26日)

 オランダのネッドスタック社(Nedstack)は、1MW級陽子交換膜型(PEM、日本では固体高分子型)燃料電池発電プラントをベルギーのアントワープ近郊のリロにあるソルベイ社(Solvay)の塩素工場に配送した。このPEM型燃料電池プラントは、1万2600のスタックで構成されていて、このタイプでは世界最大級である。塩素工場からの副生水素を使う計画で、9月からの操業を予定している。
●同社のスタック、1万時間の連続稼働を達成(2011年07月11日)

 同社はこのほど、PEM型燃料電池スタックの1万時間連続稼働という画期的な記録を達成した。このスタックは、親会社であるアクゾノーベル社(AkzoNobel)の塩素アルカリ工場の「PEMパワープラント(PEM Power Plant)」で稼働している燃料電池のスタックである。この工場では水素が副産物として製造され、その水素を電気に変換している。

 この燃料電池の性能劣化は極めて少ない値を示しており、1万時間を達成した時点での性能劣化率はたった5%である。このことは現状のセルが、まさかと思うかもしれないが2万時間の寿命達成を狙えるということを意味している。
http://www.nedstack.com/about-us/nedstack-in-the-news
※↑ネッドスタック社による1MW級燃料電池の搬送の模様を写した1分40秒の動画があります。でかッ!
〔参考1〕ネッドスタック社(NedStack)の過去記事2つ
○その1 NedStack社CEOのエリック・ミッデルマン氏が行ったオランダの燃料電池開発の実情の発表は、日本では珍しい。同社の親会社の AkzoNobel 社は、オランダに本社を持ち、従業員6万6000人を擁して世界80カ国以上で事業活動を行っている医薬品、塗料・被覆材、化学品の総合メーカーで、オランダ最大の電力消費者の1つであるとともに、最大の産業用電力の供給者である。水素はオランダ、スウェーデン、ドイツで生産している。アクゾ社の燃料電池開発活動は89年に始まり、電解質膜、ガス拡散層、セパレーター、触媒などの開発を行った。98年に NedStack 社が設立されて移管された。04年1月に100%持ち株会社のNedStack ホールディングのもとに、セパレーターとMEAの開発の NedStack フューエルセルコンポーネントと、スタックと改質器を開発する NedStack フューエルセルテクノロジーの2社があり、35名プラスの従業員が開発に当っている。(燃料電池ワールド Vol.178 2005/02/23「三重県が水素・燃料電池シンポジウムを相次いで開催」より)
○その2 ネッドスタック社(NedStack)は、2010年に操業する予定のオーストラリアのエビトロール船のために、水素燃料電池システムを配送する予定である。エビトロール船の推進力は、バッテリーと結合した30kW級燃料電池システムで構成されるハイブリッド推進力から成る。このトロール船はナロック・エンタープライズ社(Nalok Enterprises P/L)が所有している。

〔訳注〕このトロール船は、ネッドスタック社(NedStack)の2番目となる商用海洋アプリケーションである。ナロック・エンタープライズ社(Nalok Enterprises P/L)は400隻以上の船を持ち、カーペンタリア湾とグレート・バリア・リーフに展開する4000kmの長い海岸線で操業している。オランダの燃料電池企業ネッドスタック社の最初の燃料電池船は、アムステルダムの運河船である。(燃料電池ワールド Vol.477 2009/07/01「ネッドスタック社、エビトロール船で使う燃料電池を配送(2009/05/12)」より)〔参考2〕 ソルベイ社(Solvay) ベルギーで最大手の世界的な化学会社アクゾノーベル社(AkzoNobel) オランダの化学会社。1994年「アクゾ」とスウェーデン法人「ノーベル・インダストリーズ」が合併し設立。本社はアムステルダム。塗料・医薬品・化学品の3分野で事業展開。とくに化学塗料・高機能塗膜のシェアは世界トップクラス。日本法人「アクゾノーベル」「アクゾノーベルコーティング」を持つ。(kotobankより)

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