燃料電池ワールド (2009/06/18 09:00)

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□燃料電池ワールド Vol.470
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■2009年06月18日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                  ◇http://blogs.yahoo.co.jp/pemdream

■2009年06月17日のWEB LINK NEWS
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2009/06/17 出光興産 地球にやさしい社会づくりに貢献 環境対応高める高機能材料(フジサンケイ ビジネスアイ)

 生産過程での廃棄物を減らしたり、省エネを推進するなど、環境の保全と環境負荷の低減が企業の大きなテーマになっている。石油元売り大手で石油化学、高機能樹脂に定評がある出光興産の取り組みを取材した。

 出光は、このほどまとめたグループ中期経営計画で、その基本戦略を「エネルギー・食糧・環境」を切り口とした成長路線への布石と位置づけている。

 中でも石油化学分野においては、「環境対応・省エネルギーへのニーズが高まり、高機能材料の需要が増大する」と分析。製造過程はもちろん、出荷製品も環境負荷を低減することが大きな目標としている。

 「スチレンモノマーを原料とし、出光が世界で初めて開発したシンジオタクチックポリスチレン(SPS)であるザレック(XAREC)について説明しましょう」と切り出したのは、機能性樹脂部機能性樹脂二課の嵐俊美課長。

 「これから、事業所だけでなく家庭でも広がりが期待できる燃料電池の分野でも、環境に優しい給湯機の部品や、ちょっと地味なところでは家庭用生ゴミ処理機のドラム部の部品などにもザレックは使われています」(出口氏)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090616-00000030-fsi-bus_all

2009/06/17 【英国】リバーシンプル、水素燃料電池自動車を披露(NNA)

 エネルギー効率の高い自動車開発で定評のある英リバーシンプルが16日、ロンドンで、液体水素燃料電池自動車の新型モデルを披露した。会場となったテムズ川沿いのサマセット・ハウスのテラスには、報道関係者や自動車関係者ばかりか、環境負荷の低い技術やエネルギー業界からも多数の関係者が集まった。

 披露されたのは、だ円形のポップアップドアがスポーツカーを思わせる2人乗りの「リバーシンプル・アーバン・カー」。座席やドアに軽量素材を使用、車両重量はわずか350キロだ。開発には9年を要したという。

 また、二酸化炭素(CO2)排出量も1キロ当たり30グラムと、現在販売されているエコカーで最も低排出といわれる独フォルクスワーゲン(VW)の「ポロ・ブルーモーション」の排出量の25%程度という超エコ車だ。

 同社は、商品をすべてリース契約で提供する方針だ。リース料は月額200ポンド程度とし、これに1マイル走行当たり15ペンスを加算する。燃料費や故障時の保険、年に1度の保守点検サービスなども料金に含まれるという。

 リバーシンプル・アーバン・カーは、今後、実用化に向けて、プロトタイプモデル50台の実証試験を企業や個人の協力を得て行う計画だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090617-00000012-nna-int
※写真あり

2009/06/17 東ガス 10年内にシステム実用化 太陽光 発電量保ち電圧制御(フジサンケイ ビジネスアイ)

 東京ガスが、太陽光発電の潜在能力を最大限に引き出すシステムの開発に乗り出した。今後の太陽光発電の普及は、余剰電力の買い取り制度の導入によって、大量の電気を電力系統に流し、配電線の電圧上昇を招く恐れがある。出力を抑えれば障害の発生は防げるが、発電量そのものを減らしてしまう。東ガスが開発するシステムは、燃料電池用のインバーターを使い、発電量を維持した状態で電圧を制御することができる。

 東ガスの家庭用燃料電池のインバーターを使ったシステムは、こうした問題を解決する開発だ。インバーターは水素と酸素の化学反応から生まれた直流電気を交流に変換し、家庭で使えるようにする変換機器だが、これを電圧の制御に応用する。

 東ガス基盤技術部ホロニックエネルギーグループの辻田伸介氏は「インバーターをうまく制御すれば、太陽光発電で作られる電気の電圧を下げられ、出力抑制による発電量の目減りを回避できる」と説明する。既存のインバーターに制御回路を組み込めば、新たな機器の導入が不要で、導入コストも低くすむ。

 東ガスは「太陽光発電が大量導入される地域では、太陽光発電と燃料電池の相乗効果が大きく期待できる」(辻田氏)として、関係業界とともにシステム開発に取り組み、5〜10年内の実用化を目指す。

 しかし、実用化のハードルは高く、太陽光発電の余剰電力の優遇買い取り制度を控え、家庭用燃料電池と太陽光発電を併用する「ダブル発電」の扱いをめぐって、電力業界とガス業界の対立が続いている。太陽光発電と燃料電池の併用が認められれば、電力会社が買い取る余剰電力が増えるからだ。従来の約2倍の価格での買い取りとなるだけに、電力業界は一歩も譲らない構えだ。

 もし、併用が認められなければ、システムが実用化に入っても消費者にメリットを打ち出せない。「併用システムの普及は制度次第」(東ガス)で、期待の大きさに対し、不透明感も漂う。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090616-00000053-fsi-bus_all
※写真あり

2009/06/17 GT by シトロエン、グッドウッドに出走(レスポンス)

 シトロエンは16日、『GT by シトロエン』が7月3 - 5日に英国で開催される「グッドウッドフェスティバルオブスピード」に参加すると正式発表した。市販に向けて、シトロエンのスポーツイメージをアピールするのが目的だ。

 GT by シトロエンは、2008年10月のパリモーターショーでベールを脱いだコンセプトスポーツカー。同車はソニーの『プレイステーション3』の人気ソフト、『グランツーリスモ』と共同開発され、シトロエンが考える21世紀のスポーツカー像を具体化した1台だ。『グランツーリスモ5プロローグ』の仮想空間でのみ、その走行は許される。

 パワートレーンの詳細は未公表だが、グランツーリスモ5では「燃料電池を搭載した電気自動車」という設定。最大出力は782ps、0 - 100km/h加速3.6秒、最高速度330km/hという圧倒的なパフォーマンスを実現する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090617-00000019-rps-moto
※写真あり

2009/06/17 二酸化炭素ゼロ目指す石炭火力発電 経産省が開発後押し(産経新聞)

 経済産業省は二酸化炭素(CO2)の排出を限りなくゼロに近づける「ゼロエミッション石炭火力発電」の実用化を支援する。燃料電池やガス・蒸気タービンの3種の発電方式を併用し、発電効率を大幅に高めた「石炭ガス化燃料電池複合発電システム(IGFC)」などと、排出されたCO2を地層に貯留する「CCS」技術を組み合わせることを想定、補助金などを通じて民間の開発を後押しする。早ければ、来年度から支援を始める。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090617-00000629-san-bus_all

2009/06/17 シャトル打ち上げを延期させた“犯人”
(ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト)

 SF映画『2001年宇宙の旅』で人間に反抗したコンピューター「HAL9000」には及ばないが、GUCP(Ground Umbilical Carrier Plate)もなかなかのものだろう。13日に予定されていたスペースシャトル、エンデバー号の打ち上げを断念させてしまったのだから。GUCP(写真はアメリカ、フロリダ州のケネディ宇宙センターで撮影)は、外部燃料タンクと余剰水素ガス排出官の接続部にあたる。

 13日、このGUCPに危険度の高い漏れが発見されたため、シール材の交換を行わざるを得なくなったのだ。エンデバー号の打ち上げは17日に改めて行われる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090617-00000000-natiogeop-int.view-000
※写真あり

■海外ニュース
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<輸送>
●ハイドロジェニックス社、ヨーロッパの道路に燃料電池バスを走らせる(2009/05/05)

 2台のハイドロジェニックス社(Hydrogenics)製燃料電池ハイブリッド中小型バス(MidiBuse)は今、ドイツで操業を始めた。これで総台数は10台になった。バスは、ドイツ、ヘルトン(Herten)にある地方都市交通公社のVestische Strassenbahnen社によって購入された。さらに、40人乗り中小型バスの倍のサイズのハイドロジェニックス社製大型燃料電池バスが1台、ランピーニ燃料電池バスプロジェクト(Rampini Fuel Cell bus project)の一環としてドイツ、グラトベク(Gladbeck)で操業を始める予定だ。追加車両は、テストが終了した後、導入される手はずになっている。
http://www.hydrogenics.com/ir_newsdetail.asp?RELEASEID=381743

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆福岡水素エネルギー人材育成センター「技術者育成コース」開催!【再掲】九州大学の教授陣及び全国有数の水素エネルギー関連企業の技術者が講師を務め、技術者に必要な知識と技術の習得を目指します。
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★好評を頂いている実習をより充実させ、参加者の皆様が機材に触れる機会を増やしました。
★2日目の講義「燃料電池自動車」では、九州で初めて導入された燃料電池自動車「トヨタFCHV-adv」を実際に使ってその構造等を解説します。
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○主 催:福岡水素エネルギー人材育成センター(福岡水素エネルギー戦略会議)
○後 援:独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO技術開発機構)
○対 象:水素エネルギー関連企業や新規参入を目指す企業の技術者等
※水素関連業務に従事されている方や、理系の高校、大学等を卒業された方など、一定の知識を持った方向けの専門的な内容です。
○日 程:7月28日(火)〜31日(金)
○会 場:〔1日目〕福岡県中小企業振興センター(福岡市博多区吉塚本町9番15号)〔2〜4日目〕九州大学伊都キャンパス(福岡市西区元岡744番地)
○定 員:20名(定員に達し次第、募集を締め切ります)
○受講料:5万円/人
○名刺交換会:1日目講義終了後(参加自由。3000円/人)
○締 切:7月10日(金)〆切(定員に達し次第、募集を締め切ります)
●カリキュラム詳細及び申込みは人材育成センターホームページから!→ http://www.f-suiso.jp/H21gijutsusya1.html
ご希望の方はお早めにお申込みください!!

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