燃料電池ワールド Vol.828 (2010/12/21 10:08)

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□燃料電池ワールド Vol.828
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■2010年12月21日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2010年12月20日のWEB LINK NEWS
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2010/12/20 【日本版コラム】中国の自動車市場は一体どこまで成長するのか?(ウォール・ストリート・ジャーナル)
尾崎弘之・東京工科大学教授
単年の国別販売記録を作った2010年の中国

 12月13日の本コラムに記載したとおり、トヨタ「プリウス」が日本の自動車市場の単年販売記録を塗り替えた。同じ週、世界の自動車市場で、もうひとつの新記録が樹立された。しかも、プリウスよりはるかにスケールが大きい話である。それは、中国の自動車市場で起きた。

 12月9日の中国汽車工業協会(中国自動車メーカーの業界団体)の発表によると、中国の2010年(1~11月)新車販売台数が1639万5400台となり、通年で1800万台に達することが確実となった。これは、2年連続で中国が米国を抜いて世界一の自動車市場になるだけでなく、2000年米国の1740万台を抜いて、一国の年間販売台数としても史上最高となることを意味する。
手厚い中国の自動車振興策

 過去数年、中国の自動車産業が伸びたのは、単に経済が好調だったからだけではない。多彩な自動車振興政策によって高成長が可能になった。2009年1月、中国国務院(政府)は「自動車産業の調整と振興計画」(自動車振興計画)を採択した。主な振興策として、以下の施策がある。
(4)一部の大都市でHV(ハイブリッド車)やEV(電気自動車)を購入する際の補助金である「十城千両」:

 電動率、燃費向上率などの条件に応じて、HVであれば最大5万元、EVには6万元、燃料電池自動車(FCV)には25万元の補助金額が支給された。
中国自動車市場「5つのシナリオ」
今後の急成長を阻害する要因
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101220-00000001-wsj-bus_all

2010/12/20 現代車、第3世代水素燃料電池車を開発(中央日報日本語版)

 現代(ヒョンデ)自動車は19日、「ツーソンix水素燃料電池自動車(FCEV)」の開発が完了し、来年から実証事業に投入すると明らかにした。水素燃料電池自動車は水素・酸素の化学反応を利用して電気をつくる燃料電池で電気モーターを稼働させる環境対応車。

 新しく開発されたモデルは現代車の第3世代FCEVで、水素燃料1回の充填で最大650キロ走る。同じ車種のガソリンエンジン車(644キロ)と比較して最大走行距離が長い。08年に旧型ツーソンをもとに開発した第2世代FCEV(370キロ)に比べると75%も増えた。燃費も第2世代は27キロ(ガソリン換算基準)だったが、今回の第3世代モデルは31キロ。気温が氷点下25度以下に落ちても始動する。

 現代車は今回の第3世代モデルを開発するのに120余りの国内部品会社と協力し、核心部品を95%以上国産化した。また主要部品を統合し、燃料電池システムの大きさを20%以上減らした。

 現代・起亜車は来年、現代ツーソンix FCEV48台と起亜(キア)モハビ FCEV52台の計100台をソウルを含む首都圏と蔚山(ウルサン)地域で試験運行する予定だ。

 現代車グループの関係者は「政府およびエネルギー業界と協力し、2012年にFCEVの試験普及を始め、2015年に本格量産を始める計画」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101220-00000018-cnippou-kr
※写真あり

2010/12/20 次世代パーソナルモビリティの充電ステーション ホンダが日本初公開(レスポンス)

 ホンダが埼玉県と共同で実施する「次世代パーソナルモビリティ実証実験」計画では、使用車両やソーラー充電ステーションなどが実験の鍵となる。日本初公開のホンダの充電ステーションとはどのようなものか。

 埼玉県和光市にあるホンダ和光本社ビルの敷地内には、ホンダソルテック製の太陽電池モジュールを活用した充電ステーションが設置されている。

 屋根に取り付けた太陽光発電システムは、CIGS薄膜太陽電池が84枚並列されている。推定平均発電能力は約30kWh/day。最大出力約10kW。EV4車両分の1日走行エネルギーを発電する。

 この発電された電気を、屋根下にあるホンダデザインの急速充電スタンドや普通充電スタンドでEVやPHVに充電するわけだ。同社は同じ太陽光発電システムを熊本工場にも設置している。

 また、将来はEVやPHVの先を行く水素燃料電池車の普及を見込んで、埼玉県庁内の敷地に次世代ソーラー水素ステーションを設置することも計画されている。

 このソーラー水素ステーションは、水素の製造と圧縮を一体化しているため、従来型のように製造した水素をコンプレッサーで高圧にする必要がなく、小型で低騒音を実現する。

 現状の法体系の中では設置が難しいので、埼玉県は総合特区を申請して、実現を目指す。ホンダと埼玉県の日本初のソーラー水素ステーションを作る道筋もできた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101220-00000036-rps-ind
※写真あり

■海外ニュース
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<定置用電源>
●インテリジェント・エナジー社、熱電併給の合弁企業が追加投資を確保(2010年11月04日)

 インテリジェント・エナジー社(Intelligent Energy)とスコティッシュ・アンド・サザン・エナジー社(Scottish and Southern Energy:SSE)による合弁企業IECHP社(IECHP (UK and Eire) Ltd.)は全てのマイルストーンを達成して、インテリジェント・エナジー・ホールディングス社(Intelligent Energy Holdings:IEH)とスコティッシュ・アンド・サザン・エナジー社、スコットランド開発公社(Scottish Enterprise:SE)から370万ポンド(570万米ドル)の追加投資を確保した。IECHP社は、英国およびアイルランドにおける住宅・商業・照明産業市場向けに熱電併給の燃料電池システムを開発している。
http://www.intelligent-energy.com/news_events_and_press/news/74/

〔訳注〕IECHP社の表記は、英文の表記がIECHP (UK and Eire) Ltd.なので、日本語ではIECHP社(英国およびアイルランド)としなければならないのですが、読んでいく場合に英文表記を入れている関係でさらに流れが悪くなるので、単にIECHP社としました。
〔参考〕IECHP社(IECHP (UK and Eire) Ltd.) インテリジェント・エナジー社の燃料電池と水素精製技術を、英国第2位の電力・ガス供給企業であるスコティッシュ・アンド・サザン・エナジー社の顧客基盤とサービス事業を統合して、2008年に創立された。
スコットランド開発公社(Scottish Enterprise:SE) スコットランドにおける主要な経済開発機関。今回、スコティッシュ・ベンチャー・ファンドを通じて100万ポンドまでの段階的投資により株主になった。スコティッシュ・ベンチャー・ファンドは同時に民間部門のパートナーにも投資を行い、初期段階にあるスコットランド企業に対して高いレベルのリスクキャピタル投資を奨励している。

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆『水素先端世界フォーラム2011』開催!
http://www.congre.co.jp/hydrogen2011/)

 2011年2月2日(水)?3日(木)、「水素先端世界フォーラム2011」を開催します。5回目を迎える今回は、2015年の燃料電池自動車市場化を目指した取り組みについて日米欧の自動車、インフラ企業から、最新の動向を発表するほか、ノルウェー、フィンランド、オーストラリアといった世界各国から講演者を招へいします。

 水素ビジネス・水素エネルギー研究に関する世界最先端の情報を入手する絶好の機会です。フォーラムへの参加は無料です。みなさまの参加をお待ちしています。【プログラム概要】
◆2月2日(水)/グランドハイアット福岡(福岡市博多区)
※同時通訳あり、入場無料(レセプションは別途)
○9:30?12:00 セッション1『2015年 燃料電池自動車の市場化に向けて』
・飯山 明裕氏(日産自動車(株)総合研究所EVシステム研究所所長)
・George P. Hansen氏(ゼネラルモーターズ燃料電池事業本部)
・Andreas Opfermann氏(リンデガス&エンジニアリング)
○13:15?17:00 セッション2『水素エネルギー社会の実現に向けた各国の戦略』
・Antonio Ruiz氏(米国エネルギー省)
・HYDROGENIUS及び世界各国からの招へい研究者
○17:30?19:00 レセプション(参加費 5000円)
◆2月3日(木)/九州大学伊都キャンパス(福岡市西区)
※同時通訳なし、参加無料
○世界各国の研究者、HYDROGENIUS各研究チーム等の研究者による研究発表
○ポスターセッション 
○HYDROGENIUS、HyTReC、水素ステーションの施設見学。
◆主催 (独)産業技術総合研究所水素材料先端科学研究センター、福岡水素エネルギー戦略会議、福岡県、九州大学
◆後援 (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構、水素エネルギー協会、燃料電池開発情報センター、燃料電池実用化推進協議会、公益財団法人 水素エネルギー製品研究試験センター
◆申込み締切 平成22年1月24日(月)
◆詳細・お申込み
ホームページオンラインフォームにてお申し込みください。
URL:http://www.congre.co.jp/hydrogen2011/
<フォーラム運営事務局/(株)コングレ九州支社内>

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