燃料電池ワールド Vol.792 (2010/10/27 09:07)

水素チャンネル Home

■───────────────────────────
□燃料電池ワールド Vol.792
■□□□□□□□□□
■2010年10月27日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2010年10月22〜26日のWEB LINK NEWS
□□□───────────────────────────

2010/10/22 上海汽車が燃料電池車の産業化に着手、2015年に量産へ―中国(サーチナ)

 上海汽車はこのほど、新エネルギー車に関する成果報告会において、燃料電池車(FCEV)の産業化計画を発表した。中国の各メディアが伝えた。

 計画によれば、2010年中にプロジェクトを立ち上げ、2013年までにFCEVを50台生産して同社の社用車として利用する。その後2015年には大量生産に着手し、1000台程度を北京市や上海市などの大都市で試験販売する。1台あたりのコストは50万元以下に抑える考えだ。

 同社FCEV事業部の干頻総経理は「海外では燃料電池の研究が盛んだが、中国で取り組んでいるメーカーはほとんどない」と現状に触れた上で、「今始めなければ、5年後に燃料電池が主流になったとき、中国は出遅れてしまう」と意気込みを語った。

 同社は上海万博に燃料電池を搭載した乗用車68台、バス6台などを提供している。一部の車両は走行距離が1万キロを突破しているが、大きな事故はおきていないという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101022-00000087-scn-cn

2010/10/22 ポスコ鄭俊陽会長、ウクライナ大統領と協力拡大協議(聯合ニュース)【ソウル22日聯合ニュース】ポスコの鄭俊陽(チョン・ジュンヤン)会長は20?21日にウクライナの首都キエフを訪れ、ヤヌコビッチ大統領とアザロフ首相を表敬訪問した。同社が22日に明らかにした。

 鄭会長はこの席で、ウクライナ鉄鋼最大手メトインベスト・ホールディングとの鉄鋼部門協力事業の進行状況を説明し、グループが港湾・道路などインフラ開発事業を進めることができるよう支援を求めた。また、ウクライナで進められている港湾・道路・地下鉄建設と資源開発、風力・太陽光・燃料電池事業などへのグループ系列企業の参加を希望した。

 ウクライナは鉄鉱石埋蔵量世界1位、石炭埋蔵量6位の資源富国で、世界8位の鉄鋼生産国でもある。旧ソ連時代の設備を改善するため投資を望んでいる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101022-00000042-yonh-kr

2010/10/22 月面にはかなり大量の水が存在=米NASA
(ウォール・ストリート・ジャーナル)

 米航空宇宙局(NASA)は月面に相当量の水が存在することを発見した。それもサハラ砂漠にあるとされる水のおよそ2倍の量だ。今回の発見で月面に有人基地を建設しようという議論が勢いづくことになるかもしれない。

 NASAは昨年の大胆な実験で、時速5600マイル(約8900キロ)でロケットを月のクレーターに衝突させた後、2つの周回軌道衛星を利用して衝突の衝撃で舞い上がったちりの成分を調べた。これによってクレーターに氷の状態で水分が含まれていることに加え、水素とアンモニア、メタン、水銀、ナトリウム、銀など他の物質が発見された。

 相当量の水が存在することで、惑星間の探検への道につながる有人基地の建設議論が勢いづくことになろう。水素と酸素はロケット燃料の主要成分だけに水の存在は非常に重要だ。

 NASAの科学者らは今回の調査の場所を注意深く選んだ。月の回転軸の傾きのため両極に位置する大きなクレーターの底は直接太陽光線が当たらず月面で最も寒い。調査の対象は南極からそれ程遠くない「カベウス」という名の極寒のクレーターだった。

 月面の大部分は地球上のどの砂漠よりも乾燥しているとみられている。これまでも地上からの観測によって月面の極寒地域に水が存在するとみられてきたが、これまでそれを証明する直接的証拠はなかった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101022-00000019-wsj-int

2010/10/24 MMに省エネ住宅集結、太陽光・燃料電池・電気自動車(EV)を活用/横浜(カナロコ)

 太陽光に燃料電池、電気自動車(EV)―。最先端の省エネ住宅技術が11月、横浜・みなとみらい21(MM21)地区の住宅展示場に勢ぞろいする。スマートグリッド(次世代電力網)を想定した実証実験で、大手住宅メーカーが技術を一挙に披露。住宅にとっても省エネは今や欠かせないキーワードで、各社とも販売促進に向け技術を競い合う。

 MM21地区の中心部にある住宅展示場「横浜ホームコレクション」が会場。現在は約20棟が立ち並ぶ。この展示場を小さな街に見立てて実証実験する。横浜市が進める「横浜スマートシティープロジェクト」の一環。

 街区内西側の一画では、住友林業が新たにモデルルームを建設中だ。11月の完成予定で、工事は最盛期を迎えている。

 太陽光発電や燃料電池を導入するほか、EV用の電池を使って太陽光発電による電力を蓄電し、家庭内の消費電力を賄う仕組みを紹介する。住宅内で使うエネルギーを総合的に管理・制御し「見える化」するシステムも導入するという。

 同社は、今回展示する技術を使った新商品「蓄電池搭載住宅」を2011年中に実際に売り出す計画だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101024-00000012-kana-l14
※図あり

2010/10/24 なるほドリ:「低炭素社会」って何? /京都(毎日新聞)
◇CO2排出少ない社会 エネルギー消費の低減肝要
 なるほドリ

 近ごろ、「低炭素社会」という言葉をあちこちで聞くけど、全然意味が分からないなあ。

 記者 今回は珍しく、お役人さん好みの難しい言葉に興味を持ちましたね。分かりやすく言うと、二酸化炭素を出す量が少なく環境にやさしい社会を意味します。
・・・・・・
Q (グー、グー)
A あれっ、居眠りなんかしてないで起きなさい!
Q エネルギーを使わないために寝ていたんだよ。
A 低炭素社会実現のためには、太陽光発電や燃料電池といった先端技術が欠かせません。しっかり勉強して、最新の環境技術を開発したり、地球のために何ができるか知恵をしぼったりして、みんなでがんばりましょう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101024-00000219-mailo-l26

2010/10/26 マンション向け戸別太陽光発電システム、JX日鉱日石エネルギーが発売(レスポンス)

 JX日鉱日石エネルギーは、「ENEOSマンション向け戸別太陽光発電システム」の全国販売を10月26日から開始した。

 ENEOSマンション向け戸別太陽光発電システムは、同社が開発したパワーコンディショナを用いることで、マンション各戸ごとに太陽光発電を可能としたもの。システムの導入により、各戸ごとに太陽電池モジュールが割り当てられるため、戸建ユーザーと同様、マンションユーザーも太陽光発電による余剰電力の買取制度を利用することが可能となる。

 同社は、マンションへのシステムの導入提案や、家庭用燃料電池「エネファーム」、住宅用エネルギーモニター「エネウインドウ」の販売を通じて家庭用エネルギー消費でのクリーンエネルギーの活用を促進、CO2排出量削減に貢献する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101026-00000055-rps-bus_all

■海外ニュース
□□□───────────────────────────
<燃料/改質器/貯蔵>
●フュエルセル・エナジー社、水素圧縮機の開発で米国エネルギー省から200万ドルを獲得(2010年09月29日)

 フュエルセル・エナジー社(FuelCell Energy, Inc.)は、米国エネルギー省から約200万ドルを獲得した。その目的は、固体による電気化学的水素圧縮機(Electrochemical Hydrogen Compressor:EHC)技術を活用した高圧のもとで、貯蔵のために水素を圧縮する高効率で確実な方法のさらなる研究と実証をするためである。EHC技術の利点は、現場で貯蔵して後で使うために燃料電池によって製造された水素を圧縮する能力にある。

 同社は2009年から、多量の水素を3000ポンド・平方インチ(psi)の圧力で圧縮する一段式EHC技術を実証してきた。今回の新契約によってフュエルセル・エナジー社は、現在のEHC技術をさらに高めて、3年以内に1万2000ポンド・平方インチで圧縮するEHCの試作品を開発する予定である。
http://fcel.client.shareholder.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=512231

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
□□□───────────────────────────
☆第3回 山梨燃料電池実用化推進セミナー【再掲】

 燃料電池ビジネスに参入する上で、自社の技術をどのように生かせるのか、現在どのような技術が求められているのか、世界をリードする講師陣により必要な情報を提供いたしますので、皆様のご参加を心からお待ちしております。
◇開催日程 10月28日(木)14:00?17:30
◇会 場 山梨大学燃料電池ナノ材料研究センター セミナー室
     (山梨県甲府市宮前町6-43)
◇参加費 3,000円
◇内 容 
受 付 13:30〜14:00
第1部 14:15〜15:45
『定置用燃料電池の現状と今後の展望』
 [講師] 永田 裕二氏(東芝燃料電池システム株式会社技師長)
第2部 16:00〜17:30 
『小型燃料電池の国際標準化の動向と今後の展望』
 [講師] 田島 收氏(株式会社ENEOSセルテック品質保証部)
◇申込締切 定員(30名)に達し次第、募集を締め切ります
◇詳細についてはこちら
http://www.pref.yamanashi.jp/sangyo/news/index.php?id=76
◇主 催 山梨燃料電池実用化推進会議
     山梨県地域産業活性化協議会

☆福岡水素エネルギー人材育成センター【再掲】
●第13回技術者育成コース

 水素エネルギー関連企業や新規参入を目指す企業の技術者等を対象とした「技術者育成コース」を開催します。九州大学の教授陣及び全国有数の水素エネルギー関連企業の技術者が講師を務め、技術者に必要な知識と技術の習得を目指します。
◇対象:水素エネルギー関連企業や新規参入を目指す企業の技術者等(水素関連業務に従事されている方や、理系の高校、大学等を卒業された方など、一定の知識を持った方向けの専門的な内容です)
◇日程:11月16日(火)?19日(金)
◇会場:(1日目)福岡県中小企業振興センター(福岡市博多区)

    (2?4日目)九州大学伊都キャンパス(福岡市西区元岡744番地)
◇定員:20名(定員に達し次第、募集を締め切ります)
◇受講料:5万円/人(交流会費3,000円)
◇コースの詳細はこちら(福岡水素エネルギー戦略会議HP)
http://www.f-suiso.jp/13th_gijutsusya.html
◇受講申し込みはこちら(申込フォームが開きます)
https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20080908193159

●第10回経営者コース

 水素エネルギーに関心を持つ企業経営者等を対象に、水素の性質や燃料電池などに関する基本的な知識と市場の最新動向を短時間で習得いただくコースです。施設見学では、水素ステーション、燃料電池自動車、家庭用燃料電池の実物をご覧いただきます。
◇対象:水素エネルギーに関心を持つ企業経営者等
◇日程:12月2日(木)12:50〜18:10
◇会場:九州大学伊都キャンパス (福岡市西区元岡744番地)
◇定員:40名(定員に達し次第、募集を締め切ります)
◇受講料:3000円/人(交流会費2,000円)
◇コースの詳細はこちら(福岡水素エネルギー戦略会議HP)
http://www.f-suiso.jp/10th_keieisha.html
◇受講申込みはこちら(申込フォームが開きます)
https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20090309105516
◇主催:福岡水素エネルギー人材育成センター(福岡水素エネルギー戦略会議)
◇後援:(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、水素エネルギー協会(HESS)、燃料電池開発情報センター(FCDIC)、(公財)水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)

────────────────────────────────────

■メルマガ「燃料電池ワールド」
 □毎週月〜金曜日発行(年末年始および祝日は休刊)
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM-DREAM
 □連絡先:pemdream@gmail.com

 □解除を希望される方は、利用されている「まぐまぐ」または「melma!」のどちらかで解除の手続きを行ってください。PEM-DREAMでの代行はできません。
 まぐまぐ http://www.kaijo.com/  
 melma! http://melma.com/contents/taikai/
 □マガジンID:0000065319(まぐまぐ) m00039824(melma!)


**H2**

<前の号 次の号>

TAKAGI-1