燃料電池ワールド Vol.957 (2011/07/11 08:50)

水素チャンネル Home

■───────────────────────────
□燃料電池ワールド Vol.957
■□□□□□□□□□
■2011年07月11日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■燃料電池関連イベント
□□□───────────────────────────
☆福岡水素エネルギー戦略会議 総会・記念講演会【講師決定!】【再掲】

 7月22日(金)平成23年度の総会・記念講演会を開催します。

 今年の記念講演会は、今年5月、北九州ステーションを拠点として、日本で初めて「燃料電池スクーター」の実証を開始したスズキ株式会社開発本部開発企画部 真柴岳彦部長から、水素燃料電池スクーターの開発、実証を進めるスズキ株式会社の取り組みをご紹介いだきます。

 また、分散型電源として家庭用から業務用等、様々な用途が期待される次世代型燃料電池(固体酸化物形燃料電池:SOFC)について、九州大学水素エネルギー国際研究センター 佐々木一成センター長にご講演いただきます。

 総会では、戦略会議活動として今年3月に実施し、韓国の政府機関、企業を訪問した「韓国水素産業調査団」の調査結果、2015年の燃料電池自動車普及開始に向けた今後の取り組みなどを事務局からご報告します。

 情報交換・懇親の場となる交流会とあわせて奮ってご参加ください。
◇日時:7月22日(金)14:00?18:00
◇場所:西鉄グランドホテル(福岡市中央区大名2-6-60 TEL(092)771-7171)
     アクセス http://www.grand-h.jp/access/
◇日程:
14:00?15:00 『福岡水素エネルギー戦略会議総会』
  戦略会議23年度事業計画、「韓国水素産業調査団」報告等
15:10?16:40 『記念講演会』
  記念講演1「燃料電池二輪車開発でのスズキの取り組み」
    真柴岳彦氏(スズキ株式会社開発本部開発企画部長)

  記念講演2「次世代型燃料電池への期待と産学連携による研究開発の動向」(仮題)

    佐々木一成氏(九州大学水素エネルギー国際研究センターセンター長)16:45?18:00『交流会』
  ※当日、5000円/人のご負担をお願いいたします。
■詳細・申し込みはこちら http://www.f-suiso.jp/H23soukai.html

☆福岡水素エネルギー人材育成センター
●第4回高度人材育成コース【募集開始!】【再掲】

 8月24日(水)から26日(金)までの3日間、大学生、大学院生、若手研究者等を対象とした「高度人材育成コース」を開催します。

 燃料電池産業や水素エネルギー研究の最新情報をサマースクール形式により幅広く講義することで、将来を担う若手研究者の育成を目指します。世界で活躍する研究者、企業の最前線で活躍する技術者が、最新動向を分かりやすく講義します。
 皆様のご参加を心からお待ちしております。
◇対象 大学生・大学院生、若手研究者等(原則35歳未満)
◇開催日程 8月24日(水)から8月26日(金)の3日間
◇会場 【1、2日目】九州大学伊都キャンパス稲盛財団記念館(福岡市西区元岡)

    【3日目】水素エネルギー製品研究試験センター(福岡県糸島市富)
◇受講料 無料(交通費、宿泊費は受講者負担)
◇交流会(名刺交換会)[初日の講義終了後。全員参加]

  参加無料 ※社会人(大学生・大学院生以外)は2000円/人
◇募集人数(定員) 40名
◇申込締め切り 8月17日(水)(定員に達し次第、募集を締め切ります)
◆コースの詳細・申し込みはこちらから(福岡水素エネルギー戦略会議HP)
  http://www.f-suiso.jp/4th_koudo.html

●福岡水素エネルギー人材育成センター 平成23年度の開催予定

 今年度から、新たに「経営者(燃料電池自動車)コース」を追加。
 従来の「高度人材育成コース」も近日募集開始!
◇平成23年度の開催予定はこちら(福岡水素エネルギー戦略会議HP)
  http://www.f-suiso.jp/jinzai.html

■2011年07月08〜10日のWEB LINK NEWS
□□□───────────────────────────

2011/07/08 NTTドコモ・山田隆持社長、基地局災害対策3カ月前倒し 東海地域を優先(フジサンケイ ビジネスアイ)

 NTTドコモは、大規模震災時にも安定的な通信確保を可能にする新たな基地局ネットワークの完成時期を、当初計画の来年3月末から今年12月末に前倒しし、東南海地震のリスクが高い東海地域で優先的に整備する。山田隆持社長が7日、フジサンケイビジネスアイのインタビューで明らかにした。

 また、今回の計画とは別に、太陽電池やバイオ燃料電池、風力発電といった自然エネルギーとリチウムイオン電池による蓄電を組み合わせた「グリーン電力制御コントローラー」を11年度内に開発。12年度からの基地局への導入を目指している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110707-00000013-fsi-bus_all

2011/07/09 世界最高効率の超コンパクトEV「T.27 City Car」(Business Media 誠)

 究極のロードカー「マクラーレンF1」の設計者として知られるゴードン・マーレイ。その彼が今、効率を徹底的に追求した究極のコンパクトカーの開発に取り組んでいる。先日発表された「T.27 City Car」は、その活動から発展した世界最高効率をうたう超コンパクトEVだ。

 多くの栄光を手にした彼はその後、マクラーレンの市販車開発プロジェクトに移籍。究極のロードカー「マクラーレンF1」を設計した。2005年「ゴードン・マーレイ・デザイン」設立。現在T.27 City Carに引き続き、低価格な燃料電池自動車の開発にも着手している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110709-00000005-zdn_mkt-ind
※写真あり

2011/07/09 【スマートグリッド最前線(Vol.3)】トヨタが取組むスマートグリッド、クルマのEV化への挑戦(RBB TODAY)

 クルマはもともとエネルギーを大量に消費する乗り物で、EVの場合も100km走るのに使う電力の量は、平均的な一般家庭の一日分に匹敵する。今はまだEVの台数がごく少ないために、トータルの使用電力量は取るに足らないものだが、EVの台数が増えれば、エネルギーをどう供給するかということが深刻な問題となるのは確実だ。

 世界の自動車メーカー各社はEVを活用するためには、電力供給を能動的にコントロールできるスマートグリッドが必要になると考えており、現在さまざまな実証実験が行われている。その中でも先進的な取り組みを展開している一社として知られるのが、日本のトヨタ自動車である。
■自動車業界、“100年に一度”の技術革新

 「東日本大震災を境に、日本においてもスマートグリッドは社会に必要な技術だという意識が大いに強まったように思います」とトヨタでスマートグリッド開発やビジネス展開を手がけるe-TOYOTA部BRスマートグリッド企画グループの永井真澄グループ長は語る。

 日本のこれまでの電力システムは、平時においてはきわめて有効に機能してきた。電力不足による停電はほとんどなく、電圧や周波数の安定性という点でも一流だった。そのためスマートグリッドなど本当に必要なのかという声も少なくなかったのだ。実際、東京電力は電力政策についての会合などで「電力平準化なんかしなくても安定供給に問題はない。CO2低減は原子力発電を増やせば大丈夫」といった発言を繰り返していた。

 「震災でエネルギー供給に不安が生じたことで、そういった空気は一変しました。トヨタは今後プラグインハイブリッドカーやEVを普及させていきたいと考えているのですが、電力は無尽蔵ではありません。そのためには、スマートグリッドを使っていかに効率的にEVに充電していくかということを考える必要があるんです」(永井氏)

 クルマはこれまで、一次エネルギーを使って走るものが大多数を占めていた。一次エネルギーとは、石油、石炭、ガスなどの燃料、太陽エネルギー(光、熱)、風力、水力、地熱、核分裂、植物などのことである。それに対してEVや燃料電池車が使うのは、電気や水素などの二次エネルギーだ。

 一次エネルギーを使ってクルマを走らせる場合、ほぼ石油やガスに頼り切ることになる。他の一次エネルギーを直接利用するのは大変だからだ。技術的に風で走らせようとすれば巨大な帆を張らなければならないし、そもそも風がなければ走れない。原子力自動車に至っては23世紀くらいにならねば無理かもしれない。

 しかし、水素や電気などの二次エネルギーを使ってクルマを走らせられるようになれば、どのような一次エネルギーもクルマに使えるようになる。クルマそのもののエネルギー効率を大幅に向上させられることはもちろん、原油価格の高騰リスクを回避したり、CO2排出量を削減したりといった、クルマに対する社会的要請に応えるには、EVや燃料電池車の普及は非常に有効な手段なのである。

 しかし永井氏は「クルマの消費電力は非常に大きい。EVの普及が進めば、世の中の電力の1割はEVが食うようになって、たちまち電力不足に陥ってしまうでしょう。いかに効率的に充電するかということを考えていかなければ、EVが増えることで社会に迷惑をかけてしまう。トヨタがスマートグリッドの研究に力を入れているのは、その解決法を探るためでもあるんです」と語る。
■トヨタが取り組む次世代エネルギープロジェクト
■莫大な通信量などを処理するIT技術が課題に

 このように、スマートグリッド下においてEVを有効活用するスキームづくりを加速させているトヨタ。今後は情報通信のハードウェアについても、3GだけでなくWi-Fi、WiMAXなどを多角的に試していくことになりそうだという。

 その一方で、昨今話題になっているV2H(ビークル・トゥ・ホーム)、V2G(ビークル・トゥ・グリッド)など、EVのバッテリーをスマートグリッドに還流させる技術については、国によってニーズ差があるとしながらも、ある程度距離をおいている。

 自動車メーカーの中で、トヨタはEV側やテレマティクスだけでなく、グリッド側にまで踏み込んだ研究開発を行っている数少ない存在の一社だ。そのトヨタがEV、燃料電池車、プラグインハイブリッドとスマートグリッドの関係づくりでどのような提案を行うか、今後の動向から目が離せない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110709-00000002-rbb-sci
※写真あり

■海外ニュース
□□□───────────────────────────
<素材/部品/試験>
●ブランデンブルグ大学、ヘリオセントリス社に実験装置を発注 (2011年05月06日)

 ドイツのブランデンブルグ技術大学(Brandenburg University of Technology:BTU)は、ヘリオセントリス・エナジー・ソリューションズ社(Heliocentris Energy Solutions AG)や他のパートナーたちによって開発され、大学に引き渡される複合的な実験装置を発注した。この実験装置は、ハイブリッド発電システムの分野に専門的知識をもたらすだろう。

 この再生エネルギーのための複合的な実験装置は、小型風力タービンだけでなく、太陽光と太陽熱システムから構成されている。この装置は、エネルギーがどのように風力や太陽光から作られるか、そして、このエネルギーがどのように系統電源網に組み込まれるかだけではなく、水素貯蔵と燃料電池を使うことによってどのように自立電源として使われることができるか、ということを示すことができる。

 電解槽と水素貯蔵の組み合わせは、余分なエネルギーを蓄えることを可能にする。そして、統合された燃料電池は、太陽光や風力が少ないときに蓄えたエネルギーを変換することを助ける。
http://www.heliocentris.com/en/about-us/press/news/news-detail/browse/1/article/brandenburg-university-of-technology-commissions-the-heliocentris-complex-test-stand-for-regenerativ.html?tx_ttnews[backPid]=42&cHash=2d640ea8c6b75d419f11e989ff99761c

────────────────────────────────────

■メルマガ「燃料電池ワールド」
 □毎週月〜金曜日発行(年末年始および祝日は休刊)
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM-DREAM
  連絡先:fc55gogo@gmail.com

 □解除を希望される方は、利用されている「まぐまぐ」または「melma!」のどちらかで解除の手続きを行ってください。PEM-DREAMでの代行はできません。
 まぐまぐ http://www.kaijo.com/
 melma! http://melma.com/contents/taikai/
 □マガジンID:0000065319(まぐまぐ) m00039824(melma!)


**H2**

<前の号 次の号>

TAKAGI-1