燃料電池ワールド Vol.584 (2009/12/09 10:36)

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□燃料電池ワールド Vol.584
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■2009年12月09日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM

                  ◇http://blogs.yahoo.co.jp/pemdream

■2009年12月08日のWEB LINK NEWS
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2009/12/08 PSAプジョーシトロエン、307CC ベースの燃料電池車を公開(レスポンス)

 PSAプジョーシトロエンは7日、フランス・リヨンで開幕した「水素エネルギーに関する未来展」において、プジョー『307CC』をベースに開発した燃料電池車を公開した。

 PSAは2006年から、次世代燃料電池車の開発に取り組んできた。最新の燃料電池システムは「FiSyPAC」と呼ばれ、JCS社のリチウムイオンバッテリーやCEA(フランスアトミックエナジーコミッション)製のフューエルセルスタックを搭載する。

 307CCの燃料電池車は現時点では実験車だが、最大航続距離は500kmを確保。100km走行して消費する水素は1kg以下と実用性も高い。燃料電池の寿命についても、従来よりも約20%向上させているという。

 PSAは三菱から電気自動車『i-MiEV』の供給を受け、2010年後半にプジョー『iOn』、シトロエン『Cゼロ』として発売。さらに2011年には、プジョー『3008』とシトロエン『DS5』に、ディーゼルハイブリッド車を投入する。燃料電池車に関しても早期市販を目指して、実証実験を行っていく方針だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091208-00000019-rps-ind
※写真あり

2009/12/08 現代・起亜自「2020年までハイブリッドカーに注力」(聯合ニュース)【ソウル8日聯合ニュース】現代・起亜自動車の李起相(イ・ギサン)研究開発総括本部常務は8日、ソウルで開催された電気自動車特別研修会で、2020年まではエコカー部門でハイブリッドカーの開発・販売に注力する戦略を示した。

 李常務はまた、現在のバッテリーより性能が5?7倍、価格は20?40分の1レベルのバッテリーが開発されてこそ、電気自動車が意味のある市場シェアを獲得できると述べ、そうした製品は2030年くらいになれば開発できると予測した。こうしたことから、現代・起亜自のエコカー開発・販売戦略は2020年までハイブリッドカーに焦点が合わせられ、それ以降は燃料電池車や電気自動車に次第にシフトされる見通しだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091208-00000037-yonh-kr
※写真あり

2009/12/08 【ドイツ】水素燃料車の開発を凍結=BMW、コスト削減で(NNA)

 高級車メーカーのBMWは当面、水素燃料自動車の本格的な生産には乗り出さない方針だ。経済紙ハンデルスブラット電子版が7日、クラウス・ドレーガー開発担当取締役の話として報じた。

 同社は、2012年までに年間コストを60億ユーロ(8,000億円)削減するために合理化を進めているほか、11月には新たに2億ユーロを圧縮する方針を打ち出している。自動車の販売台数が落ち込んでいる中、研究・開発(R&D)分野についても、コスト削減を免れない状況。ドレーガー氏は、「選択肢は引き続き検討する」としながらも、「当面は水素燃料を動力源とした量産車は製造しない」とした。

 BMWのほかにも、競合のダイムラーやフォルクスワーゲン(VW)は、次世代環境技術として、水素燃料車と電気自動車の開発を並行して進めてきた。ハンデルスブラットによると、VWはすでに水素燃料車に注力しない意向を表明している。一方、ダイムラーは引き続き開発に前向きな姿勢を示しているという。

 BMWは、10年後にも自動車販売台数の少なくとも85%をガソリン車とディーゼル車が占めると予測。こうしたことから、ドレーガー氏は、より燃費の良い駆動システムの開発に軸足を移す考えだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091208-00000013-nna-int

■海外ニュース
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<ポータブル/バックアップ電源>
●プラグパワー社とSFO社、インドにおける供給契約を結ぶ(2009/10/14)

 プラグパワー社と提携しているプラグパワー・エナジー・インド・プライベート・リミテッド社(Plug Power Energy India Pvt. Ltd)と、ネットワーク・システムズ&テクノロジーズ(NeST)グループ企業のSFOテクノロジーズ社(SFO Technologies)は、インドでプラグパワー社の燃料電池「ゲンシス(GenSys)」を確立するために5年間の戦略的製造供給契約を結んだ。両社は現在、今年7月に発表したタタ・テレサービシズ社(Tata Teleservices Limited;TTSL)の基地局子会社であるワイヤレスTTインフォ・サービシズ社(WTTILZ)に販売する最初の200台の「ゲンシス」ユニットを製造する準備に取りかかっている。

 プラグパワー社は、2010年3月までに200台すべてを出荷し、同年中にインドに約100台のシステムを設置することを期待している。インドの通信市場は、次の3〜5年の間は毎年5万近い電波塔の増加が見込まれている。
http://www.plugpower.com/newsroom/pressreleases.aspx?action=details&newsid=303【燃料電池ワールドの過去記事】
Vol.564/2009年11月08日発行 「ヒンドゥスタン石油会社とプラグパワー社、インドで燃料供給契約を結ぶ(2009/09/21)」
Vol.510/2009年08月18日発行 「インドのWTTIL社、通信基地局のために200台のプラグパワー社製燃料電池「ゲンシス」を購入(2009/07/23)」

〔訳注〕NeST Group  1991年に創立したNeST(ネットワーク・システムズ&テクノロジーズ)グループは米国に本社を置き、 ソフトウェア、ハードウェアの製造・開発・サービス拠点を世界中に持つグローバルサービスプロバイダーです。NeSTの開発・製造拠点は南インドに集約しており、保税地区のコーチン、世界的なIT都市となったバンガロール、 そして「地上の楽園」と称される自然豊かなケララ州トリヴァンドラムのテクノパークにあります。
http://www.n-nest.co.jp/nestgroup/  より

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆有機ハイドライド利用システム研究会 特別講演会【再掲】
「『低炭素社会』実現に向けた現状と展望?有機ハイドライド利用技術の最新動向」
○日 時:12月16日(水) 13:00?17:40
○場 所:弘済会館 東京都千代田区麹町5?1 
     http://www.kousaikai.or.jp/hall/index.html
     JR「四谷駅」麹町出口、
     または地下鉄「四谷駅」共通1番出口から徒歩5分
○会 場:弘済会館 会議室「梅」
○参加費:会員無料(法人会員は無料。複数名可)

     非会員 お一人様 8000円(資料代含む。当日現金払い)
○講演内容
1.基調講演 東京工業大学統合研究院教授 柏木 孝夫氏
「新政権下のエネルギー政策」
2.九州大学・水素エネルギー国際研究センター長教授 佐々木 一成氏「産学官地域連携による水素エネルギー社会実現:福岡水素プロジェクトを例として」
3.株式会社新エネルギー研究所取締役 斉藤 泰和氏
「有機ハイドライドによる海外風力水素の貯蔵輸送利用」
4.財団法人エネルギー総合工学研究所プロジェクト試験研究部部長 坂田 興氏「水素キャリア(高圧および液体水素、有機ハイドライド)に応じたフィージビリティスタディに関して」
5.財団法人石油産業活性化センター新燃料部長 菊池 和廣氏
「製油所における水素製造と供給システムの今後の展開と有機ハイドライドの活用」
◇申込方法(12月14日(月)申込締切)
メール(奥田okuda@hrein.jp)またはファックス(011?209?9778)にて下記の項目を明記の上、お申し込み下さい。定員となり次第、締め切りとさせて頂きます。
 ・参加者貴名(フリガナ)
 ・貴団体名(フリガナ)
 ・参加者の部署・役職名
 ・住所 
 ・電話、ファックス
 ・電子メールアドレス
○お問い合わせ 有機ハイドライド利用システム研究会事務局
   http://www.organic-hydride.com/

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