燃料電池ワールド Vol.919 (2011/05/17 10:34)

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□燃料電池ワールド Vol.919
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■2011年05月17日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2011年05月16日のWEB LINK NEWS
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2011/05/16 【ドイツ】VW傘下のアウディ、洋上風力発電所に投資(NNA)

 フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車大手アウディは13日、車と環境の調和を目指す新たなプロジェクトの一環として、洋上風力発電事業に投資すると発表した。

 アウディは現在、北海のボルクム(Borkum)島周辺にある洋上風力発電パークを運営する企業グループ、バート(Bard)と交渉を行なっている。出資を予定している洋上風力発電タービン4基の年間発電量は5,300万キロワット時。さらに、近郊のエムスランドに風力を使って水素燃料を生産する施設を建設し、将来的な燃料電池車の投入に備える計画だ。プロジェクト予算は1,000万ユーロ規模に上る。

 なお、親会社のVWも将来的に洋上風力発電事業への参入を計画しているという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110516-00000013-nna-int

2011/05/16 メルセデスベンツ、燃料電池車の世界一周ツアーでトラブル(レスポンス)

 ダイムラーが、現在実施中のメルセデスベンツ『Bクラス』をベースにした燃料電池車、『BクラスF-CELL』による世界一周ツアー。その行程で、1台にトラブルが発生した。

 このツアーは1月30日、ドイツのメルセデスベンツ本社をスタート。3台のBクラスF-CELLは、世界4大陸・14か国を周遊し、出発地点のドイツ・シュツットガルトへ戻る。総走行距離3万kmを125日かけて走破する、「自動車誕生125周年」を記念したイベントだ。

 ダイムラーの発表によると、そのツアー中の今月11日、カザフスタンを走行中の第3号車にトラブルが発生。接触事故を起こし、ボディサイドにダメージを負ったという。事故の詳しい原因は、地元警察が調査している。

 幸いなことに、事故による負傷者はいなかったが、車両はリアの車輪が曲がるという損傷。現在、ダイムラーは3号車について、今後のツアーを続けられるかどうか検討を重ねており、困難な場合、スペアカーに置き換える計画だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110516-00000007-rps-bus_all
※画像あり(事故直後の様子)

2011/05/16 いまこそ「サービス」で国を立てよ/夏野 剛(慶應義塾大学特別招聘教授)(Voice)
◇国会は東電管外に移設すべき◇
◇有望な分野への傾斜配分を◇

 国のかたちを変えるという意味では、今回の大震災を契機として、いよいよ日本は先にも述べたGDPの60%を占めるサービス業を徹底的に伸ばす、という方向に舵を切らねばならないだろう。そしてそのためにも、国がどのような産業を後押しするのか、という戦略をもつことが、きわめて重要となる。

 たとえば2008年のリーマン・ショックは、製造業の過剰重視ともいわれる日本の産業構造を変えるチャンスでもあった。しかしその後、政府はエコカー減税やエコポイント制度によって、それらの産業を守ってしまったのだ。

 もちろん、省エネ製品などの分野で新しいイノベーションを起こすことが、当初の目的だったのだろう。しかし実際には、電気自動車だけを対象に減税する、太陽光発電や燃料電池といった代替利用エネルギーに集中してエコポイントを与えるといった施策ではなく、普通のガソリン車や家電までその範囲を広げてしまい、結局のところ、たんなる景気対策になってしまった。もしそのような対応がとられていたなら、電力不足に悩む日本のエネルギー事情は、少し異なったものになっていたのではないだろうか。
◇製造業とサービス業を分ける愚◇
◇日本は「三種の神器」を活かせるか◇
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110516-00000001-voice-bus_all

■海外ニュース
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<定置用電源>
●クリアエッジ社、公営住宅のカンブリアン・センターに燃料電池ユニットを販売(2011年03月25日)

 高齢者と身体障害をもった成人に住宅を提供している公営住宅施設であるカンブリアン・センター(Cambrian Center)は、米国再生・再投資法からの120万ドルを資金にして、二酸化炭素の排出を抑制してエネルギー効率をよくするためのエネルギー源と建物の改修に着手した。この改修工事には、クリアエッジ・パワー社(ClearEdge Power)の5kW級燃料電池4基の設置を始めとして、設計し直したクール・ルーフ(cool roof)、窓とガラスの引き戸や24のユニットにある冷蔵庫のエネルギー効率の改善が含まれている。燃料電池は施設の20%の電力と50%の温水を提供する予定である。
http://www.businesswire.com/news/home/20110325005699/en/Senior-Disabled-Adult-HUD-Facility-“Green”-1.2〔参考1〕カンブリアン・センター(Cambrian Center) 1981年に設立。11のスタジオと139のワンルームベットの部屋がある。シリコンバレーの中心の住宅街にあるのが売り。http://www.emporis.com/application/?nav=image&lng=8&id=465652  に外観と所在地の航空写真がある。また、センターのウェブサイトには内部の写真が載っている。日本の高齢者および障害者住宅とは大違いだ。http://www.cambriancenter.org/index.html米住宅都市開発省(Department of Housing and Urban Development:HUD)の家賃補助プログラム「セクション8」によって助成金が支払われており、居住者は収入に応じて家賃を払う。(「セクション8」については→ http://www.jassi.org/help_benefits_8.html)〔参考2〕クールルーフ(cool roof) 太陽エネルギーの反射率が高く、放熱効果も高い材料を用いた地球温暖化対策用の白っぽい屋根。(英辞郎)

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆福岡水素エネルギー人材育成センター【再掲】
●第11回経営者コース

 水素・燃料電池の基礎から定置用燃料電池分野への参入のために求められること、国内外のビジネス動向までを一流の講師陣が具体的、かつ丁寧に解説します。

 施設見学では、普及が進む家庭用燃料電池エネファーム、2015年の市場化を待つ燃料電池自動車、九州大学水素ステーションをご覧いただきます。
 交流会と併せて、情報収集・人脈形成にご活用ください!!
◇対象:水素関連分野への新規参入を目指す企業の経営幹部等
◇日程:6月2日(木)12:50〜17:10
◇会場:九州大学伊都キャンパス (福岡市西区元岡744番地)
◇定員:40名(定員に達し次第、募集を締め切ります)
◇締切:5月20日(金)
◇受講料:3000円/人(交流会費2,000円)
◇コースの詳細はこちら(福岡水素エネルギー戦略会議HP)
 http://www.f-suiso.jp/11th_keieisha.html
◇受講申込みはこちら(申込フォームが開きます)

 https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20110408095321
●福岡水素エネルギー人材育成センター 平成23年度の開催予定
今年度から、新たに「経営者(燃料電池自動車)コース」を追加。従来の「経営者コース」「技術者育成コース」「高度人材育成コース」も新たなカリキュラムを加えて開催します!
◇平成23年度の開催予定はこちら(福岡水素エネルギー戦略会議HP)
 http://www.f-suiso.jp/jinzai.html

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