燃料電池ワールド Vol.800 (2010/11/09 10:19)

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□燃料電池ワールド Vol.800
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■2010年11月09日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2010年11月08日のWEB LINK NEWS
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2010/11/08 GMと上海汽車、EVや燃料電池車の共同開発へ(レスポンス)

 GMと中国合弁パートナーの上海汽車は3日、代替エネルギー車を共同で研究開発し、将来の生産につなげることで合意する内容の覚書を交わした。

 GMと上海汽車が共同開発するのは、EVや燃料電池車。両社が中国に設立したPATAC(パン・アジア・テクニカル・オートモーティブ・センター)で、研究開発を進めるという。

 GMと上海汽車は今年8月、経済性に優れる小排気量ガソリンエンジンと、新型トランスミッションを共同開発することでも合意。排気量1.0?1.5リットルクラスの小型車用ユニットと、FF車用のデュアルクラッチトランスミッションを共同開発し、現地生産車に搭載することを決定している。

 GMと上海汽車の合弁会社、上海GMは今年1?10月、中国で84万3000台の乗用車を販売。今回の合意により、さらに緊密な協力関係を築いていく。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101108-00000010-rps-bus_all
※写真あり

2010/11/08 直・交流ミックス型の次世代住宅モデルハウスが岐阜市にオープン(Business Media 誠)

 JX日鉱日石エネルギーが設計した家庭用環境対応マルチエネルギーシステムを採用する次世代住宅のモデルハウス「GREENY(グリーニー)岐阜」が11月5日、岐阜市でオープンした。

 GREENY岐阜は、岐阜県が推進している「次世代エネルギーインフラ構想」の1拠点。次世代エネルギーインフラ構想は、複数のエネルギー資源や新たなエネルギー技術のベストミックスを目指したもので、同構想の3例目であるGREENY岐阜は、家庭モデルとしてイビデングループの建材・住宅設備製販会社であるイビケンが企画・運用している。

 GREENY岐阜に採用されたJX日鉱日石エネルギーの家庭用環境対応マルチエネルギーシステムは、系統電源からの交流に加え、太陽光発電(発電出力6.3キロワット)、風力発電(同4キロワット)、およびリチウムイオン蓄電池(蓄電量9.7キロワット時)は直流で接続して、LED照明など直流に親和性の高い機器へは直流で給電するというもの。

 同システムならびに家庭内のエネルギー使用状況を見える化するホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)によって、家庭用燃料電池のエネファーム(発電出力0.75キロワット)も含めて家庭で必要な電力や給湯を調整・制御してエネルギー消費を最小化するとともに、系統電源が停電した場合でも電気と湯を供給できるようになっている。

 なおGREENY岐阜は、環境負荷がゼロになるゼロエミッション住宅の次の世代の住宅として、5年後の実用化、10年後の新築住宅の基準になることを目指している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101108-00000020-zdn_mkt-soci
※写真あり

2010/11/08 <リチウムイオン電池>常温で製造可能 世界初 産総研など(毎日新聞)

 次世代電気自動車の動力源として期待される高性能リチウムイオン電池を常温で作る技術を、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)とトヨタ自動車が共同で開発した。電池の容積あたりの発電量(エネルギー密度)が大幅に向上したため、走行距離を伸ばしたり、電池を小型化することが可能になるという。

 今回開発した技術は、リチウム酸化物の粒子を電極に吹き付け、1000分の1ミリ前後の膜を作る方法。従来、薄膜の製造は600度程度の高温で焼き固める方法が一般的だったが、世界で初めて常温で加工することに成功した。

 エネルギー密度は、電気自動車に普及しているニッケル水素電池の十数倍で、小型化しながら一度の充電での走行距離を大幅に伸ばすことが可能だ。また、常温での加工は生産工程を短縮できるという。

 産総研の明渡(あけど)純・先進製造プロセス研究部門上席研究員は「シンプルな構造でコストが安い。数年先には電気自動車用の試作レベルの電池を実現したい」と話す。成果は大阪市で開かれる国際セラミックス会議で16日発表する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101108-00000066-mai-soci

■海外ニュース
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<定置用電源>
●インランド・エンパイア広域下水道公社、バイオガスを燃料とする燃料電池を使った20年間電力売買契約を結ぶ(2010年10月26日)

 インランド・エンパイア広域上下水道公社(Inland Empire Utilities Agency:IEUA)は、UTSバイオエネルギー社(UTS Bioenergy)と画期的な20年間の電力売買契約(power purchase agreement:PPA)を結んだ。

 この契約は、同公社の下水処理プラントから発生する再生可能なバイオガスを主な燃料とすること、また世界でも最大規模のユニットとなる2.8MW級燃料電池システムを設置・運営し、持続させることを内容としている。燃料電池システムは、カリフォルニア州オンタリオにあるIEUAで最大の下水処理プラントに電力と水蒸気エネルギーを供給する予定で、2012年後半までに操業を始めることになっている。
http://www.ieua.org/news_reports/docs/2010/Press/PressReleaseFuelCellSystemOct2010.pdf

〔訳注〕インランド・エンパイア広域上下水道公社は最近、3.5MWの太陽発電プロジェクトを実施し、1MWの風力発電も行っている。今回、燃料電池発電に取り組んだのは、将来の電力の供給と需要の差を埋めるための電力貯蔵を目的としている。同公社は2020年までに再生可能エネルギーに転換することでグリッドレス(系統電力に頼らない)となることを目標としている。

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆第4回 山梨燃料電池実用化推進セミナー【再掲】

 燃料電池ビジネスに参入する上で、自社の技術をどのように生かせるのか、現在どのような技術が求められているのか、世界をリードする講師陣により必要な情報を提供いたしますので、皆様のご参加を心からお待ちしております。
◇開催日程 11月30日(火)14:00?17:30
◇会場 山梨大学燃料電池ナノ材料研究センターセミナー室(山梨県甲府市宮前町6-43)
◇参加費 3,000円
◇内容 
第1部 14:15?15:45
『スマートグリッドの動向と定置用燃料電池の位置づけ』
[講師]樺澤明裕氏(富士電機ホールディングス(株)技術開発本部エネルギー環境研究センターエネルギーシステム研究部グリッド制御グループ課長)
第2部 16:00?17:30
『燃料電池を利用したクリーンエネルギー社会の実現と課題』
[講師]内田誠氏(山梨大学燃料電池ナノ材料研究センター教授)
◇申込締切 定員(30名)に達し次第、募集を締め切ります
◇詳細についてはこちら
  http://www.pref.yamanashi.jp/sangyo/news/index.php?id=77
◇主催 山梨燃料電池実用化推進会議
    山梨県地域産業活性化協議会

☆福岡水素エネルギー人材育成センター【再掲】
●第10回経営者コース

 水素エネルギーに関心を持つ企業経営者等を対象に、水素の性質や燃料電池などに関する基本的な知識と市場の最新動向を短時間で習得いただくコースです。施設見学では、水素ステーション、燃料電池自動車、家庭用燃料電池の実物をご覧いただきます。
◇対象:水素エネルギーに関心を持つ企業経営者等
◇日程:12月2日(木)12:50〜18:10
◇会場:九州大学伊都キャンパス (福岡市西区元岡744番地)
◇定員:40名(定員に達し次第、募集を締め切ります)
◇受講料:3000円/人(交流会費2,000円)
◇コースの詳細はこちら(福岡水素エネルギー戦略会議HP)
http://www.f-suiso.jp/10th_keieisha.html
◇受講申込みはこちら(申込フォームが開きます)
https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20090309105516
◇主催:福岡水素エネルギー人材育成センター(福岡水素エネルギー戦略会議)
◇後援:(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、水素エネルギー協会(HESS)、燃料電池開発情報センター(FCDIC)、(公財)水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)

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