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□燃料電池ワールド Vol.717
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■2010年07月06日発行
◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
◇http://www.fcworld.jp
■2010年07月05日のWEB LINK NEWS
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2010/07/05 【日本版コラム】誰が「太陽光発電バブル」を崩壊させたのか?―ドイツQセルズの苦悩とシャープの復権(ウォール・ストリート・ジャーナル)尾崎弘之・東京工科大学教授
前回のコラムで、クリーンエネルギーの固定価格買い取り制度(フィード・イン・タリフ:FIT)が、太陽光発電バブルが作られた要因であることを述べた。
初めて本格的にFITを導入したドイツにならって、スペインも1998年にFITを本格導入した。スペインでのFIT導入の結果は、風力発電の普及に偏り、太陽光発電はそれほど増えなかった。タービンなどの発電装置メーカーであるガメサ・エオリカ社、クリーンエネルギー事業者のアクシオア・エネルヒア社などの巨大「風力企業」がスペインから生まれた。
ところが、風力発電は物理的な制約が大きい。100メートル以上もある巨大風車を建設することができる場所は、広大な欧州でも既に限界が見えているからである。その点、太陽光パネルは住宅や工場の屋上に設置できるし、未利用地に巨大パネルを並べることもでき、制約が少ない。風車のように騒音を発生させないし、景観にもそれ程影響しない。
これからクリーンエネルギーを増やすには太陽光発電が不可欠という政策判断を、スペイン政府は行ったのである。2006年以降、太陽光発電への補助金が増やされ、一定規模以上の新築・改築建設物には太陽光パネルの設置が義務付けられた。
FIT見直しとリーマンショックで始まったバブルの崩壊
この政策の結果、2008年のスペインの太陽光発電新規設置量は2.51ギガワット相当と、世界一になってしまった。(PHOTON資料による)2007年と比較すると5.2倍の急成長だが、2009年には、何とまた6分の1まで落ち込んでいる。短期間でのバブル発生と崩壊である。
バブル崩壊:もうひとつの重要な原因
実は、スペインの政策変更とリーマンショック以外にも、バブル崩壊の有力な原因がある。それは太陽電池の原料であるシリコン価格の急落である。
Qセルズの苦悩とシャープの復権
太陽光発電バブルの象徴だったQセルズは、昨年13億5620万ユーロの巨額赤字を計上し、売上高も前年比何とマイナス35.9%となった。バブルの破裂が必ず来るというガルブレイス教授の予言どおりになったのである。逆に、数年前は「ドイツや中国との競争に出遅れた」と言われたシャープは健全な状況を保っている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100705-00000007-wsj-bus_all
■海外ニュース
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<定置用電源>
●パシフィック・ガス・アンド・エレクトリック社、フュエルセル・エナジー社に2台のMW級燃料電池を発注 (2010年06月03日)
パシフィック・ガス・アンド・エレクトリック社(Pacific Gas and Electric Company:PG&E)は、フュエルセル・エナジー社(FuelCell Energy)の1.4MW級燃料電池発電プラント「DFC1500」を2台発注した。この燃料電池は、カリフォルニア州立大学イーストベイ・ヘイワード校(California State University East Bay - Hayward Hills:CSU - East Bay)とサンフランシスコ州立大学(San Francisco State University:SFSU)の構内に設置される予定である。これらの契約の総額は、発電プラントの設置のためのエンジニアリングや調達・建造サービスを含んで約1260万ドルである。この発注は、カリフォルニア州公益事業委員会(California Public Utilities Commission:CPUC)が最近、PG&E社に同委員会が所有する燃料電池をカリフォルニアの2つの州立大学に設置する権限を委任したことに続くものである。
http://fcel.client.shareholder.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=476221【燃料電池ワールドの過去記事】
Vol.681/2010年05月13日発行「●カリフォルニア州公益事業委員会、2つの州立大学への燃料電池の設置を委任(2010年03月02日)」
〔訳注〕3月2日の事業委員会の決定では、カリフォルニア大学およびカリフォルニア州立大学の構内に燃料電池を設置することになっていた(上記過去記事)。このニュースの表現ではカリフォルニア州立大学イーストベイ・ヘイワード校とサンフランシスコ州立大学になっている。カリフォルニア州立大学はカリフォルニア州が設置する総合州立大学システムという形であり、カリフォルニア州立大学という単一の大学はなく、サンフランシスコ州立大学もカリフォルニア州立大学のひとつである。さらに、カリフォルニア大学もカリフォルニア州オークランド市に本部を置く州立大学であり、混乱させられる。
■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
□□□──────────────詳細は、http://www.fcworld.jp/fc_02event.html
☆福岡水素エネルギー戦略会議 平成22年度総会
7月23日(金)下記のとおり平成22年度の総会・記念講演会を開催いたします。
本年5月、戦略会議は世界18カ国の地域が参加する閣僚級会合「水素経済のための国際パートナーシップ(IPHE)」から、優秀リーダーシップ賞を日本で初めて受賞しました。
そこで、今年の記念講演会は、IPHEアワードの受賞を記念して、我が国が誇る水素研究とエネファームをテーマに、九州大学水素エネルギー国際研究センター佐々木一成センター長と、西部ガス(株)黒田明部長にご講演いただきます。世界最先端の水素研究開発拠点である九州大学の取り組みや、世界最大の福岡水素タウン・創エネハウスの建設などを通じてエネファームの普及を図る西部ガスの取り組みをご紹介いたします。
情報交換・懇親の場となる交流会とともに、是非、ご参加ください。
◇日時:7月23日(金) 14:00?18:00
◇場所:ホテル日航福岡
(福岡市博多区博多駅前2丁目18番25号 *博多駅より徒歩3分)
◇日程:
・『福岡水素エネルギー戦略会議総会』 14:00〜14:50《会場:都久志の間(3階)》
会長挨拶 新日本製鐵(株) 黒木啓介代表取締役副社長
知事挨拶 福岡県 麻生渡知事
来賓挨拶 九州経済産業局長、九州大学総長
議 事 戦略会議22年度事業計画等
・『IPHE(水素経済のための国際パートナーシップ)受賞報告』 14:55〜15:00
・『記念講演会』 15:05〜16:30
「産学官地域連携による水素社会実現に向けた九州大学の取り組み」
佐々木 一成氏(九州大学水素エネルギー国際研究センターセンター長)「西部ガスグループのエネファーム普及についての取組み」(仮題)
黒田 明氏(西部ガス(株)エネルギー統轄本部リビングエネルギー本部営業設備部部長)
・『交流会』 16:40〜18:00《会場:都久志の間(3階)》
◇詳細はこちら→ http://www.f-suiso.jp/H22soukai.html
◇参加費:無料(交流会のみ5,000円/人)
◇申し込み方法:7月15日(木)までに入力フォームからお申し込みください。
https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20080421174912
◇主催:福岡水素エネルギー戦略会議 http://www.f-suiso.jp/
☆福岡水素エネルギー人材育成センター「第12回 技術者育成コース」開催!
7月27日(火)から30日(金)の4日間、「実践的な実習」と「幅広い講義」により技術者に必要な知識の習得を目指す「技術者育成コース」を開催します。
少人数制で参加者1人1人が機材に触れることができる実習や、水素ステーション、燃料電池自動車の実物を使用した構造等の解説が特長のコースです。
皆様のご参加を心からお待ちしております。
○対象:水素エネルギー関連企業や新規参入を目指す企業の技術者等
※水素関連業務に従事されている方や、理系の高校、大学等を卒業された方など、一定の知識を持った方向けの専門的な内容です。
○日時:7月27日(火)?7月30日(金)
○会場:
・1日目 福岡県中小企業振興センター 4階 401B会議室
(福岡市博多区吉塚本町9番15号)
・2?4日目 九州大学伊都キャンパス 稲盛フロンティア研究センター ホールC(福岡市西区元岡744番地)
○受講料:50,000円/人(交流会参加の方は別途3,000円)
○締切:7月13日(火)※定員20名になり次第締め切ります。
○カリキュラム詳細及び申込みは人材育成センターホームページから!→ http://www.f-suiso.jp/12th_gijutsusya.html
○主催:福岡水素エネルギー人材育成センター(福岡水素エネルギー戦略会議)
○後援:独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、水素エネルギー協会(HESS)、燃料電池開発情報センター(FCDIC)、公益財団法人 水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)
☆福岡水素エネルギー人材育成センター「第3回 高度人材育成コース」開催!
8月31日(火)から9月2日(木)までの3日間、大学生、大学院生、若手研究者等を対象とした「高度人材育成コース」を開催します。燃料電池産業や水素エネルギー研究の最新情報をサマースクール形式により幅広く講義することで、将来を担う若手研究者の育成を目指します。皆様のご参加を心からお待ちしております。
※申込みは先着順です。お早めにお申し込みください。
?コースの概要?
◇対象 大学生・大学院生、若手研究者等(原則35才未満)
◇開催日程 8月31日(火)?9月2日(木)3日間
◇会場 九州大学伊都キャンパス(福岡市西区元岡744)
◇受講料 無料(交通費、宿泊費は受講者負担)
◇交流会(名刺交換会) [初日の講義終了後。全員参加]
参加無料 ※社会人(大学生・大学院生以外)は2,000円/人
◇募集人数(定員) 40名
◇申込締め切り 8月23日(月)(定員に達し次第、募集を締め切ります)
◇詳細・お申し込みはこちらから
http://www.f-suiso.jp/3rd_koudo.html
◇主催 福岡水素エネルギー人材育成センター(福岡水素エネルギー戦略会議)/独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)/国立大学法人 九州大学 水素エネルギー国際研究センター/独立行政法人 産業技術総合研究所 水素材料先端科学研究センター(HYDROGENIUS)
◇後援 水素エネルギー協会(HESS)/燃料電池開発情報センター(FCDIC)/公益財団法人 水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)
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