燃料電池ワールド Vol.997 (2011/09/06 08:50)

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□燃料電池ワールド Vol.997
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■2011年09月06日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2011年09月05日のWEB LINK NEWS
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2011/09/05 ツインエアの進化---ガソリン機関の可能性をフィアット技術者が語る(レスポンス)

 2気筒となったことでエンジン長が抑えられ、横置きFFでもエンジンルームにはスペース面での余裕が生まれたフィアット『500ツインエア』。FPT社では、純粋なガソリンエンジン車だけでなく、モーターを追加したハイブリッド車も開発を続けていると言う。

 しかし、同社はEVやハイブリッドの本格普及にはまだ慎重な見方をしており、欧州ではハイブリッド化によるコスト増をユーザーが受け入れてくれるようになるには、まだ時間がかかると予測している。

 またインフラ整備や水素製造時のCO2排出量の問題は残るものの、依然として水素は内燃機関や燃料電池の燃料として期待できると言う。現在はCNGと水素を混合させた燃料も研究しているそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110905-00000006-rps-ind
※写真あり

2011/09/05 ホンダ「FCXクラリティ」、成田国際空港のハイヤー走行実証実験車に(サーチナ)

 Hondaは5日、水素供給・利用技術研究組合(HySUT:ハイサット)からの要請に応え、成田国際空港を拠点とするハイヤー走行実証実験に燃料電池電気自動車「FCXクラリティ」を提供すると発表した。なお、提供する「FCXクラリティ」は、全日本空輸株式会社により、国際線旅客サービスのハイヤー車両として同日から運用される。

 「FCXクラリティ」は、燃料電池電気自動車専用のデザイン、パッケージとして独自開発されたモデルで、その走行性能は異次元のドライブフィールを実現している。走行中にCO2を全く排出しない究極のクリーン性能をはじめ、クルマとしての新しい価値と魅力を、ハイヤーサービスの利用者に提供する。

 また、Hondaはこのハイヤー走行実証実験を通じて得られた様々なデータを研究開発にフィードバックするとともに、燃料電池電気自動車の普及と量産化に向けた開発に取り組む。

 水素供給・利用技術研究組合(HySUT:ハイサット)は、経済産業大臣の許可を得て2009年7月31日に設立された法人。2015年のFCV(燃料電池自動車)の一般ユーザーへの普及開始を目指し、実証研究の実施を通じて水素供給インフラの社会的受容性と事業成立性の課題を検証・解決することを目的としている。組合員は18社・団体。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110905-00000043-scn-bus_all

■海外ニュース
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<ポータブル/バックアップ電源>
●ダンシーム社、インドのデルタ・パワー・ソリューションズ社と協力協定を締結(2011年07月27日)

 デンマークのダンシーム・パワー社(Dantherm Power)はインドのデルタ・パワー・ソリューションズ社(Delta Power Solutions (India) Pvt. Ltd.)と、燃料電池をインドの通信分野で市販する協力協定を結んだ。この協定で、ダンシーム社とデルタ社は、ダンシーム社の5kW級水素燃料電池「DBX5000」だけでなく2kW級の「DBX2000」燃料電池も含んだ市場での製品試行販売を拡大するために共同して取り組む。そしてこれらの燃料電池はデルタ社によって、同社のサイト・マネジメント&コントロール・システム(Site Management & Control System:SMCS)に統合され、インドの通信分野の顧客の基地に配備される。
http://www.ballard.com/about-ballard/newsroom/news-releases/news07271101.aspx〔参考〕デルタ・パワー・ソリューションズ社(Delta Power Solutions (India) Pvt. Ltd.)の親会社はタイのデルタ・エレクトロニクス社(Delta Electronics)で、デルタ・グループの一員である。デルタ・グループは、電力と熱を管理する製品の世界的な供給者で、台湾、中国、タイ、日本、メキシコ、インド、ブラジル、ヨーロッパに製造拠点を持っている。

 一方、ダンシーム・パワー社は昨年(2010年)、カナダのバラード社に企業支配権(controlling interest)を取得された。これによりダンシーム社はバラード社の技術を使って、モトローラ社やエリクソン社などの通信機器製造業者に燃料電池補助電源システムを提供している。いわばバラード社がヨーロッパ市場に網をかけたわけである。(「燃料電池ワールド」Vol.622 2010年02月10日)

 今回の記事は、それがインド市場にも広がりだしたことを伝えており、この記事はバラード社からのリリースとなっている。

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