燃料電池ワールド Vol.837 (2011/01/11 10:24)

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□燃料電池ワールド Vol.837
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■2011年01月11日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2011年01月07〜10日のWEB LINK NEWS
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2011/01/07 【EU】低排出車が最大成長分野:普及には補助金が不可欠、業界調査(NNA)

 世界の自動車業界のリーダーが今後5年間に最も成長すると予測する分野はハイブリッド車と電気自動車(EV)――。大手会計事務所KPMGが6日発表した調査でこうした結果が明らかになった。今後の投資でもこの分野の技術・製品開発を最も重視している。一方、政府の補助金なしでEVが従来車と競合できるようになるのは2015年以降と見ており、普及には公的な支援策が不可欠との見方が浮かび上がった。

 調査は世界の主な完成車、部品メーカー、ディーラーの経営者や幹部約200人を対象に実施。地域別には欧州・中東・アフリカが51%、アジア太平洋が27%、米州が22%だった。

 従来のガソリン・軽油以外の代替燃料技術で重要視する投資対象は、ハイブリッドが37%でトップ、以下、蓄電池によるEV(31%)、燃料電池を使ったEV(21%)と続く。バイオディーゼル(4%)や太陽光(4%)などを大きく引き離しており、重要な投資分野としてハイブリッドとEVが際立っている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110107-00000015-nna-int

2011/01/08 中国側から多額の報酬か…ルノー社スパイ事件(読売新聞)

 【パリ=林路郎】仏自動車大手ルノー社幹部が日産自動車と共同開発中の電気自動車(EV)の技術情報を社外に漏えいしたとされる事件で、仏誌ル・ポワン(電子版)は7日、3人のルノー社幹部が仏の下請け企業を通じて中国の自動車関連の交渉相手から接触を受け、海外の銀行口座に多額の報酬を得た可能性があると報じた。

 同誌は、漏れた情報がEVの燃料電池にかかわるもので、特許申請手続き前のものも含まれていたとしている。報酬が複数の銀行を通じて、最終的にスイスの口座に振り込まれたとの報道もある。一方、幹部社員のうち、EV開発の副責任者は弁護人を通じて「産業スパイとの批判を浴び、ぼう然としている」と述べ、関与を否定した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110108-00000462-yom-int

2011/01/09 ルノーCOO「技術の核心部は流出せず」(日本テレビ系(NNN))

 フランスの自動車大手「ルノー」の電気自動車に関する情報漏えい問題で、ルノーの最高執行責任者(COO)、パトリック・ぺラタ氏は「技術の核心部は流出していない」と述べた。  これは、ぺラタ氏がフランスの有力紙「ル・モンド」に語ったもの。それによると、内部調査の結果、「電気自動車の構造やコストに関する情報が外部に漏れた可能性があるものの、燃料電池やモーターなどの技術に関する重要情報や約200件の特許の情報は流出していない」という。

 今回の問題について、地元メディアは、情報が中国に流出した可能性を指摘しているが、ぺラタ氏は「ルノーは、国際的なプロ組織の犠牲になった」と述べるにとどまった。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20110109-00000005-nnn-int
※ニュース映像あり

2011/01/09 仏ルノーの情報漏えい事件に「わが国が巻き添えを食った」=中国(サーチナ)

 仏自動車大手のルノーは6日、「戦略上重要な地位」にある3人の幹部を、電気自動車に関する機密を漏えいしたとして無期限の停職処分にしたと発表した。仏ル・フィガロ紙は、「流出先は中国である」と報じ、その根拠として「中国の自動車企業がルノーに続いて、莫大な資金を自動車の燃料電池開発に投資したから」と報じた。環球時報が報じた。

 一方、仏レゼコー紙は7日、「中国を疑うのは時期尚早だ」と報道。情報漏えいの容疑がかけられている3人について、現時点ではいかなる外国企業や政府との関係も見つかっておらず、今回の漏えい事件は「会社内部から調査を始めるべき」だと主張した。

 また、ウィキリークスの公開文書によれば、フランスは欧州商業界の中でスパイ活動がもっともはびこっている国であり、ドイツ企業の幹部から「邪悪な帝国」とさえ呼ばれれていたという。環球時報は、「ルノー幹部のスパイ事件にわが国が巻き添えを食った」とのタイトルで関連ニュースについて報道した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110109-00000006-scn-cn

2011/01/10 ホンダのNSX後継スポーツカー HVかEVか、噂が乱れ飛ぶ(J-CASTニュース)

 ホンダが「ポストNSX」ともいえる次世代スポーツカーの開発に向け、具体的な検討を始めた。時代を先取りした環境対応と走行性能を両立した革命的なクルマとなるのは間違いない。

 V型エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドカー(HV)が最有力とみられるが、電気自動車(EV)となる可能性も高い。ホンダは燃料電池(FC)車の可能性も示唆するが、自動車業界やエネルギー業界ではFC車の開発熱は冷めており、実現の可能性は低いとみられる。
■発売は早くて3?4年後?

 発売は「早くて3?4年後」とされ、HVかEVか、はたまたプラグインハイブリッドか、ファンにはニューモデルの登場が今から楽しみだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110110-00000000-jct-bus_all

2011/01/10 「2020年に韓日中3カ国の全盛期」…現代経済研(中央日報日本語版)

 現代(ヒョンデ)経済研究院が、2020年に韓国・日本・中国が世界を主導する「北東アジア3カ国の全盛期」が開かれる、と予想した。同研究院が9日に発表した報告書「グローバル2020トレンド」でだ。

 研究院側は「韓日中3カ国が経済統合地域共同体を形成し、世界経済成長を主導するだろう」とし「3カ国の国内総生産(GDP)が世界に占める比率は23.6%となり、米国(21.1%)と欧州(15.2%)を超える」と予想した。

 この報告書によると、10年後には100歳以上の高齢者人口が急増する「ホモハンドレッド(Homo- Hundred)」時代になり、黄色人種(アジア人)が世界に移動して国籍不明者が大量に発生する見込みだ。

 また燃料電池など水素(Hydrogen)基盤のエネルギー源が広く普及する「ハイ-ライフ(Hy-Life)」社会が開かれ、速度を重視すると同時に、のどかさと平穏に対する人間の熱望を狙った「ファースロー(Fast+Slow)」ビジネスが成長する、と予想した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110110-00000011-cnippou-kr

■海外ニュース
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<ポータブル/バックアップ電源>
●タイム・ワーナー社、300kW級燃料電池を導入 (2010年11月23日)

 エナーシス社(EnerSys〓)は、南カリフォルニアにあるタイム・ワーナー・ケーブル社(Time Warner Cable)の工場に300kW級稼働時間拡張型(Extended Run Time Solution)水素燃料電池を設置した。この燃料電池はアルタージー・システムズ社(Altergy Systems)が所有する陽子交換膜型(proton exchange membrane:PEM)燃料電池技術「フリーダム・パワー(Freedom Power〓)」を使ったもので、電力系統外で行うイベントに補助電源を提供する。そしてタイム・ワーナー・ケーブル社の顧客に対して、デジタル電話やインターネット、ケーブルテレビのサービスを途絶することなく提供し続けることを確実にする。
http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml?c=180086&p=irol-newsArticle&ID=1500021&highlight=【燃料電池ワールドの過去記事】
Vol.253 2006/10/22発行「アルタージーとイートンは2つの協定に署名する(2006/09/07)」
Vol.290 2007/08/06発行「アルタージー・システムズ社は自動化された燃料電池組立ラインを公開する(2007/06/04)」
Vol.663 2010/04/13発行「オスカー賞授賞式、燃料電池も活躍(2010/03/11)」

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆第5回イワタニ水素エネルギーフォーラム【再掲】
http://www.iwatani.co.jp/jpn/information/detail.php?idx=1141
●大阪会場
◇日 時:2011年1月25日(火)13:00?17:00
◇場 所:ホテル阪急インターナショナル(大阪市北区茶屋町)
◇参加費:無料
◇定員:300名(定員になり次第締切)
【講演概要】
「水素エネルギー社会実現に向けた各地域の取り組み」
来賓挨拶「水素エネルギーが切り拓く未来」
 安藤晴彦氏(内閣参事官、知的財産戦略推進事務局)
基調講演「福岡水素戦略?Hy-Lifeプロジェクト?」
 麻生渡氏(福岡県知事)
特別講演「水素エネルギー社会の実現に向けた大阪地区の取組みについて」
 北野義幸氏(大阪FCV推進会議会長、大阪府商工労働部理事)
特別講演 「高圧水素充填インフラと充填基準の国際標準化への挑戦」

 門出政則氏(佐賀大学大学院教授、海洋エネルギー研究センター長)特別講演「トヨタの燃料電池自動車の開発と挑戦」

 河合大洋氏(トヨタ自動車株式会社第2技術開発本部FC開発部部長)
◇申し込み https://ssl.iwatani.co.jp/h2_forum/form/form.php?r=osaka
●東京会場
◇日 時:2011年2月24日(木)13:00?17:00
◇場 所:東京国際フォーラム(東京都千代田区丸の内)
◇参加費:無料
◇定員:400名(定員になり次第締切)
【講演概要】
「2015年水素ステーションと燃料電池自動車の普及に向けて」
来賓挨拶

 飯田健太氏(経済産業省資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部新エネルギー対策課燃料電池推進室長)
特別講演「トヨタの燃料電池自動車の開発と挑戦」

 河合大洋氏(トヨタ自動車株式会社第2技術開発本部FC開発部部長)特別講演 「ホンダの燃料電池電気自動車開発と水素社会に向けた取組み」

 守谷隆史氏(株式会社ホンダ技術研究所四輪R&Dセンター執行役員、第1技術開発室室長)
特別講演 「市場化を目指した燃料電池自動車の開発 コストと耐久性への挑戦」

 飯山明裕氏(日産自動車株式会社総合研究所EVシステム研究所所長)特別講演 「水素供給インフラの構築に向けて」

 吉田正寛氏(水素供給・利用技術研究組合理事長、JX日鉱日石エネルギー株式会社執行役員)
◇申し込み https://ssl.iwatani.co.jp/h2_forum/form/form.php?r=tokyo

○お問い合わせ イワタニ水素エネルギーフォーラム事務局(受付時間 平日9:00〜
17:30) TEL:03-5405-7030 FAX:03-5405-7022 http://www.iwatani.co.jp/jpn/
○主催 岩谷産業株式会社
○後援 おおさかFCV推進会議、財団法人大阪科学技術センター、社団法人関西経済連合会、水素エネルギー協会、水素供給・利用技術研究組合、財団法人地球環境産業技術研究機構、社団法人日本化学会、燃料電池実用化推進協議会、福岡水素エネルギー戦略会議、NPO法人PEM-DREAM

☆『水素先端世界フォーラム2011』開催!
http://www.congre.co.jp/hydrogen2011/)

 2011年2月2日(水)?3日(木)、「水素先端世界フォーラム2011」を開催します。5回目を迎える今回は、2015年の燃料電池自動車市場化を目指した取り組みについて日米欧の自動車、インフラ企業から、最新の動向を発表するほか、ノルウェー、フィンランド、オーストラリアといった世界各国から講演者を招へいします。

 水素ビジネス・水素エネルギー研究に関する世界最先端の情報を入手する絶好の機会です。フォーラムへの参加は無料です。みなさまの参加をお待ちしています。【プログラム概要】
◆2月2日(水)/グランドハイアット福岡(福岡市博多区)
※同時通訳あり、入場無料(レセプションは別途)
○9:30?12:00 セッション1『2015年 燃料電池自動車の市場化に向けて』
・飯山 明裕氏(日産自動車(株)総合研究所EVシステム研究所所長)
・George P. Hansen氏(ゼネラルモーターズ燃料電池事業本部)
・Andreas Opfermann氏(リンデガス&エンジニアリング)
○13:15?17:00 セッション2『水素エネルギー社会の実現に向けた各国の戦略』
・Antonio Ruiz氏(米国エネルギー省)
・HYDROGENIUS及び世界各国からの招へい研究者
○17:30?19:00 レセプション(参加費 5000円)
◆2月3日(木)/九州大学伊都キャンパス(福岡市西区)
※同時通訳なし、参加無料
○世界各国の研究者、HYDROGENIUS各研究チーム等の研究者による研究発表
○ポスターセッション 
○HYDROGENIUS、HyTReC、水素ステーションの施設見学。
◆主催 (独)産業技術総合研究所水素材料先端科学研究センター、福岡水素エネルギー戦略会議、福岡県、九州大学
◆後援 (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構、水素エネルギー協会、燃料電池開発情報センター、燃料電池実用化推進協議会、公益財団法人 水素エネルギー製品研究試験センター
◆申込み締切 平成22年1月24日(月)
◆詳細・お申込み
ホームページオンラインフォームにてお申し込みください。
URL:http://www.congre.co.jp/hydrogen2011/
<フォーラム運営事務局/(株)コングレ九州支社内>

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 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM-DREAM
 □連絡先:pemdream@gmail.com

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