燃料電池ワールド Vol.815 (2010/12/01 09:06)

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□燃料電池ワールド Vol.815
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■2010年12月01日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2010年11月30日のWEB LINK NEWS
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2010/11/30 燃料電池用触媒、2010度の出荷量は過去最高に…田中貴金属(レスポンス)

 田中貴金属工業は30日、2004年4月から2010年9月(上半期)までの燃料電池用触媒の用途別出荷量(指数)を発表した。それによると、このまま上半期の推移で出荷が続くと、2010年度は過去最高の年間出荷量となる見通し。

 燃料電池用触媒は、2004年度の総出荷量を基準にすると、自動車用燃料電池の開発が活発だった2006年度は、自動車向けの出荷量が全体を牽引、年間の出荷量が過去最高の169%を記録した。

 しかし、その後、コストや燃料供給インフラの問題から燃料電池車の普及が疑問視され、開発が下火となったこと、さらに2008年9月のリーマンショックを機に、自動車メーカーの業績が急激に悪化し、研究開発投資が抑制された影響もあって出荷量は減少し、2009年度には133%となった。

 2010年度上半期の時点では77%まで出荷量を伸ばしており、現在は実証試験を継続しながら、本格的な導入への準備段階に入ったと見ている。

 一方、全体では2009年度に家庭用燃料電池「エネファーム」の本格的な導入開始を背景に162%にまで回復し、現在も増加傾向にある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101130-00000015-rps-bus_all

2010/11/30 スマートハウス関連製品、2020年に18.6兆円規模…富士経済(レスポンス)

 富士経済は、スマートハウスに関連する製品・システムの世界市場を調査し、その結果を報告書「スマートハウス関連技術・市場の現状と将来展望2011」にまとめた。

 報告書では、スマートハウスを構成する製品・システムとして住宅向け太陽光発電システム、家庭用燃料電池システム、家庭用定置型リチウムイオン電池、電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)、EVなどの充電器、家庭用ヒートポンプ式給湯器、V2G(ビークル・トゥ・グリッド)/V2H(ビークル・トゥ・ホーム)、HEMS(ホーム・エナジー・マネージメント・システム)、電力スマートメーターなどの計14品目を対象にした。市場動向、スマートハウスとの関連性や技術動向を分析、海外の動向や主要企業の取り組みなどを捉えることでスマートハウスによって形成される新市場、ビジョンを提示した。

 調査結果によると2010年のスマートハウス関連製品・システム市場は前年比27%増の2兆1486億円を見込んでおり、この内訳は海外市場が1兆1234億円で、国内市場が1兆252億円となる。

 2020年のスマートハウス関連製品・システムの世界市場は18兆5923億円と、09年比で9倍近くに拡大すると予想する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101130-00000034-rps-bus_all

■海外ニュース
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<輸送>
●トロ社、国防兵站局のために燃料電池実用車両の設計を(2010年10月29日)

 トロ社(Toro Company)は、最先端の水素貯蔵技術で2台の燃料電池駆動の実用車両の設計と製造を助けるために、航空宇宙企業アライアント・テックシステムズ社(Alliant Techsystems:ATK)によって選ばれた。

 この事業は、米海軍特殊作戦センター・クレーン研究所部門(Naval Surface Warfare Center Crane Division)がATK社に発注した契約の一部であり、米国エネルギー省(U.S. Department of Energy)に対する水素貯蔵開発努力を調整するために国防兵站局(Defense Logistics Agency:DLA)と協働することになったもの。

 トロ社の先進芝技術センター(Center for Advanced Turf Technology:CATT)は、2台の燃料電池実用車両の設計を補助する予定だ。トロ社の作業車「ウォークマン(Toro Workman)」の車台をベースにして、固体水素貯蔵システムで稼働するこの車両は、12カ月間の実証試験を行うために、遅くともこの秋に国防兵站局に配送される予定である。
http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml?c=62289&p=irol-newsArticle&ID=1489336&highlight=【燃料電池ワールドの過去記事】
Vol.162 2004/10/27発行「Hydrogenicsが燃料電池モデルを提供するための契約3件を獲得」
Vol.171 2005/01/05発行「ヌベラがトロに燃料電池システムを提供」Vol.283 2007/06/11「実用車のための燃料電池をトロに供給するヌベラ(2007/04/04)」

〔訳注〕上記の過去記事にあるように、ニューヨーク州エネルギー研究開発公社がこの3年間、トロ社の3台の燃料電池実用車を使って実証試験を行ってきた。それを、アライアント・テックシステムズ社のエネルギー・宇宙空間革新センター(Center for Energy and Aerospace Innovation:CEAI)が着目して、今回の展開となったもの。

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆福岡水素エネルギー人材育成センター【再掲】
●第10回経営者コース

 水素エネルギーに関心を持つ企業経営者等を対象に、水素の性質や燃料電池などに関する基本的な知識と市場の最新動向を短時間で習得いただくコースです。施設見学では、水素ステーション、燃料電池自動車、家庭用燃料電池の実物をご覧いただきます。
◇対象:水素エネルギーに関心を持つ企業経営者等
◇日程:12月2日(木)12:50〜18:10
◇会場:九州大学伊都キャンパス (福岡市西区元岡744番地)
◇定員:40名(定員に達し次第、募集を締め切ります)
◇受講料:3000円/人(交流会費2,000円)
◇コースの詳細はこちら(福岡水素エネルギー戦略会議HP)
http://www.f-suiso.jp/10th_keieisha.html
◇受講申込みはこちら(申込フォームが開きます)
https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20090309105516
◇主催:福岡水素エネルギー人材育成センター(福岡水素エネルギー戦略会議)
◇後援:(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、水素エネルギー協会(HESS)、燃料電池開発情報センター(FCDIC)、(公財)水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)

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