燃料電池ワールド Vol.953 (2011/07/05 08:50)

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□燃料電池ワールド Vol.953
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■2011年07月05日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■燃料電池関連イベント
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☆第2回国際燃料電池サマーセミナー2011【締め切りました】【再掲】
  http://fc-nano.yamanashi.ac.jp/ifcss/

 第2回国際燃料電池サマーセミナー2011の募集を締め切りました。

 まだ、参加を希望される方がいらっしゃいましたら、メールでご連絡をお願いいたします。
◇お問い合わせ:国際燃料電池サマーセミナー2011事務局

         山梨大学燃料電池ナノ材料研究センター 犬飼潤治
          E-mail: ifcss-tr@yamanashi.ac.jp

☆先生と生徒の為の燃料電池、丸解りツールと新型燃料電池組立キット【再掲】

 プロジェクターを用いた対話形式で、判りやすく、様々な視点で燃料電池が理解できます。アニメ多用の燃料電池学習ツール。先生専用のマニュアルも用意されています。実際に発電可能なキットも付いた、他に類の無い「リアル&バーチャル」の教育ツールです。
◇展示及びデモンストレーション
日 時 7月7日(木)〜9日(土)
場 所 東京ビッグサイト「教育ITソリューションEXPO」ブースNo.16?1出展社 株式会社ケミックス(TEL:042-765-8800)
      http://www.chemix.co.jp/
無料招待券は株式会社ケミックス↑へ請求するか、こちらから↓
https://contact.reedexpo.co.jp/expo/BOOK/?lg=jp&tp=inv&ec=EDIX

☆福岡水素エネルギー戦略会議 総会・記念講演会【講師決定!】

 7月22日(金)平成23年度の総会・記念講演会を開催します。

 今年の記念講演会は、今年5月、北九州ステーションを拠点として、日本で初めて「燃料電池スクーター」の実証を開始したスズキ株式会社開発本部開発企画部 真柴岳彦部長から、水素燃料電池スクーターの開発、実証を進めるスズキ株式会社の取り組みをご紹介いだきます。

 また、分散型電源として家庭用から業務用等、様々な用途が期待される次世代型燃料電池(固体酸化物形燃料電池:SOFC)について、九州大学水素エネルギー国際研究センター 佐々木一成センター長にご講演いただきます。

 総会では、戦略会議活動として今年3月に実施し、韓国の政府機関、企業を訪問した「韓国水素産業調査団」の調査結果、2015年の燃料電池自動車普及開始に向けた今後の取り組みなどを事務局からご報告します。

 情報交換・懇親の場となる交流会とあわせて奮ってご参加ください。
◇日時:7月22日(金)14:00?18:00
◇場所:西鉄グランドホテル(福岡市中央区大名2-6-60 TEL(092)771-7171)
     アクセス http://www.grand-h.jp/access/
◇日程:
14:00?15:00 『福岡水素エネルギー戦略会議総会』
  戦略会議23年度事業計画、「韓国水素産業調査団」報告等
15:10?16:40 『記念講演会』
  記念講演1「燃料電池二輪車開発でのスズキの取り組み」
    真柴岳彦氏(スズキ株式会社開発本部開発企画部長)

  記念講演2「次世代型燃料電池への期待と産学連携による研究開発の動向」(仮題)

    佐々木一成氏(九州大学水素エネルギー国際研究センターセンター長)16:45?18:00『交流会』
  ※当日、5000円/人のご負担をお願いいたします。
■詳細・申し込みはこちら http://www.f-suiso.jp/H23soukai.html

☆福岡水素エネルギー人材育成センター
●第4回高度人材育成コース【募集開始!】

 8月24日(水)から26日(金)までの3日間、大学生、大学院生、若手研究者等を対象とした「高度人材育成コース」を開催します。

 燃料電池産業や水素エネルギー研究の最新情報をサマースクール形式により幅広く講義することで、将来を担う若手研究者の育成を目指します。世界で活躍する研究者、企業の最前線で活躍する技術者が、最新動向を分かりやすく講義します。
 皆様のご参加を心からお待ちしております。
◇対象 大学生・大学院生、若手研究者等(原則35歳未満)
◇開催日程 8月24日(水)から8月26日(金)の3日間
◇会場 【1、2日目】九州大学伊都キャンパス稲盛財団記念館(福岡市西区元岡)

    【3日目】水素エネルギー製品研究試験センター(福岡県糸島市富)
◇受講料 無料(交通費、宿泊費は受講者負担)
◇交流会(名刺交換会)[初日の講義終了後。全員参加]

  参加無料 ※社会人(大学生・大学院生以外)は2000円/人
◇募集人数(定員) 40名
◇申込締め切り 8月17日(水)(定員に達し次第、募集を締め切ります)
◆コースの詳細・申し込みはこちらから(福岡水素エネルギー戦略会議HP)
  http://www.f-suiso.jp/4th_koudo.html

●福岡水素エネルギー人材育成センター 平成23年度の開催予定

 今年度から、新たに「経営者(燃料電池自動車)コース」を追加。
 従来の「高度人材育成コース」も近日募集開始!
◇平成23年度の開催予定はこちら(福岡水素エネルギー戦略会議HP)
  http://www.f-suiso.jp/jinzai.html

■2011年07月04日のWEB LINK NEWS
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2011/07/04 京大、固体燃料電池などの実現に向け人工超格子での酸素イオン拡散を制御(マイコミジャーナル)

 京都大学 化学研究所の松本和也 大学院生(理学研究科博士課程)、市川能也 特定助教、島川祐一 教授らの研究グループは、酸化物人工超格子において、300℃以下の低温での還元・酸化反応が層選択的に起こることを見出し、人工超格子を用いることで酸素イオンの拡散(移動)方向の制御が可能であることを実証した。同成果は、英国Natureグループが提供する専門領域の科学を横断するオンラインジャーナル「Scientific Reports」に公開された。

 今回、薄膜成長技術であるパルスレーザー蒸着法を用いて、固体酸化物燃料電池の電解質として広く研究開発され、高温(700〜900℃)で酸素イオンの移動を示す酸素欠損ペロブスカイト構造酸化物であるCaFeO2.5とチタン酸ストロンチウムSrTiO3を原子層レベルで制御して交互に積層し、人工超格子としたものを用いて実験を行った。

 同酸化物人工超格子をアルカリハイドライド(CaH2)とともに熱処理すると、280℃の低温において還元反応が進行した。また、この時、人工超格子を構成するCaFeO2.5層のみが還元されて酸素イオンを放出しCaFeO2に変化するが、SrTiO3層は還元されずに変化しないことが明らかとなった。

 さらに、還元されて酸素が抜けた人工超格子薄膜を酸素雰囲気下で熱処理すると、CaFeO2層に酸素が取り込まれ、元のCaFeO2.5からなる人工超格子に戻ることも確認された。

 この結果は、酸化物人工超格子において、還元・酸化反応が層選択的に起こることを示しているほか、還元・酸化反応に伴う酸素イオンの拡散(移動)は、安定なチタン酸ストロンチウム層により垂直方向の移動がブロックされ、2次元的な層内に閉じ込められていることを示している。

 酸化物人工超格子において、このような300℃以下の低温での還元・酸化反応が層選択的に起こることを見出したのは、今回が初めて。加えて、人工超格子を用いることで酸素イオンの拡散(移動)方向を2次元的な層内に制限できることが実験的に示されたことで、固体酸化物燃料電池の電解質での酸素イオンの移動の制御や2次元の新しい酸素貯蔵材料としての応用展開にも繋がることが期待されると研究グループでは指摘する。特に原子層レベルで積層構造を制御した人工超格子では、適当な厚さを持つ層状構造を任意の繰り返し周期で作製することが可能であり、層状構造を変えることで、酸素イオンの移動を制御することも可能となるという。

 なお、今回作製された酸化物人工超格子は、FeやTiといった安価で安全なありふれた元素のみで構成されており、材料開発における元素戦略の観点にも沿ったものとなっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110704-00000074-mycomj-sci
※図あり

■海外ニュース
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<素材/部品/試験>
●イオン・パワー社、エネルギー省から220万ドルの契約を獲得(2011年05月)

 米国エネルギー省(Department of Energy:DOE)は、新しい陽子交換膜型燃料電池を開発する220万ドルの3か年契約を、イオン・パワー社(Ion Power, Inc.)と結んだ。この事業には、費用を共同負担する下請け会社としてゼネラル・モータース社(General Motors)とグラフテック社(Graftech)の2社が入っている。
http://www.ion-power.com/
〔参考〕イオン・パワー社(Ion Power, Inc.) 1999年に、デュポン社のナフィオン膜の使用を促進することを目的に、燃料電池に使う膜電極接合体の製造・開発を行うために設立された。デラウェア州に本社を置く。日本では、クボタリサーチジャパン株式会社と業務提携を行っている。
グラフテック社(Graftech) カーボン及びグラファイトに120年以上もの経験をもつグローバル企業。Grafcellという燃料電池バイポーラプレートを製造している。バラード社と提携。

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