燃料電池ワールド Vol.856 (2011/02/07 10:01)

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□燃料電池ワールド Vol.856
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■2011年02月07日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2011年02月04〜06日のWEB LINK NEWS
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2011/02/04 送迎サービスに燃料電池車=全日空が成田で実験(時事通信)

 全日本空輸は4日、国際線のファーストクラスとビジネスクラスの一部旅客向け送迎サービスに1月29日から2台導入している燃料電池自動車を、成田空港で報道陣に公開した。経済産業省の水素利用社会システム構築実証事業の一環として取り組む実験で、高速道路を経由する長距離の定期車両運行に燃料電池車を使うのは全国で初めて。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110204-00000119-jij-bus_all

2011/02/05 家まるごとCO2±0 パナ・三洋が総力結集(産経新聞)

 パナソニックが、省エネ性能を高めた家電製品と、太陽電池、蓄電池をネットワークでつなげる「家まるごと CO2±0(ゼロ)のくらし」の戦略を強化している。今春に完全子会社化する三洋電機とパナソニック電工の製品群との連携を強化し、2010年代前半にも家庭から排出する二酸化炭素(CO2)排出ゼロを目指す。昨年10月にはモデルハウスとして開始した「エコアイディアハウス」をリニューアルし、他社に先駆けて環境配慮型住宅の新しい形を提示し始めた。

 エコアイディアハウスは、東京都江東区の「パナソニックセンター東京」内に2009年4月にオープンした。掲げたコンセプトは「家まるごと CO2±0」。1990年の一般家庭での家電製品が排出するCO2の量を100%としたときに、2010年代前半にはその量を「実質的に」ゼロにする取り組みだ。提案型のショールームの役割を持つため、入場無料で一般公開もしている。

 CO2をゼロにするために、まず冷蔵庫など家電製品や照明機器などの製品では、使用時のCO2排出量を90年比で35%まで削減するほか、これら製品のエネルギー消費を管理するシステムも導入した。ただ、製品を使用する限りは電力消費は避けられないため、三洋電機製の高効率太陽電池や燃料電池で「発電」、さらに家庭用リチウムイオン電池で「蓄電」を組み合わせることで実質ゼロを実現する仕組みだ。

 CO2排出ゼロを目指す住宅は住宅メーカーなどからも出始めているが、パナソニックグループは家電製品から蓄電池、そして住宅までをグループ内に抱え、総合的な提案をできるのが強みといえる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110205-00000507-san-bus_all

2011/02/05 紀州口熊野マラソン:究極のエコカー、審判長車に採用--上富田であす /和歌山(毎日新聞)

 上富田町で6日に行われる第16回紀州口熊野マラソンで、ホンダの燃料電池電気自動車「FCXクラリティ」=写真、ホンダ提供=が審判長車を務める。

 今回の大会はウオーキング(約4・5キロ)が新設されて6種目25部門であり、5035人の参加が予定されている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110205-00000151-mailo-l30

2011/02/05 スエズ運河閉鎖なら原油が200ドルに上昇も=ベネズエラ石油相(ロイター)

 [カラカス 4日 ロイター] ベネズエラのラミレス・エネルギー・石油相は4日、エジプト情勢の影響でスエズ運河が閉鎖された場合、原油価格が1バレル=200ドルに上昇する可能性があるとの見方を示した。

 同時に、現時点ではそのような状況が発生している兆候は見られないと付け加えた。

 また「原油が公正な水準に達しつつあると考えている。われわれは価格を1バレル=100ドルに維持していく」と語った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110205-00000075-reu-int

2010/02/05 NY原油、100ドル視野に=地政学リスクが相場左右(時事通信)

 【ニューヨーク時事】ニューヨーク原油先物相場が目先1バレル=100ドルの大台を目指して上げ足を速めるのではないかとの観測が、市場関係者の間で広がっている。

 原油相場は2008年7月に、取引途中の史上最高値147.27ドルを付けた後、米金融危機などに伴う景気悪化で09年初めには一時、30ドル台に沈んでいた。しかし、その後は再び上昇傾向に転じ、現在は90ドル前後の水準で高止まりしている。

 エコノミストの間ではこれまで、(1)日米欧の追加金融緩和に伴う投機資金の流入(2)新興国の旺盛なエネルギー需要(3)米欧を中心とした今冬の寒波―などが原油相場の押し上げ要因とみられていた。現在はこれらにエジプト情勢が加わり、「地政学リスクが原油相場を大きく左右する要因」(英バークレイズ・キャピタル)となっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110205-00000081-jij-int

■海外ニュース
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<輸送>
●燃料電池トラック、カリフォルニアの2つの港で実証へ(2010年12月16日)

 2台のプラグイン電気/水素燃料電池トラックがまもなく、ロングビーチ港とロサンゼルス港で18カ月間の実証試験を行う予定である。カリフォルニア州エルセガントに本社を置くビジョン・モーター社(Vision Motor Corporation)は、大型牽引トラック1台とターミナルトラクター1台を提供する。この100万ドルの事業に対してそれぞれの港湾局では、技術開発プログラム(Technology Advancement Program)による資金から21万2500万ドルを提供することで合意した。
http://www.portoflosangeles.org/newsroom/2010_releases/news_121610_fuelcelltrucks_release(v7).pdf〔訳註〕プラグイン電気/水素燃料電池トラックは、基本は電気トラックで、燃料電池はバッテリーを充電するために使われる。この方法で、このトラックは無燃焼、無排出の完全なゼロエミッションとなる。
〔参考〕このニュースの背景には、2006年9月に策定されたカリフォルニア州の温暖化解決法(SB3 2 :G l o b a l W a r n i n g S o l u t i o n s A c t o f 2 0 0 6)を踏まえて、ロサンゼルス/ロングビーチ両港湾局が同年11月に策定した「サンペドロ湾空気清浄化計画(S a n P e d r o B a yP o r t s C l e a n A i r A c t i o n P l a n:C A A P)」がある。

 この計画は、5年以内に大気汚染度(主に、P M/微粒子物質、N O x / 窒素酸化物、S O x / 硫黄酸化物の3種有害物質による混合汚染) を4 5%削減することを目標として、両港を使用するトラック、鉄道、荷役機器、船舶から排出される排ガスに対して新たな環境基準を設定し、環境対応の機器・燃料の導入・使用や船舶の減速運航等を実施している。

 トラック対策としては、以下のような手順を踏んで、両港地区のコンテナターミナルを使用するトラックから排出される有害ガス( P M / N Ox / S O x )を2012年までに80 %削減することを目指している。

 第一段階 2008年10 月1日以降、1989年以前製造のエンジンを搭載したトラックの港湾エリア立ち入りを禁止。

 第二段階 2010年1月1日以降、1993年以前製造のエンジンを搭載しているトラックの港湾エリアの立ち入りを禁止。

 第三段階 2012年1月1 日以降、2007年連邦基準を満たすトラック以外の立ち入りの禁止。

 更には、石油燃料以外のエネルギーを利用した機器、たとえば、L N G 、H y b r id、電気等をエネルギー源としたトラックの導入の誘致推進も計画に盛り込まれている。

 2 0 1 0年2月現在で、ターミナル の般出入に使用されるトラックのうち、C l e a n T r u c k による運送が、L A 港で8 4 % 、L B港で7 7 % となったと港湾局は報告している。

 これらの措置は、単に地球温暖化に対するものだけではなく、車、船舶等から排出される排ガスの中に含まれるPM(粒子状物質)が、癌、喘息、その他の肺疾患を引き起こすという健康被害に対処することも大きな要因となっている。

 詳しくは、以下のURLをご覧下さい。〔参考〕に書いたのは、その抄訳です。
http://www.yokohamaport.org/portal/kaigaidaihyounews/usa1009.pdf

■情報提供(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆『現代化学』2011年2月号(発売中,800円)【再掲】
「次世代リチウムイオン電池の最前線〜新型リチウム―空気電池の開発〜」記事執筆:産業総合技術研究所 周 豪慎博士
【記事の要点】

 長距離運転が可能な電気自動車に搭載するには、現行のリチウムイオン電池では容量が不十分です。そこで、理論的に大容量が可能な「リチウム―空気電池」が次世代電池の有力候補として注目されています。

 周博士らは、リチウムイオン電池と燃料電池のよいところを組み合わせ,正極区域を燃料電池型とした「燃料電池型リチウム―空気電池」を提案・開発しています。

 リチウムのリサイクル利用も念頭に置いたユニット構成についても触れています。
○提供元 月刊誌『現代化学』編集室 TEL:03-3946-5311
○直接予約購読のお申込みはこちら↓
http://www.tkd-pbl.com/news/nc243.html

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆第5回イワタニ水素エネルギーフォーラム【再掲】
http://www.iwatani.co.jp/jpn/information/detail.php?idx=1141
●東京会場
◇日 時:2011年2月24日(木)13:00?17:00
◇場 所:東京国際フォーラム(東京都千代田区丸の内)
◇参加費:無料
◇定員:400名(定員になり次第締切)
【講演概要】
「2015年水素ステーションと燃料電池自動車の普及に向けて」
来賓挨拶

 飯田健太氏(経済産業省資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部新エネルギー対策課燃料電池推進室長)
特別講演「トヨタの燃料電池自動車の開発と挑戦」

 河合大洋氏(トヨタ自動車株式会社第2技術開発本部FC開発部部長)特別講演 「ホンダの燃料電池電気自動車開発と水素社会に向けた取組み」

 守谷隆史氏(株式会社ホンダ技術研究所四輪R&Dセンター執行役員、第1技術開発室室長)
特別講演 「市場化を目指した燃料電池自動車の開発 コストと耐久性への挑戦」

 飯山明裕氏(日産自動車株式会社総合研究所EVシステム研究所所長)特別講演 「水素供給インフラの構築に向けて」

 吉田正寛氏(水素供給・利用技術研究組合理事長、JX日鉱日石エネルギー株式会社執行役員)
◇申し込み https://ssl.iwatani.co.jp/h2_forum/form/form.php?r=tokyo
○お問い合わせ イワタニ水素エネルギーフォーラム事務局(受付時間 平日9:00〜
17:30) TEL:03-5405-7030 FAX:03-5405-7022 http://www.iwatani.co.jp/jpn/
○主催 岩谷産業株式会社
○後援 おおさかFCV推進会議、財団法人大阪科学技術センター、社団法人関西経済連合会、水素エネルギー協会、水素供給・利用技術研究組合、財団法人地球環境産業技術研究機構、社団法人日本化学会、燃料電池実用化推進協議会、福岡水素エネルギー戦略会議、NPO法人PEM-DREAM

☆FC EXPO 2011(第7回国際水素・燃料電池展)【再掲】
http://www.fcexpo.jp/
◇日 時:2011年3月2日(水)?4日(金)
◇場 所:東京ビッグサイト
◇主 催:リード エグジビション ジャパン株式会社
◇共 催:水素エネルギー協会(HESS)、燃料電池開発情報センター(FCDIC)

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