燃料電池ワールド Vol.872 (2011/03/04 08:56)

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□燃料電池ワールド Vol.872
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■2011年03月04日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2011年03月02〜03日のWEB LINK NEWS
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2011/03/02 【台湾】【旬に直撃】価格先導し世界シェア6割へ:エヌ・ピー・シー 隣良郎社長(NNA)

 太陽電池モジュール製造装置で世界最大手のエヌ・ピー・シー(東京都荒川区)は台湾のすべての太陽電池メーカーへ納入している。シェアをさらに伸ばし、圧倒的な生産量でコストを引き下げる「コストリーダーシップ戦略」を今後も継続する。太陽電池業界は今年から企業、国・地域ごとに「グリッド・パリティー」が実現する段階に来た。戦略の背景を隣(ちかき)良郎社長に聞いた。

 ――各国・地域の政策的後押しに加え、今年からはグリッド・パリティーが実現し始めるというのが業界全般の見方だ。

 太陽電池市場は、補助金などの政府の支援、グリッド・パリティーの両方を加味して、今後も年平均20?30%の勢いで伸びるだろう。グリッド・パリティーは今年から2013年にかけて実現していくと予想されている。

 再生可能エネルギーは、太陽電池も風力も燃料電池もすべて共存していくだろう。どれも長所と短所があるからだ。しかし太陽電池は、例えば日本なら家庭用システムで200万円を切るものが出てきた。土地付きで自宅を購入すれば、費用は全体の5%未満に過ぎず、値ごろ感のある水準へ下がってきた。再生エネのうち、太陽光発電が一番いいポジションにいる。全世界の発電量のうち、太陽光発電によるものは数%にも満たない。伸びる余地はまだまだ大きい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110302-00000010-nna-int

2011/03/02 京滋企業、環境配慮型技術をPR エネルギー総合展開幕(京都新聞)

 世界最大級のエネルギー総合展「新エネルギーウイーク2011」(リードエグジビションジャパン主催)が2日、東京都の東京ビッグサイトで始まった。29カ国1680社が出展、4日まで商談を繰り広げる予定で、京滋企業も来場者に対し、環境負荷の少ない発電システムなど自社技術を売り込んだ。

 燃料電池開発のアクアフェアリー(京都市西京区)は、スマートフォン(多機能携帯電話)をはじめとするモバイル機器の充電用小型燃料電池を出展した。水と水素化カルシウムを混ぜて水素を発生、酸素を吸い込む発電セル(基幹部品)と反応させて発電する仕組みで、4月に発売予定で、燃料電池の部材メーカーなどが次々に注文した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110302-00000032-kyt-l26
※写真あり

2011/03/03 「バッテリー ジャパン(第2回国際二次電池展)」開催(Impress Watch)
■FC EXPOでは燃料電池車の展示や試乗会を開催

 「JHFC(水素・燃料電池実証プロジェクト)」ブースで展示されている燃料電池車は、昨年の展示に比べ数が少なく、こぢんまりとした印象。展示車両は、トヨタ自動車「FCHV-adv」、日産自動車「X-TRAIL FCV」のカットモデル、本田技研工業「FCXクラリティ」の3台。

 展示されていた「FCHV-adv」「X-TRAIL FCV」「FCXクラリティ」の3台と、マツダ「プレマシーハイドロジェンREハイブリッド」を合わせた4台の試乗も行われていた。この試乗は助手席と後部座席に3名が乗車し、会場である東京ビッグサイト周辺の一般道を走行するもの。走行時間は10分程度だが、数少ない燃料電池車に乗るチャンスとして見逃せない。人気は「FCHV-adv」「FCXクラリティ」の2台。試乗時間を予約して整理券をもらい、時間になったら試乗会場に集合する。今回は日産自動車「X-TRAIL FCV」に試乗した。

 アイドリングでエンジン音が聞こえないのはもちろんのこと、走行中の車内は静か。タイヤから出るロードノイズや周囲の音の方が気になる。そして、想像していたより加速が良かった。エンジンのようなトルク曲線に沿った加速ではなく、いかにもモーターといったリニアに加速感が独特だ。試乗は予約制なので、試乗したいなら入場後真っ先に試乗の受付を済ましたい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110303-00000053-impress-ind
※写真あり

2011/03/03 【ジュネーブモーターショー11】VWの未来…ジウジアーロ、小型PHVスポーツを公開(レスポンス)

 フォルクスワーゲンに隣接する場所にブースを構えたイタルデザイン・ジウジアーロ。フォルクスワーゲングループの傘下に入って以降、初のコンセプトカーを披露した。

 そのひとつが、『テックス』(TEX)。テックスとは、1948年にイタリアで刊行された人気漫画シリーズに由来するネーミングだ。

 テックスは、欧州Aセグメントに属する小型2ドアクーペのスタディモデル。『シロッコ』をコンパクトにしたようなフォルムが特徴で、全長は4000mmを切り、全幅は1750mm、全高は1355mm。『ポロ』(全長3995×全幅1685×全高1475mm)と比較しても、全長はほぼ同じだ。

 プラットホームは、フォルクスワーゲングループが2012年に導入予定の次世代「MQB」を採用。このMQBは、ガソリン、ディーゼルはもちろん、ハイブリッド、LPG、CNG、燃料電池と、さまざまなパワートレインの搭載を可能にするフレキシブル性を持つ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110303-00000024-rps-ind
※写真あり

2011/03/03 【インド】物品増税で衣類など値上げも:予算案、自動車は据え置き(NNA)

 2011/12年度(11年4月?12年3月)の国家予算案を受けて衣類、航空券、治療費などの値上げが見込まれている。一方、自動車は物品税の据え置きが盛り込まれたほか、電気自動車(EV)のバッテリー輸入減税の延長、ハイブリッド車の国内生産への優遇措置などが提案された。ムカジー財務相は、製造業の国内総生産(GDP)比率が向こう10年で16%から25%に拡大すると予想されることから、規制緩和を目指すと強調した。

 自動車は、事前に物品税が引き上げられると予想されていたものの据え置きが盛り込まれた。自動車関連では、環境保護対策として電気自動車のバッテリー輸入減税を延長するほか、燃料・水素電池を搭載した車両の物品税を10%に据え置いている。ハイブリッド車については、関税と特別相殺関税を撤廃するほか、国内での生産を誘致するために物品税を5%にすると提案した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110303-00000016-nna-int

2011/03/03 再生可能エネルギー、2050年に石油の完全な代替品(サーチナ)

 世界自然保護基金(WWF)は北京で新たな研究報告を行い、2050年までに、世界のエネルギー需要は、経済的で再生可能なクリーンエネルギーで全てまかなう事ができるという見方を示した。1日付で中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

 現在の地球のエネルギーは80%が化石燃料(石炭・石油・天然ガス)からつくられている。報告では2050年までに化石燃料、核エネルギーや従来の生物エネルギーは完全に廃止されるだろうと推測した。

 今後数十年で地球の人口は大幅に増加し、盛んになっていく工業、航空業、そして旅行業が多大なエネルギー消費もたらすだろう。しかし、エネルギー効率は向上していくため、2050年の地球全体のエネルギー需要は2005年より15%下がると見られている。その頃には、電力・輸送・工業・家庭で使用するエネルギーを含む世界エネルギー需要の95%が再生可能なエネルギーでまかなわれる。

 また、再生可能エネルギーの増加とエネルギー消費の減少により、エネルギー供給がもたらすCO2の排出量が1990年に比べ80%以上減少すると予測されている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110303-00000054-scn-bus_all

■海外ニュース
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<輸送>
●バラード社、ブラジルのバス配送業者から受注(2011年01月05日)

 バラード・パワーシステムズ社(Ballard Power Systems)は、Tuttotrasporti社に3基の燃料電池モジュールを供給する契約を受注した。Tuttotrasporti社はブラジル最大のハイブリッド路線バスの配送業者であり、この契約は、ブラジルの公共輸送機関によって操業されるゼロエミッションバスに燃料電池が使われることを意図している。
http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml?c=76046&p=irol-newsArticle&ID=1513361&highlight=

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆次世代汎用主力FCの座を目指して--固体酸化物形燃料電池「SOFC」の新展開【再掲】
http://www.nts-book.co.jp/seminar/03/s03.html

 固体酸化物形燃料電池(SOFC)は、従来型SOFCの大型・高温連続運転で実用化されたことから、小型高効率性はじめ新規ニーズに合致すべく、高性能かつ汎用性を高めるための研究開発が活発に進められています。特に、家庭用コジェネシステムなどへの適用を主な対象として、あるいは自動車など輸送機関への適用可能性の検討では、世界的にも大変期待が高まっています。

 本セミナーでは、固体酸化物形燃料電池「SOFC」の新しい展開について、研究の第一線で開発に取り組む研究者・技術者が2日間にわたり現状から最新技術動向までを体系的に講演します。
◇日 時
1日目(Aコース)2011年3月8日(火) 9:50?16:40
2日目(Bコース)2011年3月9日(水) 9:30?16:45
◇会 場 ホテル機山館 地下会議室 <東京都文京区本郷4-37-20>
◇受講料 (A&Bコース)2日申込みの場合 71,820円(1人/税込み)

     (AorBコース)1日申込みの場合 49,560円(1人/税込み)
◇プログラム概要
【1日目(3月8日)】
第1講 固体酸化物電解質形燃料電池の材料開発動向
  石原 達己氏(九州大学大学院)
第2講 マイクロ固体酸化物型燃料電池の開発と実用化への課題
  鈴木 俊男氏(産業技術総合研究所)
第3講 固体酸化型燃料電池用電極開発とシミュレーション解析
  鹿園 直毅氏(東京大学生産技術研究所)
第4講 NTTにおける固体酸化物形燃料電池の開発
  林 克也氏(日本電信電話)
第5講 SOFCの自動車・補助電源としての適用可能性
  恩田 和夫氏(豊橋技術科学大学)
【2日目(3月9日)】
第6講 家庭用SOFCの革新技術と東京ガスのハイブリッドFC開発への取り組み
  矢加部久孝氏(東京ガス)
第7講 耐久性向上へ向けたSOFCのセル・スタック温度および熱応力分布解析
  中島 裕典氏(九州大学大学院)
第8講 アンモニアを燃料に用いたSOFC開発への取り組み
  吉田 洋之氏(関西電力)
第9講 固体酸化物形燃料電池実証研究(NEDO)の取り組み
  深江 守氏(新エネルギー・産業技術総合研究機構)
第10講 SOFCおよびPEFCにおける直接型燃料電池の研究開発動向と今後の展望
  中川 紳好氏(群馬大学大学院)
第11講 燃料電池の実用化ポテンシャルとその課題?SOFCを中心に?
  水崎純一郎氏(東北大学多元物質科学研究所)
◇詳細・申し込み http://www.nts-book.co.jp/seminar/03/s03.html
◇主 催 株式会社エヌ・ティー・エス http://www.nts-book.co.jp/

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