燃料電池ワールド (2009/04/01 09:20)

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□燃料電池ワールド Vol.418
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■2009年04月01日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                  ◇http://blogs.yahoo.co.jp/pemdream

■Blog ニュース 今回の画像はありません。
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☆「系統連携」「系統連係」と「系統連系」

 3月23日と28日に書いたブログの記事で「系統連携」という表記を使っていたがこれは誤りで、「系統連系」とするのが正しいという指摘を読者の方からいただいた。調べてみたらその通りで、ブログの表記は訂正した。ありがとうございました。



この表記は技術的な専門用語で、勉強しなければ分からない。自分は、分散型電源が系統と繋がることを表す名詞を「系統連けい」と単純に考えていたので、これまで間違った当て字を使ってしまった。



広辞苑で調べると、「れんけい」は3つ載っていて、連系はない。一般的な表現ではないのだ。

・連携=同じ目的を持つ者が互いに連絡をとり、協力し合って物事を行うこと。
・連係=つながって次に及ぶこと。つらなりつながること。つらねつなぐこと。また、そのつながり。

・連茎=ハスの地下茎。れんこん。



連携と連係はどちらもよく使われているが、連携の場合は人間が中心で、意志の存在を感じる。単なる物事の状態を表すのは連係の方で、広辞苑では使い方を分けている。その意味では「系統連携」と書くのは全くの当て字だということがよく分かった。



「系統連係」の方はどうだろうか。連繋という表記もあって、これは当て字ではなく、現在では連係で代替されている。系統と分散型電源を「繋げる」を名詞にすれば「連繋」になり、「連係」も正しいことになろうが、業界や学問の世界では「連系」でなくてはならないようだ。もっとも、私が見た家庭用燃料電池設置工事の基本工程表には「系統連係立ち会い」となっていた。



試しにネットで国語辞典を調べてみたが、goo、エキサイト、yahoo、三省堂にはなかった。ウィキペディアには「連系」という単独の項目はなかったが、次のような表現が見つかった。
「連系線という電力会社相互の高電圧の送電線網」
「電力の融通によって補う仕組み(会社間連系)」



このような専門用語はある程度理解できてくると実に使いやすい言葉だと思うが、そこに行くまでは一つ一つ勉強していくしかない。「系統連系」という言葉も、電力網同士が繋がることは連系という一言で表現されているのだから、それに対して系統と分散型電源とが繋がることを意味しているということを改めて理解した。



今後とも誤り、誤解に対してご指摘ください。

■2009年03月31日のWEB LINK NEWS
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2009/03/31 2008年の中国環境省エネ10大ニュース(サーチナ)

 2008年の中国は、北京五輪、四川省大地震、金融危機直撃など多くの話題があった。今回は私の独断で、08年の中国環境省エネ10大ニュースをまとめた。08年は環境保護省の発足、排出削減の目標達成、グリーン五輪、風力発電拡大、循環経済促進法制定など環境対策が進んだ1年といえる。
新エネ・省エネが大きく進む

 風力発電容量は1324・22万キロワットに達し、風力発電大国になりつつある。また高熱量燃料となるバイオマスエネルギー林が各地で作られた。電動車、燃料電池車、ハイブリッドバスなど新エネ車やLEDなど省エネ灯が大きく試験導入または普及した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090331-00000012-scn-cn
※写真あり

2009/03/31 関連材料:アジア株式市場大幅下落(サーチナ)
・日清紡[終値828円]燃料電池の触媒、高価な白金に代わる炭素材料初めて実用化。2010年春から量産。性能白金とほぼ同じでコストは6分の1、燃料電池の普及に弾み。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090331-00000014-scn-bus_all

2009/03/31 環境産業、振興後押し 滋賀県 「創造会議」4月創設(京都新聞)

 滋賀県は環境産業を育成するため、有識者をメンバーとした「環境産業創造会議」を4月に創設する。市場拡大が見込まれる太陽・燃料電池を重点分野に位置づけ、同会議を司令塔役にして、中小企業の技術開発や下請け受注を支援する。大手メーカーの生産拠点が県内で集積する利点を生かし、不況で打撃を受けたものづくり企業の活性化を図る。

 同会議は県産業支援プラザや県工業技術総合センター、大学教員、金融機関職員ら約10人がメンバー。

 県内では、大手メーカーが生産拠点を拡充し、量産化を進めている。京セラは太陽電池の工場を、東近江市に加えて野洲市でも来春に稼働。パナソニックは草津市の工場でつくる燃料電池を4月から販売する。ジーエス・ユアサコーポレーションや三菱自動車による合弁会社は草津市で工場を新設、電気自動車のリチウムイオン電池生産も始まっている。

 県新産業振興課は「太陽・燃料電池は使用する部品が多く産業のすそ野が広いため、中小企業にもチャンスがある。低コスト化や高効率化など技術面や販売面の課題解決を支援しながら、事業化の成功モデルを生み出したい」としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090331-00000001-kyt-l25

2009/03/31 日清紡(3105)がストップ高気配、燃料電池向け量産報道で(サーチナ)

 日清紡が100円高の928円ストップ高買い気配で前場を終えた。朝方から寄り付かないまま買い気配を切り上げた。31日付の日本経済新聞朝刊が、「家庭の電源や自動車に使われる燃料電池の触媒として、高価な白金に代わる炭素材料を初めて実用化、2010年春から量産する。性能は白金とほぼ同じで、コストが約6分の1となる」と報じたことが買いを集めている。

 「環境対応車」開発・普及が低炭素化社会つくりに不可欠とのみかたから、世界で開発競争が高まるなか、「燃料自動車に使用した場合、車全体の約1割にあたる50万円程度のコスト削減につながる見込み。燃料電池車に普及に弾みがつきそうだ」だとの報道が、先行きの業績寄与を期待した買いにつながっているようだ。報道では、生産量を20年には数十トンに引き上げ、500億―10000億円の売り上げを見込んでいるとしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090331-00000074-scn-biz

2009/03/31 自動車関連株に国策買いの声、エコカー需要拡大期待で(ロイター)

 [東京 31日 ロイター] 自動車関連株に注目する関係者が増えている。足元の状況は厳しいセクターだが、国内で4月から低公害車について優遇税制が設けられることを背景に、ハイブリッド車などエコカーの需要拡大が期待されている状況だ。

 自動車関連は同じく政策の後押しが見込まれる太陽光発電関連とともに、国策買いの相場テーマになるとの声も出ている。

 そうした中、株式市場ではエコカーに関する材料への反応が鋭い。31日の株式市場では、燃料電池に使用されている白金に代わる触媒として開発した「カーボンアロイ触媒」に関し、白金代替触媒としては世界最高レベルの発電性能を確認と発表した日清紡が人気化。ストップ高比例配分となり大引け後に952万6000株の買いを残した。

 同社の広報担当者によると「カーボンアロイ触媒を利用した場合、現在の地金相場と加工費をもとに計算すると、白金に比べてコストが約6分の1で済む。エコカーの普及状況をにらみ開発を進めているが、来年の春にサンプル出荷を見込んでいる」という。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090331-00000530-reu-bus_all
※写真あり

2009/03/31 日清紡、プラチナを使用しない燃料電池用触媒を開発(レスポンス)

 日清紡は31日、燃料電池に使用されている白金に代わる触媒として開発中だった「カーボンアロイ触媒」の世界最高レベルの発電性能を確認することができたと発表した。

 カーボンアロイ触媒の発電性能は開放電圧が0.98V、1平方cmあたり0.2A時の電圧が0.67V、出力密度が1平方cmあたり525mW。

 燃料電池は、環境性能の高さから自動車や家庭用向けに需要拡大が見込まれているが、本格的な普及には、高価で有限な資源である白金に代わる触媒の開発が不可欠だ。今回、開発したカーボンアロイ触媒は、希少資源を一切使用せず、工業的生産が可能なカーボンを主原料にしているため、安定した供給体制で燃料電池のコストを大幅に抑え、燃料電池の本格的な普及を加速するもとしている。

 また、白金は発電中に溶解し、燃料電池の部材を腐食させることが課題だが、カーボンアロイ触媒ではこの問題は発生せず、白金に比べ電池寿命を長くできる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090331-00000022-rps-ind

2009/03/31 <魁:日本株銘柄レポート>米株大幅安で3日続落の年度末に(サーチナ)

 「突っ込みを狙うべきは『グリーン・ニューディール』関連から、太陽電池関連株とみるのは変わらない」と前号で記したが、注目した太陽電池製造装置のエヌ・ピー・シーは前日に3月安値から2割超高に買われたこともあり、利益確定売りが先行した。一方、100円高の928円とストップ高したのは日清紡。31日付の日本経済新聞朝刊が、「家庭の電源や自動車に使われる燃料電池の触媒として、高価な白金に代わる炭素材料を初めて実用化、2010年春から量産する。性能は白金とほぼ同じで、コストが約6分の1となる」と報じたことが買いを集めた。

 昨年10月に付けた5年半ぶり安値488円を基点とした日清紡株の上昇基調は、昨年7月末以来の200日線をクリア。937円にある52週線にあと9円と急接近した。07年6月高値から続いた下げ相場からの反騰だが、調整期間が短いことは気がかり。もっとも、大勢波動の転換はともかく、短期的な話題性は十分。上値調べの動きに注目。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090331-00000146-scn-bus_all

■海外ニュース
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ネタ切れです。4月6日から再開します。

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