燃料電池ワールド (2007/09/17 06:28)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.295 2007/09/17発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■WEB LINK NEWS
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07/09/11 米GM、9月の米自動車販売は今のところ良好(ロイター)

 [フランクフルト 10日 ロイター] 米ゼネラル・モーターズ(GM)<GM.N>のボブ・ルッツ製品開発担当副会長は10日、9月の米国での自動車販売について、今のところ良好であるとの認識を示した。当地で開催予定のモーターショーに先立って行われたイベントの合間に述べた。

 同氏はまた、2010年に生産を計画している燃料電池自動車「シボレー・ボルト」について、採算が取れない可能性もあると指摘。「第一世代のボルトが大きな利益を生まないかもしれないということは十分に覚悟している。それどころか損失を出す可能性もある。現段階では分からない」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070911-00000256-reu-bus_all

07/09/12 【韓国】起亜自が独にデザインセンター、欧州攻略を本格化(NNA)
 ■モーターショーで新車続々

 一方、11日(現地時間)にフランクフルトで開幕したモーターショーで、起亜自は次世代スポーツクーペのコンセプトカー「キー」やコンセプトカー「プロ・シード」、「シード」のハイブリッドモデル「エコ・シード」など計25モデルを公開した。

 現代自は、水素燃料電池車のコンセプトカー「i-blue」や欧州戦略車種「i30」のワゴンタイプなど計17モデルを発表した。「i-blue」は「ツーソン」など従来のモデルに燃料電池システムを組み合わせたこれまでの車両と異なり、燃料電池専用として開発。燃料電池スタックを小型化し車両の下部に搭載することで、ハンドリングと乗車感を高めた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070912-00000011-nna-int

07/09/12 中国工業、09年3月めどに自動車用水素タンク事業に参入(日刊工業新聞)

 【広島】中国工業は早ければ09年3月にも、自動車用水素燃料タンク事業に参入する。広島大学の岡本伸吾准教授と超高圧水素タンクを共同開発中で、燃料電池車や水素ロータリーエンジン(RE)車向けの販売を目指す。水素自動車用タンクは、完成車メーカーが内製するか、米国、カナダのタンクメーカーから輸入しているのが実情。量産化に成功すれば国内のタンクメーカーとしては初となる。

 中国工業と岡本教授が開発中の水素タンクは、繭(まゆ)型に一体成形したプラスチックをインナー容器とし、エポキシ樹脂を浸透した炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を巻きつけた。市販のタンクはインナー容器がアルミニウム製、ステンレス製が多い。これに比べ軽量で同等の強度を確保できるのが特徴。

 インナー容器の素材は特殊樹脂の多重構造で、水素ガス漏れなどが少ない構造になっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070912-00000011-nkn-ind

07/09/12 【ドイツ】自動車ショー、ついに開幕(NNA)

 フランクフルト国際モーターショーが11日、開幕した(きょう12日まではプレスデー)。地元の欧州最大手フォルクスワーゲン(VW)は販売価格が1万ユーロ(157万円)を大きく下回るシティーカー「up!」を世界初公開。米ゼネラルモーターズ(GM)傘下のオペルは燃料電池車のコンセプトモデル「フレクストリーム(Flextreme)」をお披露目している。

 このほか、ダイムラー・クライスラーは2010年からメルセデス・ベンツ「Bクラス」の燃料電池車版を生産する計画を表明した。従来よりも小型で強力な新世代の燃料電池を搭載する構想だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070912-00000013-nna-int

07/09/13 世界的な需給逼迫懸念が後押し=産油国の能力、限界に近づく(時事通信)

 【ニューヨーク12日時事】ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場が12日、過去最高値を更新した背景には、世界的な需給逼迫(ひっぱく)懸念が挙げられる。経済の急成長が続く中国やインドを中心に需要が堅調に推移する一方、生産国の産油能力は限界に近づきつつあるためだ。

 石油輸出国機構(OPEC)は11日、原油の日量50万バレル増産を決定したものの、市場では実際の産油量を追認するにすぎないと受け止められた。また、新たな生産目標の日量2725万バレルは加盟国の生産能力の上限に近い水準とされ、増産余力は確実に狭まっている。

 一方、国際エネルギー機関(IEA)は9月の月報で、今年の石油需要見通しを下方修正したが、下げ幅は9万バレルにとどまり、依然として旺盛な需要を裏付ける結果となった。IEAの田中伸男事務局長は、年内は需給逼迫の状況が続くと警告している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070912-00000239-jij-int

07/09/13 【リリース・電気機器】東陽テクニカ、電気化学測定システム4機種の販売を開始(日刊工業新聞)
【リリース・電気機器】 株式会社 東陽テクニカ
燃料電池、二次電池の開発・評価から腐食防食研究まで
電気化学測定システム”VersaSTAT3”シリーズ4機種を販売

 エネルギー分野における環境対策の切り札的存在である「燃料電池」や、携帯電話をはじめとしたありとあらゆる家電製品に用いられる「二次電池」等の電池・バッテリ全般、あるいはメッキをはじめとした腐食防食材など、電気化学の原理を用いた技術・製品は現代社会においてますますその必要性を高めております。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070913-00000216-nkn-ind

07/09/13 “未来の国”へ研究発表 各務原でロボットフォーラム(中日新聞)

 【岐阜県】各務原市内でロボット関連の新産業創出を目指す「ロボットビジネスフォーラム」が12日、同市須衛町のテクノプラザで開かれた。

 会場には、県内外の企業や研究機関などが計25ブースを出展し、燃料電池を用いた高さ約30センチの人形(ひとがた)ロボットや、人の触覚に近い微少な圧力を関知するセンサーといった多様な研究成果を発表した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070913-00000013-cnc-l21

07/09/13 水素ステーション、ソウルの延世大学内に完工(YONHAP NEWS)

 【ソウル13日聯合】ソウル市内に初めて、未来型自動車である燃料電池車に燃料の水素を供給する水素ステーションができた。産業資源部によると、延世大学新村キャンパスで13日、GSカルテックスの水素ステーション完工式が行われ、金栄柱(キム・ヨンジュ)長官やGSカルテックスの許東秀(ホ・ドンス)会長、鄭暢泳(チョン・チャンヨン)延世大学総長ら150人余りが出席した。水素ステーションは工学館近くの野球場に隣接している。

 水素ステーションは昨年、大田の韓国エネルギー技術研究院にできたが、ソウルには常設の水素ステーションがなく、燃料電池自動車の実証研究の試験運行も京畿道の一部地域に限られていた。政府と業界は年内に燃料電池の乗用車12台とバス2台を試験運行、来年末までには23台に増やす計画で、ソウルでの水素ステーション建設の必要性が指摘されていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070913-00000031-yonh-kr

07/09/14 旭化成ケミ、強度3倍向上した燃料電池向けフッ素系高分子膜開発(日刊工業新聞)

 旭化成ケミカルズは燃料電池向けに、化学的技術で機械的強度を従来より3倍程度高めたフッ素系高分子膜を開発した。作動温度80度Cで運転・停止を繰り返すなど様々な負荷を与える環境下で、5000時間の連続運転を実現した。2012年をめどに今回の高耐久性膜の実用化を目指しており、家庭用燃料電池の大幅コストダウンにつなげる。

 旭化成ケミカルズは燃料電池用フッ素系膜で定置型と自動車向けでそれぞれ開発を進めている。このうち定置型では、国の大規模実証事業で60―70度Cの作動温度で4万時間の耐久性実証が行われている。これに対し、同社は作動温度80度C、低加湿(20ー30%)の条件下で、連続運転5000時間を達成した。膜の強度は補強膜を使用する代わりに、化学技術を用いて3倍程度高めたとしている。また、加速試験で膜に孔が空くなどの問題は起こらなかった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070914-00000001-nkn-ind

07/09/15 ダイハツ 白金使わぬ燃料電池 低コストの製造技術開発(フジサンケイ
 ビジネスアイ)

 ダイハツ工業は14日、二酸化炭素(CO2)を排出しない次世代の自動車動力源として期待されている燃料電池の製造コストを大幅に低減する新技術を開発したと発表した。発電時に必要だった高価な希少金属の白金をまったく使用しない。今後、素材メーカーなどの協力を得て早期に実用化し、同電池を搭載した自動車開発に着手したい考えだ。

 新技術は独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)と協力して開発。1グラム当たり約4500円という白金の代替として同4〜7円と安価なコバルト、ニッケルを電極触媒に使用。従来は白金の材料費だけで45万〜90万円かかっていたが、新技術では500円程度で済む。周辺部品にも安価な材料を使用できるため、全体の製造コストを大幅に低減できるという。

 また、燃料に発泡スチロールの製造時などに用いられている水素と窒素で合成した「水化ヒドラジン」という液体燃料を使用。従来の燃料電池車が高圧で圧縮した水素ガスを充填(じゆうてん)する方式が一般的なのに対し、常温で持ち運べ、取り扱いが容易というメリットがある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070915-00000011-fsi-ind

07/09/16 追跡京都2007:小学校への出前授業 環境への関心高めよう /京都(毎日新聞)
 ◇京都商議所が窓口、今年度20企業・協同組合が参加

 環境問題への意識が高い会員企業を京都商工会議所が取りまとめて、京都市内の公立小学校に派遣する出前授業が6年目を迎えた。授業を行う企業と受け入れる小学校の数はともに年々増加。日本商工会議所の会報で取り上げられるなど注目されている取り組みだ。

 授業内容は、▽「地球にやさしいラーメンづくりセミナー」(大阪ガス京滋リビング営業部)▽「ペットボトルのリサイクル(ペットボトルから繊維を作る実験)」(川島織物セルコン)▽「燃料電池(水素と酸素から電気をつくろう)」(ジーエス・ユアサコーポレーション)▽「人と自然の共生〜樹木医の仕事と自然環境」(花豊造園)――など、各社の特徴を生かした授業が並ぶ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070916-00000217-mailo-l26

■海外ニュース(9月ー1)
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<輸送>
●BCトランジットは20台の燃料電池バスの契約を結ぶ (2007/08/03)

 BCトランジット(BC Transit)は、20台の水素燃料電池バスの建造のために4640万カナダドルの契約を結んだ。バスは2009年末までに配送される。ウィニペグのニューフライヤー・インダストリーズ社(New Flyer Industries)は、500kmを走行し、最高速度90km/h、寿命20年の低床バスを製造する。このプロジェクトのパートナーは、ハイブリッド・ドライブシステムはISE社(ISECorporation)、燃料電池はバラード・パワーシステムズ社(Ballard Power Systems)、水素貯蔵はダインテック社(Dynetek Industries)を含んでいる。バスは2010年のオリンピックとパラリンピックの期間中、ウィスラー市(Resort Municipalityof Whistler)で披露され、その後、BCトランジットに統合される予定である。
http://www.transitbc.com/fuelcell/download/20070803_province_news_release.pdf

<定置用電源>
●2台目の燃料電池を設置するペパリッジファーム社(2007/08/20)

 ペパリッジファーム社(Pepperidge Farm)とコネチカット・クリーンエネルギー基金(Connecticut Clean Energy Fund ;CCEF)は、コネチカット州ブルームフィールドのペパリッジファーム社の製パン所に1.2MW級のフュエルセル・エナジー社製の燃料電池を設置するために提携した。CCEFは費用の350万ドルを提供する。2006年1月に、CCEFとフュエルセル・エナジー社から援助を受けて、より小さい250kW級燃料電池が設置された。新しい燃料電池は、製パン所の電力総需要の約57%を提供する。加えて、新燃料電池からの余剰熱は、プラントボイラーが必要とする燃料を削減して、製パン工程を支える。
http://fcel.client.shareholder.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=260424

<ポータブル/バックアップ電源>
●SFC社はEFOYラインに新製品を加える(2007/08/24)

 SFCスマート・フュエルセル社(SFC Smart Fuel Cell AG)は、EFOYファミリーに新しい機種「EFOY900」を追加した。1日当たり900Whのエネルギー容量で、この新しい燃料電池は小型や中型サイズのキャンピングカーに分散型独立電源(off-grid power)を提供することができる。EFOY900は、2599ユーロ(19%の付加価値税を含む)の希望販売価格で注文できる。
http://www.efoy.de/index.php?option=com_content&task=view&id=909&Itemid=177

<燃料/改質器/貯蔵>
●サンディアはHYPERとなり、リタリン不要である

 サンディア国立研究所(Sandia National Laboratory)は、水素許可(HYdrogenPERmitting)を短縮したハイパー(HYPER)と呼ばれるヨーロッパの共同体に加入した。ハイパーは、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ロシア連邦、イギリス、アメリカなど15のパートナーから構成されている。グループの研究の焦点は、家庭に補助電源を提供することができる小型(10kW級)の定置用燃料電池である。サンディアは、水素の放出の理解のための科学と技術に取り組んでいる。この仕事は最終的に、最も安全で可能な方法で水素ステーションを設計し、運用するかについて開発している規格に役立つだろう。
http://www.sandia.gov/news/resources/releases/2007/hydrogen.html
※タイトルは、Sandia Gets HYPER, No Ritalin Necessary. である。後半のRitalinは岩波英和大辞典には集録されておらず、英辞郎によれば「Ritalin {商標} : リタリン◆注意が不足する病気(ADD, attention deficit disorder)の薬。アンフェタミンの様な中枢神経興奮剤」となっている。訳不能。

<報告書/市場調査>
●分散型発電

 国際的な調査レポート「分散型発電ー挑戦と機会」第7版は、燃料電池を含む115ページの分散型発電産業の研究である。
http://www.researchreportsintl.com/products/product.cfm?report_ID=54

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■燃料電池ワールド
 □毎週日曜日発行
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

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