燃料電池ワールド Vol.750 (2010/08/23 08:54)

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□燃料電池ワールド Vol.750
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■2010年08月23日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2010年08月20〜22日のWEB LINK NEWS
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2010/08/20 <中華経済>新エネ車の国家目標、過半数が「実現困難」と回答-中国(Record China)

 2010年8月19日、中国政府がこのほど掲げた「2020年までに新エネルギー車産業の市場規模を世界一にする」という目標に対し、中国紙がこのほど行ったインターネットアンケート調査では5割以上が「実現は困難」と回答した。

 この国家目標は、中国工業情報化部がまとめた2011年から2020年までの省エネ・新エネルギー車産業発展計画の中に盛り込まれた。2020年までに新エネ車と定義するプラグインハイブリッド車(PHV)、電気自動車(EV)、水素燃料車の保有台数を500万台、PHVを除くハイブリッド車(HV)を代表とする省エネ車の生産販売台数を世界トップの1500万台に引き上げる具体目標を掲げた。

 中国紙がこれらの目標を達成できるかを消費者に聞いたところ、「HVの年間生産台数1500万台」については63.3%が「達成不可能」と回答。「10年内に新エネ車産業規模を世界一にする」については30%が「不可能」と答え、「達成は困難」を合わせると54.4%が悲観的な見方を示した。

 またHVの国内普及においての最大の障害は何かを聞いたところ、「価格が高い」が62.2%で多かったほか、25.6%が「国産HVの技術不足」を挙げた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100820-00000002-rcdc-cn

2010/08/20 BMWのEV実用試験結果、都市部なら充電に問題無し(レスポンス)

 BMWグループは、電気自動車(EV)導入に向けてドイツ国内で1年間にわたって実施してきた大規模パイロット・プロジェクトを終了した。

 プロジェクトでBMWグループは、EV『MINI E』を15台用意し、テスト期間中、ミュンヘンとその近郊に居住する約100人のドライバーに排出ガスを出さない自動車の走りを体験してもらった。総走行距離は15万kmを超えた。

 電力面では欧州最大手エネルギー会社E.ON社のバイエルン州水力発電所が協力した。

 同プロジェクトでの15台のMINI Eのテストは、EVの実用性を評価するために全世界で600台を超えるMINI Eを投入して昨年から実施してきたパイロット・テストの一環。

 テストの結果、充電1回あたりの走行距離が150?180kmでも、都市部でのニーズはほとんどの場合カバーされることが確認されたとしている。充電行動でもMINI Eのユーザーの場合、自宅の車庫での充電が最も多く、次が職場だった。駐車時間が長時間に及ぶ場所で、E.ON社が運営する公共充電スタンドの利用は3番目にとどまった。1日の走行距離がMINI Eの航続距離に達しないケースも多かった。

 また、環境負荷の少ないグリーン電力に対する消費者の支持が非常に高いことも確認されたとしている。テストに参加したドライバーの多くが、再生可能エネルギー利用のためなら割り増し電気料金を支払うことに大きな抵抗を感じないと回答。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100820-00000020-rps-ind
※写真あり

2010/08/22 「創業精神」再び トヨタのしたたかさと底力(産経新聞)【トヨタ新時代】(3)

 トヨタはハイブリッド車(HV)も、EVも、燃料電池車も開発を進め、エコカー(環境対応車)戦略については「全方位外交」を敷く。EVに関しては出遅れが指摘されるトヨタだったが、ベンチャー企業でありながら、EV分野で世界的に知名度の高いテスラと組むことにより、EVの世界でもその存在感を一気に高めた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100822-00000532-san-bus_all

2010/08/22 <中華経済>世界の新エネ車市場、EVは中国、HVは米国に二分―中国メディア(Record China)

 2010年8月20日までに、中国政府は、新エネルギー車産業に2020年までに147億ドルを投じると発表した。同年までに電気自動車(EV)の国内保有台数を500万台に引き上げる目標を掲げ、投入額の大部分をEV分野に投入する計画だ。政府の後押しを受けて中国は世界最大のEV消費市場へと成長する見通しだが、ハイブリッド車(HV)分野では米国にその地位を譲ることになりそうだ。中国の各メディアが伝えた。

 調査会社の調べでは、2010年から2015年までのEVの販売台数は、中国が100万台、米国が84万台と予想されるが、同期間のHVは中国が85万台、米国が230万台となり、米国が不動の地位を確保するとみられる。また、世界のEV市場がHV市場を超えることはないとみられる。

 中国の新エネ車分野への入れ込みは米政府を上回るものがあり、政府による市場けん引力が強い。大規模なエコカー購入支援策を決めたほか、EVの普及を通じてエネルギー依存度を引き下げる方針を掲げている。中国が2008年に消費した石油の52%は輸入に依存していた。EVの普及を通じてエネルギー依存度の低下を実現する狙いとみられる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100822-00000001-rcdc-cn

2010/08/22 廃車期限を過ぎた自動車、4分の3がいまだに道路を走行中-中国(Record China)

 2010年8月19日、経済参考報は、自動車産業は中国経済の牽引役を担う基幹産業だが、同時にエネルギー消費量、CO2排出量などが高く、環境汚染を促す最たる産業でもあると指摘した。

 記事によると、中国で生産・販売された自動車は1360万台を超え、総保有台数も7000万台を突破した。年7%の比率で廃車処分される計算で、すでに700万トンもの「鉄くず」が生じたことになる。「世界最大の駐車場になる」と言われた中国は、いまや「世界最大の自動車処分施設」に変わろうとしている。

 中国自動車流通協会の統計によると、自動車の普及が進むなかで、廃車期限を迎える自動車の台数は毎年200万台を超えており、そのうち50万台は廃車処分施設に回収されるが、残りは乗り続けられる。「廃車にしてもせいぜい数千元(数万円)になるだけ。売れば少なくとも1、2万元(約12万6000円?25万2000円)にはなる」というのがその理由だ。回収業者も、廃車台数が少ないため設備投資ができない、廃車時にわずかな回収料しか消費者に支払えないなどの悪循環に陥っているという。

 記事はそこで、先進諸国における廃車プロセスのモデルを参考にすることを提言。日本のようにメーカーが回収するように法整備を進めるなどすれば、この問題は改善されると指摘した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100822-00000002-rcdc-cn
※写真あり

■海外ニュース
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<燃料/改質器/貯蔵>
●ハイドロジェニックス社、ロシアと中東から電解槽を受注(2010年07月15日)

 ハイドロジェニックス社(Hydrogenics Corporation)は、ロシアと中東からそれぞれ電解槽の注文を獲得した。

 ロシアの注文は、電球の製造を目的とするトムスク市内にある大きな工業会社にハイスタット(HySTAT)ユニットを供給するものである。

 もう一つの注文は、サウジアラビアに建設中の脱塩と発電を行うプラントで使う電解槽を供給するもので、シーメンス社と共同受注した。この注文は、ハイドロジェニックス社にとってシーメンス社と初めて直接取引するもので、屋外空間に設置するネットワークカメラと水素精製装置、そして補助システムを含んでいる。
 両方の注文とも2010年下半期に出荷される予定である。
http://www.hydrogenics.com/invest/News_Details.asp?RELEASEID=488585

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
□□□──────────────詳細は、http://www.fcworld.jp/fc_02event.html
☆第1回 山梨燃料電池実用化推進セミナー

 燃料電池ビジネスに参入する上で、自社の技術をどのように生かせるのか、現在どのような技術が求められているのか、世界をリードする講師陣により必要な情報を提供いたしますので、皆様のご参加を心からお待ちしております。
◇開催日程 8月26日(木)14:00?17:30
◇会場 ホテル談露館(山梨県甲府市丸の内1?19?16)
◇参加費 3,000円
◇内容
第1部 14:15?15:45
『世界のクリーンテック開発と燃料電池』
[講師]安藤晴彦氏(電気通信大学特任教授 内閣官房知的財産戦略推進事務局参事官)第2部 16:00?17:30 
『燃料電池研究開発最前線』
[講師]渡辺政廣氏(山梨大学燃料電池ナノ材料研究センター教授・センター長)
◇申込締切 8月25日(水)(定員に達し次第、募集を締め切ります)
◇詳細についてはこちら
http://www.pref.yamanashi.jp/sangyo/news/index.php?id=73
◇主催  山梨燃料電池実用化推進会議
     山梨県地域産業活性化協議会

☆福岡水素エネルギー人材育成センター「第3回 高度人材育成コース」開催!

 8月31日(火)から9月2日(木)までの3日間、大学生、大学院生、若手研究者等を対象とした「高度人材育成コース」を開催します。燃料電池産業や水素エネルギー研究の最新情報をサマースクール形式により幅広く講義することで、将来を担う若手研究者の育成を目指します。皆様のご参加を心からお待ちしております。
※申込みは先着順です。お早めにお申し込みください。
?コースの概要?
◇対象 大学生・大学院生、若手研究者等(原則35才未満)
◇開催日程 8月31日(火)?9月2日(木)3日間
◇会場 九州大学伊都キャンパス(福岡市西区元岡744)
◇受講料 無料(交通費、宿泊費は受講者負担)
◇交流会(名刺交換会) [初日の講義終了後。全員参加]
 参加無料 ※社会人(大学生・大学院生以外)は2,000円/人
◇募集人数(定員) 40名
◇申込締め切り 8月23日(月)(定員に達し次第、募集を締め切ります)
◇詳細・お申し込みはこちらから
http://www.f-suiso.jp/3rd_koudo.html
◇主催 福岡水素エネルギー人材育成センター(福岡水素エネルギー戦略会議)/独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)/国立大学法人 九州大学 水素エネルギー国際研究センター/独立行政法人 産業技術総合研究所 水素材料先端科学研究センター(HYDROGENIUS)
◇後援 水素エネルギー協会(HESS)/燃料電池開発情報センター(FCDIC)/公益財団法人 水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)

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