燃料電池ワールド (2009/08/10 09:00)

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□燃料電池ワールド Vol.504
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■2009年08月10日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM

                  ◇http://blogs.yahoo.co.jp/pemdream

■2009年08月07〜09日のWEB LINK NEWS
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2009/08/07 太陽光電力買い取り義務化 家庭の余剰分、48円に倍増(フジサンケイ ビジネスアイ)

 経済産業省は6日開いた総合資源エネルギー調査会(経産相の諮問機関)の小委員会で、太陽光発電設備を持つ家庭などから、余剰電力を電力会社に義務的に買い取らせる制度の詳細を取りまとめた。

 家庭の余剰電力は1キロワット時当たり48円で、燃料電池と併用している家庭からは同39円、事務所や工場など非住宅からは同24円になる。年内に制度をスタートする。

 電力会社は現在、家庭から1キロワット時当たり24円で自主的に買い取っているが、これを義務化した上で、2倍の48円にする。太陽光発電設備を持つ家庭は、設置費用の補助金と買い取り制度を利用すれば10?15年で元がとれる計算だ。

 ガス会社などが販売する燃料電池を併用する「ダブル発電」の家庭の場合、余剰電力が増えることから、電力会社は買い取り義務化に強硬に反発した。

 一方、ガス会社は「対象から外すのは温暖化対策に逆行する」と反論していた。このため、燃料電池による余剰電力の「押し上げ効果」について、10?25%程度であることを勘案し、その分を割り引いて39円にした。

 工場などの非住宅は、一般家庭よりも電気料金が安いことなどから、買い取り価格も24円と低く設定したが、現在電力会社が非住宅から買い取っている平均価格に比べると2倍になった。

 電力会社は、毎年1?12月の買い取りにかかった費用を、翌年度から一般の電気代に上乗せして回収する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090806-00000006-fsi-bus_all

2009/08/07 <小規模発電>増設目指し設備の規制緩和へ 経産省(毎日新聞)

 水道の落差や工場の排熱など利用されていないエネルギーを使う小規模発電を増やすため、経済産業省原子力安全・保安院は発電設備の規制緩和に乗り出す。環境意識の高まりを受けた取り組みで、安全性を検討する作業会合を7日に発足させ、10年度にも実施したい方針だ。

 しかし、平均的な家庭の太陽光発電3?4戸分に当たる10キロワット以上の水力発電や蒸気発電の場合、資格を持つ主任技術者の選任など、巨大発電所と同等の管理体制が必要となる。参入は難しく、メーカーなどから緩和を求められていた。

 そこで、保安院は事故時の影響が少ない小規模発電所の規制のあり方を見直し、電気事業法の関係省令を改正する方針だ。まずは規制の厳しい水力、火力発電から検討する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090807-00000005-mai-bus_all

2009/08/07 “電池革命”始動 米政府24億ドル投入 覇権目指す(産経新聞)
 ■「デトロイト救済」色濃く

 【ワシントン=渡辺浩生】米政府が電気自動車(EV)や次世代ハイブリッド車生産のカギを握る高性能電池の開発に向け、本格的に動き始めた。オバマ大統領は5日、ビッグスリー(米自動車3大メーカー)とリチウムイオン電池開発で提携した企業などを対象にして総額24億ドル(2280億円)の無償供与を発表し、次世代エコカーをめぐる世界競争で米国が日本などから主導権を奪還するとの意向を表明した。

 次世代エコカーとして日本メーカーやビッグスリーが開発に取り組むEVのほか、家庭電源で充電可能なプラグイン・ハイブリッド車は、大容量で超小型のリチウムイオン電池の量産化の成否がカギを握るとされており、各自動車メーカーは電池メーカーと提携して開発を進めている。

 オバマ政権の「電池革命」は、このリチウムイオン電池の開発で米国が世界をリードすることで、ビッグスリーの再生を図るのと同時に、温室効果ガスの削減と輸入石油依存からの脱却、そして雇用創出を目指していくものだ。

 ただ、世界の電池市場で米国は劣勢だ。エネルギー省によると、パソコンなど個人向け電気製品のリチウムイオン電池は98%がアジア製が占めており、米国のハイブリッド車に使われる電池も99%が日本製だ。

 オバマ大統領は5日の演説で、次世代エコカーをめぐる電池開発投資で米国が日本や中国に出遅れていることを認めたうえで、「次世代のクリーンエネルギー車で主導する戦略に自分は取り組んでいる」と強調し、覇権獲得に強い意欲をみせた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090807-00000073-san-bus_all

2009/08/07 【フランス】風力発電への反対運動が活発に(NNA)

 フランスで風力発電の拡大計画への反対運動が活発化している。向こう10年で発電容量を7倍に増やす政府目標が脅かされそうだ。6日付ブルームバーグが報じた。

 問題となっているのは、ノルマンディー地方のモンサンミッシェルをはじめとする観光地や、自然の豊かな村に建設される予定の風力発電タービン。環境保護団体などは嘆願書の署名活動を全国的に開始し、タービン建設を経済的に正当化できるかや、景観悪化についての議論の場を設けるよう求めている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090807-00000014-nna-int

2009/08/09 燃料電池…ハイブリッド電車が安定走行(産経新聞)

 JRグループの研究機関「鉄道総合技術研究所」(東京都国分寺市)は、次世代形車両として、水素を燃料にした「燃料電池」で走る「ハイブリッド電車」を開発し、ブレーキをかけた際に生じるエネルギーを蓄積したバッテリーと組み合わせることで、安定走行を可能にした。燃料の安全性やバッテリーの耐久性などの研究を進め、実用化を目指す。

 既存の電車は架線から電気を取り入れて走行しているが、ハイブリッド電車は架線が不要。山本室長は「停電や変電所の架線トラブルで立ち往生する心配もない」と説明する。

 もともと鉄道総研では燃料電池の車両開発を進めてきた。だが、燃料電池だけだと、1車両を動かすのが限界だった。今回、新たにバッテリーとハイブリッド構成にすることで、格段に力が増したという。

 今春から試験車両を走らせて実験し、480キロワットの電気を作ることに成功。既存の電車は300?600キロワットの電気を使うとされるが、力は劣らない。加速にも問題はなく、設計上は時速100キロを出すことも可能だ。試験した線路区では速度制限があり、時速45キロまでしか出せないが、この速度で安定して走行できることが今回確認された。

 さまざまな可能性を秘めたハイブリッド電車だが、課題もある。水素を使う燃料電池を車両に使うことへの安全性の検証や、「30年持つ」とされる既存車両との耐久比較の実験がまだ済んでいないことだ。また1両1億円の車両相場に対し、ハイブリッド車両は燃料電池だけで1億円とされ、コストの問題もある。

 山本室長は「エネルギーの効率化が叫ばれる中、10年、20年後に燃料電池が必要となり、その時に研究を始めたのでは遅い。時代のニーズに応えたい」と話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090809-00000579-san-soci

■海外ニュース
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<輸送>
●ブラジル、水素バスを受け入れる(2009/07/07)

 ラテンアメリカで最初の水素動力で走る公共バスが、サンパウロの市街を走った。そして、通常ダイヤで走る前に2カ月間試験運行される予定だ。最終的には2010年6月に4台の水素バスがサンパウロを走ることになるが、燃料を提供するために水の電気分解で水素を生産する工場が今月から建設される。この工場が2010年に稼働するまでは、バスのための水素は天然ガスから作られる。
http://www.psfk.com/2009/07/clean-public-transport.html
※写真あり

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆☆☆平成21年度高度人材育成コース開催のお知らせ☆☆☆
   ?受講料無料!若手研究者対象サマースクール?

 福岡水素エネルギー人材育成センターでは、9月2日(水)から4日(金)までの3日間、大学生、大学院生、若手研究者等を対象とした「高度人材育成コース」を開催します。

 世界で活躍する研究者が「水素エネルギー研究の最新成果」を講義するとともに、企業の最前線で活躍する技術者が「燃料電池産業の最新動向」を分かりやすく解説します。

 今回は、「水素高分子研究の最前線」「液体水素の効率的な製造と用途」を新たに講義に追加するとともに、「施設見学」の時間も延長するなど、さらに充実したカリキュラムをご用意しております。
 申込みは先着順です。お早めにお申込みください。
○主催
福岡水素エネルギー人材育成センター(福岡水素エネルギー戦略会議)独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO技術開発機構)国立大学法人九州大学
独立行政法人産業技術総合研究所水素材料先端科学研究センター
○後援
水素エネルギー協会(HESS)
燃料電池開発情報センター(FCDIC)
一般財団法人水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)
○日時:9月2日(水)?4日(金)
○場所:九州大学伊都キャンパスウエスト4号館914、915号室
○対象:大学生・大学院生,若手研究者等(原則35才未満)
○定員:40名(定員に達し次第、募集を締め切ります。)
○受講料:無料(ただし、交通費・宿泊費は自己負担)
※社会人(大学生・大学院生以外)は交流会費2000円。
○締切:8月14日(金)(定員に達し次第締め切ります。)
※詳しくはコチラ:http://www.f-suiso.jp/koudo/H21koudo1.html

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