□燃料電池ワールド
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■Vol.260 2006/12/17発行
◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM
■WEB LINK NEWS
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06/12/06 「ノートPC用バッテリはリチウムポリマーに」--米ソニー社長が予測(CNET Japan)
9年前にノートPC向けに売り出されたバッテリ技術が、ようやく日の目を見ることになるかもしれない。
ノートPCメーカーは間もなく、現在一般に使われているリチウムイオンバッテリの代わりに、リチウムポリマーバッテリを組み込む選択をする「可能性が高い」と、Sony ElectronicsのプレジデントStan Glasgow氏は米国時間12月6日の記者会見で語った。
リチウムポリマーバッテリは、充放電を可能にする成分としてリチウムを使っている。リチウムは揮発性が高い物質だが、リチウムイオンバッテリがリチウムをセル(金属包装)に詰め込むのに対し、リチウムポリマーバッテリではリチウムをポリマーゲル(高分子ゲル)の中に封じ込める。こうしたゲルを用いたバッテリには、リチウムイオンバッテリのようなエネルギー密度はないが、今ではそれも利点だ。
メーカー各社、特にソニーは、リチウムイオンバッテリのエネルギー密度(または容量)を売りにしてきた。こうしたリチウムイオンバッテリは内部でショートすると、連鎖反応が起きて発火する可能性がある。Dell、Lenovo、東芝、Apple Computerなどの企業はソニーと協力し、過去2年に一部のノートPCとともに出荷された膨大な量のリチウムイオンバッテリの回収に取り組んでいる。
ほかに、 MTI Micro Fuel Cells などいくつかの企業が、燃料電池の普及に挑戦する。これらの燃料電池では、メタノール燃料が薄膜を通過する過程で生じた電気がノートPCに供給される仕組みだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061208-00000008-cnet-sci
06/12/11 日産、2010年代の早い時期に新型燃料電池車を投入(ロイター)
[東京 11日 ロイター] 日産自動車は11日、中期環境行動計画「ニッサン・グリーンプログラム2010」を発表し、2010年代の早い時期に新型燃料電池車を日本・北米に投入する方針を明らかにした。
2010年度の市場投入を目標に日産独自のシステムを搭載したハイブリッド車を開発するとともに、外部電源からバッテリーに充電した電気エネルギーを使い、電気自動車と同様のモーター走行が可能となるプラグイン・ハイブリッドの研究開発を推進する。
自社開発の燃料電池性能を向上させた新型燃料電池車を2010年代の早い時期に日本、北米に投入することを目標として、2010年までに実証実験を実施。
また新型電気自動車を2010年代の早い時期に日本から投入するという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061211-00000156-reu-bus_all
06/12/11 日産が環境技術で巻き返しへ、トヨタ・ホンダを追走(ロイター)
<2010年代までは内燃機関が主流>
日産は2010年代半ばまではガソリンやディーゼルなどの内燃機関が市場の中心であり続けると見込み、既存エンジンの見直しを進める。
<2050年には電動車両が半数に>
志賀COOは、2050年までの長期目標として新車のCO2排出量を2000年比70%削減を掲げた。「この目標を達成するころには電動車両が市場の半数を占める」(志賀COO)と見込んで、燃料電池車や電気自動車の開発にも力を入れる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061211-00000202-reu-bus_all
06/12/11 日産、リチウムイオン電池で新会社設立へ(時事通信)
日産自動車は11日、ハイブリッド車や燃料電池車などに使う高性能リチウムイオン電池を開発・生産・販売する新会社を設立すると発表した。設立時期や資本構成などは明らかにしていない。新会社の設立により、電池の性能向上とコスト低減を図る。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061211-00000144-jij-biz
06/12/12 「i」(アイ)ベースの電気自動車――三菱自(+D LifeStyle)
三菱自動車は、「MiEV」(ミーブ)の研究車両として「i」(アイ)ベースの電気自動車を開発。14日に東京ビッグサイトで開幕する環境総合展「エコプロダクツ2006」に出展すると発表した。
MiEV(Mitsubishi innovative Electric Vehicle)は、高性能のリチウムイオン電池と駆動系をコンパクトに収めることができる「インホイールモーター」を搭載した三菱自動車の次世代型電気自動車。ハイブリッド自動車や燃料電池車への展開も視野に入れて開発を進めており、これまでに「コルト」や「ランサーエボリューション」をベースにした車両が公開されている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061212-00000066-zdn_lp-sci
06/12/14 エコプロダクツ2006開幕。各社最新環境性能をアピール(impress Watch)
■ 工場内も“エコ”なシャープ。ビクターは「壁掛けリアプロ」を展示
シャープブースでは、同社液晶テレビ「AQUOS」シリーズの分解展示を行なった。外装や基板、折り畳めるパッケージなど、細部に渡って環境対策を考慮した部材を利用している。
また、製品そのものだけでなく、同社の液晶パネル製造を行なう亀山工場においても、製造工程で1日に使用する28,300トンの排水を浄化する設備を備え、100%のリサイクルを実施するほか、大気汚染がほとんど発生しないという1,000kWの燃料電池システムや、5,150kWの太陽光発電システムを備えるなど、最新の環境対策設備が備わっているという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061214-00000029-imp-sci
■海外ニュース(12月ー1)
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<輸送>
●フォードは燃料電池動力のエクスプローラーを発表(2006/11/27)
ロサンゼルス・モーターショーでフォードは、1回の水素燃料充てんで350マイル走行できる6人乗りの燃料電池動力によるエクスプローラーを発表した。同車は、60kW級燃料電池と50kWハイブリッドバッテリーが特徴で、現行エクスプローラーで6速オートマチック・トランスミッションが置かれている車体中央に10kgの貯蔵タンクを積んでいる。1年足らずで燃料電池車エクスプローラーは1万7000マイルを走破した。その中には、24時間連続走行で1556マイルという燃料電池車の世界最高記録も含まれている。
http://media.ford.com/products/press_article_display.cfm?article_id=24884&vehicle_id=1442&make_id=92&CFID=7018339&CFTOKEN=2def605d74422da6-824982E4-1185-6933-5D54BD176A25499A&jsessionid=58303668fc91$F7$95$8
<ポータブル/バックアップ電源>
●ハイドロジェニックスはインターリンクにシステムを設置し、新モジュールを発表(2006/11/09,13)
ハイドロジェニックス社(Hydrogenics Corporation)とアメリカン・パワー・コンバージョン社(American Power Conversion ;APC)は、カナダ、トロントのインターリンク・コネクティビティ社(Interlink Connectivity Inc. )のためにバックアップ電源システムを設置した。燃料電池システムと統合された20kW級「インフラストラクチャ(InfraStruXureィ)」は、非常用電源を重要なネットワークに供給するために、ハイドロジェニックス社の HyPM XR 発電モジュールと合体した最初の都市型オフィスタワーに設置されている。
ハイドロジェニックス社はまた、特別な非常用電源と移動用の電源需要のために次世代型燃料電池発電モジュールHyPMィ を発表した。さらに、2007年の製品発表には新しい燃料電池スタック H2X 200 シリーズもある。
http://www.hydrogenics.com/ir_newsdetail.asp?RELEASEID=218023
http://www.hydrogenics.com/ir_newsdetail.asp?RELEASEID=218552
●消防署に非常用電源を提供する燃料電池 (2006/11/30)
ボンネビル電力庁(Bonneville Power Administration ;BPA)は、ロンラーエイカーズ応急対策拠点施設に非常用電源を用意するためにヒルズバロ消防署(HillsboroFire Department)に6kW級燃料電池を提供した。BPAと国防総省気候変動燃料電池リベイトプログラム(Department of Defense Climate Change Fuel CellRebate Program)は、このデモンストレーション・プロジェクトの費用を分担している。このデモンストレーション・プロジェクトの他の関係者には、コージェネレーション協会(Combined Heat and Power Consortium)、ODOE、ポートランド・ゼネラル・エレクトリック社(Portland General Electric)とノースウエスト・ナチュラル社(Northwest Natural)がある。
http://vocuspr.vocus.com/VocusPR30/Newsroom/Query.aspx?SiteName=Bonneville&Entity=PRAsset&SF_PRAsset_PRAssetID_EQ=39975&XSL=PressRelease&Cache=True
<マイクロ燃料電池>
●USFCCが空港案内書を作成(2006/11/08)
米国燃料電池協議会(US Fuel Cell Council ;USFCC)は、空港警備スクリーナー(ゲート入口の金属探知機)のための燃料電池空港案内書(fuel cell Air GuidanceDocument)を作成して、2007年に利用可能となる製品に関する情報提供を世界中の燃料電池開発者に呼びかけている。このリストは、国際民間航空機関(International Civil Aviation Organization ;ICAO)技術指示パート8に従う旅客機で燃料電池を運ぶ適合性を評価する空港専門家のために、適切な指導を提供するための米国燃料電池協議会の取り組みのひとつである。
http://www.usfcc.com/Nov8-EM-AirGuidanceDocPressRelease-06-205.pdf
<燃料/改質器/貯蔵>
●ブラジルに水素燃料ステーションを提供するハイドロジェニックス(2006/11/15)
ハイドロジェニックス社(Hydrogenics Corporation)は、南米における最初の水素燃料電池デモンストレーションのために水素燃料ステーションを提供している。ブラジルの都市輸送のための水素燃料電池バスプロジェクト(Hydrogen Fuel-CellBuses for Urban Transport in Brazil project)は、サンマテウスとサンパウロで使われる水素燃料ステーションと水素燃料電池バスの小隊を含んでいる。
http://www.hydrogenics.com/ir_newsdetail.asp?RELEASEID=218731
<燃料電池コンポーネント>
●新しい膜を発表するデュポン(2006/11/16)
デュポン・フュエルセルズ社(DuPont Fuel Cells)は、ナフィオンXL(NafionィXL)を発表した。これは、膜の耐久性を向上させて、化学的安定性を高めて機械的剛性を強化した新しい長寿命の膜である。デュポン社のナフィオンXLは、ナフィオンNRE211より引っ張り強度を1.5倍、膨らみを50%削減した。
http://www.dupont.com/fuelcells/pdf/pressrel_11162006.pdf
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