燃料電池ワールド Vol.966 (2011/07/25 08:50)

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□燃料電池ワールド Vol.966
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■2011年07月25日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2011年07月22〜24日のWEB LINK NEWS
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2011/07/22 eneloopの前身技術リチウムイオン電池が携帯・PHSを進化させた[三洋電機 eneloop 2](nikkei TRENDYne)

 「三洋電機」のヒット商品と、それを生み出してきた開発者や企画者たち、そして三洋電機というブランドの“履歴書”を、まとめていく連載。三洋電機を代表する製品に発展した「eneloop」編、第2回。1987年、三洋電機は乾電池事業部門に、ソフトエナジーという名称を採用し、クリーンエネルギーへの取り組みに力を入れていく。

 1987年、三洋電機は乾電池事業部門に、ソフトエナジーという名称を採用した。

 太陽光発電や風力エネルギーなどの自然エネルギーや、燃料電池、そして蓄電池といった環境にやさしいクリーンエネルギーに対して三洋電機は積極的に取り組んでいくことを示したものだ。

 充電可能な二次電池に、長年にわたって取り組む同社の姿勢を表現する言葉だったともいえる。

 ニッケル水素蓄電池の開発では困難を極めた。三洋電機が源流となる水素吸蔵合金の応用研究を開始したのは1952年のこと。実用化まで38年の年月がかかっている。

 最大の難関は、電解液のアルカリ溶液中での安定性の維持、ニッケルの耐久性維持などの研究とともに、電極の素材として使用できる合金組成の発見だったといえよう。約10年間の研究のなかで、最適な組成を発見するために試作された水素吸蔵合金は1万種類にものぼったという。さらに、ここから安定した量産化に向けた研究開発が続く。電極だけを作ってテストをし、続けて電池にしてチェックするという作業を繰り返し、ここでも3年の月日が費やされている。

 正極に水酸化ニッケルを、負極にニッケルとコバルトを混ぜた水素吸蔵合金を採用。電解液には苛性カリを使用することで、ようやく実用化にこぎつけたのである。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110722-00000002-trendy-ind
※写真あり

2011/07/22 米国の燃料電池関連特許…1位はGM、2位ホンダ(レスポンス)

 パテント・リザルトは、米国での燃料電池分野について、参入企業の競争力に関する調査を実施した。

 燃料電池は、ハイブリッド自動車をはじめとする車載用や、携帯機器向けなど、さまざまな用途で需要が高まっている。今回の調査では、さまざまな用途を含めて評価した。

 調査は1980年から2011年5月末までに米国特許商標庁で公開された燃料電池関連の特許を対象に、特許の質と量から総合的に見た「特許総合力ランキング」を集計した。
 この結果、1位がゼネラルモーターズ(GM)となった。

 2位はホンダだった。ホンダは、2000年代に米国で燃料電池分野の出願を本格化した。注目度の高い特許では「水素漏れに対する安全管理に優れた燃料電池」や「簡単に組み付けできる燃料電池」などに関する技術がある。

 3位はアメリカ合衆国エネルギー省で、4位がトヨタ自動車だった。トヨタは、出願件数が最も多い。特に2000年代後半の伸びが著しく、2007年には年間192件もの出願があった。注目度の高い特許では「燃料電池用電解質膜」に関する技術や、「座席シート下の空間を有効利用した燃料電池」に関する技術など。

 5位はパナソニックだった。上位5社のうち、日系企業3社がランクインし燃料電池分野での技術力の強さが目立った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110722-00000013-rps-bus_all
※写真あり

2011/07/23 ソーラーカー学習:児童が興味津々??平塚の東海大 /神奈川(毎日新聞)

 平塚市の東海大学湘南キャンパスで、秦野市立大根小学校の4年生約90人がソーラーカーについて学習した。昨秋、南アフリカで開かれた約4000キロを走破するソーラーカーレース「サウス・アフリカン・ソーラーチャレンジ2010」で優勝した同大のソーラーカーも登場。子どもたちの視線をくぎ付けにした=写真。

 同大と秦野市との提携事業で、太陽エネルギーや環境について学びながら科学に興味を持ってもらうために開催した。電池や燃料電池で走るカプセル型の小型車も登場。大学側が、3本のタイヤや流線型の車体にした理由などについての説明をした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110723-00000121-mailo-l14

■海外ニュース
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<定置用電源>
●トプソ社、SKホールディング社と覚書を締結(2011年05月13日)

 デンマークのトプソ・フュエルセル社(Topsoe Fuel Cell)は、韓国のSKホールディングス社(SK Holdings)と覚書(Memorandum of Understanding:MOU)を交わした。両社は早い成長を示しているアジア市場に向けて、家庭用の燃料電池製品同様に大規模な据え付け型ユニットについても協働して商業化に取り組む。
http://www.topsoefuelcell.com/sitecore/content/Topsoe_fuel_cell/news_and_info/press_releases/130511.aspx
http://www.topsoefuelcell.com/news_and_info/press_releases.aspx[参考]トプソ・フュエルセル社(Topsoe Fuel Cell) デンマークのリソ国立研究所の研究成果をもとにしたSOFCを開発している会社。触媒メーカの Haldor Topsoe の完全子会社である。
SKホールディングス社(SK Holdings) 韓国の持株会社。2007年財閥「SKグループ」の再編にともない設立。本社はソウル。子会社を通じて石油精製・化学品製造、携帯電話事業などを行う。ほかに貿易・海運事業など。日本には携帯電話事業者「SKテレコム」の関連会社「エスケイサイバーパス」がある。 http://kotobank.jp/word/SK+Holdings

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆福岡水素エネルギー人材育成センター
●第4回高度人材育成コース【募集開始!】【再掲】

 8月24日(水)から26日(金)までの3日間、大学生、大学院生、若手研究者等を対象とした「高度人材育成コース」を開催します。

 燃料電池産業や水素エネルギー研究の最新情報をサマースクール形式により幅広く講義することで、将来を担う若手研究者の育成を目指します。世界で活躍する研究者、企業の最前線で活躍する技術者が、最新動向を分かりやすく講義します。
 皆様のご参加を心からお待ちしております。
◇対象 大学生・大学院生、若手研究者等(原則35歳未満)
◇開催日程 8月24日(水)から8月26日(金)の3日間
◇会場 【1、2日目】九州大学伊都キャンパス稲盛財団記念館(福岡市西区元岡)

    【3日目】水素エネルギー製品研究試験センター(福岡県糸島市富)
◇受講料 無料(交通費、宿泊費は受講者負担)
◇交流会(名刺交換会)[初日の講義終了後。全員参加]

  参加無料 ※社会人(大学生・大学院生以外)は2000円/人
◇募集人数(定員) 40名
◇申込締め切り 8月17日(水)(定員に達し次第、募集を締め切ります)
◆コースの詳細・申し込みはこちらから(福岡水素エネルギー戦略会議HP)
  http://www.f-suiso.jp/4th_koudo.html

●福岡水素エネルギー人材育成センター 平成23年度の開催予定

 今年度から、新たに「経営者(燃料電池自動車)コース」を追加。
 従来の「高度人材育成コース」も近日募集開始!
◇平成23年度の開催予定はこちら(福岡水素エネルギー戦略会議HP)
  http://www.f-suiso.jp/jinzai.html

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