燃料電池ワールド Vol.870 (2011/02/28 08:50)

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□燃料電池ワールド Vol.870
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■2011年02月28日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

※急なことですが飲み会をやります。参加自由ですので、どなたでもどうぞ。

 FC EXPOの時期になると各種の講演会などが目白押しになります。久しぶりに会う人もいれば、新しく知り合いになる人も増えて、人の輪の広がりが魅力です。

 そこで、FC EXPOの会期中にダベリングをやる飲み会をセットしました。参加自由ですので、どなたでも直接下記の店に来て、燃料電池のことを話し合いませんか?
○日時:3月3日(木)午後6時30分から
○場所:養老の滝新橋店(JR新橋駅烏森口のガード下の店です。電話03-3571-3987 先発は6時頃から「燃料電池」の名前で場所を確保しています)
○飲み代:割り勘(3000円くらいかな?)
○急な連絡は、080-5389-3435(坂本)の携帯に。

■燃料電池関連イベント
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☆次世代汎用主力FCの座を目指して--固体酸化物形燃料電池「SOFC」の新展開【再掲】
http://www.nts-book.co.jp/seminar/03/s03.html

 固体酸化物形燃料電池(SOFC)は、従来型SOFCの大型・高温連続運転で実用化されたことから、小型高効率性はじめ新規ニーズに合致すべく、高性能かつ汎用性を高めるための研究開発が活発に進められています。特に、家庭用コジェネシステムなどへの適用を主な対象として、あるいは自動車など輸送機関への適用可能性の検討では、世界的にも大変期待が高まっています。

 本セミナーでは、固体酸化物形燃料電池「SOFC」の新しい展開について、研究の第一線で開発に取り組む研究者・技術者が2日間にわたり現状から最新技術動向までを体系的に講演します。
◇日 時
1日目(Aコース)2011年3月8日(火) 9:50?16:40
2日目(Bコース)2011年3月9日(水) 9:30?16:45
◇会 場 ホテル機山館 地下会議室 <東京都文京区本郷4-37-20>
◇受講料 (A&Bコース)2日申込みの場合 71,820円(1人/税込み)

     (AorBコース)1日申込みの場合 49,560円(1人/税込み)
◇プログラム概要
【1日目(3月8日)】
第1講 固体酸化物電解質形燃料電池の材料開発動向
  石原 達己氏(九州大学大学院)
第2講 マイクロ固体酸化物型燃料電池の開発と実用化への課題
  鈴木 俊男氏(産業技術総合研究所)
第3講 固体酸化型燃料電池用電極開発とシミュレーション解析
  鹿園 直毅氏(東京大学生産技術研究所)
第4講 NTTにおける固体酸化物形燃料電池の開発
  林 克也氏(日本電信電話)
第5講 SOFCの自動車・補助電源としての適用可能性
  恩田 和夫氏(豊橋技術科学大学)
【2日目(3月9日)】
第6講 家庭用SOFCの革新技術と東京ガスのハイブリッドFC開発への取り組み
  矢加部久孝氏(東京ガス)
第7講 耐久性向上へ向けたSOFCのセル・スタック温度および熱応力分布解析
  中島 裕典氏(九州大学大学院)
第8講 アンモニアを燃料に用いたSOFC開発への取り組み
  吉田 洋之氏(関西電力)
第9講 固体酸化物形燃料電池実証研究(NEDO)の取り組み
  深江 守氏(新エネルギー・産業技術総合研究機構)
第10講 SOFCおよびPEFCにおける直接型燃料電池の研究開発動向と今後の展望
  中川 紳好氏(群馬大学大学院)
第11講 燃料電池の実用化ポテンシャルとその課題?SOFCを中心に?
  水崎純一郎氏(東北大学多元物質科学研究所)
◇詳細・申し込み http://www.nts-book.co.jp/seminar/03/s03.html
◇主 催 株式会社エヌ・ティー・エス http://www.nts-book.co.jp/

■2011年02月25〜27日のWEB LINK NEWS
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2011/02/25 家庭用燃料電池、価格の壁に挑む 200万円台…普及へ相次ぐ値下げ(フジサンケイ ビジネスアイ)

 日本発の次世代エネルギーシステムとして期待される家庭用燃料電池「エネファーム」の一部製品が、4月から200万円台に値下がりする。エネファームを使えば光熱費を節約できるという。だが、この価格水準ではまだ元を取ることができず消費者にとって魅力は薄い。燃料電池産業はまだ揺籃(ようらん)期にあり、政府による支援継続を求める声は強い。

 JX日鉱日石エネルギーは24日、エネファームの現行品の値下げと新商品を発表した。4月から現行品を60万円値下げし270万?280万円にする。10月には、電解質にセラミックを使う固体酸化物形燃料電池(SOFC)を世界で初めて発売する。従来品より40%小型化し、世界最高水準の定格発電効率45%を達成したという。価格は270万円だ。

 東京ガスも、パナソニックとの共同開発でシステムの簡素化や基幹部品の小型化を実現し、希望小売価格をこれまでより約70万円安い276万1500円に引き下げた新製品を4月から発売する。東京ガスの岡本毅社長は「エネファームは家庭での温暖化対策の切り札だ」と話し、新製品投入が市場普及の弾みとなることに期待を寄せている。

 しかし環境性を別にして、単純な費用対効果だけをみれば、4月以降もエネファームは“お得”な商品とはいえない。2011年度政府予算案に計上された1台当たり最大105万円の補助金を使っても、消費者負担は工事費を含め200万円弱。エネファーム設置で光熱費を年5万?6万円節約できるというが、耐用年数の10年間使い続けても購入費用を賄えない。「今のところは環境意識が高いお客が主なターゲット」(関係者)だ。

 実際、「販売現場では、相当の値引きがされてきたようだ。そうでなければ売れない」と、JXエネルギーの荒木康次・新エネルギーシステム事業本部長は打ち明ける。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110224-00000000-fsi-bus_all

2011/02/25 JX日鉱日石エネルギー、家庭用燃料電池のラインアップ拡充(レスポンス)

 JXエネルギーは現在、家庭用燃料電池システムとして家庭用固体高分子形燃料電池システム(PEFCシステム)を販売しているが、より発電効率が高い家庭用SOFCシステムを10月から発売する。今回、石油ファンヒーターで培った量産化技術を持つダイニチ工業に生産を委託、JXエネルギーの家庭用SOFCシステム技術を融合することで、相乗効果を追求する。
 ダイニチでは、4月から家庭用SOFCシステムを製造する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110225-00000006-rps-bus_all

2011/02/25 ダイニチ工業が反発、家庭用固定酸化物形燃料電池の生産を好感(サーチナ)

 ダイニチ工業が4日ぶりに反発している。24日に、JX日鉱日石エネルギーと、今年10月発売予定の家庭用固体酸化物形燃料電池(SOFC)システムに関し、製造委託の協力関係を構築することにしたと発表したことが買い手がかりとなっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110225-00000015-scn-biz

2011/02/25 出光興産、成田水素ステーションを運用開始(レスポンス)

 出光興産は、水素供給・利用技術研究組合(HySUT)が実施する「水素ハイウェイプロジェクト」の一環として、成田国際空港内に建設した「成田水素ステーション」を2月26日から運用開始する。

 出光興産は、これらの車両に水素を供給する水素ステーションとして羽田水素ステーション、東京・杉並水素ステーションに続く3カ所目となる成田水素ステーションの運用を開始する。

 出光興産が建設・運用をHySUTから受託した成田水素ステーションは、成田国際空港内に立地し、成田空港と都心の間を運行する燃料電池ハイヤーなどに水素を供給する。

 成田水素ステーションで供給する水素は、同社の千葉製油所で製造した水素を99.99%以上に純度をあげ、水素ボンベで運ぶ。蓄ガスは300リットルを10本で、充填圧力は35MPa。
 3月8日に成田水素ステーションの開所式を行う。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110225-00000046-rps-bus_all
※図あり

2011/02/26 レアアース、リサイクルなど設備投資 脱中国依存へ官民1100億円(フジサンケイ ビジネスアイ)

 経済産業省は25日、ハイテク製品に欠かせないレアアース(希土類)の中国依存からの脱却を目指し、使用量削減やリサイクル関連の設備投資を計画する企業の160事業を対象に、総額331億円の補助金を交付すると発表した。企業の設備投資額と合わせて総額1100億円を投じる。日本は年間約3万トンの国内需要の9割を中国から輸入しているが、官民一体で対策を進め、数年後には需要の3分の1に当たる約1万トンの使用量を削減する考えだ。
■レアアース設備導入補助金の対象事業
スズキ        電動二輪車、燃料電池二輪車などの「要素技術」先行開発
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110225-00000012-fsi-bus_all

2011/02/27 家庭用燃料電池普及のカギとは(サーチナ)

 低炭素社会へ向けての切り札的存在と言っても過言ではない「家庭用燃料電池」。普及のカギは消費者の負担が少ないコストの早期実現である。

 家庭用燃料電池は2つのタイプが存在することで、市場で競争されることになり、性能アップや小型化はますます進むだろう。しかし、普及に最も重要なファクターとなる価格に関しては補助金(最大で130万円※平成22年度実績)を利用しても140万円程の商品金額、そして工事費やメンテナンス費用などの個人負担があり、一般消費者の導入にはまだまだハードルが高い。耐用年数10年と言われる燃料電池のコストを償却できない現実は、普及のブレーキになっていることは間違いない。

 そんな現状の中、住宅メーカーでは大手の積水ハウスが家庭用燃料電池を搭載した住宅を積極的に販売している。平成22年度においては2月から12月までに、2732棟の販売実績を上げており、これは実に全国における設置予定台数の4割以上を占める数字だ。このデータを見る限り、住宅業界では積水ハウスが同システム普及に相当な力を注いでいるのが分かる。

 家庭用燃料電池の普及には、まず商品の低価格をさらに進める事が大前提となるが、住宅の新築・建替えは導入のタイミング的には一番適しており、いち早く普及のために先陣を切った住宅メーカーの担う役割は大きい。給湯器としては高額な商品であるだけに、消費者へのメリットを分かりやすく伝える広報活動は、普及への側面支援としては最重要なものとなる。そして年々減少する補助金が足かせにならないよう、政府がバックアップすることも欠かせない条件だ。

 普及に向けて、官民一体でのプロジェクト意識を持たないことには、技術力をアピールするだけに終わってしまうだろう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110227-00000021-scn-bus_all

■海外ニュース
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<輸送>
●トヨタ自動車、米国と日本で燃料電池自動車FCHVアドバンスドの計画(2011年01月11日)

 トヨタ自動車(Toyota Motors)の米販売子会社、米国トヨタ販売(Toyota Motor Sales, USA, Inc.)は今後3年間にカリフォルニア州とニューヨーク州の両州で、大学や民間会社、政府機関に燃料電池自動車「FCHVアドバンスド(Fuel Cell Hybrid Vehicle - Advanced (FCHV-adv)」を100台以上リース販売して実証試験を行う予定である。そして、新しい水素ステーションを使えるようにしながら、新たな地方とパートナーが加えられる。

 トヨタの燃料電池車FCHVアドバンスドはまた、成田空港を拠点とする全日本空輸株式会社(All Nippon Airways Co., Ltd.)の国際線旅客サービスに提供され、欧米路線の顧客の送迎に使用される。
http://pressroom.toyota.com/pr/tms/toyota/toyota-fuel-cell-vehicle-demonstration-151146.aspx

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆水素貯蔵材料フォーラム2011【再掲】
 http://unit.aist.go.jp/energy/hydro-star/hsforum2011.html

 燃料電池自動車と水素スタンドの商用化を2015年に開始する事を目指して研究開発が急ピッチで進められています。しかし、水素の貯蔵輸送に関しては、未だに課題が多く残されています。

 水素貯蔵材料は、コンパクトに水素を輸送貯蔵できるため、注目されていますが、重量、作動温度、耐久性等で改善が必要とされています。そこで、水素貯蔵材料の現状を把握すると共に将来の展望を描くために「水素貯蔵材料フォーラム2011」を開催することにいたしました。
◇日 時:3月1日(木)13:00?17:00
◇場 所:東京国際交流館 国際交流会議場(東京都江東区青海2-2-1)
     http://www.tiec.jasso.go.jp/info/map.html
◇参加費:無料
◇定 員:250名(定員になり次第締切)
【講演概要】
「水素貯蔵材料に関わるNEDO事業の推進について」(仮題)

 細井敬氏((独)NEDO技術開発機構新エネルギー部燃料電池・水素グループ)「水素貯蔵材料先端基盤研究事業の最新状況」(仮題)

 秋葉悦男氏((独)産業技術総合研究所エネルギー技術研究部門客員研究員(プロジェクトリーダー))
「水素貯蔵材料に期待するもの」(仮題)
 広瀬雄彦氏(トヨタ自動車株式会社)
「水素の配送の現状と将来」(仮題)
 小堀良浩氏(JX日鉱日石株式会社)
「ハイブリッドタンクの開発と課題」(仮題)
 角掛繁氏(日本重化学工業株式会社)
「水素貯蔵材料開発と中性子散乱」

 大友季哉氏(高エネルギー加速器研究機構教授 (プロジェクトサブリーダー))【パネルディスカッション】
・司会:秋葉悦男氏((独)産業技術総合研究所 エネルギー技術研究部門 客員研究員(プロジェクトリーダー))
・パネリスト:(8名 五十音順)
 経済産業省資源エネルギー庁燃料電池推進室

 岡崎健氏(東京工業大学大学院教授(前水素エネルギー協会会長))
 尾上清明氏(九州大学大学院特任教授)
 小堀良浩氏(JX日鉱日石エネルギー株式会社)
 坂口順一氏(千代田化工建設株式会社)
 阪口善樹氏(サムテック株式会社)
 広瀬雄彦氏(トヨタ自動車株式会社)
 細井敬氏((独)NEDO技術開発機構新エネルギー部)
◇申し込み:http://unit.aist.go.jp/energy/hydro-star/hsforum/regist.html
◇お問い合わせ:独立行政法人産業技術総合研究所水素貯蔵材料先端基盤研究事業(HYDRO★STAR)推進室(担当窓口:延島)
   TEL/FAX:029-861-4476
   E-mail:hydro-star@m.aist.go.jp
◇主 催:独立行政法人産業技術総合研究所、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構

☆FC EXPO 2011(第7回国際水素・燃料電池展)【再掲】
http://www.fcexpo.jp/
◇日 時:2011年3月2日(水)?4日(金)
◇場 所:東京ビッグサイト
◇主 催:リード エグジビション ジャパン株式会社
◇共 催:水素エネルギー協会(HESS)、燃料電池開発情報センター(FCDIC)

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