燃料電池ワールド Vol.817 (2010/12/03 10:01)

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□燃料電池ワールド Vol.817
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■2010年12月03日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2010年12月02日のWEB LINK NEWS
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2010/12/02 BASFジャパン、次世代自動車向けソリューション説明会(Impress Watch)

 BASFジャパンは12月2日、「次世代自動車向けソリューション」と題した説明会を報道陣向けに都内ホテルで開催した。BASFは世界最大の総合化学製品メーカーで、本社はドイツにある。この説明会には、アジア太平洋地域を統括するアルベルト・ホイザー氏、エンジニアリングプラスチック事業を担当するハーマン・アルトフ氏が参加し、アジア太平洋地域におけるBASFの戦略が語られた。

 また、現在電気自動車(EV)の市場が立ち上がりつつあるが、EVやハイブリッド車(HEV)に使われる、バッテリーの材料も提供。2050年には世界人口が90億人に達し、2025年には世界人口の67%が都市に住むとの予測も出ており、CO2排出量の削減などのトレンドとあわせ、EVやHEVの普及が進んでいくと見る。

 そのほか、燃料電池車(FCV)で使われる燃料電池スタック用製品、LPG車やFCVで使われれるガス吸蔵合金の開発を行っており、これらの次世代車両へのソリューションを提供していく。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101202-00000048-impress-ind
※写真あり

2010/12/02 【ATTT10】トヨタ 友山常務がオープニングキーノートでSmart G-BOOKを実演(レスポンス)

 第2回 国際自動車通信展は、10のカテゴリーと21の専門カンファレンスなど充実した講演プログラムも特徴。オープニングキーノートとして最初に登壇したのはトヨタ自動車常務役員、友山茂樹氏。

 講演のテーマは「トヨタスマートセンターの取り組み “低炭素社会の実現と自動車の未来”」。

 低炭素社会に向け脱化石燃料パワートレーンへのシフトが急速に進んでいるが、友山氏は「車そのものの電動化(EV化)は必ずしも低炭素化には寄与しない」と指摘。というのも、発電のエネルギー源を化石燃料に頼っている現状では、EVを動かすための燃料に石油を使ってしまっているからだ。

 また、EVの充電のための電力需要に波が生じることは、電力の供給側にとっても発電所の運用が非効率になってしまう。「(EV時代には)充電のための電力消費が家庭で使用する電力全体の30%以上を占めることになる。ブレーカーを強くすればいいのかというとそういう簡単な問題ではない。それでは社会全体の電力消費の上限を押し上げてしまう。つまり車の電動化が環境対策というならば、(押し上げ分を)いかにクリーンなエネルギーで補えるか、いかに電力消費のピークを抑えることにできるか、という2点に尽きる」(友山氏)。

 そこでトヨタでは、車や家庭の蓄電池による蓄電機能と、余剰熱などを利用した蓄熱機能を活用して電力消費を適切にコントロールすることで社会の電力消費を平準化。生活圏全体のエネルギー需給管理システムとして、コストミニマム・CO2ミニマムの最適な電力利用計画をつくる「トヨタ・スマートセンター」を構築した。スマートセンターの中核を担うHEMS(Home energy management system)の操作インタフェースはスマートフォンで、これらのシステムはすべて六ヶ所村の実証実験ですでに稼働している。

 最後に友山氏は「新しい車づくりにつなげたい思い」として「車の電動化とITC化を、人・車・社会の共生をもたらすものとして捉え、モビリティーの多様化をもたらすものとして実現したい」と語る。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101202-00000001-rps-sci
※写真あり

■海外ニュース
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<輸送>
●ガス技術研究所、新型燃料電池実用車両を燃料電池セミナーでお披露目(2010年10月19日)

 ガス技術研究所(Gas Technology Institute:GTI)と研究パートナーたちは、テキサス州サンアントニオで開催された燃料電池セミナーで新型のハイブリッド燃料電池実用車両を公開した。米国国防総省(U.S. Department of Defense)のために開発したこの車両は、300マイル以上の実証走行を達成するために負荷平準化と走行距離を拡張する目的で、8.5kW級燃料電池と水素タンク、ウルトラキャパシターを搭載しているのが特長である。

 この設計・製造・実証プロジェクトは、環境と交通のためのセンター(Center for Transportation and the Environment)によって管理されており、研究パートナーは、テキサス大学電気機械技術オースチンセンター(University of Texas at Austin-Center for Electromechanics:UT-CEM)、ハイドロジェニックス社(Hydrogenics)、コロンビア・パーカー社(Columbia ParCar)である。
http://www.gastechnology.org/webroot/app/xn/xd.aspx?it=enweb&xd=6NewsRoom/2010/Fuel_Cell_Vehicle_10_18_10.xml(参考)上記ウェブに車両の写真があります。

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